外れギフト魔石抜き取りの奇跡!〜スライムからの黄金ルート!婚約破棄されましたのでもうお貴族様は嫌です〜

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第一章 冒険者編

第20話 デビュー祝

 ロイは解体場で今日持ち込んだホーンラビットを見つめながら、解体の技術を学ぶことに専念した。解体師の指導のもと、ロイは売るのではなく手つかずで残しておいたホーンラビットに対してナイフを入れ、丁寧に肉と骨を分けていった。

 解体場の仲間に教えてもらいながらぎこちなくも解体をしていく。
 この経験は、ロイにとって新たなスキルの習得だけでなく、冒険者としての成長にも繋がる貴重なものであった。

 解体作業が終わると、ロイはソニアとリラのもとに戻った。ロイは自分の成果を誇らしげに二人に報告し、ソニアはロイの成長を嬉しく思い、リラもまた、ロイの姿に新たな目標を見出したようだった。

 この日の収入として、ホーンラビット5体から得た22500リュピス、特に状態の良いホーンラビットは5000リュピスが追加となった。
 また、ガレスからの納品書にて証明された依頼達成報酬の1万リュピス、
 合計で37500リュピスがロイの手に入った。
 また、ソニアの取り分である半分のお金は、彼女の遠慮をよそにロイの頑なな意志によって渡された。
 リラはその光景を見て二人の関係の深さと、それを支える信頼と愛情に改めて心を動かされた。

 そして、夜が訪れた町ではロイの冒険者デビューを祝うため、解体場のメンバー4人とガレス、ロイ、そしてソニアは夕食に出かけた。場所は町の中でも評判の良い小さな食堂。心地よい灯りが、夜の帳を温かく照らしている。しかし、皆が集まった時、予期せぬゲストの姿に目を丸くする。なんと、リラがそこにいたのだ。

「リラさん、どうしてここに?」

 ロイの驚きの声が、小さな食堂に響き渡る。

「ソニアさんにお誘いを受けました。こんなにも素敵な機会を共に過ごせて、私はとても嬉しいです」

 リラは微笑みながら答えた。

 解体場のメンバーは、人気受付嬢であるリラの美しさに目を奪われ、一時の間、言葉を失ってしまった。しかし、やがて場の空気は和やかなものに変わり、皆でロイの冒険者としての新たなスタートを心から祝福した。
 また、普段相手にして貰えない受付嬢の登場に、解体場スタッフのテンションはかなり上がり、それに伴いエールも進んだ。

 食事が進む中、リラは解体場の仕事について興味深く質問を投げかけた。彼女の知識欲に解体場の面々は喜んで仕事の詳細を語り始める。
 これまで興味を示さなかった解体場の仕事の大変さや、その重要性を知ったリラは、彼らの仕事に新たな敬意を抱いた。

 そんな中、話題はロイとソニアの生活に及んだ。

「二人で狭い部屋に住んでいるって本当なの?」

 リラの質問に、ロイは慌てて説明を試みた。

「そ、そうだけど、そういう関係じゃなくて・・・」

 しかし、リラのジト目にロイは言葉を失った。

「何のこと?」

 ソニアのみ状況を理解できておらず首をかしげ、その無邪気な反応に周りのメンバーは笑顔でフォローした。

「ソニアちゃんは気にしなくていいよ」

 ふくれっ面になったソニアをよそに解体場のメンバーからは、ロイに対して「何やってんだよ」という冗談交じりのいじりが続いた。
 ロイは苦笑いしながらも、これが仲間たちとの絆の深まりを感じるひと時だと思った。

 夜が更けていく中、笑い声と暖かな光が食堂を包み込む。この夜はロイにとっても、そして解体の仲間にとっても、忘れがたい美しい記憶となった。
 未来への希望と、仲間との絆を胸に、彼らは新たな一歩を踏み出すのだった。
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