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第27話 異変の正体
ミカとカナエは、やまっちが自分たちに我慢できず襲ってきたのだと感じ、瞬時に抵抗しようと身構えた。しかし2人とも、嫌だと訴えても求められたら諦めて身を委ねようとしていた自分に気付き、複雑な心境に揺れていた。
普通の女の子らしく、ロマンチックな雰囲気で告白されたり甘い言葉を・・・そんな期待が胸を満たしていた。いつかは彼から告白され、甘くとろけるようなキスを交わす日が来るだろう・・・と。
2人はやまっちと何度も危機を乗り越えて少しずつ良い雰囲気になり、ロマンチックなシチュエーションの中交際が始まればなと夢見ていたのだ。しかし、現実はまるで違った。紳士だと思っていたやまっちが、他の男子と同じで自分の体を目当てにしていたとは!と、ミカとカナエはショックを受けた。
平手打ちを繰り出すも、やはりステータスの差からか全く効いておらず、それどころか避けることさえしなかった。そして押し倒された瞬間(実際は気絶して倒れたやまっちが覆いかぶさる形になっただけだった)、これから襲われるのかと一瞬身を強張らせた。
だが、何か違和感を感じてミカが呟いた。
「あれ?何か違う・・・」
押し倒されてからやまっちは何もしてこなかったのだ。
それどころか、周りには血なまぐさい匂いが漂っている。
「もしかして・・・彼、気絶してる?」
カナエが訝しむように言った。
2人は同じことを思い、顔を見合わせた。
そのとき、ようやく2人は自分たちがどんな状況にいるのかを理解した。辺りには魔物の死体が転がっており、その数はざっと見積もっても百体を超えていた。ミカとカナエは青ざめ、息を飲んだ。
「どうして・・・?」
ミカが震える声で言う。取り敢えず、2人はやまっちの体を押しのけて周りを確認した。彼女たちが寝かされていた毛布には、不思議と一滴の血も付いていなかった。
どうやらやまっちは自分たちを守るために必死で戦ったのだと理解した2人は、彼の無事を確かめるために彼を寝かせ、今後どうするか話し合うことにした。
ギルドの講習で聞いたことが思い出された。
魔物の死体から魔石を抜き取らないと、稀に屍がゾンビやグールとして蘇る危険があるから、死体の処理ができなくても、魔石だけは抜き取るようにと教わっていた。
カナエとミカは目を合わせ、魔物の死体の処理をする必要があることを確認した。
「じゃあ、私たちでやるしかないね」
ミカが言うと、2人は盛大なじゃんけんを始めた。真剣な顔つきで拳を握る2人。
勝利したのはカナエだった。彼女は小さくガッツポーズをした。
「よし、私、頑張った!」
自分を褒める勝者がいる一方で、敗者となったミカは項垂れていた。
カナエはやまっちの額に手を当ててみる。
「やっぱり、熱があるみたい・・・」
呟くと、心配そうに彼の顔を見つめた。ミカもやまっちの傍に座り込み、彼の顔を覗き込む。
「早く起きてほしいね・・・」
彼女は小さく呟いた。
2人はやまっちが無事であることを祈りながら、彼が目を覚ますのを待つしかなかった。
周囲の静けさの中で、かすかな風の音と、鳥たちのさえずりが聞こえてくる。朝の光がやまっちの顔に差し込む頃、2人の心は次第に安堵に包まれていった。やがて、彼が目を覚ました時、彼女たちは何を伝えようかと、心の中で思いを巡らせていた。
無念そうにしつつも、ミカは仕方がないとばかりにスカートをたくし上げた。
「しゃあないわね。やりますか!」
そう声を出すと、脚に巻いていたベルトに差してあるナイフを取り出すと気合を入れ、一番近い魔物の死体から魔石を抜き取り始めた。
ミカは手際よく魔石を抜き取り、討伐証明のために必要な部位を切り取ると、それをカナエの元に届ける。
カナエもまた、スカートをたくし上げ、ミカと同じようにナイフを取り出して手元に置いていた。
