I Love Baseball 主砲の一振り 6

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6月 ・7月 ペナントレース再開

イーブン

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片山 澁谷の両サウスポー同士の先発は投手戦を予想していたのだが 2人共序盤から点を取られる乱打戦となった。


1回の表 Glanzは先頭バッター藤村がライト前ヒットで塁に出ると 2番ルイスは左中間オーバーの二塁打で藤村が一気にホームインして1点を先制。

3番財前は初球のストレートをドンピシャのタイミングでフルスイング。

打球はグングンと伸びて レフトスタンド上段に突き刺さる第8号ツーランで3点目を追加。


4番ロビンソンはフォアボールで歩かせると 守山監督がベンチを出て審判に交代を告げた。


澁谷はアウト一つも取れずにKO 
その後は守山と陳のクロスボンバー(サンドイッチラリアット)を食らい ガチKOとなった。


2番手ピッチャー右のサイドスロー横山が後続を抑え 1回の表は終了。


初回から援護をもらった片山だが トップの久住 2番国分を連続フォアボールで歩かせ 3番与那嶺には高めに浮いたツーシームをレフトスタンドへ第12号スリーランであっという間に追いつく。


結局 片山も初回でノックアウトとなり 試合はノーガードの打ち合いになだれ込む。


この乱打戦を制したのは 8回の裏ノーアウトから4番上田のツーベースヒットでチャンスを広げると 5番山本は申告敬遠で歩かせ 6番若菜で勝負。


だがこの策が裏目に出て 5番手ピッチャー東雲のシンカーを上手くライト線へ弾き返し 走者一掃の2点ツーベースで勝ち越し。


最終回はヤンキースの守護神渡部が3人で抑え 
11対13で初戦を飾った。


Glanz15安打 ヤンキース17安打という泥仕合。

本塁打はGlanzが財前(8号ツーラン)七海(2号ソロ)唐澤(14号ソロ)武藤(7号ツーラン)

ヤンキースは与那嶺(12号スリーラン)国分(9号ソロ)久住(10号ソロ 11号ツーラン)前田(11号ソロ)

合計9本のホームランが飛び出す 今シーズン最多の試合となった。




「あぁ、とにかく疲れた…明日は少しでも点を抑えるような展開にしないと。そんじゃ、お疲れさん」


中田は記者にそう告げると 足早に球場を後にした。


翌日の第2戦。


Glanzの先発は現在防御率 勝利数共にトップの降谷。


対するヤンキースは3年目の右腕 中尾が先発。



Glanzのスターティングメンバー


1 CF 藤村 46
2 RF ルイス 39
3 DH 財前 10
4 3B ロビンソン 2
5 1B 唐澤 1
6 LF 武藤 5
7 SS 石川 8
8 C   七海 36
9 2B JIN 0

P 降谷 14


この日唐澤は初のファーストで先発出場。


セカンドは南野ではなく 走りのスペシャリストでもあるJINが出場。


後攻ヤンキースのスターティングメンバーは昨日と変わらず。



バーチーヤンキースタジアムは今日もヤンキーの溜まり場と化し スタンドは早くも異様な雰囲気で充満している。



試合はヤンキース先発中尾がコーナーを突くピッチングで序盤は無安打に抑える。


Glanz先発の降谷は伝家の宝刀 縦のスライダーが冴え渡り 3回を1安打無四球のピッチングでヤンキース打線を抑える。


試合が動いたのは4回の表。

この回先頭のロビンソンが中尾のスライダーを右中間へ運ぶ二塁打でようやく初安打を放つ。


5番唐澤はフォアボールを選び 6番武藤は一塁線に送りバントでランナー三塁 二塁に。


7番石川はライトへ犠牲フライを打ち 三塁ランナーロビンソンがホームイン。


Glanzが1点を先制。


その後は両チーム共にチャンスを活かせず 7回にはアクーニャ 8回はジェイク そして最終回には守護神真咲が3人で抑え Glanzが継投策で完封勝利を飾った。


降谷はトップの11勝をマーク。真咲は20セーブ目。


第3戦は午前中から降り出した雨の影響で早々と中止の発表が出され Glanzは室内練習場で軽めの調整を行った後 福岡県北九州へ移動した。


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