ドラゴンナイトになるつもりが魔物ハーレム作っちゃいました

バナナの人

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幼少編

剣の練習はじめます

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 夜中の2時ごろ。俺は剣を振るいながら決意を改めてした。


 剣の振り方は見様見真似。父さんとステイン兄さんの稽古を覗いてやっていたことを実践した。

 俺はまだ剣を握ることを許されていない。まだ5歳児なんだから当たり前だ。というか普通ならば剣を握ることすら無理だろう。
 そう、普通ならば。

 魔力強化を何度も行っているおかげか、俺は三歳児ではありえない身体能力をしていた。
 大人ぐらいのスピードで走ったり、懸垂軽々としたりと。俺の身体能力はおかしなぐらいに成長していった。
 だから剣を振るなど当たり前。俺の今の体に合うサイズの木刀を作って振るうことで剣の腕前を身に着けていた。

 対戦相手がいないからアレだが、自分ではこの動きを大分物にしてきていると思う。
 父さんを仮想敵に設定して攻防を重ねる。所詮は三歳児。いくら強いといっても背丈などの問題で攻撃は当たりもしない。

「……仕方ない。魔力強化」

 俺は魔力によって身体を強化。武器も大人用の剣に持ち替えた。
 途端に俺の動きが格段に上がる。鉄の塊を振るっているというのに、それよりも軽い木を持っていた時よりも大分早く動けた。
 パワーも格段に上がり、武器も鉄になったことで威力も大分上がっている。おかげで数分ほどで勝てるようになった。
 このように魔法を使えば勝てる。最初は全く勝てることが出来なかったが、今では何度か勝てるようになった。

「……よし、鉄の武器も大分慣れた」

 鉄の武器は子供用のサイズがない。だから渋々これを選んだのだが、最初は身体強化で振るってもバランスが取れなくて苦戦した。
 だが俺は克服してみせた。何百回も剣を振るうことで、何千回も努力することでこの鉄の塊を俺の剣にしてみせたのだ。

 俺が剣と魔法のトレーニングを始めたのは3歳の頃から。
 3歳の頃から自作の木刀で素振りを行い、魔法の訓練を開始した。そのときはまだ両方を別々に分けてやっていたが、4歳になると同時に俺は平行してやるろうになった。

 最初はもう散々だった。二つのことを同時に出来ずに何度もこんがらがった。
 そして今日。ついに俺は両立して使えるようになった。

 これで俺の戦闘力は格段に上がった。世界一強いとは言わなくても大人以上の戦力を発揮出来るようになっている。

 しかしこれは所詮イメージ。本当にその通りとは限らない。
 それに父さんは大分加減している。それに動きも同じものばかりなので対策は可能なのだ。
 簡単に言えば情報不足。これ以上のシミュレーションを行いたければもっと父さんの動きを引き出さなくてはいけないのだ。

 だから昨日父さんの剣の鍛錬をこっそり覗いてみた。加減した攻撃じゃない、本気の剣を……。

「斬!」

 魔力を剣に譲渡して斬撃の威力を強化。これで父さんの体勢を崩した。
 しかしすぐに整えて反撃。剣を翻して受け流し、次の攻撃に移った。

「点!」

 魔力を剣に集中させて刺突する。これで父さんの防御を突破。それなりのダメージを与えた。
 怯んでいる隙に攻撃を開始。しかし攻撃に集中しすぎたせいで反撃を許してしまった。

「固!」

 体を小さくして魔力を全身に覆う。これで父さんの猛攻を防いだ。

「散!」

 隙を見て魔力を全身に分散させて身体を全体的に強化。その中で足を強化し、その脚力で退避。これでひと間ず間合いを取った。

「はぁ……はぁ……」

 息を整え、剣を構える。

 連続で魔法を使ったせいか疲れてきた。
 全身から汗が流れ、疲労感が枷となって俺を縛る。手足も若干震えてきた。
 どうやら魔力も体力もそろそろ限界らしい。

 ダメだな、こんな調子じゃ実戦でつぶれてしまう。
 今は想像で戦ってるからアレだが、現実はそうはいかない。試合でも相手は待ってくれなどしないのだ。

 これから大きな技を使うのだ。いちいちこの程度でへばっていたら俺の目的など達成出来やしないのだ。


 魔力を全身から最大限に放出し、剣に集中させる。ありったけの量の魔力を圧縮し、最強の刃をイメージした。
 剣が燃えるかのように熱く、そして赤く光る。その熱と輝きが限界に達した瞬間、俺は剣を振り下ろした。

「ライト流剣術火の型、火炎刃プラズマエッジ!」

 剣から炎の刃が射出。それはイメージしている父さんを通過。その後ろにあった大岩を砕き、地面を深く抉った。
 砕かれた大岩と地面から石の破片が飛び散る。砂が爆風によって巻き上げらる。

 そう、これが俺の必殺技だ。

 ファイアーボールみたいな魔法は使えないのだが、このように高威力の必殺技を俺は使うことが出来る。
 しかしこれがけっこう魔力を食う。さっきの一撃でもう体力も魔力も空っぽだ。

 一撃を打ち込んで俺はその場に倒れた。
 ああ、もう駄目だ。眠気がすごい勢いで襲ってきた。……こりゃ早く寝ないと死ぬわ。

 ということで俺は急いで家に戻った。










 家に戻ったのだが、廊下で寝落ちしてしまったことで両親に怒られたのはいうまでもない。
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