やまっちを膝枕し、彼が起きるのを待つ間、万が一の時はナイフ1本で立ち向かおうとしたのだ。
普通の女の子らしく、ロマンチックな雰囲気で告白されたり甘い言葉を・・・そんな期待が胸を満たしていた。いつかは彼から告白され、甘くとろけるようなキスを交わす日が来るだろう・・・と。
2人はやまっちと何度も危機を乗り越えて少しずつ良い雰囲気になり、ロマンチックなシチュエーションの中交際が始まればなと夢見ていたのだ。しかし、現実はまるで違った。紳士だと思っていたやまっちが、他の男子と同じで自分の体を目当てにしていたとは!と、ミカとカナエはショックを受けた。
平手打ちを繰り出すも、やはりステータスの差からか全く効いておらず、それどころか避けることさえしなかった。そして押し倒された瞬間(実際は気絶して倒れたやまっちが覆いかぶさる形になっただけだった)、これから襲われるのかと一瞬身を強張らせた。
だが、何か違和感を感じてミカが呟いた。
「あれ?何か違う・・・」
押し倒されてからやまっちは何もしてこなかったのだ。
それどころか、周りには血なまぐさい匂いが漂っている。
「もしかして・・・彼、気絶してる?」
カナエが訝しむように言った。
2人は同じことを思い、顔を見合わせた。
そのとき、ようやく2人は自分たちがどんな状況にいるのかを理解した。辺りには魔物の死体が転がっており、その数はざっと見積もっても百体を超えていた。ミカとカナエは青ざめ、息を飲んだ。
「どうして・・・?」
ミカが震える声で言う。取り敢えず、2人はやまっちの体を押しのけて周りを確認した。彼女たちが寝かされていた毛布には、不思議と一滴の血も付いていなかった。
どうやらやまっちは自分たちを守るために必死で戦ったのだと理解した2人は、彼の無事を確かめるために彼を寝かせ、今後どうするか話し合うことにした。
ギルドの講習で聞いたことが思い出された。
魔物の死体から魔石を抜き取らないと、稀に屍がゾンビやグールとして蘇る危険があるから、死体の処理ができなくても、魔石だけは抜き取るようにと教わっていた。
カナエとミカは目を合わせ、魔物の死体の処理をする必要があることを確認した。
「じゃあ、私たちでやるしかないね」
ミカが言うと、2人は盛大なじゃんけんを始めた。真剣な顔つきで拳を握る2人。
勝利したのはカナエだった。彼女は小さくガッツポーズをした。
「よし、私、頑張った!」
自分を褒める勝者がいる一方で、敗者となったミカは項垂れていた。
カナエはやまっちの額に手を当ててみる。
「やっぱり、熱があるみたい・・・」
呟くと、心配そうに彼の顔を見つめた。ミカもやまっちの傍に座り込み、彼の顔を覗き込む。
「早く起きてほしいね・・・」
彼女は小さく呟いた。
2人はやまっちが無事であることを祈りながら、彼が目を覚ますのを待つしかなかった。
周囲の静けさの中で、かすかな風の音と、鳥たちのさえずりが聞こえてくる。朝の光がやまっちの顔に差し込む頃、2人の心は次第に安堵に包まれていった。やがて、彼が目を覚ました時、彼女たちは何を伝えようかと、心の中で思いを巡らせていた。
無念そうにしつつも、ミカは仕方がないとばかりにスカートをたくし上げた。
「しゃあないわね。やりますか!」
そう声を出すと、脚に巻いていたベルトに差してあるナイフを取り出すと気合を入れ、一番近い魔物の死体から魔石を抜き取り始めた。
ミカは手際よく魔石を抜き取り、討伐証明のために必要な部位を切り取ると、それをカナエの元に届ける。
カナエもまた、スカートをたくし上げ、ミカと同じようにナイフを取り出して手元に置いていた。
やまっちを膝枕し、彼が起きるのを待つ間、万が一の時はナイフ1本で立ち向かおうとしたのだ。
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