聖騎士殺しの異世界珍道記〜奴隷を買ったらお姫様だった件〜

KeyBow

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第10話 査定師

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 アイリが査定士を引き連れてきた。細身のけばけばしい髪型と派手な飾りを全身に纏わり付かせている男だが、服自体はギルドの制服だ。

「あたし休憩中なのよ?誰よこんな時にアイリちゃんが査定出来ないのを持ち込んだのは?」

「あら良いオトコ!良いオトコだから許すわ!あら?あなたは巷で有名な性騎士殺しね!あの変態騎士はかなりおいたをしたようね!でも腕は確かな筈って聞いていたけど、サイクロプスを怪我なくやってくるなんて貴方本物ね!今晩アバンチュールな夜をアタイとどう?軍隊にいたのだから穴は開発済みでしょ?それともアタイを掘る?」

 ブラッドは思わずタミアのお尻に隠れた。

「アイリしゃん?こいつは何?蕁麻疹が出たんだけど!」

「ふふふ。流石に驚いたようね。私の下着を見た罰よ。と言う訳じゃないわよ。こんなだけど、ズニーシャさんの査定の腕は国一番なのよ」

「そうねぇ、掘らせてくれたら金貨600枚は硬いわね!それともその硬いXXでアタイを掘るのかしら?それでも600枚出すわよ!」

「それをしなかったらいくらだ?」

「400枚よ」

「断る。俺は奴隷だったが尻の穴は守り通したし、男と乳繰り合う趣味はないぞ!」

「あら残念ね。久し振りに萌えそうなのに」

「ズニーシャさん、そろそろ真面目にやってください。お金に目が眩んで了承したらどうするのですか?私いつものあれでついに負けちゃったので彼とお付き合いをするのですから、変な事をしないで下さい!男同士で乳繰り合う事が趣味の人は嫌ですよ!」

「じゃあ3人で愉しむ?アタイ女も行けるのよ」

「お断りします!初めてはちゃんと雰囲気のある所で愛されて、朝チュンって決めているんですから!変態に操を捧げる訳ないでしょ!」

「2番目で良いわよ!」

「あのな、ふざけているんだったら帰るぞ!男を抱きたいのなら娼館で男を買うか性奴隷でも買えよ」

「そういうあなたはもうその子とやったのかしら?もう前も後ろもやられちゃったのかしら?」

「何訳の分からぬ事をほざいているんだ?俺に衆道の気はないぞ!俺はともかく、こいつを侮辱するつもりか?」

「おかしな事を言われる御仁ね!まさか貴方、そのお」

「ズニーシャさん!私も怒りますよ!」

 「あらあら。アイリちゃんを怒らすと怖いわね。あなた本当にアタイとやらないの?天国に逝かせてあげられるのに残念ね!そうそう、買い取りだったわね。残念だけと金貨600枚よ。それよりどうしたらこの状態でサイクロプスを殺せたのかしら?落とし穴に落として溺死でもさせたの?」

「企業秘密だ」

「あら残念。今日の所は退散するけど、掘られたくなったらいつでも声を掛けてね!お相手するわ。そうそう、アイリを泣かせたら夜中に掘りに行くからね!アタイ暗殺のスキル持ちだから、気が付いた時にはもう事後よ!ふふふ」

 査定が終わり、売るのならそのまま置いておいてと言って出ていった。

「ごめんなさいブラッドさん。あの人誰にでもあんな感じなので、適当にあしらうと良いわ。でも目利きと査定の腕だけは本物なのよ。どうします?」

「ああ、売るよ」

「じゃあカウンターに戻りましょう」

「その前にちょっと待って。坊主、これから奴隷商に行くぞ」

「どうしたのですか?」

「開放の手続きだ。今回のお金が金貨720枚だろ。坊主の取り分は216枚だ。おめでとう!買い戻しだ」

「ブラッドさん、その、もう少し上ですよ?」

「どういう事だ?」

「魔石は100枚で買い取ってくれます」

「それは坊主にくれてやってくれ。生きていくのに金は必要だろう。これから何かと必要だろうからな」

 タミアは唖然となった。

「ブラッドさんてお人好しなのね。タミアさん、おめでとう!」

「ボクはこの後どうすれば良いの?」

「国に帰ったらどうだ?」

「いえ。家族は皆殺されました」

「そうか。俺と同じか。短い間だったが、楽しかったよ。久し振りに飯が美味かった」

「ブラッド様は身の回りの世話を焼く人を必要としていますよね?従者が必要ですよね?」

「まあ、奴隷商でまた別の奴隷を買うさ。タミアは奴隷から開放されたら何をしようと思ったんだ」

「…」

「どうした?何かあるだろ?俺が飼い殺すとでも思ったか?」

「まさかこんなに早いとは思わなくて、考えていませんでした」

「そうか。じっくり考えろ。それと今朝は寝ぼけていたとは言え、おっぱいを揉んで悪かったな」

「なっ!知っていたのですか?知っていて何故ボクは犯されなかったのですか?」

「大人を舐めんな。お前は一般奴隷で、性的奉仕の覚悟がなかっただろう?それにお前は生娘だろうに。俺にはお前を無理矢理犯すような事はしない。なぜなら俺は大人でお前は子供だからだ。俺はアイリのような大人の女が好きなんだ。もう少しおっぱいが大きけりゃ抱きたいがな」

「その、いつから知っていたのですか?」

「初めからだよ。お前から血の匂いがしたからな。だからクリーンを使ったんだ。お前今女の子の日だろ。誤魔化せていたと思ったか?俺は血の匂いに敏感だ。それに風呂場だよ。お前の股間を確かめたさ。したらやはり男にあるモノがお前にはなかったからな」

 そう、ブラッドは怖がらさない為に女の子だと分かっていない振りをしていたのだった。
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