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第43話 帰還
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ブラッド達は特に何事もなく順調に王都に着いた。
その後分担で各種の手配などをし、マリーナとニスティーに宿の確保を頼んだ。
また、グレイズは部下に仕事を任せ、自らの屋敷にブラッドと向かう。
そう、娘の欠損修復の為だ。
屋敷に着くと先ずはブラッドを伴い、娘の部屋に行く。嫌がっていたが無理矢理部屋に押し入り、娘は抗議しつつ背中を向けるがブラッドが話した。
「お前の父親に頼まれた。お前の欠損を治してやる。少し問題があるが、それを我慢すれば可能だ。俺の力でこの左腕と、股間を取り戻した。俺は聖騎士殺しだ。片手が無いと聞いていないか?」
娘はオロオロしながらちらっとブラッドを見る。確かに窓から見えた凱旋パレードの時に見た聖騎士殺しだ。確かに手がある。
「治るのですか?」
「勿論だ。ただ、俺以外に患者と異性の者の協力が必要だ。つまりその男が欠損部位を舐めている状態でしか治療が出来ない。目隠しをさせるが、それを父親にお願いせざるを得ないんだ。父親に胸を舐められるし、俺にはまじまじと見られる。俺は状況を見るのと、治療箇所の確認をする為に触りもする。だが、それだけが問題だ」
「今すぐに出来るのですか?」
「ああ。先ずは胸以外からやろうか」
そうして顔を治してやる。鏡を見て泣いていた。
「父様。信じていますから、目を閉じて直ぐにやってください」
彼女は服を脱ぎ捨て、上半身を顕にした。
ブラッドは唸った。分かってはいたが、その酷さに唸るしかなかった。
そして目を瞑り舌を出すグレイズの顔を娘の患部に当て、回復術を行うと、傷一つない綺麗な形の胸が現れた。
「まだ変更はできる。乳首の色や形は大丈夫か?」
「驚きました。その、私、乳輪が大きくて汚く、コンプレックスだったし、胸も多き過ぎて嫌だったの。凄い!理想の胸だわ」
「少し触るぞ。触られている感触が感じられれば大丈夫だ」
大丈夫そうなので、ブラッドは万歳をさせ、服を着させてあげた。話を聞くとFカップの胸からCカップの胸になったらしい。
その少女は治療して分かったのだが、かなりの美形だ。よくこの父親からこれ程の子が出来たなと。確かに母親はかなりの美人だ。正直に父親に似なくて良かったなと思う。服を着た娘を見てグレイズは泣いていて、そして立ち会っていた母親と3人で泣いて抱き合っていた。
ブラッドはほっこりしながら何も言わずにその場を立ち去り、急ぎギルドに向かった。
ブラッド以外は皆いて、タミアが既にアイリの所にルキエルを連れて行った後だった。
アイリはタミアが連れてきているのが誰か分かった。その容姿から間違う筈もない。聖女を伴ってきているので正直驚いた。
「アイリさん、只今戻りました」
アイリはブラッドがいないので訝しがった。
「タミアさん。その方はひょっとしたら聖女ルキエル様ではありませんか?何故貴女が?」
ルキエルは事前にタミアからアイリの事を聞いていた
「初めまして。ルキエルと申します。この子達をタミアさんと一緒に冒険者をさせます。既にパーティー登録をしていますが、ご挨拶に伺いました。もう少しで主人が参ります。少しお話し出来ませんか?」
そうこうしているとブラッドが現れ、アイリはブラッドの姿を見て一瞬明るくなった。
「ブラッドさん。ギルドマスターがお呼びです。他の方々も一緒に来てください。場所を変えましょう」
そうして会議室に案内され、ギルドマスターを連れてくるとしてアイリは離れた。
ギルドマスターはブラッドを見るなり襟首を掴み、捲し立てた。
「欠損修復が出来たようね。で、この子はどうするのよ?泣いていたのよ!これ以上泣かせたらアタイが許さないよ!」
「主人がご迷惑をお掛けしているようですね。ギルドマスター様、心配はいりませんわ。もうアイリさんが苦悶する事は無いでしょう。アイリさん。貴女の事はタミアさんから聞いています。正妻として貴女が希望するのなら、ブラッドの妻の一人になる許可をし、歓迎するわ」
「私、あれからよく考えたの。その、ルキエル様がブラッドさんの正妻で間違いないのですよね?聖女様が正妻とは驚きましたが…良いのですか?私を妻の一人にしてもらっても…」
結局の所、アイリはギルドマスターに怒られていた。あれだけの傑物を独り占め出来る訳が無いし勿体ないと。そして頭を冷やし、ブラッドが戻ってきたら妻にしてと、この前は悪かったと謝ろうとしたが、ブラッドに遮られ、俺の妻になれ!とぶっきらぼうに言われ頷いた。周りは飽きれるが、らしいといえばブラッドらしい。
ギルドマスターからは町の近くにダンジョンが発見されたからと、探索のお願いをされた。
