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第2章
これが初心者ダンジョン?
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2階層へ降りる階段を降りると、そこには台座に置かれた円柱が有った。転移石というのらしい。ダンジョンの入り口にも有ったのと同じだ。
それに触ると行った事のある階層に行けるのだ。この転移石の前にだけれども。
三人で試すと入り口に転移し、もう一度触れて2階層をイメージすると行けた。
ちょっと感動した。瞬間移動なんて夢物語だ!地球でそんな技術はなーい!
心が踊った!異世界に来て良かったなあと!両親が亡くなっているので別段地球に未練があるわけではない。あれ?俺の両親は死んでるのか!?少し思い出したような気がした。
2階層はオークが出没し始めた。
豚が二足歩行した感じだ。
最初は俺とリリアで倒していく。20分位進んでからエミリーが倒して実戦経験を積んでもらうが、エミリーはかなり強い刃を生成出来ている。胴体を両断する威力が無かった筈だがサクサクと両断し倒している。
エミリー「と、トニー!私って実は凄かったりするのでしょうか?」
聡太「す、凄い威力だね!何か分からないけど威力が格段に上がっているみたいだな!」
俺はついつい抱きしめて頭を撫でると、二人して急にリリアに押されて数歩下がった。そこをダッシュで突っ切るオークの群れがいた。
リリア「ちょっと何やってるの!?油断したら死んじゃうよ!」
丁度分かれ道だったようで、二方向からの群れに囲まれてしまった。
幸い矢等の飛び道具は無いようだ。
良く見ると20匹位に囲まれてしまった。初心者ダンジョンはせいぜい4匹同時に出るのが報告されている最大数だと聞いていたが、どう見ても違う。偶々5つのグループがかち合ったのだろう?
リリアはともかく俺とエミリーは個別で囲まれたらひとたまりもない。徐々に距離を詰めてくるので俺は咄嗟に
聡太「ホール」
と唱えて俺達の所を中空にし手を付けず、周りに穴あけした。
ドーナッツ状に深さ2m位で展開したのだ。殆どが穴に落ち、間髪入れず頭上からその土が落ちてきて穴に落ちた奴を情け容赦無く押し潰す。
ドスーンとかなりの地響きと共にあっさり終わった。エミリーがぺたんと座り込んで失禁しているのが分かり、立たせて何も言わずにクリーンを掛けて
聡太「大丈夫だ!俺が絶対守ってやる!さあ残りを倒そう!4匹がリングの外にいて仕留められなかった。リリアは右側の二匹を、俺は反対を行く。エミリーは状況を見つつ援護を頼む」
リリアはレイピアを流麗に繰り出し心臓を一突きしあっという間に倒し切る。
俺は大振りが空振りし、よろけた所を背中に棍棒の一撃を貰う。もう一匹をエミリーがウインドカッターで倒すが、勢いが止まらず俺にも届き少し傷を負う。
画面が突如現れ
「ウインドカッターを取得しました」
と出た。中々喰らおうと思って喰らって取得出来る魔法じゃないから、かすり傷位で済んで幸いだった。
俺に一撃をくれた奴と向き合い、ウインドカッターを出すがかすり傷だけだ。悲しい威力しかないが、冷静さを奪うには十分で、怒りに任せて先程の俺のような大振りだ。
さくっと躱しつつ剣の一撃で袈裟掛けにして肩から斜めに両断して終わり、即時自分にヒールを掛けた。
リリア「ねえトニー、貴方ってこの前は剣を使えてたような気がするけど、ちゃんと使えなかったのね?」
聡太「そうだね。記憶がないからなんとも言えないけど、俺の国じゃ争いが無いから、剣術なんて出来る奴はまずいないからね。この前は一対一だから何とかなったと思うよ」
リリア「うーん、そうね、これから毎日剣術の訓練しないとこの先厳しそうね」
聡太「そうだな。なあリリア、俺に剣を教えてくれないか?素人から見てもリリアの剣術はかなりのものだぞ」
リリア「私で良かったら一緒に修行をしましょうね」
聡太「うん。頼むよ。それとエミリー、さっきは援護をしてくれてありがとう!!守るって言ったけど守られたね」
そう言うとニコニコしていた。
ドロップを拾い、違和感を覚えるが先に進む事にしたのであった。
それに触ると行った事のある階層に行けるのだ。この転移石の前にだけれども。
三人で試すと入り口に転移し、もう一度触れて2階層をイメージすると行けた。
ちょっと感動した。瞬間移動なんて夢物語だ!地球でそんな技術はなーい!
