二桁等級の成り上がり〜僕だけステータス操作(体重)出来る件〜

KeyBow

文字の大きさ
14 / 66
第一章

第13話 ダンジョンの下見

しおりを挟む
 翌日早目に宿を出てダンジョンに向かった。、町の北西に行ったところに目的のダンジョンがある。

 入口近くにポーション類、回復薬、食料等を馬車の荷台を店代わりにして販売する商魂逞しい人が呼び込みをしていたな。

 このダンジョンは町から歩いて20分程掛かるので、多少高くても買う人は買うのかな。

 ただ、人はまばらにしかいない。
 数日後には主の討伐報酬が倍増するので、今は下見に来るパーティーがチラホラといる感じかな。

 これから人が押し寄せるので、売り子が現れ始めたんだろうな。
 アイシアさんからあのダンジョンはほとんど誰も寄り付かず、時折チャレンジするパーティーがいるくらいになってしまい、市場とかはないから必要な物は予め買っていくように言われていたから驚いた。

 正直、古いダンジョンに入っていてもそこそこ稼げる。昨日半日入ったけど23000gも稼いだんだ。パーティーだと辛い額だけど、低層階でも僕1人なら十分な稼ぎなんだ。

 出来てから1年経過していないダンジョンに出る魔物は大したことはなく、広さの割に魔物が少ない。
 それによりエンカウント率が低く、稼ぐことができないので好きこのんて入りたがる人はいない。
 ただし、出来たては別。
 初期調査は依頼された冒険者が探索し、レアアイテムは領主に渡す必要がある。
 これをどれだけ真面目にするか、精度を上げるかにもよるが、出来たてでもダンジョン内には宝箱が数個あり、初回開封はレアアイテムが入っている事が多く、必ず全てを回収出来る訳ではない。
 もちろん調査したパーティーに追加報酬が出る。

 なので調査漏れや見過ごしを期待してしばらくはトレジャーハントのために賑わう。

 また、厄介なことに発生から半年は主がいないのだ。

 少なくともこの数百年、発生から半年以内のダンジョンで主が討伐された記録はない。

 ここ北西ダンジョンが厄介なのは、主が逃げるからだ。
 アイシアさんに聞いたんだけど、戦いの途中で不利となったり、自分より強い者が来ると文字通り尻尾を巻いて逃げるんだとか。
 更に見付けにくい。

 いやらしい性質で、パーティーの最後尾を後ろから奇襲攻撃し、クネクネした通路を逃げ出す。追い掛けるも見えなくなったと思ったら気配すら感じなくなるのだとか。

 急所を狙ってくるようで、運悪く気が付かなかった数人の犠牲者がいるそうだ。
 ランク3のパーティーが行方不明なのは、このダンジョンで全滅したからだとの噂を耳にした。

 クネクネとした洞窟型のダンジョンなんだけど、約2時間で4階層にまで来てしまった。
 地図は見るまでもなく、ほぼ1本道を進む。
 細い脇道は多々あるけど、メインの道を進めば階段に着くと言われ、最下層の様子を見に行ったんだ。

 ここは5階層までで、主は徘徊型らしい。
 途中、一組のパーティーしか見なかったうえに、ここに来るまでにジャイアントラットを2体倒しただけだ。

 そもそも主は中々姿を表さないらしいけど、強さよりその発見しにくいことに問題があるよなぁと僕は思いながら、ダンジョンのあちこちを見て回る。

 僕は焦っていた。
 魔物も殆ど出ず戻り時に何組かのパーティーを見たけど、数日後のお祭りに備え(1年経過したダンジョンの周りで馬鹿騒ぎが起こるからそう言われている)、下見に来ている者ばかりだった。

 5階層の階段の所まで来て、初日は引き上げた。

 理由は単純で、お昼時間になったらギルドに戻る話にしていたんだ。

 受付カウンターが一番空いている時間帯だからなんだ。

 帰路もイモ虫の巨大バージョンといったグリーンワームが現れただけだった。
 正面に向き合うと糸を吐き、敵を絡め取るのだけど、武器屋のおっちゃんからアドバイスされたことが役に立った。
 金貨1枚払えば半日で身に付く生活魔法の【ファイヤ】。これに魔力を流し続ければ剣に炎を纏わすことが可能。付与魔法とほぼ同等の威力になる。ただし難点がある。
 付与魔法だと魔力消費量は5で大体2分持つ。
 しかし、生活魔法の転用は効率が悪く、持続時間は1の魔力で1秒程しかない。
 魔力の使い道が少ない僕にとって、有難い内容だった。
 ただ、このグリーンワームの糸を簡単に焼き切れ、実践でかなり役に立つと知っていたらステータスの割り振りをもう少し魔力に振ったのにと思ったんだ。
 おっちゃんの話を、ふーん程度で聞いていたんだ。
 おっちゃん、ごめんなさい。次はお兄さんと呼ぶよ!

 因みに【ファイヤ】【ウォーター】この2つはダンジョン探索に必須なので取得している。
しおりを挟む
感想 21

あなたにおすすめの小説

召喚学園で始める最強英雄譚~仲間と共に少年は最強へ至る~

さとう
ファンタジー
生まれながらにして身に宿る『召喚獣』を使役する『召喚師』 誰もが持つ召喚獣は、様々な能力を持ったよきパートナーであり、位の高い召喚獣ほど持つ者は強く、憧れの存在である。 辺境貴族リグヴェータ家の末っ子アルフェンの召喚獣は最低も最低、手のひらに乗る小さな『モグラ』だった。アルフェンは、兄や姉からは蔑まれ、両親からは冷遇される生活を送っていた。 だが十五歳になり、高位な召喚獣を宿す幼馴染のフェニアと共に召喚学園の『アースガルズ召喚学園』に通うことになる。 学園でも蔑まれるアルフェン。秀な兄や姉、強くなっていく幼馴染、そしてアルフェンと同じ最底辺の仲間たち。同じレベルの仲間と共に絆を深め、一時の平穏を手に入れる これは、全てを失う少年が最強の力を手に入れ、学園生活を送る物語。

