ダンジョンから始まる異世界生活〜異世界転移した勇者なのに誰も拾ってくれませんから、ダンジョン攻略しちゃいます〜へなちょこ勇者の成長記

KeyBow

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第5章

城での

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 城には晃達は初めて行く。
 エニーやレヴィはそわそわしていた。

 何を話すのか晃は不安だったが、そんな様子を見ていたエンピアルが晃の手を握り

「不安なのですか?大丈夫ですよ。わたくしがいるのですから」

「ええ、目上の人に失礼が無いようにできるか自信がなくて」

 イザベラ、アルテミス、エンピアルが驚いていた。

「何を訳の分からぬ事を言っているのですか?今から赴く所には目上の者はいないのですよ。ひょっとして年上の者を目上の人と言っていますか?」

「へ?だって国王陛下へ謁見する為に向かうんでしょ?」

「いいえ違いますわ。国王が我々に謁見する為に、我らを招請したのですよ。」

「えっ?」

「屋敷には招きたくないですし、神殿にはあの者達は入れたくは有りません。城の方が都合が良いから向かうのですよ」

 晃は知らなかった。
 世情を知ろうともしなかったのだが、そもそも女神で国王と同格で、主神は格上だったのだ。

 その為に晃達は同格の客人として最上級のもてなしを受けるのだ。

 城に着くと謁見の間の入り口で馬車を降り、中に入る。

 既に大勢の者が、ひと目主神を見ようと来ていた。玉座の間に多くの人々がいて、真ん中を空けて左右に別れていた。

 真っ直ぐに玉座を目指し、躊躇無く、階段を上がっていく。

 国王が座る玉座ではなく別の椅子が三脚あり、真ん中にエンピアル、両隣にリリスとバイエルが座る。晃のと大輔は主神の横に用意されているワングレード格下の椅子に座る。
 他のメンバーは後方左右に置かれた椅子に座る。副団長は槍を携え、警護の為に斜め前方に立っていた。

 主神が着座すると、司会の者が話を始めた。地下ダンジョンが全て攻略され、それに伴い主神が3体降臨した旨と、主神に簡単な自己紹介をお願いした。

「私が第三神バイエルだ。訳あってファーストとまだ合流出来てはいない」

「我は第二神リリスである。私のファーストは我が召喚した異世界の勇者大輔である」

 ざわめきが起こる

「皆様始めまして。私が第一神のエンピアルです。私のファーストは私が召喚しました異世界からの勇者晃で有ります」

 更にざわめきが起こる。

 エンピアルが続ける

「国王よりの謁見の要請がある。許可をするか?」

 リリスとバイエルは許可をした。

「申請を許可する。国王よ参りなさい」

 そうして国王の謁見や挨拶があり、会議室に移り詳細の話をする事になり、会議室に移るのであった。
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