異世界でサイコロ振ってます！ ～ 闘技奴隷からの成り上がり～ 少女と共に生きる 〜

序章 奴隷編

レムリアの街へ

　俺達は新たに１名を加えダンジョンの街であるレムリアに向かい出した。

　それから２日前が過ぎたが特に何もなく怖い位に順調に進んでいた。

　そして無事に目的の街につく。

　遠見からも分かるタワーがある。詳しい者からの話だと地上と地下に別れたダンジョンだと言う。

　地上の階層には誰も行ったことがないらしい。
　入り口の封印が解けていなく、封印は地下の最下層に行かねば解けないらしい。ダンジョンというより、タワー？を攻略をする必要がある。

　大輔はタワーだろと突っ込んでいたが、地下ダンジョンと地上ダンジョンの二部構成と認識されていて、タワーとは誰も言わないそうだ。

　街へ入るのにひと悶着あった。大輔達が近づくと入り口付近にいた者から悲鳴が起こり、街の入り口がパニックになり、１０００名以上の兵士が慌てて出て来て大輔達に対峙する。

　慌てた大輔が

「皆、どうやら族と勘違いされたようだ。抜剣は命を守る時以外禁止する。その場合も殺すなよ！ちょっと行ってくる。ガラグ、クレール、ケイトは一緒に」

　４人で兵の所に向かい出した。すると向こうからも代表が側近達と一緒に来た。

　大輔達が誤解を受けても無理は無い。
　なにせスキンヘッドやモヒカン、片目、傷だらけな外観。ガラが悪く盗賊団にしか見えないのだ。
　そう、北斗○拳に出てくる族の方にしか見えないのだ。

　大輔がケイトとクレールを連れ行ったのは女性であり、まともな外観だからだ。ガラグは一番強く見えるから。

　隊長らしき者が叫ぶ。

「貴様らは何者でここに何をしに来た」

「私はこのバックヤード団を率いる剣闘士の大輔です。我々は剣闘士を廃業し、ダンジョンを攻略する冒険者になりにきました。まあ、こんな身なりですが。国が襲われ命からがら逃げて来ましたが、犯罪者はいませんので入れてはくれませんか？」

「ふざけるな。どうみてもゴロツキの一団だろう！」

「確かにゴロツキに見えなくは無いですが、剣闘士を知っているならこのガラグを見知った者が居るはずです。確認願いませんか？私達の半分近くは女で非戦闘員が多いのです。どうかお願いします。」

　一人の男が

「あっ確かに豪腕のガラグだ。本物だよ！すげー！」

「ならこの者達なのだな？逃げてきた一団は」

「はっ、報告の内容と合致します」

「分かった。受け入れよう。がしかし犯罪者は入れないぞ。まずは貴様からだ。」
　
　なんとか誤解が解けて審査をしてもらう。お行儀よく順番を待つが、モヒカンやスキンヘッド達が並んでいるシュールな状況だった。

　全員集合入るのに３時間位掛かり、今はすっかゆり夕方だ。先行したメンバーに宿の確保を頼んだが満杯だった。

　で、手頃な場所を探していた者が戻り、状態からどう見ても空き家の屋敷があり、そこの庭が荒れ果てていて、草が多い茂っている。

「よし、みんな今日はここで野営だ。明日は住処を探そう。お疲れ様でした！」

　と勝手に庭に入る。大輔は文字が読めず、最近の日にちの看板を無視していた。

　女神イザベラ様引き渡し物件に付き関係者以外侵入金糸と。

　それはともあれ目的地に着き、冒険者として活躍するぞと戦闘系達が勝鬨を上げ、街の者を震撼させるのであった。


　一旦終わりです。