【R18】タルタロスの姫は魔族の騎士に溺愛される

麦飯 太郎

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魔族だろうと、フロストはフロスト *

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 どれだけ眠っていたのだろうか。ぼんやりとした視界が徐々にクリアになるが、知らない天井は優しい木目で温もりを感じられる。それだけでも、タルタロスとは全く違うものだった。
 頬の傷は既に血が止まっているらしく、触れると痛みが走るが問題なさそうだ。

「傷――フロスト!!」

 血を流しながら空を飛んだフロストを思い出し、ベッドから飛ぶように起き上がる。すると真横から不機嫌そうに「なんだよ」と慣れ親しんだ声が聞こえた。

「フロスト、大丈夫ですか!? 傷は!?」
「あいつら適当に撃つんだもん。避けきれなくて左足もやられましたよ。左腕に左足」

 右手で指差したそこは、弾丸が貫通した跡と吹き出した血液で汚れている。紺色の軍服がこれだけ赤く染るということは、どれだけの血が流れたのか……戦場に居たので簡単に想像できた。

「血は止まったのよね?」
「ええ。止まってます。でも、何考えてんだか、銀弾なんか使いやがって……治るもんも治らないってやつですよ」

 銀弾。噂に聞いたことはある、それはまだ魔女信仰の強い時代。数百年前に魔除や退治に使われていたという代物だ。だが、実際に見たことは無い。
 そんなものを何故という気持ちもあるが、それを使われて困るということは、フロストの正体に確信を持ってしまった。

「フロスト……貴方は、魔王なのね?」

 ポカンと口を開けたフロストだが、すぐに腹を抱えて笑い始めた。

「あっははっ! はははっ!! 止めてくださいって! あーんなオッサンと一緒になんて、嫌すぎます!」
「で、でもフロストは姿も変えて、羽もあったのよ!?」
「そう、でも俺は魔王じゃない。その配下にいるただの魔族。戦場で魂集めして数稼いでたんだけど、飽きたから【タルタロスの姫】って噂のレディーを見に来ただけですよ」

 まるでなんでも無いような、ただの立ち話をするようにサラリと真実を話してくれる。だがそれにより、いくつもの疑問や謎が繋がった。
 何故、過去の文書に残らない歴史に詳しいのかは、より近くで見ていたから。そして数多の死の気配は、彼の本来の仕事によるものだったのだ。

「怖くなった?」

 ベッドに座り、俯いていたこちらの顔を覗き込むようにフロストが身体を動かした。そしてその表情が、何故かとても寂しそうに見えた。

「怖くないわ。でも、……とても怖かったです」
「何が?」
「起きた時、貴方が死んでいたらどうしようって。それだけが怖かったの」

 そう言うと、涙が自然と溢れてきた。互いにまだ生きている安心感が、涙腺をさらに刺激する。
 誰が死んでも「戦場だから」と済ませていたあの頃では考えられないくらい、フロストに心を向けてしまっていた。

「ねぇ、マリア様。俺の傷、まだ治らないんですけど……一つだけ回復を早める方法があるんですよ」
 わざとらしく前の姿の時の口調をしたフロストは、右手を伸ばして頬を撫でてきた。その表情はいたずらっ子が今から何がするよと言っているようで、可愛らしくもある。
「何!? なんでもするわ! 薬?」
「血です。マリア様の血を吸わせてくれれば――」
「いいわよ。それくらいなら、構わないです! いくらでもどうぞ!!」

 フロストの言葉を最後まで聞かずに、被せ気味に返事をする。潔さにクスリと笑われてしまったが、その顔は明るく嬉しそうに見えた。


 タルタロスで着慣れていた軍服を脱ぎ、シャツをずらして首筋を露わにする。長い黒髪を左に寄せると、少し肌寒く身体が小さく震えた。

「毛布かけといてくださいね。冬だし……血が少なくなると、体温が下がるから」
「ありがとう」

 ベッドに腰掛け、渡された毛布を素直に膝にかける。フロストに背を向ける形で俯くと、耳元で「力を抜いて」と囁かれた。
 その直後、ツプッと肌が裂ける音が聞こえた。刺すような痛みは無いが、ただそれよりも太いものが身体に埋まっていく感覚がある。

「――んッ、アッ」
「……は、ハァ、ング」

 首を動かしフロストの顔をチラリと覗き見ると、呼吸を荒くし、頬が紅潮していた。
 血液の摂取は興奮するのだろうか? それともただ、摂取したことにより体調が良くなっているのだろうか? 
 こちらの視線に気付いたフロストが顔を動かし、目が合ってしまった。目元だけでニッと笑うと、突き刺した牙を更に奥に捩じ込んでくる。

