Baseball Freak 主砲の一振り 7

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ストーブリーグ

新たな挑戦

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ストーブリーグとは、プロ野球のオフシーズンである。実際のリーグではなく、冬の寒い時期にファンが暖かいストーブの周りに集まって好きな野球チームや選手について語りあうイメージからこのように呼ばれるようになった。


ある意味、ペナントレースよりもストーブリーグの方が面白いというファンも多い。


今年のストーブリーグの主役は、FA権を行使した、大阪ドルフィンズの主砲矢幡 聖と、先日電撃的な退団を発表した東北マーリンズのエース、天海 昴の二人だ。


この二人を獲得に乗り出す球団は、琉球マシンガンズ、山口Knights、Fukuoka Dodgers、京都Super Phoenix、千葉ヤンキース、北陸Unitedの6球団。


Glanzも乗り気だったが、自前の選手育成を第一に考え、獲得を断念。


そのGlanzは来季の首脳陣を発表した。


その首脳陣だが、前代未聞の三人が監督という、ハチャメチャな体制だ。


GM 榊 恭輔


ピッチングマネージャー(投手部門監督)

榊 恭輔 99

ブルペン兼ピッチングチーフコーチ

水卜 舞 88


バッティングマネージャー(打撃部門監督)

宇棚 ひろし 77


バッティングチーフコーチ

畑中 拓哉 78



ディフェンスマネージャー(守備走塁部門監督)


中田 宏宜 83


守備走塁総合コーチ


大槻 大介 71



バッテリーマネージャー


勅使川原 統 75


バッテリーコーチ兼選手


滝沢 俊彦 9



三人の監督に加え、バッテリーマネージャーとして、前ヘッドコーチの勅使川原がGlanzに戻った。


何故監督を分業制にしたのか。


これはひろしの提案で、投手ならば投手部門の監督、打者ならば打者部門の監督といったように、専門のトップを置くことにより、采配をスムーズに行えるという考えによるもの。



榊はピッチャーに関する事なら誰よりも熟知しており、ひろしはバッティングのエキスパート。

そして復帰した中田はディフェンスに於いては右に出る者はいない程の知識と経験が豊富。


三位一体のトロイカ体制で日本一奪還を目論むつもりだが、これが吉と出るか凶と出るか。


そして肝心の戦力補強だが、今年は他球団からの選手獲得は見送り、ドラフトで入団したルーキーをじっくりと育てる方針を打ち立てた。


助っ人外国人に関しては、打者よりも投手を優先し、日本の野球に慣れるまでファームで実戦経験を積ませるつもりだ。



更には、背番号の変更も発表され、
今年終盤からサードに定着した乃木は50番から10番へ。

ルーキーながら二桁勝利を挙げた皐月は26番から20番へ。


今年復活を遂げた東山は45番からジェイクが付けていた34番を継承。


そして、オールスター明けから主力選手の一員となった菅原湖南は、永久欠番だった3を付ける。


背番号3は歴代最多安打を誇る櫻井大翔が付けていたが、財前が1年間のみ永久欠番を解除して付けていた。


その後は再び永久欠番扱いとなったが、櫻井が甲府ブレーブスの監督に就任した際、「自分はGlanzを出たのだから、背番号3は永久欠番から外して欲しい」との要請があり、永久欠番を解除した。



来季から菅原は背番号3を付け、Glanzの次世代スラッガーとして期待が高まる。
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