75 / 195
第4章
本格的に
しおりを挟む
10階層からパーティー単独での本格的な戦闘が始まるが、それまでの階層の戦闘で特にローランが身体能力の向上に驚いていた。
レヴィはパーティーメンバーに2割位の身体能力向上のハブを掛ける事ができ、それで皆動きが良くなっていた。
何よりレヴィは今まで無理だった自分自身にもハブが効いていて、一人でも十分に戦えていた。
それはレヴィ自身が一番驚いていた。
晃は大事な仲間であり、臨時の荷物持ちじゃないからとまずはレヴィのレベル上げを中心にしていたが、レヴィがふと叫んだ。
「あれ?もうレベル3になっちゃいました!どうして?あと数日から1か月はダンジョンに潜らないと無理な筈なのに」
誰も回答を出せなかった。偶々経験値を見誤っていてレベルアップ直前だったのではないのか?という話になり、レヴィは首を傾げつつも話を切り上げた
そして10階層での初めての魔物に正直あれっ?と晃は首を傾げていた、。
「ねえ、ここって中級層だよね?なんか9階層とあんまり変わったのが出てこないんだけど、そんなものなの?」
それに対してローランが
「1階層分降りた位しか通常の魔物は変わらないぞ。ただ、ここには主がいるんだ。11階層に行くまで出くわさない時は出くわさないんだが、時折出てくるんだ。確かケンタウロスだったかな。そいつがそこそこ強くてな、レベル4の俺達でも一対一はきついんだ。というよりパーティーで当たらないと倒せないんだよ。確か晃ってサシでやったんだよな?」
いつのまにかローランは晃の事を団長ではなく晃と呼び捨てにしていた。晃が団長と言われるとあまり嬉しそうにしていないのが分かり、年上なので敢えて呼び捨てにしたら顔が明るくなったから定着した感じだ。ただ他のメンバーは晃を呼び捨てにはしないが団長とも言わない。
基本的に団長のいるパーティー内での呼び方はどこのパーティーでも団長とは呼ばないのだという。大体は名前で呼んでいるがこれが同じパーティーではなく同じクランの者になると基本は団長に対して団長と呼ぶ。なので副長のダグラスに対しては晃と呼び捨てにしてもらうようにお願いしていた。あまりにも年が違うからだ。
実はダグラスに稽古をつけてもらう事になった。年齢は32歳。32歳でレベル8というのはかなりの異例中の異例ぐらい若いらしい。
レベル7から8に上がるのに5年かかったらしい。通常は10年ぐらいかかるとの事だ。
因みに、皆武器での近接戦闘のみで、魔法はレヴィが回復を使えるだけで、通常戦闘で誰も魔法を使えない脳筋ばかりだった。バランスが悪いのだが、今は近接戦闘の力が出てくる魔物を凌駕しているので誰も問題に感じていなかった。
ローランの槍捌きは力任せな強引な所があり、力でねじ伏せる感じだ。
レオナはそんなローランの恋人ではあるが、急所を突き怯んだ隙に蹴りを入れる格闘を織り交ぜる。細身の体からは考えられないパワーがある。動きに無駄がなく華麗に舞う感じだ。
ソレイユは小柄でビキニアーマーだが、身長程ある大剣を軽々と操る。どう見てもでか過ぎる剣だが、全てを両断するパワーがあり、ライチ一番の脳筋だったようだ。顔はかなりの美形だが、恋愛に興味が無く、私の恋人はこの剣と言っていた程だ。たまに告白されても相手にしていなかった。大剣を振りながら軽々と飛び跳ねたりと身体能力は高い。
レヴィはただただ一生懸命だ。レヴィは短剣やショートソードを好んで使い、弓を扱える。基本的に後衛なのだ。機会が有れば魔法を覚えて行きたいと言っている感じで、暫くは10階層で魔物を狩っていたのであった。
レヴィはパーティーメンバーに2割位の身体能力向上のハブを掛ける事ができ、それで皆動きが良くなっていた。
何よりレヴィは今まで無理だった自分自身にもハブが効いていて、一人でも十分に戦えていた。