「ん、んゥ!」

 牙の刺さる右の肩に違和感を感じた。それはすぐに全身に広がり、ドクドクと心臓を煩くさせる。身体の芯から熱が溢れるようだ。
 その熱を逃がそうと視線を床に落とし、身体をくねらせると、牙の位置がずれて余計に熱が溢れてしまう。

「フロ、スト。これなんか、変――毒、みたい……」
「ん?」

 すぐに牙を抜いてくれたが、まだ溢れている血を舐めているようで、唇が肩に触れている。垂れる血を舐め取りながら、フロストが口を開く。

「忘れてた。んッ、俺の牙、媚薬みたいな効果あるんだって」
「び、媚薬!?」
「そう、感じちゃいました? 血って滅多に飲まないから忘れてた」

 そんな大事なことを忘れるなんてことがあるのだろうか? もう一度視線をフロストに戻すと、口元が笑っている。

(絶対、忘れてないわ!!)

 しかし、既に全身に回った熱により、自身の目元が潤んでいることが嫌というほどわかる。

「解毒剤……」
「無いですよ。快楽で抜くしかないです。そうだな、イイことしようか?」

  寒いあの日に、フロストのベッドで行った密事を思い出し、下腹部がキュウと締まった。そして、トロリと秘部から蜜が溢れ出したのを感じてしまう。
 まるで期待しているかのように、身体はどんどんと受け入れる体勢を整えていった。

「でも、フロストが、そのまだ傷が」
「そうですねぇ……そしたら、マリア様からしたいようにしてよ。俺の右側なら無傷だから、右手でしてあげる」

 そう言うと、シャツを脱ぎ、ベッドに寝転がりフロストは自身の腹をポンポンと叩く。言葉は無いが、跨いでと目が言っている。

「あ、待って。ズボンも脱いで下さい。触れないでしょう?」
「なっ、そん」
「でも、身体が疼いて仕方ないんでしょう? シテあげる。最後まではしないから。多分」
「また多分……」

 フロストに触れられた後は、快楽と共にもどかしさも残る。それが最後までシテいないという、物足りなさであるのかもしれないという疑念があった。そんな中で、最後までせず、自身の熱を晴らすことは出来るのだろうか……。
 不安はあったが、今はこの体内に籠る熱をどうにかしなければならないだろう。
 仕方なく、いや、期待を込めてズボンを脱いだ。身に付けてるものは、純白の下着と白い軍用のシャツ、その下にグルグルと胸を潰すために巻き付けたさらしだけになった。

「ん、可愛いね」

 寝転がりながら満足そうに微笑むフロストに、顔がカァッと熱くなる。

「……そんなこと、言われたことがないわ……」

 そう言いながら、フロストの腹部に跨る。触れてもいない秘部から溢れ出した蜜が、下着越しに外気に晒され冷えるのが分かった。そんな微かな感覚。それすら刺激になるほど、媚薬は身体を支配していく。

「さて、じゃぁ次はマリア様。下着とシャツも、その魅力的な胸を押し潰す邪魔なさらしも外しましょう。こんな所で必要ないでしょ?」

 こちらが反論する前に、フロストは右手で器用にボタンを外していく。

「あー、さすがにさらしはキツイな。自分で取って」
「――取らなきゃダメ?」
「だーめ。せっかく素敵なの持ってるんですから、もっと自慢しましょう」

 まるで純粋な子供のように言われては、断り文句が浮かばない。

(いえ、断るつもりなんてないくせに)

 触れて欲しい、もっと、もっと。生きていると刻みたい。
 なんて欲張りになったのだろうか。あのタルタロスでフロストに会う前は、民間人の被害は最低限にと考えていたけれど、この国が滅ぼうが誰が怪我をし誰が死のうと興味は無かった……いや、敢えて興味を持たないようにしていたが今は違う。
 死に対する恐怖が、これほどのものとは知らなかった。

「泣いてるんですか?」
「え?」
「涙、流してる」

 自身の頬に触れると、確かに温かい涙が溢れている。生きているから、触れられる。それが幸せだと感じてしまった。

「フロストが生きていて良かったって思ったんです。――傍にいて。ずっと、お願い……」
「人間じゃないんですけど」
「関係ないわ!」
「マリア様を頭からバリバリ取って食うかもよ?」

