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第三章 新天地編
第48話 色々な涙と襲撃
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ソフィアとアルテミスは目の前の光景に自らの目を疑った。愛しのルースが見た事の無い異国の女に抱きつかれ、あろう事かキスまでされているのだ。
そしてルースの取った行動に涙が出てしまった。ルースがその女を愛おしそうにギュッと抱きしめ、そのキスを受け入れているからだ。
ミライは別の意味で狼狽えていた。自分の計画が狂うからだ。
兵士達が槍をルースに向けて取り囲んだが、その様子を見たリーナは威嚇をし、ルースの背中を守るように身構えていた。
そして一人の騎士が剣を抜いてルースに斬り掛かった。
「貴様!我らが聖女様になんて事をしているのだ!万死に値する!死ね!」
ルースは咄嗟に聖女と呼ばれた女をミライの方に突き飛ばし、右手にヌンチャクを顕現させると即座に繰り出された剣を受け止めた。間髪入れずに蹴りを繰り出したが躱された。間髪入れずにホアチョウ!と唸りながらヌンチャクを振るうも剣で受け止められた。
左脚を前に出しながら踏み込むふりをしたり、ヌンチャクを振る振りをしての牽制や、蹴りを途中で止めるフェイントを掛けた。フェンシングの足捌きのように。
国王は片手を上げて兵を下がらせ、トニー達も巻き込まれないように後ろに下がった。
「痴れ者の分際で中々やるではないか!これが受けられるか!秘技壱の剣疾風剣!」
その剣は見えなかった。だがヤバいと思い、4節棍にして体を守った。ガキーンという甲高い音と共に偶々ヌンチャクに当たり、受け止める事が出来たが、1m程後ろに弾かれた。
「何が痴れ者だ!いきなり襲ってくるとは失礼な奴だな!今度はこっちの番だ!」
アチョー!アタタタタタ!と唸りながらヌンチャクを振るった。そのヌンチャク捌きに釘付けとなり皆固唾をのんで事の成り行きを見守っていた。この男はなんとトリッキーな動きのヌンチャク捌きに付いてこられているのだ。ルースは心が踊った。あの三人組と戦った時もそうだが、こいつ強いな!と。打ち込むと打ち返され、20合程打ち合い、どちらも一撃を加えられずに膠着状態になった。
ルースは状況を打破するのに小細工を考えた。生活魔法にある着火用のファイヤーは数秒ならヌンチャクに纏わす事が出来る。それをもし剣でヌンチャクを受け止めたら、火はヌンチャクの振られた方向にヌンチャクから離れて飛んで行く筈なのだ。つまりちょっとした火の玉が相手に向かって飛んで行く。精々目眩まし程度だが、好きを作るのにはそれで十分だろうと。もう少し楽しみたかったが、正直あまり時間を掛けたくなかった。
「これを受け止められるか?秘技蚊取り線香!」
意味不明な事を言っていたが、それは適当に言っているのだが、秘技といえば何か技を繰り出してくると思って、もしも身構えてくれたら儲けものだと思ったのだ。つまりハッタリだ。
「プププ三郎君、蚊取り線香はないよ!」
聖女が微笑んでいた。
そして、うあっちょええ!との唸りと共に火を纏わせたヌンチャクを振るった。そしてその騎士は見事にハッタリに引っ掛かり、目論見通りに剣でヌンチャクを受け止めたのだ。そして炎はヌンチャクから剣に、そして顔に移って髪を焦がした。ぐあぁあと叫びながら慌てて片手で顔を拭ったが、それで十分だった。
ヌンチャクを振るい、手を打ち付けて剣を落とさせた。すかさず懐に飛び込むと出足払いを掛けて体を床に打ち付けて、その騎士のベルトに有ったナイフを抜くと首筋に当てた。勿論剣は収納に入れてやった。
「降参しろ!僕の勝ちだ」
国王が叫んだ。
「双方これまで!双方武器をしまい身を引くのだ」
ルースは素直に従いトニー達の元に行ったが、周りは騒然としていた。倒れた騎士は頭を打ったようで、頭を抑えて悶絶しており、数名の騎士が倒れている騎士に肩を貸してその場から連れ出していった。そしてその騎士はフラグとしか思えないような小物臭のする捨て台詞を吐いていた。
「貴様!ただでは済まさんぞ!」
「ほら今は黙って下がるんだ。分かったから」
と同僚に宥められていた。
念の為ルースは剣を抜いて皆を守らんと身構えたが、その様子を見て国王は拍手をした。
「これはこれは魔法使いとは謀られたのですかな。しかし我が国の若手筆頭のグランザムを怪我一つせずに倒すとは流石に神獣使いであると言わざるを得ないな。それはともかく、グランザムが失礼をした。あ奴には後で罰をくれてやるが、最近調子に乗っていたようだから丁度良かったのかもな。それはともかくルース殿は聖女様の知己なのか?流石に世も驚いたぞ。さて、ちと人が多いな。うむ。場所を変えねばなるまい。ルース殿達と聖女様、第一と第二騎士団長、それと神官長と主席魔道士及び各々の副長、参謀長、以上は儂について来るのだ。ルース殿には後程謝罪をさせてもらうので今は黙って付いてきて欲しい」