最難関ダンジョンをクリアした成功報酬は勇者パーティーの裏切りでした

新緑あらた
ファンタジー
最難関であるS級ダンジョン最深部の隠し部屋。金銀財宝を前に告げられた言葉は労いでも喜びでもなく、解雇通告だった。 「もうオマエはいらん」 勇者アレクサンダー、癒し手エリーゼ、赤魔道士フェルノに、自身の黒髪黒目を忌避しないことから期待していた俺は大きなショックを受ける。 ヤツらは俺の外見を受け入れていたわけじゃない。ただ仲間と思っていなかっただけ、眼中になかっただけなのだ。 転生者は曾祖父だけどチートは隔世遺伝した「俺」にも受け継がれています。 勇者達は大富豪スタートで貧民窟の住人がゴールです(笑)

【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。

三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎ 長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!? しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。 ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。 といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。 とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない! フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

最強無敗の少年は影を従え全てを制す

ユースケ
ファンタジー
不慮の事故により死んでしまった大学生のカズトは、異世界に転生した。 産まれ落ちた家は田舎に位置する辺境伯。 カズトもといリュートはその家系の長男として、日々貴族としての教養と常識を身に付けていく。 しかし彼の力は生まれながらにして最強。 そんな彼が巻き起こす騒動は、常識を越えたものばかりで……。

完結 シシルナ島物語 少年薬師ノルド/ 荷運び人ノルド 蠱惑の魔剣

織部
ファンタジー
 ノルドは、古き風の島、正式名称シシルナ・アエリア・エルダで育った。母セラと二人きりで暮らし。  背は低く猫背で、隻眼で、両手は動くものの、左腕は上がらず、左足もほとんど動かない、生まれつき障害を抱えていた。  母セラもまた、頭に毒薬を浴びたような痣がある。彼女はスカーフで頭を覆い、人目を避けてひっそりと暮らしていた。  セラ親子がシシルナ島に渡ってきたのは、ノルドがわずか2歳の時だった。  彼の中で最も古い記憶。船のデッキで、母セラに抱かれながら、この新たな島がゆっくりと近づいてくるのを見つめた瞬間だ。  セラの腕の中で、ぽつりと一言、彼がつぶやく。 「セラ、ウミ」 「ええ、そうよ。海」 ノルドの成長譚と冒険譚の物語が開幕します! カクヨム様 小説家になろう様でも掲載しております。

男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件

美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…? 最新章の第五章も夕方18時に更新予定です! ☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。 ※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます! ※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。 ※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!

【改訂版】槍使いのドラゴンテイマー ~邪竜をテイムしたのでついでに魔王も倒しておこうと思う~

こげ丸
ファンタジー
『偶然テイムしたドラゴンは神をも凌駕する邪竜だった』 公開サイト累計1000万pv突破の人気作が改訂版として全編リニューアル! 書籍化作業なみにすべての文章を見直したうえで大幅加筆。 旧版をお読み頂いた方もぜひ改訂版をお楽しみください! ===あらすじ=== 異世界にて前世の記憶を取り戻した主人公は、今まで誰も手にしたことのない【ギフト:竜を従えし者】を授かった。 しかしドラゴンをテイムし従えるのは簡単ではなく、たゆまぬ鍛錬を続けていたにもかかわらず、その命を失いかける。 だが……九死に一生を得たそのすぐあと、偶然が重なり、念願のドラゴンテイマーに! 神をも凌駕する力を持つ最強で最凶のドラゴンに、 双子の猫耳獣人や常識を知らないハイエルフの美幼女。 トラブルメーカーの美少女受付嬢までもが加わって、主人公の波乱万丈の物語が始まる! ※以前公開していた旧版とは一部設定や物語の展開などが異なっておりますので改訂版の続きは更新をお待ち下さい ※改訂版の公開方法、ファンタジーカップのエントリーについては運営様に確認し、問題ないであろう方法で公開しております ※小説家になろう様とカクヨム様でも公開しております

【魔物島】~コミュ障な俺はモンスターが生息する島で一人淡々とレベルを上げ続ける~

シオヤマ琴@『最強最速』発売中
ファンタジー
【俺たちが飛ばされた魔物島には恐ろしいモンスターたちが棲みついていた――!?】 ・コミュ障主人公のレベリング無双ファンタジー! 十九歳の男子学生、柴木善は大学の入学式の最中突如として起こった大地震により気を失ってしまう。 そして柴木が目覚めた場所は見たことのないモンスターたちが跋扈する絶海の孤島だった。 その島ではレベルシステムが発現しており、倒したモンスターに応じて経験値を獲得できた。 さらに有用なアイテムをドロップすることもあり、それらはスマホによって管理が可能となっていた。 柴木以外の入学式に参加していた学生や教師たちもまたその島に飛ばされていて、恐ろしいモンスターたちを相手にしたサバイバル生活を強いられてしまう。 しかしそんな明日をも知れぬサバイバル生活の中、柴木だけは割と快適な日常を送っていた。 人と関わることが苦手な柴木はほかの学生たちとは距離を取り、一人でただひたすらにモンスターを狩っていたのだが、モンスターが落とすアイテムを上手く使いながら孤島の生活に順応していたのだ。 そしてそんな生活を一人で三ヶ月も続けていた柴木は、ほかの学生たちとは文字通りレベルが桁違いに上がっていて、自分でも気付かないうちに人間の限界を超えていたのだった。

処理中です...