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自由の魔獣召喚編
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王国において騎士団とは単なる軍ではない。
騎士団は大きく分けて二つある。国を守る軍人的な騎士団と王族や貴族の周辺を守る騎士団である。前者は単純に王国騎士団と呼ばれ、後者は王族だの名誉騎士団だの、中にはそのまま雇い主の名前を入れているとこもある。
アンドリューは王国騎士団の一つである黒虎騎士団、ジャンヌはオリヴィアが雇い主の白薔薇騎士団だ。オリヴィアの騎士団は他にはない。
俺は城に滞在している騎士団全てに喧嘩をふっかけてみた。
滞在していたのは全部で8組。他は遠征に行ったり諸侯などの遠い場所を守る騎士団なので会う機会がなかった。
それで順序付けなのだが、俺の中ではジャンヌが一番強いという結果になっている。ステータス面やレベルではアンドリューが上だが、あの剣術は力押し気味のアンドリューよりも厄介だ。
装備のおかげもあるのだが、あんなのは微々たる差だ。ぶっちゃけ、あの剣それほど強い術式じゃなかったし。
他は論外だ。特に黒狐騎士団の団長なんて口だけの雑魚。正直、一般の兵士の方が強いレベルだ。
「……まあ、そんなことしなくてもステータスプレート見りゃすぐに分かるんだけどな」
この世界ではレベルという概念があり、魔族や魔物にそれぞれレベルのように数字が振り分けられている。
新兵はレベル5ほどでジャンヌは15、アンドリューは20ほどだ。対してゴブリンは3~8ほどでトロールは15~20くらいである。
この数字を見ればソイツが強いのか大体分かる。ステータスプレートを見れば尚更だ。
つまりこの世界ではレベルこそが全て。実験や試合なんてする前に、このステータスプレートを見ることで強いか弱いかを見極めるのだ。
しかし、異世界から来た俺はレベルの強弱など知りようもない。レベルが現状5までしかないあのラノベのように、絶対的な差があるのか、それともやり様によってはレベルが少し上でも倒せる某RPGのように覆せるものなのか。それが分からなかった。
だから自分の肌で感じる必要があった。実際に戦ってデータを、取得し、レベルとはどういったものか判断した。
結果は以下の通り。
レベル1~2ほどはある程度覆せるが、それ以上は逆転はほぼ無理。10も離れていれば別の生物かと言いたくなるほどだった。
つまりジャンヌやアンドリューはほぼ人間をやめた戦士であり、一人でも魔族たちを倒せることになる。
レベルとステータスというものは絶対的であり、それ自体がその生物の価値に直結する。ジャンヌの時だって俺がすぐにステータス版を提示すればいざこざなど起きなかった。
では、何故に強いはずの白薔薇騎士団は冷遇されているのか。
ステータスプレートは偽造不可能であり、どんな魔法やスキルでもねつ造は出来ないという。なら何故冷遇されている? 上流下級さまお得意のコネか? それともステータスにないものか? 或いは単なる女性差別?
「……こればかりはもう少し長い目で見ねえと分からねえか」
自室の机に石板を置いてため息をついた。
やはり城内だけでは情報なんて集まるはずがない。やはり自分の足で稼ぐしかないのか。
窓を開けて星空を眺める。
この世界の空は美しい。満遍なく輝く星空はまるで宝石箱のようだ。この空の下を思いっきり飛ぶのはどれだけ気持ち良いことか……。
「り、リオン様!?何をしようとしてるのですか!?」
「敵の威力偵察」
それだけ言って俺は飛び降り、翼を広げて星の海を泳いだ。
騎士団は大きく分けて二つある。国を守る軍人的な騎士団と王族や貴族の周辺を守る騎士団である。前者は単純に王国騎士団と呼ばれ、後者は王族だの名誉騎士団だの、中にはそのまま雇い主の名前を入れているとこもある。
アンドリューは王国騎士団の一つである黒虎騎士団、ジャンヌはオリヴィアが雇い主の白薔薇騎士団だ。オリヴィアの騎士団は他にはない。
俺は城に滞在している騎士団全てに喧嘩をふっかけてみた。
滞在していたのは全部で8組。他は遠征に行ったり諸侯などの遠い場所を守る騎士団なので会う機会がなかった。
それで順序付けなのだが、俺の中ではジャンヌが一番強いという結果になっている。ステータス面やレベルではアンドリューが上だが、あの剣術は力押し気味のアンドリューよりも厄介だ。
装備のおかげもあるのだが、あんなのは微々たる差だ。ぶっちゃけ、あの剣それほど強い術式じゃなかったし。
他は論外だ。特に黒狐騎士団の団長なんて口だけの雑魚。正直、一般の兵士の方が強いレベルだ。
「……まあ、そんなことしなくてもステータスプレート見りゃすぐに分かるんだけどな」
この世界ではレベルという概念があり、魔族や魔物にそれぞれレベルのように数字が振り分けられている。
新兵はレベル5ほどでジャンヌは15、アンドリューは20ほどだ。対してゴブリンは3~8ほどでトロールは15~20くらいである。
この数字を見ればソイツが強いのか大体分かる。ステータスプレートを見れば尚更だ。
つまりこの世界ではレベルこそが全て。実験や試合なんてする前に、このステータスプレートを見ることで強いか弱いかを見極めるのだ。
しかし、異世界から来た俺はレベルの強弱など知りようもない。レベルが現状5までしかないあのラノベのように、絶対的な差があるのか、それともやり様によってはレベルが少し上でも倒せる某RPGのように覆せるものなのか。それが分からなかった。
だから自分の肌で感じる必要があった。実際に戦ってデータを、取得し、レベルとはどういったものか判断した。
結果は以下の通り。
レベル1~2ほどはある程度覆せるが、それ以上は逆転はほぼ無理。10も離れていれば別の生物かと言いたくなるほどだった。
つまりジャンヌやアンドリューはほぼ人間をやめた戦士であり、一人でも魔族たちを倒せることになる。
レベルとステータスというものは絶対的であり、それ自体がその生物の価値に直結する。ジャンヌの時だって俺がすぐにステータス版を提示すればいざこざなど起きなかった。
では、何故に強いはずの白薔薇騎士団は冷遇されているのか。
ステータスプレートは偽造不可能であり、どんな魔法やスキルでもねつ造は出来ないという。なら何故冷遇されている? 上流下級さまお得意のコネか? それともステータスにないものか? 或いは単なる女性差別?
「……こればかりはもう少し長い目で見ねえと分からねえか」
自室の机に石板を置いてため息をついた。
やはり城内だけでは情報なんて集まるはずがない。やはり自分の足で稼ぐしかないのか。
窓を開けて星空を眺める。
この世界の空は美しい。満遍なく輝く星空はまるで宝石箱のようだ。この空の下を思いっきり飛ぶのはどれだけ気持ち良いことか……。
「り、リオン様!?何をしようとしてるのですか!?」
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それだけ言って俺は飛び降り、翼を広げて星の海を泳いだ。
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