異世界、肺だけ生活

魔万寿

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第2ピース目

肺ターン【2-20】思い出なんて、シャボン玉

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「ご迷惑をおかけしました…… 」

王子、顔が青白いぞ……
血を出し過ぎたか……

「お気になさらず…… 」

そうか、無理するなよ……

で、ハル…… 元の世界に帰るか?

「マシロ達に話してない事があるの…… 」

何々?

「実は、私…… もう死んでるの…… 」

え……

「女神様からね……
私は殺されて、埋められたって聞いたの……
私を拉致、監禁したうえに…… 
殺して埋めた男を許せなくて…… 」

だから、俺とタエに戻れるか分からないと言ってたのか……

「ハルお姉ちゃん、おうちに帰れニャいの?」

「タマちゃん、心配しないで…… 
こっちで新しいおうちを作るから…… 」

俺もハルを殺した男は許せないし、
ハルの親の元に体は返してあげたいな……
あと、ハルの親と話ができれば……

「ありがとう、マシロ……
でも、そんなにお願いできるかしら?」

やってみるから、ハルは今の内容を願い続けておいて……

願いフロー(使い捨て)を使う……
ハルの願いを叶えてくれ!

《願いを叶える手順……
①フンを元に返し、女神降臨……
②女神パワーでパズル組み立て……
③確率スキルで男成敗…… 
④アース街の雑貨屋訪問…… 》

『天の声まで…… フンのままで終わりそうだな』

スカラベ、ありがとな……
スカラベが居てくれたから、
魔王に勝つことができた……

「ありがとうございました、スカラベさん」
「スカラベニャン、ありがとニャ」
「スカラベ様、お世話になりました」

『やめてくれ、そういうのには慣れておらん…… グスン』
フン、自分の足で涙を拭いて……

「ありがとう…… プーンジュルジュルジュル…… 
足が毛皮に…… それにフンに戻ってる」

ハハハ……
「フフフ…… 」

さぁ~オアシスへ戻ろうか……
みんな乗って!

「あっ! 孤児院にゃ~…… みんな~…… 」

ちょっと離れてるから聞こえないか……
会っていくか?

「ニャ~…… 大丈夫…… また悲しくなるニャ…… 」

いつになるか分からないけど……
この世界が平和になった時に、
必ずタマを招待するからな……

「ママ、ありがとニャ~」

出発!トウ!
あれ?飛べるんじゃ?

『向きが違う、後ろ向きだ』

あ~…… え~…… かっこわる……
トウ……

「私が居た廃村…… サボテンの花は健在ね」
俺のキラキラは長持ちするからな……

……

「あっ…… 街がボロボロ…… 」
「ハルさんが居てくれるだけで救われます」
かっこいい!
「私のセリフ!」

王子の親が……
「魔王に…… しかし、父と母が残した信念はここにあります……
必ず、この大地を平和にしてみせます!」
「かっこいいニャ~」
「タマちゃんまで…… もぅ」

「私はここで降ります……
民達が困惑しておりますので…… 」

王子もありがとな……
お姫様は必ず最終面接に送り届けるから、
面接会場の準備よろしくな!

「お待ちしております!」

トウ!

「面接、面接って、緊張するじゃない…… 」
ハルは、感じた事を言葉にすれば大丈夫さ……

……

『我の家の香しい匂いが…… 』

臭いだけだろ?
ちょっと待てよ…… フン鼻だと焼肉の香り……

『やっと分かってくれたか友よ!』

「私達はラベンダーの香りの方がいいわ…… 」
「臭いニャ~…… 」

長いようで、短い旅だったけど……
やっぱり、思い出を共有できる仲間っていいな……

「なによいきまり…… そんな事言い出すなんて…… グスン」
「ハルお姉ちゃん、どこか痛いニャ?」
「違うのタマちゃん…… 私もみんなに会えてうれしいの……」

『我の足て涙を拭いて』
分かってきたな友よ!

「ありがと…… プーンジュルジュルジュル…… 」

『では…… お別れだな……
我はただのフンコロガシに戻るだろうが、
お前達のことは忘れない…… 忘れたくない』

忘れたら、俺を食わせて思い出させてやるから安心しろ!

「スカラベさん、またいつか会いに来ます!」
「スカラベニャン、またニャ」
「スカラベ様、お疲れ様でした」

スキル回帰(特殊)を発動!

《スキル回帰(特殊)を発動しますか?》

よろしく!
またな友よ…… 

《スキル発動! 回帰(特殊)》

ブーン……

「どっかに飛んで行ってしまいました……」

一瞬で忘れて行っちゃったよ!

続く……
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