異世界でぺったんこさん！〜無限収納５段階活用で無双する〜

第３章

第232話 冤罪の確認

　俺がまともに動く事が出来るようになったのは、昏睡状態から目覚めた３日後だった。

　暫く不在にすると言い出すと、総督達から総スカンを食らう。
　何せ大陸を平定？統一？したのにも関わらずセレモニー的な事をしていないと言われたからだ。

　帰ってきたら！と言うも却下されてしまった。

　おまけに俺が強権を発動すると匂わせると、妻達から離縁状を出すと言われ渋々諦めざるを得なかった。

　各地方の旧王都でのみだが、パレードを行う事になった。
　着飾った妻達とオープンカー状態の馬車で町中の主要道路をゆっくりと進み、笑顔で手を振るというものだ。

　面倒くさいとぼやくと、皇帝ですからと言われ、それを我慢すれば当面は自由になれるらしい。

　そうそう、俺の隷属契約のギフトが復活したんだ。
　多分それで寝込んだのだと思われた。

　大陸を統一した恩赦として俺がアウトと思う犯罪、人を傷つけたり、盗みを働いたりと言った事以外で奴隷落ちになっている者を開放する事にした。

　また、嘘発見のスキル持ちがいるから、冤罪を主張する者との面談もする事にすると告知した。
　陥れられた者が事の他、多いらしいのだ。

　手始めにクマーシャルで面談を行った。
　例えば犯罪奴隷として性的奉仕を強要、つまり性奴隷として過ごしていたとある貴族の屋敷で働く美人メイドだった者は、その屋敷の主から金品を盗んだとされた。

　居室から宝石類が出たとして犯罪奴隷とされたのだ。
　冤罪だと訴えるも聞き入れられず。
　元々その主に妾になるように迫られ、勿論断っていたが、冤罪にてその主の犯罪奴隷として１０年を過ごす事に。

　体目当てだった。
　散々性的な奉仕をさせられ、尊厳を踏みにじられた。

　今回奴隷のみを一度集め、調査をした時に訴えた１人だ。
　で、冤罪だと分かり即時に開放。
　勿論陥れた者を拘束し、シャルルによりメイドを嵌めたと判明。
　去勢の後、犯罪奴隷として鉱山送りとした。

　その主を断罪したとしてもそのメイドが汚された事をなかった事には出来ないが、その貴族から没収した財産の１部を与えるような事をしていた。

　勿論その貴族は爵位と全財産没収だ。

　各地でライバルを蹴落としたりするのに、冤罪を着せていた事実が明るみになった。
　多くの不良貴族の取締となり、没収した財産を街道整備やインフラ整備に費やす事にしていた。

　横柄な貴族は大抵この手の事をしており、容赦なく潰して国を浄化していった。

　これは俺が町に出て視察している時に、小さな子供がお父さんが冤罪で投獄されていると、警備の目をくぐり抜けて訴えたのが事の始まりだった。