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第3章
第172話 研修と迷いの森迷宮
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僕は朝早く起きて、準備をした。
自然に準備しとけよ!と言われそうだ・・・
今日から3日間、県内にある海洋センターで宿泊研修があるんだ。
僕は探索者としてのスキルを高めるために、この研修に参加することにした!のではなく前年の研修時にラビリンスの異変でまともに参加していないから、ラビリンスの手伝いをしつつ、海洋センター自体でのカヌーだったかボートを楽しむじゃなくて、それらの研修を受ける為なんだ。
もちろん、友里愛、みっちゃん、アレクシアも一緒にだ。
レイラは護衛、明日香さん達黒服も多数来るんだ。
僕はカバンに必要なものを詰め込んだ。
バトルスーツや武器や防具はもちろん、水着やタオルや日焼け止めなどもある。
海洋センターでは、海洋生物や海洋環境について学ぶだけでなく、海で遊ぶこともできるらしい。
それも楽しみだ。
僕はカーヴァントを呼んで、ラビリンスに持ち込む用のカバンを背負わせ、カードに戻した。
カーヴァントは僕が召喚したランク1のゴブリンで、僕の荷物持ちをお願いしている、ある意味パートナーなんだ。
彼は強くて頼りになるし、優しくて面白いんだ。
ってラッチーね!
僕は彼に「よろしくね」と言った。
彼は「おう!」と答えた。
くねくねしているけど、彼は僕に頼られるのが嬉しいらしい。
特に大事な物は彼に預けている。
僕は家を出て駅に向かった。
そこで友里愛やみっちゃんと合流する予定だ。
僕は電車に乗って、彼女達と会えるのを楽しみにした。
駅に着くと、彼女達が待っていた。 友里愛はピンク色のバトルスーツに身を包み、アレクシアとみっちゃんは黒いバトルスーツに身を包んでいた。なんでピンク?新調したようだけど・・・
明日香さんは黒いコートに黒いスカートという普段通りの黒き服装だったが、それが逆に目立っていた。
「おはよう!」
友里愛が元気に挨拶した。
みっちゃんもアレクシアも「おはよう」と言った。
明日香さんも「おはようございます」と言った
僕も「おはよう」と言って、彼女達に近づいたけど、まあ、いつもの光景だ。
そんな日常って良いよね!
そこで、僕は真澄ちゃんを見つけた。
真澄ちゃんは僕の幼なじみで、最近シケラビに入ったばかりの1年生だ。
彼女は青いバトルスーツに身を包み、カバンを持っていた。
彼女も僕達と一緒に研修へ移動する事になったらしい。
何でも手違いで、バスの手配が小さいバスだったようで、数人が僕達のバスに移ったんだ。
学校集合組と駅集合組に別れたんだ。
「真澄ちゃんも一緒のバスなの?」
僕は驚聞いた。
真澄ちゃんは「うん」と言って、笑顔で挨拶した。
「真澄ちゃんは私達の第2グループですから、一緒に連れてきました」
明日香さんがバスの手配について説明してくれた。
「そうなんだ」
僕は納得した。
真澄ちゃんには僕達が先輩として、ラビリンスの探索を教えているんだ。
僕も彼女に手伝っていたけど、まだまだ未熟だと思っていた。
「大丈夫かな」
僕は心配した。
真澄ちゃんは頭が良くて、勉強もスポーツもできるけど、ラビリンスは別物だ。
魔物や罠や迷路に対処するには、経験と勘と根性が必要だ。
そんな彼女を死なないようにちゃんと鍛えたい。
「大丈夫ですよ」
明日香さんが言った。 「真澄ちゃんは素質がありますから、この研修で成長するでしょう」
「そうだよ」
友里愛も言った。
「真澄ちゃんは私達の後輩だから、しっかりサポートするよ」
「ありがとう」
真澄ちゃんが感謝し、彼女は僕達を信頼していた。
僕も「頑張ろうね」と言って、彼女に励ました。
彼女は「うん」と言って、笑顔を返したけど、話が微妙に噛み合わない。
他の生徒と一緒にラビリンスへ入るなら、気負う必要はないのに。
そうして、僕達は研修に向かうために、海洋センターへ向かうバスに乗り込んだ。
僕達は宿泊研修の一環で、海洋センターの近くにあるラビリンスの1つである「迷いの森迷宮」にやってきた。
このラビリンスはランク5までの魔物が出現するということで、比較的初心者向けなので研修場所に選ばれた。
しかし、僕達はその日から、想像もしなかった恐怖と戦うことになる。
僕達の仕事は、まず1度最下層まで行き、内部の異変を確認する事だ。
「迷いの森迷宮」は、その名の通り迷いの森の中にあるラビリンスだった。
入口は木々に囲まれた小さな洞窟で、中に入ると暗闇が広がっていた。
僕達は明かりを持って中を進んだが、すぐに迷路のような道に分かれていた。
地図と違う。
「どっちに行くの?」
友里愛が聞いてきたので僕は地図を見てみたが、このラビリンスのは探索者が作ったもので、正確ではなかった。
しかも、このラビリンスは時々変化するということだった。
「じゃあ、左かな」
僕は適当に答えた。
左に曲がると、また別の分岐が現れた。
そこでも左に曲がった。
「なんか、同じような道ばっかりだねー」
次にみっちゃんが言った。
確かに、木々や岩や土の壁が繰り返されるだけで、特徴的なものはなかったが、魔物ともまだ出会っていない。
「まあ、気長に探そう」
僕はそう言うと先へと進み、僕達は左へ曲がり続けた。
しかし、それが間違いだったことに気がづくのは、もう少し後のことだった。
自然に準備しとけよ!と言われそうだ・・・
今日から3日間、県内にある海洋センターで宿泊研修があるんだ。
僕は探索者としてのスキルを高めるために、この研修に参加することにした!のではなく前年の研修時にラビリンスの異変でまともに参加していないから、ラビリンスの手伝いをしつつ、海洋センター自体でのカヌーだったかボートを楽しむじゃなくて、それらの研修を受ける為なんだ。
もちろん、友里愛、みっちゃん、アレクシアも一緒にだ。
レイラは護衛、明日香さん達黒服も多数来るんだ。
僕はカバンに必要なものを詰め込んだ。
バトルスーツや武器や防具はもちろん、水着やタオルや日焼け止めなどもある。
海洋センターでは、海洋生物や海洋環境について学ぶだけでなく、海で遊ぶこともできるらしい。
それも楽しみだ。
僕はカーヴァントを呼んで、ラビリンスに持ち込む用のカバンを背負わせ、カードに戻した。
カーヴァントは僕が召喚したランク1のゴブリンで、僕の荷物持ちをお願いしている、ある意味パートナーなんだ。
彼は強くて頼りになるし、優しくて面白いんだ。
ってラッチーね!
