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第3章

押しかけ女房

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 朝当夜は目覚めると違和感があった。何故かシルフィーを抱き枕にしていたからだ。

 彼女は確か20歳だった。
 物凄い美人でルナは別にして、恐らく当夜が生まれてから出会った中で一番の美人だ。彼女はすらっとしたモデル体型だが、胸はレグナス並にあり、綺麗な上品な大きさだ。当夜は彼女がある意味苦手だ。グイグイと来る大人の女性だが、彼女の気持ちに応えられる自信がないからだ。

当夜「あ、あのどうしてシルフィーさんが俺と寝ているの?」

シルフィー「昨夜は素敵な夜でしたわ。あんなに激しく私を求めて下さり、私の初めてを優しく貰って頂きシルフィーは幸せです。もう妻で良いですよね?」

当夜「えっ!記憶にないが、俺君とやっちゃったの?」

シルフィー「いやん♪初めてが当夜様で嬉しかったです」

 当夜は愕然としながら考える。取り敢えず彼女を抱きしめるも反応しなかった。どうも既成事実をでっち上げ、妻の座に収まりたいっぽい。残念ながら当夜の体の関係で、少年誌に書けない内容の事案は発生していない。ここはお仕置きと思い

当夜「私は医者でもありますので、結婚するとなるとちゃんと体を診察する必要があります。私が医者でもあるのはご存知ですよね?では行きます」

 そう言いながら、慌て始めるシルフィーにはお構いなしに服を剥ぎ取り、いつの間にか起きたルナも手伝い、真面目な診察モードに入る。

当夜「あれ?シルフィーさん?膣の検診が出来ませんよ?まだ貴女生娘ですね。ちょっと服を着てそこに座りなさい」

 当夜はシルフィーを優しく叱った。当夜自身は現在女性とそういう事ができない体等々説明するとシルフィーは嘘を謝罪してきた。

 どうも賞金首から助けた時の対応が紳士過ぎたのと、失禁してしまったシルフィーが失禁したのを周りにバレないようにして、恥をかかずに済むように配慮したのと、女性に対する扱いが男尊女卑じゃなく、男女平等な感じなのも惚れた要因だと。

 今までシルフィーに言い寄る男は外観を褒めて、下心丸見えの体目当てで近寄ってくる者ばかりで、人としてちゃんと接してくれる男性がいなかったという。
 それと当夜と結婚したいのでこの家で住むと言っている。そう言えば留守の間に家を見てくれていたと思ったら、既にこの家に引っ越しをしたと言う。凄い行動力だ!それよりこれだけの美人なのに生娘だった事に当夜は驚いていた。基本的にこの世界の倫理観と言うか貞操観念は結婚するまで純潔を守るのが常識だった。

 当夜はシルフィーを賞金首とのトラブりに巻き込んでしまい、あまつさえ命を危険に晒した引け目から妻候補にし、この家で一緒に暮らす事を了承したのだった。というか既に引っ越しが完了しているのを荷物の状態から確認したのだった。

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