奴隷勇者の転生物語

KeyBow

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第三章 リブート編

第91話 エピローグ

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 ジークは燃え尽きていた。
 肉体的にではなく、精神的にだ。

 魔王の首を刎ねるだけでは駄目だった。だから前世で収得した極大魔法を使ったのだが、体が出来ていない時に使った反動からやる気が出ないどころではなく、気が触れたのだ。

 前世では魔王の肉体を滅ぼしたが、極大魔法を使う事が出來なかった。それは転生する為に魔力の半分以上を浸かったからだ。

 そう、極大魔法を使う魔力が無く、一時的に倒したに過ぎず、奴も転生していた。

 しかし、今回は使った。肉体はまだだったが、後遺症を顧みなければ使えるのが分かっていた。

 つまり前回は魔力不足だったが、今回は肉体の成長が不十分で、何かしらの後遺症が出るのが分かっていて、この世界の為に、愛する女性の為に使ったのだ。

 今は意識がない。
 目は覚めてあーとかうーとかと唸るだけだ。

 現状世話をできるのがステージアのみになっている。

 これは日本人とそっくりな見た目だからだ。

 それとリスカリカが条件付きだ。

 時折癇癪を起こすのだが、リスカリカがよちよち、こわかったでちゅねえと抱きしめると、上着をめくり、乳首を吸う。そうすると落ち着くのだ。

 完全に赤ちゃん返りをしていた。

 魔王襲撃から3か月が経過していた。

 ステージアからスプーンで口に運ばれると食べる。
 機嫌が悪いとリスカリカが一度咀嚼をした物を口移しでしか食べない。

 アーリア達、ジークの婚約者は機嫌が良い時のみ遊び相手として、おままごとにつきあわされるのを我慢すれば会えるのだ。

 治療方法はわかっている。皮肉な事にジークのストレージの中に入っているエリクサーを使えば回復が期待できるが、今のジークには理解できず、ストレージから何かを出せなかった。

 幻のアイテムだ。

 その為にクランメンバーは3つに分かれている。

 ステージアとリスカリカ、カレンのみがジークの元に残った。カレンは情報収集が期待できるから、そのままギルドに残り、ステージアとリスカリカのサポートをする。

 ジークの婚約者達と、それ以外のメンバーと2つに別れ、エリクサーを探しに旅に出ている。

 国が保管していたアイテムに念話が可能な魔道具が3つある。一つはカレンが持ち、残りを旅に出るパーティーが各々持っており、毎日定期的に連絡を取る。一度に1分が限界なのだ。

 そうして半年後、エリクサーと思われるアイテムを各々見付けた。ダンジョンの最下層のドロップアイテムだった。

 ほぼ時を同じくして帰還したが、ジークは寝たきりになり、すっかり弱っていた。

 一本目のエリクサーはオェーとなり、吐出した。

 リスカリカにしがみついてしまい、どうしようもなく、リスカリカが口移しでオェーとなっても口付けを続け、ジークは大好きなリスカリカの唇を、舌を絡めるのが好きで、それに夢中になっていると苦い薬も飲む事が分かっており、漸く飲み込んだ。

 すると苦しみだし、痙攣を起こした。

 そして2日後、ジークは目を覚まし、ステージアとリスカリカに挟まれて寝ていたが、そっと起きてトイレに行った。

 おかしかった。おしめをされているのだ。誰だよ?こんないたずらをしたのは!とブツブツ言いながら、トイレで着替え、なんか痩せたなと思いながら食堂に行き、何か無いかなと物色していたが、見知らぬメイドさんがいて軽い食べ物を出して貰った。

