異世界で穴掘ってます!

KeyBow

文字の大きさ
7 / 166
第1章

律子と沙友理

しおりを挟む
 朝目覚めると美菜が俺を見ていた。おはようのキスをし、お互い照れていた。

 美菜は先に布団から出て、惜しげもなくその美しい裸体を俺に晒す。
 勿論ガン見だ。それしか無いだろう。

 美菜は恥ずかしがっているが堂々と服を着ていく。

 俺も布団を出て服を着る。
 城から支給された冒険者向けの服だ。
 二人の着ていた制服にクリーンを掛けてお互いに収納していく。

 顔を洗いに行き、食事に向かう。

 男子の恨めしい目線が痛かったが、美菜はわざとらしく腕を胸にぎゅっと押し付ける。
 4人掛のテーブルに座ると向かいの席に、美菜と特に仲の良い二人が当然のように座り

 律子「おふたりさんおはー!相変わらずお熱いねー」

 沙友理「あーついにねえ!どうだった?」

 美菜は首を振る

 律子「ちょっと穴吹?どういう事?」

 俺は小声で

 聡太「お前らだから言うが、避妊具なんて無いからな。問題が片付くまでに妊娠したら美菜は間違いなく生き残れないぞ!でもちゃんとプロポーズはしたから許してな」

 沙友理「ふーんそうなんだ。避妊具があったら、どうなってたのかなー♪そうそう、美菜を泣かせたら私達が許さないけど、まあ及第点ね。ねえ、この世界は一夫多妻制なのって知ってる?」

 俺は噎せた。

 律子「例えば私ら3人で穴吹の嫁に大手を振ってなれるんだよね」
 
 美菜「りっちゃんの言う通りね」

 沙友理「やっぱり初めての人と結婚したいよね。ねえ聡太さん♪」

 俺は縮こまりたかった。一時期二人と勿論別の時期に付き合っていて、その、ねえ、そういう事っすわ。美菜の為に引いたらしいけど、俺は美菜の親友と知らずにね。

 律子はロリ巨乳でテンパで可愛い。甲斐甲斐しい性格で、両親が亡くなった後で暫く付き合っていた。陸上のマネージャーだった。

 その後何故か振られた。
 次に沙友理は美菜とはタイプが違うが、ふんわりしたおっとりな綺麗な子だ。スタイルはモデル体型でちっパイなのをしきりに気にしてたな。律子に振られて沈んでいる時に、チンピラにナンパされている所を助けて暫く付き合った。やはり最近別れを切り出され泣く泣く別れた。
 美菜を含め学園のトップ3とも言われている。

 美菜は嫉妬するでもなく

 美菜「うん。りっちゃんやさーやとの約束通りだからね」

 律子「それじゃあ決まりね」

 俺が訳が分からず抗議をしようとしたら 

 沙友理「私達の裸を見たんだから責任取るわよね♪勿論私達三人を守ってね。あっそれと、可愛そうだからそろそろ教えてあげるけど、まだ私達経験ないからね」

 俺はただただ頷くしかなく、ただ一言

 聡太「努力します」

 と言うのが精一杯だった。
 そしてふと思い

 聡太「あれ?今責任って?経験がない?俺は覚えてないけど、確かやっちゃったって、朝起きたら一緒に寝てた君達に言われた筈だよ?」

 律子「ああ、それね、睡眠薬で眠らせて布団に潜り込んだだけだよ?ひょっとして信じたの?沙友理も私もあれは4月1日にしたのよ。それと私ら3人をちゃんと娶って養うのよ?」

 聡太「そうか、分かったよ。変だと思ったんだよな」

 どうやら薬を盛られ、寝ている布団に潜り込んで致した事にされていた。美菜も一枚噛んでいるはずだ。料理に薬を盛って律子達を部屋に入れたのは鍵を持っている美菜にしか出来ない。
 彼女達は俺の事を好きで、3人で共有しようとしたと言う。どちらにしろ俺を頼ってくれてるのだ。守ってくれと言われたからには守りたい。それとついつい分かったよと返事をしてしまった。

 彼女達は俺に写真を見せてきた。やっぱりお腹にメッセージを書いていたと。どうやら俺の影響を受けていてそういった行動をしたっぽい。スマホの写真を交換した。

 律子のギフトは火魔法特化で上級を使える。アイテム鑑定、それとアイテムボックス。これでポイントいっぱいだ。
 魔法少女?

