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29 走る
三年生は二学期になると生徒会の活動から段々外れていくので、今から引継ぎの為に色々と教わっておかなければならない。その為次期会計を担当する俺はクラレンスに、次期書記を担当するイサイアスはシャーウッドから仕事を一緒にやりながら教わっていくことになった。
普段は周りに厳しい態度を見せているクラレンスだけど、説明は丁寧で解りやすく面倒見が良い一面があるのを知ることが出来た。
生徒会の活動の後、四人で残って引継ぎの為の資料なんかを整理していたら思ったより時間がかかってしまい、気付けばそろそろ夕食という時間になっていた。
シャーウッドは迎えに来たイグナーツと出て行き、クラレンスとイサイアスもそれぞれ生徒会室を後にするのを見送り、俺は一人残って自室に持ち帰るのが可能な資料をまとめてから帰る事にした。
鞄に資料を入れて肩にかけて部屋を出ようとしたところで、ソファーの後ろ側にペンが落ちているのを見つけた。ソファーの底に少し入り込んだところに落ちているので今まで誰も気づかなかったのだろう。そのペンを拾おうと膝をついて覗き込んだ時、生徒会室の扉が開き話しながら入って来たのは殿下とアリスターだった。
「二人でいるところを見られたら、またご迷惑をお掛けすることになります」
「大丈夫だ。誰もいない」
二人の様子に思わず息をひそめて隠れてしまった。丁度ソファーが陰になってかがんだ俺は二人から見えていないようだ。苦しそうなアリスターの声が聞こえてきた。
「やっぱり駄目です。婚約者候補の方がいるのに私なんかでは釣り合いません。それに生徒会の皆さんにはお世話になっているのに裏切るみたいで…」
「まだ候補だから婚約は決まっていないし、手続きを終わらせれば身分も釣り合うようになるから大丈夫だ。今日はその為の書類を持ってきた」
聞こえた会話の内容に血の気が引いていくのが自分でもわかった。いつの間に二人はそんな関係になっていたんだろう。
動揺してよろけてしまいソファーにぶつかって音を立ててしまった。
「そこに誰かいるのか!?」
殿下の聞いたことの無い鋭い声音に思わず立ち上がってしまった。でも二人を見ることが出来ずに一番近い俺の後ろにあった扉を開けてそこから部屋を出た。扉の先は会議用の部屋になっていて、そこからも廊下に出る事が出来るのだ。
そこから必死に泣くのをこらえて自分の部屋まで走った。
( 王子様は主人公と結ばれる運命ってことなのか? でも、ジークハルト様は… )
あと少しで部屋に着く。こらえているから余計に引きつりそうになる喉が苦しくて、涙を止めていられるのもそろそろ限界だ。早くベッドに潜り込みたい。
やっと辿り着いた自室の扉の鍵を開けてドアノブに手をかけたら、後ろから伸びてきた手に強い力で掴まれてビクンと身体が跳ねた。そのまま扉を開かされて一緒に押し込むように部屋に入って来たのは殿下だった。
閉じた扉の鍵を後ろ手に閉めて背中を預け、俺の肩に後ろから手を回している殿下の息が上がっている。暫くはその殿下の息遣いとここまで走ってきた俺のひきつる様な呼吸音だけが部屋に響いていた。
「追いついて良かった。君は走るのが早いんだな」
殿下に話しかけられても鼻の奥がつんと詰まって痛くて返事が出来ない。それにこの後何を言われてしまうのだろう。怯える俺に殿下が告げた。
「まずは謝らせて欲しい」
……やっぱりそうなんだ。
謝罪されてしまうなんて決定的じゃないか。殿下の登場に驚いて止まっていた涙がまた込み上げて来て喉がひくっと鳴ってしまった。
胸が苦しくてしょうがない。失恋がこんなに辛いなんて知らなかった。
震え出した俺の様子に殿下が慌てたように腕を緩めたから、逃げようとしたのに直ぐに掴まって振り向かされてしまった。お願いだからもう一人にして欲しい。
「もう、わかりました、から。どうぞ、お帰り下さい」
殿下の顔が見れずに震える声で伝えたら思い切り抱きしめられた。
「セレスっ、すまない! 違うんだっ」
そんなことをされたらもう耐えられなかった。腕から逃れようともがいても離してもらえなくて感情が爆発した。
