32 / 96
謎の犬、ポメポメ夫
ジジイが用務員だと?
しおりを挟む
あの日以来、龍也は変わった。
気さくに誰とも話すようになり、よく笑うようにもなった。
ただ、ヤンキー気質が完全に抜けきる事は出来ず、たまに冗談めいて、威嚇するクセだけは、まだ治っていない。
でも、この調子でいけば、龍也はクラスの人気者として、皆を引っ張る中心的な人物として、評価は高まるだろう。
そんなある日の休み時間、オレは次の英語の授業に備えて、机の中から教科書とノートを取り出そうとした。
すると、中から紙切れが入っていた。
何だろう?と思い、その紙切れを見た。
グシャグシャになった、破れた一片のノートには、ミミズが這ったような、汚い字が書きなぐってあった。
『山本智さん(^^)
金澤龍也さんを見事、更正させましたね(^^)
これで一つ、得を積みましたね(^^)
貴女はこの調子で、どんどん特を積んで、現代に戻れるよう、努力してください(^^)
dy 宇棚ひろし』
字は汚いわ、徳の字は違うわで、読みづらい!
何だ、貴女はって?いつからオレは、女になったんだ?
おまけに最後にdyってなんだよ?byの間違いだろ!
dとbの区別すらつかないのか、あのバカは…
ん?背中に何か、視線を感じる。
振り向くと、茶坊主が親指を立てて、満面の笑みを見せている。
あの満面の笑みを見ると、腹が立つだけだ!
学校に行けば、茶坊主が影からオレを見張ってるし、ウチに帰れば、ポメ夫は家族の一員として、犬のクセに会話に参加してきやがる。
しかも毎朝、ポメ夫に起こされ、眠い目をこすりながら、散歩に連れてっている。
こんなんで、徳が積めるってのか?
【今日は明日の為に、予習をやらないといけないんだポメ】
何かと口うるさい犬だ。
バカと犬に挟まれ、オレは憂鬱な日々を送っていた。
ジジイの時の方が、まだマシだったような…
そう言えば、ジジイはどうなったんだろうか?
仙人の資格を剥奪されたらしいが、それじゃ、ただの老人だ。
亀仙人みたいな、胡散臭い格好したジジイだから、今ごろは野垂れ死んでるか、変な格好だから、警察に職務質問され、留置場にでもいるんだろう、あの調子だと。
そんな事を考えていたら、茶坊主が突然、オレの真横に来て、ボソッと耳打ちした。
「東方仙人さんは、仙人の資格を剥奪され、今はこの学校の用務員として働いてます(^^)」
ウソっ!マジで?
【キーンコーンカーンコーン】
あぁ!何で、タイミング悪くチャイムが鳴るんだよ!
ジジイがホントに用務員として働いているのか、今すぐにでも確認したい!
次の授業は、アマゾネスの英語だろ?
どうせまた、何かにつけてオレを指し、黒板に書かれている英文を訳せ、とか言うに違いない。
教室のドアが開き、ブラウスのボタンがはちきれそうな、飛び出たロケットオッパイを強調して、アマゾネスは教室に入った。
オレは咄嗟に
「先生、オレなんかスゲー腹痛い…保健室行っていい?」
いかにも苦しそうな表情で、小芝居をした。
「えーっ、大丈夫なの?早く、保健室に行きなさい!」
オレは辛そうに、よろよろと教室のドアを開け、廊下に出た。
その瞬間、ダッシュで一階の用務員室へ向かった。
ジジイの仕事ぶりを見る為だ。
気さくに誰とも話すようになり、よく笑うようにもなった。
ただ、ヤンキー気質が完全に抜けきる事は出来ず、たまに冗談めいて、威嚇するクセだけは、まだ治っていない。
でも、この調子でいけば、龍也はクラスの人気者として、皆を引っ張る中心的な人物として、評価は高まるだろう。
そんなある日の休み時間、オレは次の英語の授業に備えて、机の中から教科書とノートを取り出そうとした。
すると、中から紙切れが入っていた。
何だろう?と思い、その紙切れを見た。
グシャグシャになった、破れた一片のノートには、ミミズが這ったような、汚い字が書きなぐってあった。
『山本智さん(^^)
金澤龍也さんを見事、更正させましたね(^^)
これで一つ、得を積みましたね(^^)
貴女はこの調子で、どんどん特を積んで、現代に戻れるよう、努力してください(^^)
dy 宇棚ひろし』
字は汚いわ、徳の字は違うわで、読みづらい!
何だ、貴女はって?いつからオレは、女になったんだ?
おまけに最後にdyってなんだよ?byの間違いだろ!
dとbの区別すらつかないのか、あのバカは…
ん?背中に何か、視線を感じる。
振り向くと、茶坊主が親指を立てて、満面の笑みを見せている。
あの満面の笑みを見ると、腹が立つだけだ!
学校に行けば、茶坊主が影からオレを見張ってるし、ウチに帰れば、ポメ夫は家族の一員として、犬のクセに会話に参加してきやがる。
しかも毎朝、ポメ夫に起こされ、眠い目をこすりながら、散歩に連れてっている。
こんなんで、徳が積めるってのか?
【今日は明日の為に、予習をやらないといけないんだポメ】
何かと口うるさい犬だ。
バカと犬に挟まれ、オレは憂鬱な日々を送っていた。
ジジイの時の方が、まだマシだったような…
そう言えば、ジジイはどうなったんだろうか?
仙人の資格を剥奪されたらしいが、それじゃ、ただの老人だ。
亀仙人みたいな、胡散臭い格好したジジイだから、今ごろは野垂れ死んでるか、変な格好だから、警察に職務質問され、留置場にでもいるんだろう、あの調子だと。
そんな事を考えていたら、茶坊主が突然、オレの真横に来て、ボソッと耳打ちした。
「東方仙人さんは、仙人の資格を剥奪され、今はこの学校の用務員として働いてます(^^)」
ウソっ!マジで?
