異世界ロマンはスカイダイビングから！

第１章

初依頼

　宿の食堂で朝食を食べている最中に今日はどうするか？となり、当夜は昨夜決めておくべきだったと反省しつつ、何か依頼を受けようと、ギルドの掲示板をチェックしに行く事となった。

　一応D～Bランクの依頼が蒼き炎のパーティーでは受けられる。

　早い時間に急ぎギルドに行くと丁度職員が依頼を貼り出していてルナが何気に１枚の依頼票を持ってきた。

　ランクC　依頼内容　オークの集落の駆逐
　依頼者　　ラルカ村村長　
　金額　　　２０万G
　期限　　　１週間
　依頼詳細　　村にて場所等の詳細を伝えるが、２週間ほど前からオークによる被害が出てきていて、オークの集団の目撃が増えている事を確認しており、村の周辺に集落があるものと思われる。これ以上の被害を出さない為に早急な駆除を望み騎士団に要請をしたが、１か月以上先になると言うので被害額と報酬額を考慮しギルド発注となった。滞在場所と食事は村で準備するので早急に助けて欲しい。

　とある。
　オーク自体はランクE~D程度なので大した事は無いが、集団の場合は別だ。
　当夜は頷きシャクラ、アモネス、レグナスの３人に行けそうか確認するも

レグナス「あいつらは女性の敵です。今すぐ行きましょう！」

　とノリノリだったのでそのまま受付で受注手続きを行い、村へ行く簡易地図を用意してあるというので手渡された。
　それと金貨４枚で馬車を手配してもらい、半日掛けて村へ向かっていった。
　タクシーみたいなのがあり、この人数だと送り届ける業者がいるので便利なのだ。
　歩こうかと言うが、お金をかけてでも早く行くべきと３人娘が言うので当夜は問題ないとして頷いて馬車の手配を受付嬢さんへお願いした。

　馬車の中では特にやる事がなく、村に着いたら即活動を始める事にしているので、寝れるなら寝て備える事とした。１度馬を休める休憩をした事以外は特に何もなく、あっさりと昼頃に村に着いた。

　御者にお礼と報酬を渡してとりあえず腹ごしらえとなり、村で唯一の宿屋の食堂で食べる事にした。
　宿の食堂で食べるのは殆んどの宿は食堂も兼ねているので、食事をする場合は宿を探す方が早いのだ。

　村は入り口に門番が不審者を見張るだけで特に誰何されるでもなく、一瞥されただけで村にあっさり入っていった。
　村の規模は村としては大きく、もう少し大きければ町を名乗れるくらいなので、宿等もあったが、武器等は武器防具店を扱っている雑貨店で基本的なのを売っている位だ。

　今回馬車を使っているのは採算度外視だからだ。初めての依頼というのもあり、蒼き炎に経験を積ませ、馬車での移動に慣れて王都へ向かう前のリハーサルをしているようなものだった。

　村の建物は宿屋は２階建てだが、殆んどの店や住居は平屋建てだ。
　土地はあるので平屋が多いようだ。

　村にも冒険者はいるのだがせいぜいE～Dランクとオークの集団相手では厳しい者達しかいなかった。

　村人からは怪訝な目で見られている。
　全員先のダンジョンでのドロップ等で装備も村の冒険者より上等なのを装備しているが、問題は男が一人で女が四人。そのうちの三人は女というより、少女なので心配されているのだろう。

　食堂で村長の家か役場はどこかと聞くと、役場が村長の家を兼用していると教えられて、早速向かっていく。

　役場は２階建てのちょっとした屋敷だが、一般人からのレベルで有って住宅展示場で上場企業の大き目な家があると思うがその程度の大きさだ。

　延べ床面積が６０坪位かなと当夜は思うのである。

　村長は在宅で、軽く挨拶を行い応接に通された。
　全員座れないので当夜とアモネスが座り、後の３名は応接室に椅子を持ってきて貰い、そこで待機となった。
　年齢的にはルナの同席が良いのだが、世間離れし過ぎていて適さない。その為必然的に３人娘の誰かとなるが、交渉ごとに向いているのがアモネスと判断して同席を促していたのだ。

　村の北西部に山があり、２週間位前からそこに面した畑の作物や家畜が時折何者かに襲われており、警戒しているとオークが数匹家畜を襲っていて、村にいる冒険者で駆除したのだが、被害は減る所か増える一方だったのだ。

　またもや数匹のオークがおり、倒しても翌日には別の群れが数を増やして来ていて、ついに冒険者に死亡者が出て、対処しきれなくなってきた。
　当夜達が滞在している隣町にいる騎士団の分隊に駆除をお願いするも、早くて１か月先にしか対処できないと言われ、とてもそこまで待てる状況ではないので、村の有志でお金を集め何とか依頼ｈ発注可能な金額になったので依頼したと。

　宿泊は村の宿に空きがあるのでそちらにした。大部屋が有るとの事で借り切ってもらった。
　一旦着替えや戦闘に不要な物を置いてきて、オークの出没場所に連れて行って貰うのであった。