ルースは分かりましたと返事をし剣を鞘に戻し、騎士団長に挟まれ後をついていくのであった。
そしてルースの取った行動に涙が出てしまった。ルースがその女を愛おしそうにギュッと抱きしめ、そのキスを受け入れているからだ。
ミライは別の意味で狼狽えていた。自分の計画が狂うからだ。
兵士達が槍をルースに向けて取り囲んだが、その様子を見たリーナは威嚇をし、ルースの背中を守るように身構えていた。
そして一人の騎士が剣を抜いてルースに斬り掛かった。
「貴様!我らが聖女様になんて事をしているのだ!万死に値する!死ね!」
ルースは咄嗟に聖女と呼ばれた女をミライの方に突き飛ばし、右手にヌンチャクを顕現させると即座に繰り出された剣を受け止めた。間髪入れずに蹴りを繰り出したが躱された。間髪入れずにホアチョウ!と唸りながらヌンチャクを振るうも剣で受け止められた。
左脚を前に出しながら踏み込むふりをしたり、ヌンチャクを振る振りをしての牽制や、蹴りを途中で止めるフェイントを掛けた。フェンシングの足捌きのように。
国王は片手を上げて兵を下がらせ、トニー達も巻き込まれないように後ろに下がった。
「痴れ者の分際で中々やるではないか!これが受けられるか!秘技壱の剣疾風剣!」
その剣は見えなかった。だがヤバいと思い、4節棍にして体を守った。ガキーンという甲高い音と共に偶々ヌンチャクに当たり、受け止める事が出来たが、1m程後ろに弾かれた。
「何が痴れ者だ!いきなり襲ってくるとは失礼な奴だな!今度はこっちの番だ!」
アチョー!アタタタタタ!と唸りながらヌンチャクを振るった。そのヌンチャク捌きに釘付けとなり皆固唾をのんで事の成り行きを見守っていた。この男はなんとトリッキーな動きのヌンチャク捌きに付いてこられているのだ。ルースは心が踊った。あの三人組と戦った時もそうだが、こいつ強いな!と。打ち込むと打ち返され、20合程打ち合い、どちらも一撃を加えられずに膠着状態になった。
ルースは状況を打破するのに小細工を考えた。生活魔法にある着火用のファイヤーは数秒ならヌンチャクに纏わす事が出来る。それをもし剣でヌンチャクを受け止めたら、火はヌンチャクの振られた方向にヌンチャクから離れて飛んで行く筈なのだ。つまりちょっとした火の玉が相手に向かって飛んで行く。精々目眩まし程度だが、好きを作るのにはそれで十分だろうと。もう少し楽しみたかったが、正直あまり時間を掛けたくなかった。
「これを受け止められるか?秘技蚊取り線香!」
意味不明な事を言っていたが、それは適当に言っているのだが、秘技といえば何か技を繰り出してくると思って、もしも身構えてくれたら儲けものだと思ったのだ。つまりハッタリだ。
「プププ三郎君、蚊取り線香はないよ!」
聖女が微笑んでいた。
そして、うあっちょええ!との唸りと共に火を纏わせたヌンチャクを振るった。そしてその騎士は見事にハッタリに引っ掛かり、目論見通りに剣でヌンチャクを受け止めたのだ。そして炎はヌンチャクから剣に、そして顔に移って髪を焦がした。ぐあぁあと叫びながら慌てて片手で顔を拭ったが、それで十分だった。
ヌンチャクを振るい、手を打ち付けて剣を落とさせた。すかさず懐に飛び込むと出足払いを掛けて体を床に打ち付けて、その騎士のベルトに有ったナイフを抜くと首筋に当てた。勿論剣は収納に入れてやった。
「降参しろ!僕の勝ちだ」
国王が叫んだ。
「双方これまで!双方武器をしまい身を引くのだ」
ルースは素直に従いトニー達の元に行ったが、周りは騒然としていた。倒れた騎士は頭を打ったようで、頭を抑えて悶絶しており、数名の騎士が倒れている騎士に肩を貸してその場から連れ出していった。そしてその騎士はフラグとしか思えないような小物臭のする捨て台詞を吐いていた。
「貴様!ただでは済まさんぞ!」
「ほら今は黙って下がるんだ。分かったから」
と同僚に宥められていた。
念の為ルースは剣を抜いて皆を守らんと身構えたが、その様子を見て国王は拍手をした。
「これはこれは魔法使いとは謀られたのですかな。しかし我が国の若手筆頭のグランザムを怪我一つせずに倒すとは流石に神獣使いであると言わざるを得ないな。それはともかく、グランザムが失礼をした。あ奴には後で罰をくれてやるが、最近調子に乗っていたようだから丁度良かったのかもな。それはともかくルース殿は聖女様の知己なのか?流石に世も驚いたぞ。さて、ちと人が多いな。うむ。場所を変えねばなるまい。ルース殿達と聖女様、第一と第二騎士団長、それと神官長と主席魔道士及び各々の副長、参謀長、以上は儂について来るのだ。ルース殿には後程謝罪をさせてもらうので今は黙って付いてきて欲しい」
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