Baseball Freak 主砲の一振り 7

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オールスターゲーム

ホームラン競争

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ストラックアウトの後は、恒例のホームラン競争だ。


参加者はストラックアウト同様16人。

アポロリーグからは、

棚橋(東京KINGDOM)
矢幡(大阪ドルフィンズ)
陽凪(高松マリナーズ)
島袋(琉球マシンガンズ)
デュラン(新潟パイレーツ)
松井(札幌ウォーリアーズ)
推川(長野ニックス)
ホセ(山口Knights)


そしてネプチューンリーグからは、

羽田(東北マーリンズ)
久住(千葉ヤンキース)
徳川(SAITAMA Glanz)
唐澤(甲府ブレーブス)
飯伏(京都Super Phoenix)
及川(Fukuoka Dodgers)
飛鳥(名古屋99ers)
白石(SAITAMA Glanz)


この16人でトーナメント方式によるホームラン競争が行われる。



優勝者には、賞金200万円プラス副賞。


1回戦は

羽田VS陽凪
及川VS矢幡
飛鳥VSデュラン
唐澤VSホセ
徳川VS推川
飯伏VS島袋
久住VS松井
白石VS棚橋

10球を投げ、ホームランの数で勝敗が決まる。





さて、オールスターゲームの裏では北陸レッズの売却が合意に達し、来季を見据えて大掛かりな戦力補強の準備を始めようとしている。


複数の投資家がオーナーとなり、その中でも筆頭格である、安齋聖來(あんざいせいら)は30代前半の女性投資家ながら、仮想通貨で大儲けしたのを皮切りに、不動産、株、FX等に投資し、全て当てたやり手でもある。


元々父親がレッズの熱狂的ファンであり、聖來自身も幼い頃からブルーオーシャンドームでレッズの試合を観戦してきたせいで、レッズには思い入れがある。


父親想いの聖來は、親孝行の為に仲間の投資家と共にレッズの買収に名乗りを上げ、夢が叶った。


その手始めとして、今年FA権を取得した大阪ドルフィンズの矢幡聖を獲得しようと、既に身辺調査を行っている。


矢幡が移籍すれば、打力も然る事乍ら、投手陣の防御率も大幅に改善される。


問題は、ドルフィンズの監督で父親の拓哉の下を離れて独り立ちする決断をするかどうかだ。


ただ、各球団のオーナーはGlanzのオーナーのように、少しクセの強いキャラが多い。


それに比べ、安齋聖來はかなりマトモな人種に分類されるのだが、そんなマトモな女性が球団のオーナーが務まるのかどうかというのも見ものである。





そんなこんなで、ホームラン競争はあっという間に決勝戦までワープした。



決勝に勝ち残ったのは、高松マリナーズの陽凪と、長野ニックスの推川。


両者ともホームランバッターというよりは、中距離ヒッターのイメージが強い。


先行の陽凪は巧みなバットコントロールで右へ左へと打球を飛ばし、スタンドに放り込む。


後半ミスショットも続いたが、10球中7球をホームランにする。



後攻の推川は、対照的にライトスタンドへ執拗に引っ張る当たりを連発。


6球目をミスショットするが、この1球のみ外し、残りの9球をスタンドに運び、推川がこの競技を制した。


プロ入り5年目の推川はオールスター初出場で、ここまで打率3位の.306をマーク。

長野ニックスでは、中軸を担う外野手として、首脳陣の期待も大きい。


こうしてオールスター初日が終了し、明日はアポロリーグ選抜とネプチューンリーグ選抜の一騎打ちがスタートする。
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