 沙友理は水魔法中級、アイテム作成、能力付与(武器や防具に対して)、アイテムボックス
 鍛冶職人を目指したようだ。身を守る手段として水魔法か。

 俺のようなチートは無い。この4人でパーティーを組んだら俺が前衛をするしかないな。
と話していると朝食が終わり、昨日の部屋でギルドの手続きや講習だ。俺は益々男子の視線に憎悪を感じつつも移動していった。
しおりを挟む
感想 10

あなたにおすすめの小説

異世界ビルメン~清掃スキルで召喚された俺、役立たずと蔑まれ投獄されたが、実は光の女神の使徒でした~

松永 恭
ファンタジー
三十三歳のビルメン、白石恭真(しらいし きょうま)。 異世界に召喚されたが、与えられたスキルは「清掃」。 「役立たず」と蔑まれ、牢獄に放り込まれる。 だがモップひと振りで汚れも瘴気も消す“浄化スキル”は規格外。 牢獄を光で満たした結果、強制釈放されることに。 やがて彼は知らされる。 その力は偶然ではなく、光の女神に選ばれし“使徒”の証だと――。 金髪エルフやクセ者たちと繰り広げる、 戦闘より掃除が多い異世界ライフ。 ──これは、汚れと戦いながら世界を救う、 笑えて、ときにシリアスなおじさん清掃員の奮闘記である。

誰一人帰らない『奈落』に落とされたおっさん、うっかり暗号を解読したら、未知の遺物の使い手になりました!

ミポリオン
ファンタジー
旧題:巻き込まれ召喚されたおっさん、無能で誰一人帰らない場所に追放されるも、超古代文明の暗号を解いて力を手にいれ、楽しく生きていく  高校生達が勇者として召喚される中、1人のただのサラリーマンのおっさんである福菅健吾が巻き込まれて異世界に召喚された。  高校生達は強力なステータスとスキルを獲得したが、おっさんは一般人未満のステータスしかない上に、異世界人の誰もが持っている言語理解しかなかったため、転移装置で誰一人帰ってこない『奈落』に追放されてしまう。  しかし、そこに刻まれた見たこともない文字を、健吾には全て理解する事ができ、強大な超古代文明のアイテムを手に入れる。  召喚者達は気づかなかった。健吾以外の高校生達の通常スキル欄に言語スキルがあり、健吾だけは固有スキルの欄に言語スキルがあった事を。そしてそのスキルが恐るべき力を秘めていることを。 ※カクヨムでも連載しています

神々の間では異世界転移がブームらしいです。

はぐれメタボ
ファンタジー
第1部《漆黒の少女》 楠木 優香は神様によって異世界に送られる事になった。 理由は『最近流行ってるから』 数々のチートを手にした優香は、ユウと名を変えて、薬師兼冒険者として異世界で生きる事を決める。 優しくて単純な少女の異世界冒険譚。 第2部 《精霊の紋章》 ユウの冒険の裏で、田舎の少年エリオは多くの仲間と共に、世界の命運を掛けた戦いに身を投じて行く事になる。 それは、英雄に憧れた少年の英雄譚。 第3部 《交錯する戦場》 各国が手を結び結成された人類連合と邪神を奉じる魔王に率いられた魔族軍による戦争が始まった。 人間と魔族、様々な意思と策謀が交錯する群像劇。 第4部 《新たなる神話》 戦争が終結し、邪神の討伐を残すのみとなった。 連合からの依頼を受けたユウは、援軍を率いて勇者の後を追い邪神の神殿を目指す。 それは、この世界で最も新しい神話。