心が踊った!異世界に来て良かったなあと!両親が亡くなっているので別段地球に未練があるわけではない。あれ?俺の両親は死んでるのか!?少し思い出したような気がした。
2階層はオークが出没し始めた。
豚が二足歩行した感じだ。
最初は俺とリリアで倒していく。20分位進んでからエミリーが倒して実戦経験を積んでもらうが、エミリーはかなり強い刃を生成出来ている。胴体を両断する威力が無かった筈だがサクサクと両断し倒している。
エミリー「と、トニー!私って実は凄かったりするのでしょうか?」
聡太「す、凄い威力だね!何か分からないけど威力が格段に上がっているみたいだな!」
俺はついつい抱きしめて頭を撫でると、二人して急にリリアに押されて数歩下がった。そこをダッシュで突っ切るオークの群れがいた。
リリア「ちょっと何やってるの!?油断したら死んじゃうよ!」
丁度分かれ道だったようで、二方向からの群れに囲まれてしまった。
幸い矢等の飛び道具は無いようだ。
良く見ると20匹位に囲まれてしまった。初心者ダンジョンはせいぜい4匹同時に出るのが報告されている最大数だと聞いていたが、どう見ても違う。偶々5つのグループがかち合ったのだろう?
リリアはともかく俺とエミリーは個別で囲まれたらひとたまりもない。徐々に距離を詰めてくるので俺は咄嗟に
聡太「ホール」
と唱えて俺達の所を中空にし手を付けず、周りに穴あけした。
ドーナッツ状に深さ2m位で展開したのだ。殆どが穴に落ち、間髪入れず頭上からその土が落ちてきて穴に落ちた奴を情け容赦無く押し潰す。
ドスーンとかなりの地響きと共にあっさり終わった。エミリーがぺたんと座り込んで失禁しているのが分かり、立たせて何も言わずにクリーンを掛けて
聡太「大丈夫だ!俺が絶対守ってやる!さあ残りを倒そう!4匹がリングの外にいて仕留められなかった。リリアは右側の二匹を、俺は反対を行く。エミリーは状況を見つつ援護を頼む」
リリアはレイピアを流麗に繰り出し心臓を一突きしあっという間に倒し切る。
俺は大振りが空振りし、よろけた所を背中に棍棒の一撃を貰う。もう一匹をエミリーがウインドカッターで倒すが、勢いが止まらず俺にも届き少し傷を負う。
画面が突如現れ
「ウインドカッターを取得しました」
と出た。中々喰らおうと思って喰らって取得出来る魔法じゃないから、かすり傷位で済んで幸いだった。
俺に一撃をくれた奴と向き合い、ウインドカッターを出すがかすり傷だけだ。悲しい威力しかないが、冷静さを奪うには十分で、怒りに任せて先程の俺のような大振りだ。
さくっと躱しつつ剣の一撃で袈裟掛けにして肩から斜めに両断して終わり、即時自分にヒールを掛けた。
リリア「ねえトニー、貴方ってこの前は剣を使えてたような気がするけど、ちゃんと使えなかったのね?」
聡太「そうだね。記憶がないからなんとも言えないけど、俺の国じゃ争いが無いから、剣術なんて出来る奴はまずいないからね。この前は一対一だから何とかなったと思うよ」
リリア「うーん、そうね、これから毎日剣術の訓練しないとこの先厳しそうね」
聡太「そうだな。なあリリア、俺に剣を教えてくれないか?素人から見てもリリアの剣術はかなりのものだぞ」
リリア「私で良かったら一緒に修行をしましょうね」
聡太「うん。頼むよ。それとエミリー、さっきは援護をしてくれてありがとう!!守るって言ったけど守られたね」
そう言うとニコニコしていた。
ドロップを拾い、違和感を覚えるが先に進む事にしたのであった。
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【作者より、感謝を込めて】
この日を迎えられたのは、長年にわたり、Webで私の拙い物語を応援し続けてくださった、読者の皆様のおかげです。
そして、この物語を見つけ出し、最高の形で世に送り出してくださる、担当編集者様、イラストレーターの市丸きすけ先生、全ての関係者の皆様に、心からの感謝を。
本当に、ありがとうございます。
【これまでの主な実績】
アルファポリス ファンタジー部門 1位獲得
小説家になろう 異世界転移/転移ジャンル(日間) 5位獲得
アルファポリス 第16回ファンタジー小説大賞 奨励賞受賞
第6回カクヨムWeb小説コンテスト 中間選考通過
復活の大カクヨムチャレンジカップ 9位入賞
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