それはレヴィ自身が一番驚いていた。
晃は大事な仲間であり、臨時の荷物持ちじゃないからとまずはレヴィのレベル上げを中心にしていたが、レヴィがふと叫んだ。
「あれ?もうレベル3になっちゃいました!どうして?あと数日から1か月はダンジョンに潜らないと無理な筈なのに」
誰も回答を出せなかった。偶々経験値を見誤っていてレベルアップ直前だったのではないのか?という話になり、レヴィは首を傾げつつも話を切り上げた
そして10階層での初めての魔物に正直あれっ?と晃は首を傾げていた、。
「ねえ、ここって中級層だよね?なんか9階層とあんまり変わったのが出てこないんだけど、そんなものなの?」
それに対してローランが
「1階層分降りた位しか通常の魔物は変わらないぞ。ただ、ここには主がいるんだ。11階層に行くまで出くわさない時は出くわさないんだが、時折出てくるんだ。確かケンタウロスだったかな。そいつがそこそこ強くてな、レベル4の俺達でも一対一はきついんだ。というよりパーティーで当たらないと倒せないんだよ。確か晃ってサシでやったんだよな?」
いつのまにかローランは晃の事を団長ではなく晃と呼び捨てにしていた。晃が団長と言われるとあまり嬉しそうにしていないのが分かり、年上なので敢えて呼び捨てにしたら顔が明るくなったから定着した感じだ。ただ他のメンバーは晃を呼び捨てにはしないが団長とも言わない。
基本的に団長のいるパーティー内での呼び方はどこのパーティーでも団長とは呼ばないのだという。大体は名前で呼んでいるがこれが同じパーティーではなく同じクランの者になると基本は団長に対して団長と呼ぶ。なので副長のダグラスに対しては晃と呼び捨てにしてもらうようにお願いしていた。あまりにも年が違うからだ。
実はダグラスに稽古をつけてもらう事になった。年齢は32歳。32歳でレベル8というのはかなりの異例中の異例ぐらい若いらしい。
レベル7から8に上がるのに5年かかったらしい。通常は10年ぐらいかかるとの事だ。
因みに、皆武器での近接戦闘のみで、魔法はレヴィが回復を使えるだけで、通常戦闘で誰も魔法を使えない脳筋ばかりだった。バランスが悪いのだが、今は近接戦闘の力が出てくる魔物を凌駕しているので誰も問題に感じていなかった。
ローランの槍捌きは力任せな強引な所があり、力でねじ伏せる感じだ。
レオナはそんなローランの恋人ではあるが、急所を突き怯んだ隙に蹴りを入れる格闘を織り交ぜる。細身の体からは考えられないパワーがある。動きに無駄がなく華麗に舞う感じだ。
ソレイユは小柄でビキニアーマーだが、身長程ある大剣を軽々と操る。どう見てもでか過ぎる剣だが、全てを両断するパワーがあり、ライチ一番の脳筋だったようだ。顔はかなりの美形だが、恋愛に興味が無く、私の恋人はこの剣と言っていた程だ。たまに告白されても相手にしていなかった。大剣を振りながら軽々と飛び跳ねたりと身体能力は高い。
レヴィはただただ一生懸命だ。レヴィは短剣やショートソードを好んで使い、弓を扱える。基本的に後衛なのだ。機会が有れば魔法を覚えて行きたいと言っている感じで、暫くは10階層で魔物を狩っていたのであった。
5
あなたにおすすめの小説
神様、ちょっとチートがすぎませんか?
ななくさ ゆう
ファンタジー
【大きすぎるチートは呪いと紙一重だよっ!】
未熟な神さまの手違いで『常人の“200倍”』の力と魔力を持って産まれてしまった少年パド。
本当は『常人の“2倍”』くらいの力と魔力をもらって転生したはずなのにっ!!
おかげで、産まれたその日に家を壊しかけるわ、謎の『闇』が襲いかかってくるわ、教会に命を狙われるわ、王女様に勇者候補としてスカウトされるわ、もう大変!!
僕は『家族と楽しく平和に暮らせる普通の幸せ』を望んだだけなのに、どうしてこうなるの!?