 そんなことをするつもりはないくせにと思いつつ「いいわ、食べて」と伝え、胸を締め付けるさらしを外す。
 肺に入ってくる空気が清々しく感じた。軍学校に入学した時から共にしていたさらしを外し、私自身を縛っていたものが無くなった気がした。
 解放された胸は椀のように丸く張り、ピンク色に染まる先端が遠慮がちに勃ち上がる。

「なら、まずはその乳首から頂きましょうか?」

 右手を伸ばしたフロストが、擦るように先端に触れる。身体に走った痺れの心地良さに、思わずうっとりと瞼を閉じた。
 浴室でマッサージをされた時、フロストのベッドで愛撫をされた時、そのどちらとも違うフロストの視線や手つき。
 いつの間にか下着も取り払われ、一糸纏わぬ姿でフロストの腹部に股がっていた。

「すっご……ほら、マリア様のクリトリスがこんなに膨らんでる。しかも濡れ過ぎてビチャビチャ音がしてますよ」

 フロストの手が移動し、指の腹が陰核を潰し叩くようにわざとらしく音を立てる。そのままヌルリと滑らせれば、指は愛蜜を溢れ出している蜜口から難無く滑り込むだろう。

「だって――フロストが胸も、そこも、弄るから、あァ! もっとしてッ、くれないと」
「くれないと?」
「媚薬が、んッくぅ……はァ、アン、ん、抜けま、せん」
「そう? なら、挿れますよ。まずは一本」
「アァァッ!」

 ヌルッと滑らせて、フロストの指が愛液を掻き分け入ってきた。初めての感覚に多少の痛みはあるものの、男性の骨張った指が秘部を刺激し下腹部がキュウキュウと締まったように感じる。
 一度入った指がゆっくりと引き抜かれ、また入ってくると思った時、指が増えていることに気が付いた。

「ゆ、びぃッ」
「気付きました? だってこんなヌルヌルなら二本でも大丈夫でしょ? ほら」
「ンくううぅ!」

 奥まで入り込んだ指が曲げられると、身体を掻き混ぜられるような感覚になった。曲げてあらゆる場所を擦り、指をバラバラに動かし掻き乱す。
 引き抜く時も腹側を押すようにされ、その快楽に腰が動いてしまった。淫らに揺れる腰が恥ずかしい。でも止めることなんて全くできず、言葉だけで抵抗した。

「あァっ、や、そこ、こすっちゃ、ダメです、押すのダメッ……気持ちい、ん、ハァ、んゥ!」
「ここ? こっち? 教えて下さい。マリアの良いところ。俺のペニスで後で擦ってあげるから、知っておきたい。ねぇ、教えて」

 最後までシないと言った、その舌の根が乾かぬうちにそんなセリフを……と思ったけれど、今はそれが欲しくて堪らない。
 張った胸を揺らし、顔を赤らめ口をだらしなく開き、腰を振る。こんな状態にフロストも興奮しているようで、言葉を早め、目元を紅潮させていた。
 それが嬉しく、そしてこちらまで興奮した。
 フロストの右手を握り、グッと指を秘部に埋めさせる。奥をトントンと叩くように動かされ、それも良いがもっと痺れる場所を探した。

「あ、んッ、もっと押して。ちがっ……下もうちょっと右、ん、逆――あっ、そこっ、あァッ! そこ、キュウってなる、らめ、も押さないでぇっ!」
「ここか、良いところ。あぁ、本当だ。押して擦ったら中が締まりますね。凄い、俺の指が持ってかれそう」
「ハァ、そこそんなしちゃ、もっ」

 フロストに跨っている体勢が厳しくなってきた。だが、左腕と足を負傷している彼に甘えることは出来ない。
 しかし耐えきれず、両手をベッドに付きフロストに覆い被さるように前屈みになる。するとフロストが左手でこちらの身体を引き寄せ、グルンと身体を回転させた。状況は逆転し、こちらはベッドに寝転がり、フロストが見下ろしている。

「え、左腕は?」
「さっき血を貰ったから治ってます。あー、それより、ここ。ぐちゃぐちゃ過ぎ、エッチな香りヤバいですって」

 頭を下げ、指の入る秘部に顔を近づけたフロストは、擦られすぎてぷっくりとした陰核を口に含んだ。

「――ふぁぁっ!!」
「すごい、マリア様の愛液、とても甘く感じますよ。もっと舐めたい」

 指を動かし、中の良いところを擦りながら陰核をねっとりと愛撫され、腰が浮いて収まらない。
 足の付け根がムズムズとし、目を開けていることすら難しい。

「もぉ、ら、めぇ! フロスト、フロストォ――」

 あと少しで達してしまう。いっそ達してしまえば楽になるだろうか。そう、媚薬が切れれば楽になるはずだ。
 強請るように腰を動かすと、フロストは欲しい動きを止め、それどころか指を抜き、口を陰核から離す。

