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写鏡の記憶
007
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文弘から話を聞き、由一は少し悩んだが場所を教えた。
「ありがとな」
と立ち去ろうとする文弘に、由一は「待って」と止める。
「気をつけてください。憑き厄があります」
「つきやく?」
「最厄の日だという意味です」
「ああね。まあ、安心しろ。俺なら平気。あと、北ヶ峰に伝えておいてくれないか? 午後八時に県立藁谷町第一高等学校、と」
「…………そこで何が?」
「この話に落ちをつけるんだよ」
「………………」
「俺が逮捕できなかったら逮捕してほしい。必ずあいつを豚箱にぶち込む」
文弘は笑って立ち去った。
「ありがとな」
と立ち去ろうとする文弘に、由一は「待って」と止める。
「気をつけてください。憑き厄があります」
「つきやく?」
「最厄の日だという意味です」
「ああね。まあ、安心しろ。俺なら平気。あと、北ヶ峰に伝えておいてくれないか? 午後八時に県立藁谷町第一高等学校、と」
「…………そこで何が?」
「この話に落ちをつけるんだよ」
「………………」
「俺が逮捕できなかったら逮捕してほしい。必ずあいつを豚箱にぶち込む」
文弘は笑って立ち去った。
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