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第4章

訓練

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 食堂に行くとみんなが待っていた。晃とソレイユが腕を組んで食堂に入って来たのでみんながぎょっとしていた。それと見慣れない顔がいたのだ。それらの者はダグラスの元々のパーティーの面々がいるようである。ソレイユは男に興味がない皆の認識が皆にあったなのに、晃にべったりなので驚いていたのだ。

 そしてターニャがプルプル震えていたが、晃はターニャがここにいる事にかなり驚いていた。

 今朝はどうやらダグラスが仕切るようで

「みんな集まったようだな。後で自己紹介をして貰うが、取り敢えず簡単に紹介するが、こっちにいるのが以前からの俺の所のパーティーの面々だ。幸い全員イザベラ様の元に集う事になった。見た目はともかく、みんないい奴らだから仲良くして欲しい。

 それよりも腹も減ってるだろうし、とりあえず食べよう。食事の後は訓練をするからその時にでも自己紹介をしていこう」

 そうやって食事を開始するのであった

 ダグラスの隣にはエルフの妙齢の女性がおり、他には獣人の男、小柄な妙齢の女性が二人そんな感じだった。

 そしてその獣人がいらぬ事を言い出した。

「よう団長殿。俺はザンジってんだ。よろしくな。なんでもソレイユを落としたそうだな。昨日は早速部屋に連れ込んでお楽しみだったようだのう。まさかあのソレイユが男になびくとはのー。見た目に反して中々のプレイボーイだな」

 ターニャが隣に座る晃の足を思いっきり踏んでいた。

 晃は呻いたがターニャが追い打ちを掛ける。

「浮気者」

 晃は意味がわからなかった。ルーシーならともかくターニャから浮気者と言われるのだ。
 だがソレイユがフォローを入れていた。

「あのね、昨夜あんたが思ってるような事は無いから。人を勝手に淫乱扱いしないように!晃様は酔い潰れていて、ずっと介抱をしてたの。晃様は紳士よ。私もつい無防備に寝ちゃったけど、布団を掛けてくれて襲われなかったもん。まあ襲われたら妻にして貰うんだけどね」

 本音が漏れ聞こえ、晃は噎せたがローランが

「晃、据え膳を食わなかったのか?あのソレイユだぞ?俺なら間違いなく食ってるぞ!何やってんだよ!」

 イザベラとターニャからからナイフが投げられ器用にフォークと口で受け止めたが、レオナがグラスの中身を頭に掛け

「くたばりなさい外道が」

 ソレイユは

「ピュアな晃様を汚しちゃ駄目なの。貴様の様に下半身で生きている奴に汚させてなるものか!」

 うなだれるローランは横目にレオナにウインクしていた。
 実は煽るののに二人で決めていたのだ。敢えて下衆な事を言い、レオナが水を頭に掛けて修羅場にするとしていて、レオナの笑みは晃に向けられていた。

「晃くんごめんなさい。てっきり彼女を手篭めにしたんだと思っちゃった。でも紳士だもんね。うふふ。私も紳士は好きよ」

 晃は更に固まった。ターニャから事実上好きだと言われたのだ。お花畑状態だ。

 朝食は何を食べたかあまり覚えていない。晃は二人の女性の事しか考えられなくなっていたのだ。

 ソレイユとターニャは話し合っていて、議題は奥手な晃を如何にして自分達に振り向かせるか!だった。また、晃の意志とは別に晃を共有する話までしていた。お互いに晃を大事にしたい想いが分かり、意気投合していたのだ。間違いなく晃はハーレムを築くからと、多分仕出し屋のルーシーが好きらしいと既に2人共気づいていた。彼女にも話を付けて、となっていく。勿論晃の知らない所でた。ターニャはソレイユにアドバイスをしていた。晃の好みは清楚で大人しいく、お淑やかな感じらしいと。本人は自分が気がついていないと思っているようだが、胸をよくちらちらと見るから、特に胸を強調して・・・

 2人は、いや正確にはイザベラとレオナも含めて4人で晃攻略の話をしていた。勿論レオナはローランの恋人なのでアドバイスをしていた。イザベラは正妻ポジションだったりする。

 そう、既に晃はいない。食べ終わり、戦闘訓練をしに庭に出ていたのだ。

 そんな話が成されている間に晃は何度も地べたをはいずりまわっていた。

 副団長は、今の晃の遥か上を行く。何度も向かっては倒されを繰り返し、体で覚えろとしていたのであった。
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