陰キャからリア充へ

どうやったら卒業できるか

幼なじみの姉妹

奈央と唯に介抱されたのか、オレは？

なんつー情けないヤツだ！

あれっ？そういや野村はどうした、野村は？

「オレの上司はあれからどうなった？」

何か変な事言ってないよな、オレ？

「あ～、野村さんでしょ？野村さんなら、帰り際に【悪いけど仲村をヨロシク。オレは次の店に行くから】とか言ってタクシー代渡してくれたのよ。それで、唯1人じゃ無理だからアタシまで呼び出されたんだから！飲むのはいいけど、意識無くなるまで飲むんじゃないよ、解った！？」


「うぎゃ～、頭に響く～っ！！」


「自業自得でしょ、全くもう！」


ダメだ、二日酔いで何にも出来ねぇ！

っていうか…ここは二人の部屋か？

奈央は短大を卒業してOLをやっている。

オレより社会人歴は長い。

妹の唯は女子大生で、週に3日キャバクラでバイトしているらしい。

「あれ？奈央、お前実家出たのか？」

オレと奈央の実家は近いし、家族ぐるみの付き合いをしている。

「知らなかったの？アタシ、2年前から一人暮らし始めたの」


「へぇ、知らなかった。で、唯も一緒に住んでんの？」

なんせオレも実家には飯食いに行くぐらいしか行かないから最近の事は何も知らん。


「アタシは実家とお姉ちゃんとこを行ったり来たりの繰り返しw」


JD(女子大生)にもなればああいう所でバイトすんのか。

「唯にとって、ああいう場所でバイトするのはよくないんだけどね。何でも留学したいらしく、お金の良いとこでバイトするってなると、夜の店ぐらいしかないから…」

にゃるほど、姉としては妹が夜の蝶になるのは反対というワケか。

でも、何でオレだと解ったんだろ？

この姉妹とは、数年会ってないはずだが…

「よくオレが店に来たの解ったね？」

もしかして、オレが変わってないのかな…

「何言ってんの、お兄ちゃんが私を見るなり【唯！久しぶりだな、こんなとこで働いてるんか？】とか言い出すからだよ。アタシ、あの店じゃユキって呼ばれてるんだから」


ユキ？源氏名というヤツか？

そのまんま唯でも大丈夫じゃん？

「あ、そうか。オレが覚えてたのか。そりゃ悪かった」

しかーし、唯は中々の巨乳に育ったなw

服の上からでもかなり発育してるのが解る！

…それに引き換え…

なんだコイツ（奈央）の貧乳さは！

妹に負けてんじゃねぇかよw


…それにしても、頭痛い！

「ちょっとまだ頭痛いから横になっていいかな…」

今は動けない。

オレの部屋まで帰る気力、体力、経験値もない！

「何言ってんのよ！ヨッちゃんの住んでるアパートから歩いて2,3分の距離よ、ここは！
だから、早く帰りなさい！」


「ウソっ！」


なんだ？そんな近い距離に住んでたのか奈央は？

…にしても頭痛ェ！