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第4章

変貌と蹂躙

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 当夜は呆然起き抜けに隣で寝ているスクーニャを乱暴に仰向けにし、その唇を貪った。そして服を破り捨てて、本能の赴くままに犯し、蹂躙していった。

 行為が終わった後、当夜の形相が代わり、背中から翼が生え、頭には角が生えた。目付きも代わり、隣で震えているラヴィに次のターゲットを決めるとやはり蹂躙していった。
  
   次は異変を感じて部屋に入ってきたアモネスだ。逃げようとしたが、腕を捕まえ、服を破り捨て、泣き叫ぶアモネスに容赦なく平手打ちをし、無理やり犯し、終わった満足感で恍惚に浸っていると、泣きながら近付くルナに次のターゲットを決めたが、犯し始めたらレグナスが背後に近づきその首をはねた。

 そして頭は床に落ちて、当夜はブラックアウトしたのであった。

 皆その変わり果てた姿に絶句し、犯され気が触れたスクーニャとラヴィ、アモネスを抱きしめていた。当夜は薬の影響で、禁断症状が出て、欲望に勝てなかったのだ。

 皆可能性は理解していたつもりだが、ショックが大きかった。

 シャクラはふとレグナスが居ないことに気が付き、家の中を探すと、部屋で首を吊っているレグナスの姿を見て、慌てて下ろすも既に事切れていた。

 泣き叫ぶその姿は段々白髪になっていき、まるで年寄りだった。

 そしてルナは心臓が止まり、体から精霊体が出て、やがて唖然とするケイトの前で霧散したのであった。

 当夜は失敗したのだった。別の何かに変貌し、そのして愛する者に討たれたのだ。
 次話、やり直しに続く。

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