【キーンコーンカーンコーン】
あぁ!何で、タイミング悪くチャイムが鳴るんだよ!
ジジイがホントに用務員として働いているのか、今すぐにでも確認したい!
次の授業は、アマゾネスの英語だろ?
どうせまた、何かにつけてオレを指し、黒板に書かれている英文を訳せ、とか言うに違いない。
教室のドアが開き、ブラウスのボタンがはちきれそうな、飛び出たロケットオッパイを強調して、アマゾネスは教室に入った。
オレは咄嗟に
「先生、オレなんかスゲー腹痛い…保健室行っていい?」
いかにも苦しそうな表情で、小芝居をした。
「えーっ、大丈夫なの?早く、保健室に行きなさい!」
オレは辛そうに、よろよろと教室のドアを開け、廊下に出た。
その瞬間、ダッシュで一階の用務員室へ向かった。
ジジイの仕事ぶりを見る為だ。
0
あなたにおすすめの小説
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
そのほかに外伝も綴りました。
お飾りの妻として嫁いだけど、不要な妻は出ていきます
菻莅❝りんり❞
ファンタジー
貴族らしい貴族の両親に、売られるように愛人を本邸に住まわせている其なりの爵位のある貴族に嫁いだ。
嫁ぎ先で私は、お飾りの妻として別棟に押し込まれ、使用人も付けてもらえず、初夜もなし。
「居なくていいなら、出ていこう」
この先結婚はできなくなるけど、このまま一生涯過ごすよりまし
冤罪で辺境に幽閉された第4王子
satomi
ファンタジー
主人公・アンドリュート=ラルラは冤罪で辺境に幽閉されることになったわけだが…。
「辺境に幽閉とは、辺境で生きている人間を何だと思っているんだ!辺境は不要な人間を送る場所じゃない!」と、辺境伯は怒っているし当然のことだろう。元から辺境で暮している方々は決して不要な方ではないし、‘辺境に幽閉’というのはなんとも辺境に暮らしている方々にしてみれば、喧嘩売ってんの?となる。
辺境伯の娘さんと婚約という話だから辺境伯の主人公へのあたりも結構なものだけど、娘さんは美人だから万事OK。
【完結】乙女ゲーム開始前に消える病弱モブ令嬢に転生しました
佐倉穂波
恋愛
転生したルイシャは、自分が若くして死んでしまう乙女ゲームのモブ令嬢で事を知る。
確かに、まともに起き上がることすら困難なこの体は、いつ死んでもおかしくない状態だった。
(そんな……死にたくないっ!)
乙女ゲームの記憶が正しければ、あと数年で死んでしまうルイシャは、「生きる」ために努力することにした。
2023.9.3 投稿分の改稿終了。
2023.9.4 表紙を作ってみました。
2023.9.15 完結。
2023.9.23 後日談を投稿しました。
「わざわざ始まるまでまたないで、今のうちに手を打ったってよくない?」
イチイ アキラ
恋愛
アスター公爵令嬢エステルは、夢をみる。それは先を映す夢。
ある日、夢をみた。
この国の未来を。
それをアルフレッド王太子に相談する。彼女を愛して止まない婚約者に。
彼は言う。
愛する君とぼくの国のためなら、未来を変えるのも仕方なくない?
母の下着 タンスと洗濯籠の秘密
MisakiNonagase
青春
この物語は、思春期という複雑で繊細な時期を生きる少年の内面と、彼を取り巻く家族の静かなる絆を描いた作品です。
颯真(そうま)という一人の高校生の、ある「秘密」を通して、私たちは成長の過程で誰もが抱くかもしれない戸惑い、罪悪感、そしてそれらを包み込む家族の無言の理解に触れます。
物語は、現在の颯真と恋人・彩花との関係から、中学時代にさかのぼる形で展開されます。そこで明らかになるのは、彼がかつて母親の下着に対して抱いた抑えがたい好奇心と、それに伴う一連の行為です。それは彼自身が「歪んだ」と感じる過去の断片であり、深い恥ずかしさと自己嫌悪を伴う記憶です。
しかし、この物語の核心は、単なる過去の告白にはありません。むしろ、その行為に「気づいていたはず」の母親が、なぜ一言も問い詰めず、誰にも告げず、ただ静かに見守り続けたのか——という問いにこそあります。そこには、親子という関係を超えた、深い人間理解と、言葉にされない優しさが横たわっています。
センシティブな題材を、露骨な描写や扇情的な表現に頼ることなく、あくまで颯真の内省的な視点から丁寧に紡ぎ出しています。読者は、主人公の痛みと恥ずかしさを共有しながら、同時に、彼を破綻から救った「沈黙の救済」の重みと温かさを感じ取ることでしょう。
これは、一つの過ちと、その赦しについての物語です。また、成長とは時に恥ずかしい過去を背負いながら、他者の無償の寛容さによって初めて前を向けるようになる過程であること、そして家族の愛が最も深く現れるのは、時に何も言わない瞬間であることを、静かにしかし確かに伝える物語です。
どうか、登場人物たちの静かなる心の襞に寄り添いながら、ページをめくってください。
【完結】捨て去られた王妃は王宮で働く
ここ
ファンタジー
たしかに私は王妃になった。
5歳の頃に婚約が決まり、逃げようがなかった。完全なる政略結婚。
夫である国王陛下は、ハーレムで浮かれている。政務は王妃が行っていいらしい。私は仕事は得意だ。家臣たちが追いつけないほど、理解が早く、正確らしい。家臣たちは、王妃がいないと困るようになった。何とかしなければ…
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる