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杜和泉児童殺害予告事件
002
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児童が全員学校から出た後。
優と奈穂は職員室に向かった。
「佐伯くんは元気かい?」
「千歳は、去年の二学期から学校に来てないんです」
「そう……。彼は、気難しいところがあって、大変な子だったけれど。可愛らしい男の子という印象が強いな」
「千歳を理解しようとしてくれたのは、佐々塚先生だけでしたから。本当に感謝しています」
「初めて受け持ったクラスの一人だったからね。それはちゃんと一人一人見ていきたいと思っていたよ」
と、会話をしながら、職員室に向かい。
優は職員室の扉を開く。
「さ、入って」
「あ、失礼します」
誰もいない職員室に、奈穂はお辞儀をして入る。
奈穂の後に優も入り、扉を閉める。
「佐伯くん、クラスは違うのかい?」
「ええ、去年までは同じだったんですけど。やはり、特別支援学級に入れさせられてしまって……」
「…………」
「確かに、千歳はアスペルガー症候群という障害を抱えていますけど。そこまでではないと思っています。だって、ここでは普通に周りと一緒に過ごせてましたから」
「心配だな、佐伯くんのこと。勿論、新沢くんのこともね」
「え?」
奈穂は驚き、優を見る。
「僕のことも?」
「佐伯くんのお世話ばかりしていて、君は君自身のことをあまり考えていなかっただろ? 今もだと思うけれど。それが、俺は心配だったんですよ」
さ、座って、と優は奈穂に言う。
奈穂は優の席の隣に座る。
優も座り、奈穂に話す。
「杜和泉第二中学校なんて、新沢くんの家からだと遠いだろ? でも、佐伯くんがそこに通うから、という理由でそこに決めた。そうだろ?」
「……だって、千歳には僕しかいなくて。僕にも千歳しかいないから」
「そんなことはない。俺がいるではないか、新沢くん」
「先生……」
「お前もわかっているはずだ。だから、こうして俺のところに来てくれたのでは?」
「……あの、その、聞いてほしいんです。というか、その、助けてください。千歳を」
奈穂は少し涙目になって優に言う。
「千歳が犯罪者になってしまうのです」
優と奈穂は職員室に向かった。
「佐伯くんは元気かい?」
「千歳は、去年の二学期から学校に来てないんです」
「そう……。彼は、気難しいところがあって、大変な子だったけれど。可愛らしい男の子という印象が強いな」
「千歳を理解しようとしてくれたのは、佐々塚先生だけでしたから。本当に感謝しています」
「初めて受け持ったクラスの一人だったからね。それはちゃんと一人一人見ていきたいと思っていたよ」
と、会話をしながら、職員室に向かい。
優は職員室の扉を開く。
「さ、入って」
「あ、失礼します」
誰もいない職員室に、奈穂はお辞儀をして入る。
奈穂の後に優も入り、扉を閉める。
「佐伯くん、クラスは違うのかい?」
「ええ、去年までは同じだったんですけど。やはり、特別支援学級に入れさせられてしまって……」
「…………」
「確かに、千歳はアスペルガー症候群という障害を抱えていますけど。そこまでではないと思っています。だって、ここでは普通に周りと一緒に過ごせてましたから」
「心配だな、佐伯くんのこと。勿論、新沢くんのこともね」
「え?」
奈穂は驚き、優を見る。
「僕のことも?」
「佐伯くんのお世話ばかりしていて、君は君自身のことをあまり考えていなかっただろ? 今もだと思うけれど。それが、俺は心配だったんですよ」
さ、座って、と優は奈穂に言う。
奈穂は優の席の隣に座る。
優も座り、奈穂に話す。
「杜和泉第二中学校なんて、新沢くんの家からだと遠いだろ? でも、佐伯くんがそこに通うから、という理由でそこに決めた。そうだろ?」
「……だって、千歳には僕しかいなくて。僕にも千歳しかいないから」
「そんなことはない。俺がいるではないか、新沢くん」
「先生……」
「お前もわかっているはずだ。だから、こうして俺のところに来てくれたのでは?」
「……あの、その、聞いてほしいんです。というか、その、助けてください。千歳を」
奈穂は少し涙目になって優に言う。
「千歳が犯罪者になってしまうのです」
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