41才の中学二年生(改訂版)

sky-high

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早く戻りてぇ~っ!

何処も行く場所を決めてね~っ!

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結局ノープランのまま、朝を迎えてしまった。


ベッドでは、ポメ夫がグーグーと寝ている。

いつもなら、朝の散歩に行く時間なのに、中々起きてこない。


それより今は、デザイアーと何処へ行って何をしようか、その事で頭が一杯だ。


まさか、中学生同士がホテルのスィートルームを貸し切るなんて出来ないし、既に何処のホテルも予約で一杯だ。


あぁ~、こんなことになるなら、もっとデザイアーの好きな事をリサーチするべきだった。


約束の時間になり、支度をして家を出た。


クリスマスイブにデザイアーと二人きり。

っていうか、これってもしかしてデート?


…デートじゃん!そう思ってきたら、急に心臓がバクバクして、デザイアーを必要以上に意識してしまった。


デートってなると…クリスマスイブだから、プレゼントとか買ってやらにゃならんのかもな。


でも、プレゼントって何がいいんだろ。

指輪?腕時計?アクセサリー?


うーん、これじゃバブリーなボンボンと一緒じゃないか。


駅までの間、色々考えたがまとまらず、駅に着いてしまった。


改札口では既にデザイアーが到着しており、オレが来るのを待っていた。


ブラウンのダッフルコートに、膝上のフワッとした白のスカートで、意外と脚が綺麗だった。


「おお、デザイアー。わりぃわりぃ、ちょいと遅れちまったい」


「あの…デザイアーって呼ぶの止めてくれませんかね…?その…恥ずかしいんで」


学校ではデザイアーって呼んでるのに、外では他の名前で呼べってか?


「んじゃ、そのデザイアー頭止めて、他の髪型にすればいいじゃん」


見事なまでのおかっぱ頭に真っ黒な髪、デザイアーそのものじゃん。


「中々、私に似合う髪型がなくて…」


デザイアーは学年でも上位に入る程の美形だ。
髪型なんて、色々とアレンジしても似合うだろうに。


「何でそのおかっぱ頭にこだわるのか、サッパリ解んないんだよなぁ」


ちょっと、不思議ちゃんな雰囲気を身に纏っている為か、普通とは違う事をしているのかな。


「…あの。ところで、何処へ行くの?」


そうだった。


ノープランのまま、デザイアーを誘ってしまった。


「うーん…一応、色々と行く場所は考えたけど、何処も人でいっぱいじゃん?

どこにしようかと考えたけど、中々浮かばくてさぁ。デザイアー、どっか行きたい場所ってある?」


もう、めんどくせー。

デザイアーに丸投げした。


「…えっ、私?私だって、何処に行きたいか考えてなかったよ。

てっきり山本くんが決めていたと思っていたから」


だよなぁ、デザイアーに丸投げするのは筋違いだよな…



「うーん、どうすっかなぁ。金はあるんだが、何処に行っても人でいっぱいだし…」


こんなんじゃ、デザイアーを誘うんじゃなかった…勢いで電話した事を後悔した。



どうしよう…こんな寒空の下であーでもない、こーでもないと考えているぐらいなら、最初から誘わなきゃ良かった…


「あれ?山本とデザイアーじゃん?何やってんだよ、こんなとこで?」


振り返ると、龍也がジャージ姿で後ろに立っていた。

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