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図書室の霊
003
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奈穂は、何とか美鶴を幼稚園に送り。
学校には遅刻せずにすんだ。
――先生と話すの、楽しくて時間忘れてた……。
はあ、と小さくため息を吐いて、教室の扉を開こうとしたとき。
隣の教室の扉から、千歳が出るのが見えた。
「千歳……!?」
奈穂は驚いて、千歳に声をかける。
「千歳! おはよ!」
「奈穂? おはよう」
千歳は、ふわりと優しく笑って奈穂を見る。
「学校で会うのは、久しぶりだね」
「うん。久しぶり」
「……佐々塚先生が、昨日ね、来てくれたんだ」
「そうなんだ」
「先生の顔を見たら、とっても安心しちゃった」
「うん。わかる」
「うん。あ、あのさ、奈穂」
「何?」
「今日さ、学校終わったら、少し付き合ってくれる?」
「ん? うん、良いよ」
「へへ、ありがと」
千歳が嬉しそうに笑って奈穂に礼を言うと。
奈穂は少し顔を赤らめて「またね」と言って教室に入った。
学校には遅刻せずにすんだ。
――先生と話すの、楽しくて時間忘れてた……。
はあ、と小さくため息を吐いて、教室の扉を開こうとしたとき。
隣の教室の扉から、千歳が出るのが見えた。
「千歳……!?」
奈穂は驚いて、千歳に声をかける。
「千歳! おはよ!」
「奈穂? おはよう」
千歳は、ふわりと優しく笑って奈穂を見る。
「学校で会うのは、久しぶりだね」
「うん。久しぶり」
「……佐々塚先生が、昨日ね、来てくれたんだ」
「そうなんだ」
「先生の顔を見たら、とっても安心しちゃった」
「うん。わかる」
「うん。あ、あのさ、奈穂」
「何?」
「今日さ、学校終わったら、少し付き合ってくれる?」
「ん? うん、良いよ」
「へへ、ありがと」
千歳が嬉しそうに笑って奈穂に礼を言うと。
奈穂は少し顔を赤らめて「またね」と言って教室に入った。
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