 いつの間にか家具やら食器が揃っているなぁとは思うが、先ずは腹ごしらえだ。

 そして庭で早朝練習だ。

 何故か寒い。

 不思議な事に小雪が舞っていた。おかしい。今は夏の筈だ。ひょっとしてあの魔王が何かして、気候を変えたのかな?と思った。

 しかし、今のジークにはどうにもならない。

 気になったので、防壁を見に行く事にした。寒いのでコートのフードを深くかぶっている。

 防壁から見る景色は変わっていた。

 ジークが戦いで発生させたクレーターは湖になっており、破壊された防壁や門もすっかり元通りだ。

 次に神殿に向かうと、一度更地にして、新しい建物を建築していて、どう見ても月単位の時間が流れている進行状況だった。

 仕方がないのでステージアかリスカリカに聞こうと屋敷に戻る事にした。

 しかし、道中に慌てて何かを探す兵士達とすれ違い、建物と建物の間やちょっとした隙間を物色して、何かを探していた。

 その頃目を覚ましたステージアの悲鳴が屋敷に響き渡り、皆が叩き起こされた。

 ざっくり探してもジークはどこにもいない。トイレのゴミ箱にはジークに着けていたオシメがあり、皆パニックになる。アイシアが急ぎ城に向かい、捜索隊の要請をし、その場にいた300名が即時捜索に出た。

 皆も屋敷から出て捜索に向かった。

 何人かがフードをかぶったジークを見たが、剣を帯びており、いかにも冒険者だったので、スルーされていた。

 表には何か警備?がいるので面倒だなと思い裏口からそっと戻り、風呂に入る。何故か体が疲れているので、長風呂で疲れを取る。

 風呂を上がり、食堂に行くと、事情の知らないメイドさんしかいなかったので、少し早いけど食事を作って貰った。

 皆はどうしたのかと聞くも、お風呂の掃除をしている時にバタバタしていたようだが、掃除を終わると皆居なくなっていたと。

 ジークは数日意識をなくしていた位にしか思っていなかった。

 体が少しだるいなと、部屋で休んでいますねとメイドに告げ、自室に戻る。

 机に座り、ステータスの確認や今後の事を考えているとうとうとして、寝てしまった。

 夕方になり、皆が帰ってきたようで、おそらく居間に集っているのだろう。
 トラブルが発生している、そういう会話が聞こえてくる。

「何が有ったのか?」

 ドアを開けると、そこにほぼ皆がいた。

 入口近くにいたローシェルが誰の発言かを確認せずに答えた。

「ちょっと、今頃な、何をいっているのよ。ジークが突然いなくなったのよ。誘拐されたのかと町の隅々まで捜索したのに見つからないのよ」

「ローシェル!後ろ!後ろ!」

 ギャレッジが珍しく口を開いた。
 
 振り向いたローシェルはその顔を見た瞬間泣きながら抱きついた。

 そして皆が抱き付き、ユークリス達は手分けし、ジークが目覚めていて散歩をしていたのに気が付かなかっただけだと、会いに来るのは明日にして欲しいと関係各所に触れ回っていた。

 ステージアに半年意識がないまま、皆が命懸けで搜してきたエリクサーのお陰で回復したと伝えられた。

 そしてジークは皆にただいまと一言伝えた。

 そしてその場で愛する女性達の求めに漸く応じ、結婚を宣言したのであった。




 END


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みんなの感想(1件)

柏のポストマン

「異世界召還された俺は余分な子でした」勧められて、来ました。
楽しくて、一気読みしました。誤字は多数有り過ぎ指摘出来ません。
気になったのは二ヶ所、キャリン→キャサリン→キャリンと、男女とも身長が低すぎること。最低でも、女性でプラス5cm、男性でプラス10cmは無いと大きいと思えません。一気読みでも女性のイメージが頭に浮かびづらいので、新しい体制になった時点で、人物紹介ページが在ると助かります。この先が楽しみです。

2022.03.19 KeyBow

ご指摘ありがとうございます。

名前は探して直しますね。

ざっくりと取り急ぎ登場人物を纏めました。

身長が低いのは、まだ中学生と子供で、伸びている最中だからで、今後伸びます。

宜しくお願いします

解除

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