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第3章
遠征
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馬車の中は暇で、当夜は時折御者席に顔を出して兵の様子を見る。
御者は交代交代で、当夜は当番から外されてはいるが、時折馬車の扱い方を教えてもらっていた。アモネスが教え上手と判明した。レグナス悲惨だった。感覚で教えるからだ。例えば、 こうぎゅっと心をこめて・・・よく分からなかった。シャクラは短気なので話にならなかった。ケイトはマニュアル通りな感じだ。
この世界に当夜が来てからは馬の扱いを覚える暇がなく、馬の扱いは乗馬レベルだ。また、馬車の御者のやり方が覚えが悪く今だによく分かっていない。
当夜は馬自体には乗れる。子供の頃乗馬クラブに連れられていて、ポニーに乗せられるのを皮切りに小学校卒業まで親の趣味に付き合わされていたからだ。精々早足までで、速度を出した走っている状態では乗った事が無かった。
途中途中休憩を挟み、昼休憩は当夜の出番だ。昼食は弁当にしていて植物の葉でくるんだ簡易包装の食事だ。それを収納から出して部隊単位に配る。それとは別に各自1日分の携行食は持っている。
休憩時に飼い葉を出したり、水を準備したりと大忙しで、当夜だけは移動を再開した馬車での中で食べている。
当夜は皆と違う動きで、移動時が休憩なのだ。
初日は大した事もなく野営地になる街道の宿場町に着く。幹部と当夜達は宿を確保して貰っているが、それでも4人部屋がやっとだ。6人を4人部屋で過ごす。当夜を別の部屋と最初は言われたが、妻達だから一緒の部屋でとついつい言ってしまい、皆が泣いていた一幕もある。
女性陣には先に宿に入って貰い、兵の駐屯場所になる広間に後で迎えに来るようにお願いし、当夜は野営地に資材を出す為必死に働いていた。
兵達に次々にテント等を出したり、夜食を出して温かい食事を提供している。こういう時に温かい食べ物が士気を保つのに効果が高く、全員の士気は十分だ。
一通り物資を出し終わると宿へ向かう。迎えはシャクラだった。嬉しそうに腕を組んで歩く。距離は短いが、これが進軍中で無ければ恋人のデートの一幕だが、残念ながら当夜は鎧姿だ。それでもごく短い時間でも当夜を独り占めしているので嬉しそうだった。
ふと空を見上げる。満天の星空は綺麗だった。
当夜「星空が綺麗だな。シャクラの魅力には敵わないが、神秘的だよな。俺のいた世界とは見える星の配置が全く違うんだ。参ったよな。でもそのお陰でシャクラというかけがえのない女性と知り合えたんだから、誰が俺を何の為に召喚したのか不明だが、感謝してるんだよね。なあシャクラ、俺ちゃんとやってるかな?無事に生きて一緒に家に帰ろうな!」
そう言うと当夜をうっとり見つめて、うるうるしているシャクラに優しくキスをする。満天の星空の下で星明りに照らされたシャクラの顔はドキリとする様な神秘的な美しさを感じた。そうしてまた歩き出し、やがて恋人達の短い逢瀬の時間は終わりを告げる。うっとりしたシャクラが顔を真っ赤にしながら宿に戻ったのである。
部屋に戻ると食堂で食事をする。混んでいるので当夜とシャクラ以外は先に済ませている。
予め女性陣には着替えは風呂場でするように言っている。いつ急な伝令が来るかわからないからだ。
今日は何も無く夜を迎え、眠りに着くのであった。
御者は交代交代で、当夜は当番から外されてはいるが、時折馬車の扱い方を教えてもらっていた。アモネスが教え上手と判明した。レグナス悲惨だった。感覚で教えるからだ。例えば、 こうぎゅっと心をこめて・・・よく分からなかった。シャクラは短気なので話にならなかった。ケイトはマニュアル通りな感じだ。
この世界に当夜が来てからは馬の扱いを覚える暇がなく、馬の扱いは乗馬レベルだ。また、馬車の御者のやり方が覚えが悪く今だによく分かっていない。
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途中途中休憩を挟み、昼休憩は当夜の出番だ。昼食は弁当にしていて植物の葉でくるんだ簡易包装の食事だ。それを収納から出して部隊単位に配る。それとは別に各自1日分の携行食は持っている。
休憩時に飼い葉を出したり、水を準備したりと大忙しで、当夜だけは移動を再開した馬車での中で食べている。
当夜は皆と違う動きで、移動時が休憩なのだ。
初日は大した事もなく野営地になる街道の宿場町に着く。幹部と当夜達は宿を確保して貰っているが、それでも4人部屋がやっとだ。6人を4人部屋で過ごす。当夜を別の部屋と最初は言われたが、妻達だから一緒の部屋でとついつい言ってしまい、皆が泣いていた一幕もある。
女性陣には先に宿に入って貰い、兵の駐屯場所になる広間に後で迎えに来るようにお願いし、当夜は野営地に資材を出す為必死に働いていた。
兵達に次々にテント等を出したり、夜食を出して温かい食事を提供している。こういう時に温かい食べ物が士気を保つのに効果が高く、全員の士気は十分だ。
一通り物資を出し終わると宿へ向かう。迎えはシャクラだった。嬉しそうに腕を組んで歩く。距離は短いが、これが進軍中で無ければ恋人のデートの一幕だが、残念ながら当夜は鎧姿だ。それでもごく短い時間でも当夜を独り占めしているので嬉しそうだった。
ふと空を見上げる。満天の星空は綺麗だった。
当夜「星空が綺麗だな。シャクラの魅力には敵わないが、神秘的だよな。俺のいた世界とは見える星の配置が全く違うんだ。参ったよな。でもそのお陰でシャクラというかけがえのない女性と知り合えたんだから、誰が俺を何の為に召喚したのか不明だが、感謝してるんだよね。なあシャクラ、俺ちゃんとやってるかな?無事に生きて一緒に家に帰ろうな!」
そう言うと当夜をうっとり見つめて、うるうるしているシャクラに優しくキスをする。満天の星空の下で星明りに照らされたシャクラの顔はドキリとする様な神秘的な美しさを感じた。そうしてまた歩き出し、やがて恋人達の短い逢瀬の時間は終わりを告げる。うっとりしたシャクラが顔を真っ赤にしながら宿に戻ったのである。
部屋に戻ると食堂で食事をする。混んでいるので当夜とシャクラ以外は先に済ませている。
予め女性陣には着替えは風呂場でするように言っている。いつ急な伝令が来るかわからないからだ。
今日は何も無く夜を迎え、眠りに着くのであった。
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