◇◆◇◆◇◆◇◆◇
――前世で大人になれなかった少年は、新たな世界で幸せを求める。
しかし、『幸せになりたい』という夢をかなえるの難しさを、彼はまだ知らない。
自分自身の幸せを追い求める少年は、やがて世界に幸せをもたらす『勇者』となる――
◇◆◇◆◇◆◇◆◇
本文中&表紙のイラストはへるにゃー様よりご提供戴いたものです(掲載許可済)。
へるにゃー様のHP:http://syakewokuwaeta.bake-neko.net/
---------------
※カクヨムとなろうにも投稿しています
ラストアタック!〜御者のオッサン、棚ぼたで最強になる〜
KeyBow
ファンタジー
第18回ファンタジー小説大賞奨励賞受賞
ディノッゾ、36歳。職業、馬車の御者。
諸国を旅するのを生き甲斐としながらも、その実態は、酒と女が好きで、いつかは楽して暮らしたいと願う、どこにでもいる平凡なオッサンだ。
そんな男が、ある日、傲慢なSランクパーティーが挑むドラゴンの討伐に、くじ引きによって理不尽な捨て駒として巻き込まれる。
捨て駒として先行させられたディノッゾの馬車。竜との遭遇地点として聞かされていた場所より、遥か手前でそれは起こった。天を覆う巨大な影―――ドラゴンの襲撃。馬車は木っ端微塵に砕け散り、ディノッゾは、同乗していたメイドの少女リリアと共に、死の淵へと叩き落された―――はずだった。
腕には、守るべきメイドの少女。
眼下には、Sランクパーティーさえも圧倒する、伝説のドラゴン。
―――それは、ただの不運な落下のはずだった。
崩れ落ちる崖から転落する際、杖代わりにしていただけの槍が、本当に、ただ偶然にも、ドラゴンのたった一つの弱点である『逆鱗』を貫いた。
その、あまりにも幸運な事故こそが、竜の命を絶つ『最後の一撃(ラストアタック)』となったことを、彼はまだ知らない。
死の淵から生還した彼が手に入れたのは、神の如き規格外の力と、彼を「師」と慕う、新たな仲間たちだった。
だが、その力の代償は、あまりにも大きい。
彼が何よりも愛していた“酒と女と気楽な旅”――
つまり平和で自堕落な生活そのものだった。
これは、英雄になるつもりのなかった「ただのオッサン」が、
守るべき者たちのため、そして亡き友との誓いのために、
いつしか、世界を救う伝説へと祭り上げられていく物語。
―――その勘違いと優しさが、やがて世界を揺るがす。
貧弱の英雄
カタナヅキ
ファンタジー
この世界では誰もが生まれた時から「異能」と「レベル」呼ばれる能力を身に付けており、人々はレベルを上げて自分の能力を磨き、それに適した職業に就くのが当たり前だった。しかし、山奥で捨てられていたところを狩人に拾われ、後に「ナイ」と名付けられた少年は「貧弱」という異能の中でも異質な能力を身に付けていた。
貧弱の能力の効果は日付が変更される度に強制的にレベルがリセットされてしまい、生まれた時からナイは「レベル1」だった。どれだけ努力してレベルを上げようと日付変わる度にレベル1に戻ってしまい、レベルで上がった分の能力が低下してしまう。
自分の貧弱の技能に悲観する彼だったが、ある時にレベルを上昇させるときに身に付ける「SP」の存在を知る。これを使用すれば「技能」と呼ばれる様々な技術を身に付ける事を知り、レベルが毎日のようにリセットされる事を逆に利用して彼はSPを溜めて数々の技能を身に付け、落ちこぼれと呼んだ者達を見返すため、底辺から成り上がる――
※修正要請のコメントは対処後に削除します。
男女比1:15の貞操逆転世界で高校生活(婚活)
大寒波
恋愛
日本で生活していた前世の記憶を持つ主人公、七瀬達也が日本によく似た貞操逆転世界に転生し、高校生活を楽しみながら婚活を頑張るお話。
この世界の法律では、男性は二十歳までに5人と結婚をしなければならない。(高校卒業時点は3人)
そんな法律があるなら、もういっそのこと高校在学中に5人と結婚しよう!となるのが今作の主人公である達也だ!
この世界の経済は基本的に女性のみで回っており、男性に求められることといえば子種、遺伝子だ。
前世の影響かはわからないが、日本屈指のHENTAIである達也は運よく遺伝子も最高ランクになった。
顔もイケメン!遺伝子も優秀!貴重な男!…と、驕らずに自分と関わった女性には少しでも幸せな気持ちを分かち合えるように努力しようと決意する。
どうせなら、WIN-WINの関係でありたいよね!
そうして、別居婚が主流なこの世界では珍しいみんなと同居することを、いや。ハーレムを目標に個性豊かなヒロイン達と織り成す学園ラブコメディがいま始まる!
主人公の通う学校では、少し貞操逆転の要素薄いかもです。男女比に寄っています。
外はその限りではありません。
カクヨムでも投稿しております。
インターネットで異世界無双!?
kryuaga
ファンタジー
世界アムパトリに転生した青年、南宮虹夜(ミナミヤコウヤ)は女神様にいくつものチート能力を授かった。
その中で彼の目を一番引いたのは〈電脳網接続〉というギフトだ。これを駆使し彼は、ネット通販で日本の製品を仕入れそれを売って大儲けしたり、日本の企業に建物の設計依頼を出して異世界で技術無双をしたりと、やりたい放題の異世界ライフを送るのだった。
これは剣と魔法の異世界アムパトリが、コウヤがもたらした日本文化によって徐々に浸食を受けていく変革の物語です。
40歳のおじさん 旅行に行ったら異世界でした どうやら私はスキル習得が早いようです
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
部長に傷つけられ続けた私
とうとうキレてしまいました
なんで旅行ということで大型連休を取ったのですが
飛行機に乗って寝て起きたら異世界でした……
スキルが簡単に得られるようなので頑張っていきます
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる