41才の中学二年生(改訂版)

sky-high

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胡散臭い茶坊主

犬の名前を考えろ~っ?

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放課後、茶坊主の腕を引っ張り、校舎の裏に連れていった。

「山本智さん、何するんですか?」


コイツはどういうワケか、オレをフルネームで呼ぶ。

「いちいちフルネームでオレを呼ぶのかよ!何だかめんどくさいヤツだな、お前は」


ホント、コイツは理解不能だ。


校舎の裏では、いつも龍也がチャッピーを見張り役にさせてタバコを吸っているのだが、今日はチャイムが鳴ってすぐに校門を出た。

校舎の裏の狭い隙間の足元には、無数の吸い殻が捨ててあった。

あのバカ、こんなに吸い殻散らかしたら、いずれバレるだろう。

目の前の焼却炉に放り込めばいいものを…

それに龍也は、中3の一学期にここでタバコを吸っているのを先生に見つかり、こっぴどく怒られる予定なんだよな。

しかし、未来を予知出来るってのは、便利だなぁ~。


オレは茶坊主に聞いてみたい事があった。

「おい、茶坊主。お前、あのジジイみたいに杖とか使わないみたいだけど、何か道具持ってないのか?ドラえもんの四次元ポケットみたいなのは無いのか?」

コイツから道具をパクって、それを利用して徳を積む。
1日も早く、妻や娘の待つ2017年に戻らにゃならん。


「道具って、どんな道具ですか?
私、四次元ポケットはありません(^^)」

無いのかよ…

「使えないヤローだな!何でもいいから、便利な道具持ってないのかよ?」

これじゃまるで、オレが茶坊主にカツあげしてるみたいだ。

オレはどんな手を使ってでも、徳を積んで早く現代に戻りたい。

「道具というのはないですが、便利な物はあります(^^)」

「お、マジか?どんな道具なんだ?」

茶坊主はバッグをゴソゴソと探り、ガシャポンみたいなカプセルを取り出した。

「おい、何だこれ?ガチャガチャのカプセルじゃねえかよ!」

カプセルを手に取って、中を見た。
動物みたいな、ミニチュア人形らしき物が入っていた。

「ちょっと待ってください(^^)
これを開けるには、私しか出来ない呪文を唱えないと、開ける事は出来ません(^^)」

…呪文…ジジイの時よりも、更にインチキ臭い…

茶坊主はカプセルを地面に置き、ジジイと同じように業界用語みたいな呪文を唱えた。

しかも何故か、振り付きだ。

「チョーチョーチョー、イイカンジ、チョーチョーチョーチョーイイカンジ。
ワタシハアレンジリョウリトクイデス。
チュウビデチャーハンイタメマス。
オマケニイマダニドーテイデス」

…何だ、この呪文?

しかもこの動き…リズム感が全く無い…

多分…多分だが、茶坊主は【モー娘。】の恋愛レボリューション21の振り付けをしているんだと思う…

…にしても、リズム感ゼロだw

本人は大真面目で、ハァハァと息が上がりながら振り付けをしている…オレは腹を抱えて爆笑した。

「ギャハハハハハ、何だ、そのリズム感の無いダンスは!放送禁止レベルじゃねぇかwww」


ひとしきり踊った後、カプセルの中に入ってるミニチュアの人形を取り出した。

すると、そのミニチュアは徐々に大きくなり、犬程の大きさになった。

【ワンワンワンワン!】

「何だ~っ?急に大きくなって!これって、犬だよな?」

念のため聞いてみた。

「はい(^^)これはポメラニアンという、愛くるしい小型犬です(^^)
このポメラニアンが、山本智さんを良い方向へ導いてくれます(^^)」

はぁ?犬がオレを導く?こりゃ、筋金入りのバカだな、コイツは。

「私ウソはつきません(^^)
ただこの犬は、まだ名前がありません(^^)
この犬が納得する名前を考えてください(^^)
納得のいく名前なら、山本智さんに懐いて、きっと良い方向へ導いてくれる、災いの犬です(^^)」

災い起こしてどうすんだよ!

【バシッ】

茶坊主の頭をひっぱたいた。

「ふざけんな!これ以上、災いを起こすつもりか、テメーは!」


「痛い!間違えました(^^)災いじゃなく、幸いに導いてくれます(^^)」


…ウソくせー。しかしよく見ると、つぶらな瞳に愛くるしい顔、もふもふした毛並みに、茶色がかった毛色。

ポメラニアンてのは、可愛いじゃないか。

この犬に付ける名前か…

「んじゃあ、まずはポチ!」

【ガルルル~っ!】

怒ってるみたいだな。

「じゃ、次はタロー!」

【ガウガウガウガウ!】

周囲を走り回りながら吠えてる…

どんな名前ならいいんだ?

茶坊主もめんどくさいが、この犬は、それ以上にめんどくせ~っ!
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