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第26話 平手打ち
俺はステータスをかなり上げているが、まともに戦闘訓練などしたこともなく、戦闘に役に立ちそうな技術を持たない。そんな俺は、ステータスに頼った強引で無様な戦いを繰り広げていたに違いない。
幸いなことに満月のようで、月明かりに照らされた魔物の姿はよく見え、周囲の状況もよく見えた。逆を言えば向こうもこちらがよく見えることを意味する。また、新鮮な空気を吸ったからか意識がはっきりしてきており、更に感覚が研ぎ澄まされる。
馬のようなものや、カエルと猫を足して割ったようなもの、それに豚顔で二足歩行するオークのような魔物たちが、散発的に襲いかかってくる。
魔物は俺が倒した魔物の血の匂いに引き寄せられているのか、それとも俺や2人の汗、いやフェロモンに惹きつけられたのか?
変なことを一瞬考えたが、そんなことはどうでも良かった。
魔物の強さは正直なところ大したことはなく、俺1人なら何とでもなる程度だった。それにいざとなれば魔物から距離を取ることもできるからだ。
しかし、意識のない2人を守りながらの戦いは、想像以上にきつかった。次々と押し寄せる魔物を相手に、必死で剣を振るい、盾で防御したり、時には蹴りを入れたりしながら、俺は守るための戦いをしていた。
「うりゃー!経験値になれ!」
俺はそんな叫び声をあげながら魔物たちを次々と倒していった。
剣を振り下ろすたびに魔物の体が真っ二つになり、蹴り飛ばしたのは吹き飛んで行き、木の幹に激突すると幹が折れる音が響いた。
しかし、ついに魔物の角に剣の腹が当たった瞬間、剣の方が根元付近から折れてしまった。
「くそっ!」
俺は握りしめていた柄をその魔物の目に叩き込むと、次に盾で魔物の攻撃を受け止めて蹴り飛ばし、時には盾で殴ったりもした。
だがその盾も魔物の突進を受け止めた時についに割れてしまった。
そこから俺は素手で魔物たちと戦うしかなくなった。
戦いに没頭していると、ふと気絶しているミカとカナエの方に向かう魔物の存在に気が付いた。
「そんなことさせるかよ!」
そう叫び、目の前の魔物に背中を向けてそいつを倒しに行ったが、その隙に背後からの攻撃をくらい鋭い痛みが走った。
振り向くと、魔物の爪が俺の背中を深く切り裂いていた。
「残念だったな!俺のほうが速いぞ!」
痛みに耐えながらも、そいつと2人の間に割って入り、殴り飛ばした。そうやって俺は必死でミカとカナエを守るために戦い続けた。
「うおおおお!」
叫びながら魔物の攻撃をかわし、逆に拳を叩き込むと、魔物は吹き飛ばされて木の幹に激突し、幹が折れてバキバキと音をたてながら倒れていった。
どれだけの時間が過ぎたのか分からないが、やがて空が白み始め、朝日が顔を出すとともに、魔物の数が減り始めた。ハアハアと荒い息を整えながら辺りを見渡すと、おびただしい数の魔物の死体が転がっており、いつの間にか魔物を全滅させていた。
ようやく戦いが終わり、俺は安堵の息をついた。
そんな中、2人が目を覚ましたようで、ううっと唸っており、意識を取り戻そうとしているようでほっとした。
まだ、2人の服を整える余裕がなく、前は完全に開けており下着が見えている。
「直してやらないとな」
呟きながら近付いていった。
手を伸ばし始めたところで意識を取り戻したようで真っ赤になり、必死に服を整えようとしている2人が声を上げた。
「このむっつりスケベ!」
「見損ないました!」
2人は俺に向かって叫んだかと思うと、次の瞬間、俺の両頬に強烈な平手打ちが飛んできた。「なんで?」と困惑しつつも、疲労の限界に達していた俺は2人に覆いかぶさるようにして倒れ込んだ。いや、実際問題として意図してではないが押し倒した形だ。
そして、彼女たちの悲鳴を聞きながら俺は覆いかぶさったまま意識を手放したのだった。
幸いなことに満月のようで、月明かりに照らされた魔物の姿はよく見え、周囲の状況もよく見えた。逆を言えば向こうもこちらがよく見えることを意味する。また、新鮮な空気を吸ったからか意識がはっきりしてきており、更に感覚が研ぎ澄まされる。
馬のようなものや、カエルと猫を足して割ったようなもの、それに豚顔で二足歩行するオークのような魔物たちが、散発的に襲いかかってくる。
魔物は俺が倒した魔物の血の匂いに引き寄せられているのか、それとも俺や2人の汗、いやフェロモンに惹きつけられたのか?