僕は彼に「よろしくね」と言った。
彼は「おう!」と答えた。
くねくねしているけど、彼は僕に頼られるのが嬉しいらしい。
特に大事な物は彼に預けている。
僕は家を出て駅に向かった。
そこで友里愛やみっちゃんと合流する予定だ。
僕は電車に乗って、彼女達と会えるのを楽しみにした。
駅に着くと、彼女達が待っていた。 友里愛はピンク色のバトルスーツに身を包み、アレクシアとみっちゃんは黒いバトルスーツに身を包んでいた。なんでピンク?新調したようだけど・・・
明日香さんは黒いコートに黒いスカートという普段通りの黒き服装だったが、それが逆に目立っていた。
「おはよう!」
友里愛が元気に挨拶した。
みっちゃんもアレクシアも「おはよう」と言った。
明日香さんも「おはようございます」と言った
僕も「おはよう」と言って、彼女達に近づいたけど、まあ、いつもの光景だ。
そんな日常って良いよね!
そこで、僕は真澄ちゃんを見つけた。
真澄ちゃんは僕の幼なじみで、最近シケラビに入ったばかりの1年生だ。
彼女は青いバトルスーツに身を包み、カバンを持っていた。
彼女も僕達と一緒に研修へ移動する事になったらしい。
何でも手違いで、バスの手配が小さいバスだったようで、数人が僕達のバスに移ったんだ。
学校集合組と駅集合組に別れたんだ。
「真澄ちゃんも一緒のバスなの?」
僕は驚聞いた。
真澄ちゃんは「うん」と言って、笑顔で挨拶した。
「真澄ちゃんは私達の第2グループですから、一緒に連れてきました」
明日香さんがバスの手配について説明してくれた。
「そうなんだ」
僕は納得した。
真澄ちゃんには僕達が先輩として、ラビリンスの探索を教えているんだ。
僕も彼女に手伝っていたけど、まだまだ未熟だと思っていた。
「大丈夫かな」
僕は心配した。
真澄ちゃんは頭が良くて、勉強もスポーツもできるけど、ラビリンスは別物だ。
魔物や罠や迷路に対処するには、経験と勘と根性が必要だ。
そんな彼女を死なないようにちゃんと鍛えたい。
「大丈夫ですよ」
明日香さんが言った。 「真澄ちゃんは素質がありますから、この研修で成長するでしょう」
「そうだよ」
友里愛も言った。
「真澄ちゃんは私達の後輩だから、しっかりサポートするよ」
「ありがとう」
真澄ちゃんが感謝し、彼女は僕達を信頼していた。
僕も「頑張ろうね」と言って、彼女に励ました。
彼女は「うん」と言って、笑顔を返したけど、話が微妙に噛み合わない。
他の生徒と一緒にラビリンスへ入るなら、気負う必要はないのに。
そうして、僕達は研修に向かうために、海洋センターへ向かうバスに乗り込んだ。
僕達は宿泊研修の一環で、海洋センターの近くにあるラビリンスの1つである「迷いの森迷宮」にやってきた。
このラビリンスはランク5までの魔物が出現するということで、比較的初心者向けなので研修場所に選ばれた。
しかし、僕達はその日から、想像もしなかった恐怖と戦うことになる。
僕達の仕事は、まず1度最下層まで行き、内部の異変を確認する事だ。
「迷いの森迷宮」は、その名の通り迷いの森の中にあるラビリンスだった。
入口は木々に囲まれた小さな洞窟で、中に入ると暗闇が広がっていた。
僕達は明かりを持って中を進んだが、すぐに迷路のような道に分かれていた。
地図と違う。
「どっちに行くの?」
友里愛が聞いてきたので僕は地図を見てみたが、このラビリンスのは探索者が作ったもので、正確ではなかった。
しかも、このラビリンスは時々変化するということだった。
「じゃあ、左かな」
僕は適当に答えた。
左に曲がると、また別の分岐が現れた。
そこでも左に曲がった。
「なんか、同じような道ばっかりだねー」
次にみっちゃんが言った。
確かに、木々や岩や土の壁が繰り返されるだけで、特徴的なものはなかったが、魔物ともまだ出会っていない。
「まあ、気長に探そう」
僕はそう言うと先へと進み、僕達は左へ曲がり続けた。
しかし、それが間違いだったことに気がづくのは、もう少し後のことだった。
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