41才の中学二年生(改訂版)

sky-high

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1990年だと?

職員室に来なさいっ!

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オレ、この娘とはよく話したんだよな~…


どういうワケか、彼女は他の連中とはあまり会話をしないんだけど、オレにはよく話をした…


なんつうか、波長が合うというヤツ?


勉強も出来て、水泳部では背泳ぎで都大会にも出場した程で、文武両道、才色兼備って言うのか。そんな人物だ。


ただコミュ障なのか、ボソボソと喋るし、あまり人と会話をしたのを見た記憶が無い。


顔もクラスの中では断トツに可愛かった。


まさに美少女だ。

黒のショートボブのヘアスタイルで、目は大きく少しつり上がって、シャープな輪郭。


芸能人で言うと誰に似てる?って言われると困るが、顔のパーツはかなり良い。


入学当初からこんなヘアスタイルで、前髪はきれいに眉毛にかかるぐらいに切り揃えていたので、オレたちはよく

【デザイアー】と呼んでいたw


(デザイアーを知らない人は中森明菜で検索してくれ)


黒髪なんだが、自然の黒というよりは、カラーリングしたような真っ黒な色。
それを見たオレたちが、

「デザイアーじゃねえか、あの頭w」って言ったのがきっかけだったような…


おまけに黙ってると、不機嫌そうな顔に見えるから、知らず知らずのうちに話し掛けなくなっていった。


別に不機嫌な顔なんじゃなく、目が少しつり上がってキリッとしてるから、無表情でも怒ってるの?って感じで近寄らなかった…


そうか、オレはこの時、恵の隣だったのか…


何だか、色んな事がゴッチャになってよく思い出せん!


しかも席が…


「はい!じゃあ、今度こそホントに授業始めますよ!」


…ようやく授業が始まるのか…


あ、そうだ教科書を出さないと。

机の中から国語の教科書を出した。


…あれ?先生チョーク持ったまま固まってるぞ?


「あぁっ!」

そうだ、すっかり忘れてた…


さっき黒板に【金澤龍也VS山本智、敗者坊主頭デスマッチ】って書いたのを、すっかり忘れてた!


「これ、書いたのは誰ですか…?何なの、敗者坊主頭って?」


誰ですか?って言いながら、オレを険しい顔つきで見てませんか?…しかも、わなわなと手が震えてるし。


「あれ、金澤くんは?金澤くん!今日休みじゃないわよね?何処にいるの?」


「あ"ぁっ!」

やべっ!龍也、大の字で倒れたまま誰も起こしてねえよっ!


「何なの?さっきから、ああっ!って?山本くん、これ書いたの貴方でしょ?それと金澤くん!何処へ行ったの?いないの!」


誰か起こしてやれよ!アイツ、ずっと床でぶっ倒れたまんまじゃん!
すると、先生が後ろに行き、龍也の目の前で仁王立ちした。

「ちょっと金澤くん!何で、そんな所で寝てるのっ!」


龍也が寝ていると勘違いして、出席簿で頭をパンパンと叩いて起こした。


「金澤くん!起きなさいっ!何だって、そんな所で寝ているの?早く起きて、席に着きなさいっ!」


龍也はようやく、意識を取り戻した。


「ん…何だ?何でオレ、こんなとこで寝てんだ?」


本人は何が起こったのか、全く解らない。
何せ気づいたら、床に倒れているんだし。


「金澤くん…何で、そんな所で寝てたのかしら?しかも、おでこに落書きなんかして…」

…先生、授業をする気が失せたんだろうな。

『プッ、クスクスクス』


『おでこに肉だってよw』


『キン肉マンかよ、アイツは』


「…何だ、これ?誰だ!オレのおでこに、こんな事書いたヤツはっ!」

手鏡で額を見ると、龍也は大声で叫んだ。

『ギャハハハハハ』


皆、大爆笑してやがるw


オレは指差してゲラゲラ笑ってやった!ザマーミロ、バカが!


ウワハハハハハハハハハ!


「もう!…何なの、あなたたちは!窓ガラスが割れてるわ、落書きするわ、金澤くんは寝て、おでこに落書きしてるわで…そんなに、先生の授業を受けたくないのですかっ!」


あちゃ~、完全に怒らせちゃった…


先生は黒板に【自習】と大きく書いた。


「金澤くん、山本くん!今から職員室に来なさいっ!それと加藤くんっ!あなたも来なさいっ!」


職員室に呼び出しかよ…オレ、中2になってるけど、実年齢は41だぞ?


まさか、この年で職員室に呼び出しって…


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