~唯一王の成り上がり~ 外れスキル「精霊王」の俺、パーティーを首になった瞬間スキルが開花、Sランク冒険者へと成り上がり、英雄となる

静内燕
ファンタジー
【カクヨムコン最終選考進出】 【複数サイトでランキング入り】 追放された主人公フライがその能力を覚醒させ、成り上がりっていく物語 主人公フライ。 仲間たちがスキルを開花させ、パーティーがSランクまで昇華していく中、彼が与えられたスキルは「精霊王」という伝説上の生き物にしか対象にできない使用用途が限られた外れスキルだった。 フライはダンジョンの案内役や、料理、周囲の加護、荷物持ちなど、あらゆる雑用を喜んでこなしていた。 外れスキルの自分でも、仲間達の役に立てるからと。 しかしその奮闘ぶりは、恵まれたスキルを持つ仲間たちからは認められず、毎日のように不当な扱いを受ける日々。 そしてとうとうダンジョンの中でパーティーからの追放を宣告されてしまう。 「お前みたいなゴミの変わりはいくらでもいる」 最後のクエストのダンジョンの主は、今までと比較にならないほど強く、歯が立たない敵だった。 仲間たちは我先に逃亡、残ったのはフライ一人だけ。 そこでダンジョンの主は告げる、あなたのスキルを待っていた。と──。 そして不遇だったスキルがようやく開花し、最強の冒険者へとのし上がっていく。 一方、裏方で支えていたフライがいなくなったパーティーたちが没落していく物語。 イラスト 卯月凪沙様より

妹と歩く、異世界探訪記

東郷 珠
ファンタジー
ひょんなことから異世界を訪れた兄妹。 そんな兄妹を、数々の難題が襲う。 旅の中で増えていく仲間達。 戦い続ける兄妹は、世界を、仲間を守る事が出来るのか。 天才だけど何処か抜けてる、兄が大好きな妹ペスカ。 「お兄ちゃんを傷つけるやつは、私が絶対許さない!」 妹が大好きで、超過保護な兄冬也。 「兄ちゃんに任せろ。お前は絶対に俺が守るからな!」 どんなトラブルも、兄妹の力で乗り越えていく! 兄妹の愛溢れる冒険記がはじまる。

異世界帰りの最強勇者、久しぶりに会ったいじめっ子を泣かせる

枯井戸
ファンタジー
学校でイジメを受けて死んだ〝高橋誠〟は異世界〝カイゼルフィール〟にて転生を果たした。 艱難辛苦、七転八倒、鬼哭啾啾の日々を経てカイゼルフィールの危機を救った誠であったが、事件の元凶であった〝サターン〟が誠の元いた世界へと逃げ果せる。 誠はそれを追って元いた世界へと戻るのだが、そこで待っていたのは自身のトラウマと言うべき存在いじめっ子たちであった。

『収納』は異世界最強です 正直すまんかったと思ってる

農民ヤズ―
ファンタジー
「ようこそおいでくださいました。勇者さま」 そんな言葉から始まった異世界召喚。 呼び出された他の勇者は複数の<スキル>を持っているはずなのに俺は収納スキル一つだけ!? そんなふざけた事になったうえ俺たちを呼び出した国はなんだか色々とヤバそう! このままじゃ俺は殺されてしまう。そうなる前にこの国から逃げ出さないといけない。 勇者なら全員が使える収納スキルのみしか使うことのできない勇者の出来損ないと呼ばれた男が収納スキルで無双して世界を旅する物語(予定 私のメンタルは金魚掬いのポイと同じ脆さなので感想を送っていただける際は語調が強くないと嬉しく思います。 ただそれでも初心者故、度々間違えることがあるとは思いますので感想にて教えていただけるとありがたいです。 他にも今後の進展や投稿済みの箇所でこうしたほうがいいと思われた方がいらっしゃったら感想にて待ってます。 なお、書籍化に伴い内容の齟齬がありますがご了承ください。

神様、ちょっとチートがすぎませんか?

ななくさ ゆう
ファンタジー
【大きすぎるチートは呪いと紙一重だよっ!】 未熟な神さまの手違いで『常人の“200倍”』の力と魔力を持って産まれてしまった少年パド。 本当は『常人の“2倍”』くらいの力と魔力をもらって転生したはずなのにっ!!  おかげで、産まれたその日に家を壊しかけるわ、謎の『闇』が襲いかかってくるわ、教会に命を狙われるわ、王女様に勇者候補としてスカウトされるわ、もう大変!!  僕は『家族と楽しく平和に暮らせる普通の幸せ』を望んだだけなのに、どうしてこうなるの!?  ◇◆◇◆◇◆◇◆◇  ――前世で大人になれなかった少年は、新たな世界で幸せを求める。  しかし、『幸せになりたい』という夢をかなえるの難しさを、彼はまだ知らない。  自分自身の幸せを追い求める少年は、やがて世界に幸せをもたらす『勇者』となる――  ◇◆◇◆◇◆◇◆◇ 本文中&表紙のイラストはへるにゃー様よりご提供戴いたものです(掲載許可済)。 へるにゃー様のHP:http://syakewokuwaeta.bake-neko.net/ --------------- ※カクヨムとなろうにも投稿しています

処理中です...