「なん、れぇ? フロスト、イきそ、なの……」
「ん、知ってます。だから、俺のでイッて」

 フロストはチロッと自らの唇を舐めズボンを脱ぐ。すると、勃ち上がり先走りで赤黒く鈍く光る肉棒が姿を現した。フロストの手で軽く扱かれたそれは、先端から透明の先走りを溢れさせている。
 怖かったはずのそれが、今は欲しくて仕方ない。フロストの動きは、わざと遅くしているのではないかと思えた。
 そっと秘部に添われた肉棒は、手で支えられ入口を慣らすように動かされる。入ってきそうで、こない……その焦らしが辛く、フロストを見た。

「――ッ」

 目に飛び込んできたフロストの表情は、興奮した獣のようだ。狩りで目の前に餌をぶら下げられた、無理矢理待てをされている猛獣。
 猛獣は必死に理性を働かせ、食い散らかすことを我慢しているのだ。

「フロスト……」
「なに? 声掛けないで」

 その願いを無視し、言葉をを続ける。

「ねぇ、ちょう、だい。フロストの早く欲しい、食べて下さい。私を食べて」

 グッと猛獣の喉が動いた。その雄々しさに下腹部はまたキュンキュンと音を立てたような気がする。
 猛獣はその後、睨むようにこちらを見下ろし、溜息を吐いた。

「初セックスは優しくしたかったんだけど。そんな必要ないんですね? 俺、食い意地張ってるから、なかなか満足しないかも」

 睨むその視線は憎しみではなく、我慢して優しくしきれないフロスト自身に向けられているようだ。――そんな姿も愛しく思う。
 どれだけでも食べてくれて構わない。むしろ骨の髄まで吸い付くし、欠片も残らないくらいにして欲しい。
 そうしてフロストの一部になり溶けてしまえば、どれだけ幸せなのだろうか。

「挿れますよ」
「ん、どうぞ」

 ズンッとフロストの腰が動く。同時に異常に広げられた蜜口に鈍い痛みが走る。しかし、その痛みよりも押し広げてくるフロストの肉棒が熱く、火傷をしそうだ。
 一気に埋めてしまいたい欲望を必死に抑え、こちらが痛くないように優しく腰を揺らし、慣らしてくれている。

「ふぁ、あ、ん、はァ――んんゥ!」
「まだ半分もはいってないから、……痛いですか?」
「痛ッいけど、でも、熱くてッ、おっくゥ――疼くのォ……」
「処女、貰っていいですか?」

 この状況で何を言っているのだと思ったが、我慢した切ない顔が懇願するように息を荒らげている様子に胸が高鳴った。

「ええ、フロストが良いです。早くッ全部奪って……奥まで、下さッ――いぃッ!!」

 最後まで言い切る前に、フロストの肉棒が一気に中を広げていく。ぐじゅぐじゅと音を立て、奥へ奥へと突き進んだ。
 目を瞑り眉間にシワを寄せたフロストは、小声で「良過ぎてイきそう」と言葉にした。

「凄っい、熱いの、あァ、はァっ、は、んッ」

 股の付け根にフロストの陰毛が触れる。奥まで到達したようで、緩く腰を動かしながらも馴染むまでは激しくすることを自制しているようだ。
 どこまでも優しい。
 人にこれほどの優しさを向けられたのは、フロスト以外はいつだったろうか。

「フロストォ……」
「なんですか? マリア様」
「フロスト、フロスト、フロスト!」
「いるよ、ずっといる。大丈夫ですよ。捨てたりしないから。――ねぇ、動いていい? マリアの中、熱くて絞ってくるみたいで、もたないかも。でも何回もシテあげます、ううん、させて。何回も、沢山させて」

 子供のように名前を連呼し、頭を引き寄せ、耳元にキスをする。長く美しいフロストの髪が落ち、頬を撫でる感覚だけでふるりと震えた。
 ゆっくりと腰をフロストの動きに合わせ動かすと、中を電気が駆け抜けるようにビリビリとする。 

「動いて、沢山……だ、して、フロストのにして」
「あー、もう無理、動きますからね!」

 思い切り腰が引かれると、中で行き場を失っていた愛液がトロリと秘部から溢れ出す。それを押し戻すように肉棒が奥を突いた。
 ただその単調な動きを何度もされると、溢れ出した愛液は泡となり、ぐじゅんぐじゅんと鈍く卑猥な音に変わる。

