The Baseball 主砲の一振 続編4

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球春到来

機動力を封じる

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スカイウォーカーズのスタメン

1 ライト 唐澤 1
2 ショート 石川 8
3 ファースト 結城 23
4 セカンド 森高 7
5 サード 鬼束 5
6 レフト 庵野 4
7 キャッチャー 滝沢 9
8 指名打者 ジョーンズ 49
9 センター 財前 3

ピッチャー 金澤 29


レボリューションズのスタメン

1センター 結城 3
2レフト 清水 35
3ライト 村上 10
4指名打者 木下 99
5サード 佐藤 2
6ファースト マイク中村 24
7ショート 萩原 37
8セカンド 香坂 22
9キャッチャー 青田 8


ピッチャー 佐野 28


レボリューションズは長打力よりも機動力重視のスタイルに着目。

どの打順からでも盗塁が可能な選手を置いている為、相手投手にプレッシャーを与えるには十分な打線だ。


織田は機動力を生かす為に、助っ人外国人選手を敢えて獲得しなかった。


「助っ人外国人のほとんどは長打力がウリで足は期待出来ない。
その長打力も、ブンブン振り回すフリースインガーばかりでこれでは出塁率も高くない」


織田は機動力を生かすにはまず出塁率が大事だと考え、打率は低くても選球眼が良く、出塁率の高い選手をスタメンに起用する。


まだ開幕して3試合だが、それでも優勝候補のマーリンズ相手に三連勝は決してフロックではない。




マウンド上では、先発の佐野が投球練習を終え、バッテリーを組む青田とサインの打ち合わせをしている。


トップバッターの唐澤はバットを両手に掲げ、左右に上体を曲げストレッチをしてから打席に入った。



佐野は先発ピッチャーにしては珍しい左のサイドスローで、左バッターの背中越しから投げる角度のある球は一見すると懐に当たりそうで、思わず腰を引けてしまう程だ。


実際、左バッターの被打率は0.203と完全に抑えている。

左の好打者が多いスカイウォーカーズとしては、どうやって佐野を打ち崩すか、そこがポイントとなる。


【1回の表、スカイウォーカーズの攻撃は…1番ライト唐澤。背番号1】


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