変なことを一瞬考えたが、そんなことはどうでも良かった。
魔物の強さは正直なところ大したことはなく、俺1人なら何とでもなる程度だった。それにいざとなれば魔物から距離を取ることもできるからだ。
しかし、意識のない2人を守りながらの戦いは、想像以上にきつかった。次々と押し寄せる魔物を相手に、必死で剣を振るい、盾で防御したり、時には蹴りを入れたりしながら、俺は守るための戦いをしていた。
「うりゃー!経験値になれ!」
俺はそんな叫び声をあげながら魔物たちを次々と倒していった。
剣を振り下ろすたびに魔物の体が真っ二つになり、蹴り飛ばしたのは吹き飛んで行き、木の幹に激突すると幹が折れる音が響いた。
しかし、ついに魔物の角に剣の腹が当たった瞬間、剣の方が根元付近から折れてしまった。
「くそっ!」
俺は握りしめていた柄をその魔物の目に叩き込むと、次に盾で魔物の攻撃を受け止めて蹴り飛ばし、時には盾で殴ったりもした。
だがその盾も魔物の突進を受け止めた時についに割れてしまった。
そこから俺は素手で魔物たちと戦うしかなくなった。
戦いに没頭していると、ふと気絶しているミカとカナエの方に向かう魔物の存在に気が付いた。
「そんなことさせるかよ!」
そう叫び、目の前の魔物に背中を向けてそいつを倒しに行ったが、その隙に背後からの攻撃をくらい鋭い痛みが走った。
振り向くと、魔物の爪が俺の背中を深く切り裂いていた。
「残念だったな!俺のほうが速いぞ!」
痛みに耐えながらも、そいつと2人の間に割って入り、殴り飛ばした。そうやって俺は必死でミカとカナエを守るために戦い続けた。
「うおおおお!」
叫びながら魔物の攻撃をかわし、逆に拳を叩き込むと、魔物は吹き飛ばされて木の幹に激突し、幹が折れてバキバキと音をたてながら倒れていった。
どれだけの時間が過ぎたのか分からないが、やがて空が白み始め、朝日が顔を出すとともに、魔物の数が減り始めた。ハアハアと荒い息を整えながら辺りを見渡すと、おびただしい数の魔物の死体が転がっており、いつの間にか魔物を全滅させていた。
ようやく戦いが終わり、俺は安堵の息をついた。
そんな中、2人が目を覚ましたようで、ううっと唸っており、意識を取り戻そうとしているようでほっとした。
まだ、2人の服を整える余裕がなく、前は完全に開けており下着が見えている。
「直してやらないとな」
呟きながら近付いていった。
手を伸ばし始めたところで意識を取り戻したようで真っ赤になり、必死に服を整えようとしている2人が声を上げた。
「このむっつりスケベ!」
「見損ないました!」
2人は俺に向かって叫んだかと思うと、次の瞬間、俺の両頬に強烈な平手打ちが飛んできた。「なんで?」と困惑しつつも、疲労の限界に達していた俺は2人に覆いかぶさるようにして倒れ込んだ。いや、実際問題として意図してではないが押し倒した形だ。
そして、彼女たちの悲鳴を聞きながら俺は覆いかぶさったまま意識を手放したのだった。
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