その後宿屋に行ったが、ブラッドはニスティーに言われていたストレージを見ると、驚いた事に国家予算並のお金が発見された。一軍の将がその戦の軍資金をストレージに入れていたのに気がついていなかったのだ。入れ物に入っていたがそれを見ていなかったのだ。
手持ちの金とそこから少し補填して、屋敷を買う事になった。
ワンズ達の妻を屋敷のメイドとして雇う事になったりと、目まぐるしく状況が変わっていく。
有名な盗賊団を壊滅させた事は既に有名な話になっており、ブラッドが屋敷を買う事に不審がる者はいなかった。高額な賞金首だったからだ。
数日して新居も落ち着くと、いよいよ子供達の冒険者デビューだ。
非冒険者活動はルキエルが全てを仕切る。冒険者活動はブラッドが仕切る。そんな感じでリーダーシップが発揮されていた。
そうして問題のダンジョンの入口に今は来ている。
「リリニア、アリアナ、引き返すなら今が最後だぞ!」
「問題ないよ!勿論行くよ!」
「トト様と一緒に冒険が出来るのです。勿論行きますわ!」
そうして第2の冒険者活動に一歩踏み出すのであった。
第一部 ファイン
閲覧が伸び悩んでいたので、キリの良い家族の冒険編に入る所で終了とさせて頂きます。
気が向いたら別の小説として考えます。
ありがとうございました。
新作の宣伝です。
ざまぁから始まるモブの成り上がり!~現実とゲームは違うのだよ!~
https://www.alphapolis.co.jp/novel/440688029/341624301
GWに向けて書いてきた新作を公開しました。
その後分担で各種の手配などをし、マリーナとニスティーに宿の確保を頼んだ。
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「治るのですか?」
「勿論だ。ただ、俺以外に患者と異性の者の協力が必要だ。つまりその男が欠損部位を舐めている状態でしか治療が出来ない。目隠しをさせるが、それを父親にお願いせざるを得ないんだ。父親に胸を舐められるし、俺にはまじまじと見られる。俺は状況を見るのと、治療箇所の確認をする為に触りもする。だが、それだけが問題だ」
「今すぐに出来るのですか?」
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ブラッドはほっこりしながら何も言わずにその場を立ち去り、急ぎギルドに向かった。
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アイリはタミアが連れてきているのが誰か分かった。その容姿から間違う筈もない。聖女を伴ってきているので正直驚いた。
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アイリはブラッドがいないので訝しがった。
「タミアさん。その方はひょっとしたら聖女ルキエル様ではありませんか?何故貴女が?」
ルキエルは事前にタミアからアイリの事を聞いていた
「初めまして。ルキエルと申します。この子達をタミアさんと一緒に冒険者をさせます。既にパーティー登録をしていますが、ご挨拶に伺いました。もう少しで主人が参ります。少しお話し出来ませんか?」
そうこうしているとブラッドが現れ、アイリはブラッドの姿を見て一瞬明るくなった。
「ブラッドさん。ギルドマスターがお呼びです。他の方々も一緒に来てください。場所を変えましょう」
そうして会議室に案内され、ギルドマスターを連れてくるとしてアイリは離れた。
ギルドマスターはブラッドを見るなり襟首を掴み、捲し立てた。
「欠損修復が出来たようね。で、この子はどうするのよ?泣いていたのよ!これ以上泣かせたらアタイが許さないよ!」
「主人がご迷惑をお掛けしているようですね。ギルドマスター様、心配はいりませんわ。もうアイリさんが苦悶する事は無いでしょう。アイリさん。貴女の事はタミアさんから聞いています。正妻として貴女が希望するのなら、ブラッドの妻の一人になる許可をし、歓迎するわ」
「私、あれからよく考えたの。その、ルキエル様がブラッドさんの正妻で間違いないのですよね?聖女様が正妻とは驚きましたが…良いのですか?私を妻の一人にしてもらっても…」
結局の所、アイリはギルドマスターに怒られていた。あれだけの傑物を独り占め出来る訳が無いし勿体ないと。そして頭を冷やし、ブラッドが戻ってきたら妻にしてと、この前は悪かったと謝ろうとしたが、ブラッドに遮られ、俺の妻になれ!とぶっきらぼうに言われ頷いた。周りは飽きれるが、らしいといえばブラッドらしい。
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