「アん、ヒャァっ、あぁ! あんっ! あーッ! アンん、あ、くぅ!」

 だらしなく開いた口は言葉ではない喘ぎと吐息しか出ない。愛液の泡は留まることができず、後孔を伝ってベッドに染みを作った。

「ここ、今から寝るのにね。シーツぐちょぐちょだ。でもね、これマリアのだけじゃないよですよ。俺のペニスから出たカウパーが沢山混ざってる。もう、何度も出そうなの我慢してるからな」
「あ、我慢ッ、しないでっ、出して、んッ、何回も、出して下さっ! あんっ!」
「そんなこと言っていいの? 何度も出すよ? マリアの奥に沢山注いだら、俺の赤ちゃんできちゃうの知ってる?」

 魔族と人間の間に子供が授かるのかは分からない。だが、フロストとの間に授かれたらどれだけ幸せだろうか。
 自身の腰を浮かせ、先程見つけてもらった良い部分に肉棒の先をあてるように動かす。

「ほし、い、フロストの赤ちゃん、だから、沢山出してぇ――!」
「……バカマリア。そこを擦って欲しいんですね? いいよ、俺のペニスの先で押し潰してあげる、ほら! どう?」

 的確に良い部分を押し上げるようにされ、まるで腹から肉棒が裂けて出てきそうだ。それは強い快楽で、息を吸うのも忘れてしまう。

「――――!! ん、ぁ――!!」
「突く度に締め付けが強くなる。気持ちいいんだね、俺も、いいよ。可愛い、マリア、あぁ、これで俺のになったんだ。マリア、マリアッ!」

 フロストの腰が激しさを増す。部屋の中は淫靡な音と香り、喘ぐだけの女の息遣いと男のうわ言のように気持ち良い堪らないという言葉で充満していた。
 目の前がフワリと白くなる。限界が近いのかもしれない。
 それはフロストも同じようで、こちらの身体を隠すように身体を落とし、汗が落ちた。

「イク――、マリア、マリア。出すよ!!」
「あァァ! 私もッ、クる、気持ちぃ、よぉ、フロスト……イク、イクゥぅ!」
「あ、くそっ。絞めたら、――――ッ!!」

 ビクンビクンと同時に腰が跳ねる。身体の奥が燃えるよえに熱く、秘部はフロストの肉棒があるにも関わらず愛液をトロリと溢れさせた。
 下腹部にじんわりと広がる熱が心地良く、それがフロストから与えられたものだと気付くと無性に愛おしく感じた。

「はァ、あー、くそ。もっとスマートに抱く予定だったのに」

 どこか悔しそうなフロストの頭を撫でると、顔をこちらに向け不安そうに首を傾げる。

「良かったですか?」
「ん、まだビクビクします」
「足りないんだね。俺も足りない、もっとさせて。ずっと我慢してきたんだから」

 フロストは頭を移動させ、荒い呼吸で上下する乳房を両手で包む。そして、勃ち震える乳首をキュッと摘んだ。

「次はこっちも。ね?」

 衰えることなく、フロストの肉棒が再び動き出した。いや、むしろ先程よりも大きく立派になっている。
 証拠に、奥が更にこじ開けられる感覚があった。

「乳首と一緒は、ら、らめぇ、ぇ」
「嘘ですね。中がギュウギュウして俺のペニス
を締め付けてる。良いことは良いって言う。約束しましょう?」

 悪戯っ子のような笑顔に絆され、思わず頷くと「良い子」と呟き頬にキスをされた。

「じゃぁ、良い子のマリア。乳首コリコリされるのとペニスで中を擦られるの、同時にしたら気持ち良いですか?」

 そんな言葉を言わせないで欲しい。だが、期待に満ちたフロストの顔が堪らない。
 顔を隠し、恥ずかしくも欲しがる顔を隠す。

「良いです……フロストのおチンチンでゴリゴリされて、一緒に乳首を舐められたら、またすぐ、イッちゃいます……」
「はははっ、凄いね。乳首は指よりも舐められたいんだ? マリア、可愛いよ。全部してあげます」

 喜びの声をあげたフロストの唇が乳首に触れる。食むように挟み、引っ張るように持ち上げ、同時に緩く腰を動かした。

「あんっ! やぁぁっ、良い、気持ちい、良いよぉ――んっ!!」
「まだイッちゃだめ、もっと良くなろう? マリア」

 そう言ったフロストは、腰を激しく動かし始めた。
 
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