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第3章

脅威

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 摂政が当夜達を呼んだ理由を話す前提として現状を説明してきた。

 まずこの国だが国の名は クルスト 
 大陸の中腹にあり、上下を大国に挟まれている感じで、各々の大国の6割位の国力という。常に国境付近でのトラブルが尽きず、当夜達が出現したのは南側で、大規模な出兵の準備をしているのと、ダンジョンマスターによる妨害が発生している。当夜達が商人の護衛依頼でブリタニアを離れた直後に初心者ダンジョンに発生した異常事態の調査依頼と、強力な魔物が這い出してきて、中もかなりえげつないダンジョンがあり、この数年死者が絶えないダンジョンがある。南側の大国ランベールの工作と判明している。このままでは近いうちに大規模な侵略に合うと判断している。等で情勢は良くない。

摂政「当夜殿にて対処しに行く事は出来ないだろうか?勿論相応の報酬を出すし、必要な物は何でも準備しよう!」

 当夜は額に手をやり考える。1分位考えただろうか、皆が思ったのとは違う答えを出した。

当夜「つまりちょっかいを出してくるランペールを滅ぼし、ダンジョンを安全な物にすれば良いのですね!まあ城をふっ飛ばし王族を消し炭にすれば大丈夫っすかね?!場所が分からないから道案内の方を同行して貰うか、詳細な地図があれば辿り着きますよね?で、道中軍勢が居たらやっつけちゃったりしたら外交的にまずかったりしますか?」

 当夜はわざとおどけて喋る。自分の魔力なら何とでもなるだろう、今手に入れた安寧の地を脅かす輩は許すまじ!と思っているのだ。

 国王を含め、皆唖然としていて

摂政「当夜君、あ、あの、ダンジョンを何とかして欲しいという意味だったんだが・・・流石に幾ら君でも一国を滅ぼすのは無理だろう?」

当夜「ランペーンってせいぜいこの国の倍程度でしょ?楽勝っすよ!市民に犠牲者を出したくはないので、敵対する兵士と城にいる奴であれば、向こうから戦争を仕掛けたなら潰しても良いですよね!」

家臣2「まさか、本当に行けるのか?冗談ではなく?あっ!それとランペールね!」

当夜「魔法防御の結界とかないですよね?それとこの国の関係者が嫁いでいて城にいるとかは?居たら確実に死にますので」

国王「それは大丈夫じゃが良いのか?」

当夜「よく分からない得体のしれない異世界人を温かく迎え入れてくれて、良くしてもらっているんですよ。俺この国が大好きで、そんな居心地の良い国に害をなす国が許せないんですよ!」

 皆ざわめいている。現状国家の一大事なのだ。今回は分が悪いと、滅ぼされるとさえ覚悟をしている状態だ。

 そんな中一人の伝令が会議の場に現れたのだった。
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