「いやだっ! どうして、こんなっ、慰めなら要らないからっ、んんーっ、」
暴れる身体をきつく拘束されて唇を塞がれた。こんな激しいキスは初めてで息が出来なくて苦しい。ようやく唇が離れた時にはすかっり身体から力が抜けてしまっていた。そんな俺をしっかり抱きしめたまま殿下がゆっくり話しはじめた。
「誤解させてごめんよ。アリスターとは何もない。彼が伯爵家の養子になる事が決まってその手続きの為に何度か会っていただけなんだ。貴族の養子縁組には王族の許可が必要な事は知っているだろう?」
「何も、ない?」
「あぁ、無いよ。アリスターはね、クラレンスと婚約する為に養子縁組を極秘で進めていたんだ。でも君にだけは話しておけば良かった。そのせいでこんなに悲しませてしまった」
殿下がすまなそうに告げながら優しく涙を拭ってくれる。でも今度は、安堵で涙が止まらなくなってしまった。
泣いて酷い顔になった俺の為に殿下が夕食を部屋に運んでもらえるように手配してくれた。そして色々と話しておきたい事もあるからと、殿下もこの部屋で一緒に食べる事になった。
「何から話したら良いかな。そうそう、アリスターがセレスに誤解させて申し訳ないって相当落ち込んでいたよ。アリスターとクラレンスは君の信奉者だからね」
「ふぐっ、し、信奉者?!」
「二人共君の女神の力で救われただろう? それなのに君は全く見返りを求めない。
そんな君を二人は崇拝しているようだよ」
信奉者に崇拝って…、もしかして引継ぎの説明が丁寧だったのはそう言う事なのか?凄く助かっているけどなんだか複雑な気持ちになる。
そしてどうやらクラレンスの方が先にアリスターに惹かれて告白したそうだ。アリスターは最初は断ったみたいなんだけど、諦めないクラレンスに段々気持ちが傾いてきてしまった。でも自分では釣り合わないからと言い続けていたら、伯爵家への養子縁組を持ちかけられた。それはクラレンスが殿下に頼んで進めたもので、そこまでお膳立てをしてもアリスターは断り続けているみたいだ。
「確かに身分差はありますがアリスターは優秀ですし、今までも無かった事ではないですよね?」
「アリスターが気に病んでいたのは身分差だけではなかったんだよ」
食事を済ませてソファーに移動して、お茶を飲みながら話の続きを聞いた。そしてアリスターの現状の厳しさを知ることになった。
アリスターは転生者の男に支配されて家族に魅了をかけた。つまり、自分の父親や兄に対して「色仕掛け」で言いなりにしていたのだ。 魅了が解けて元に戻っても記憶は残る。それ以来家族との関係がぎくしゃくしてしまっているらしい。
クラレンスはその事を知り、身分差を埋めるためだけでなく今回の養子縁組を殿下に頼んできたそうだ。
そしてアリスターが自分が釣り合わないと思っているもう一つの理由も聞いた。
転生者の男は王子の婚約者に収まるための条件をアリスターの記憶で知り純潔は守っていた。けれど事件後の聞き取りで、魅了した相手ときわどい行為に及んでいた事がわかった。
アリスターは、そんな穢れた自分が公爵家の嫡男で第一王子の側近候補であるクラレンスの伴侶になど、望むことさえ許されないと言ったそうだ。
けれどクラレンスはその事情も知っていて、それでもアリスターを望み色々手を回しているらしい。
「諦めた方が良いと言ったんだが、聞いてもらえなくてね」
「クラレンス先輩はそんなにアリスターの事を…」
「いや、諦めるように伝えた相手はアリスターの方なんだ。クラレンスが強硬手段に出る前に頷いてくれると良いんだけど…」
「強硬手段、ですか?」
普段は周りに厳しい態度を見せているクラレンスだけど、説明は丁寧で解りやすく面倒見が良い一面があるのを知ることが出来た。
生徒会の活動の後、四人で残って引継ぎの為の資料なんかを整理していたら思ったより時間がかかってしまい、気付けばそろそろ夕食という時間になっていた。
シャーウッドは迎えに来たイグナーツと出て行き、クラレンスとイサイアスもそれぞれ生徒会室を後にするのを見送り、俺は一人残って自室に持ち帰るのが可能な資料をまとめてから帰る事にした。
鞄に資料を入れて肩にかけて部屋を出ようとしたところで、ソファーの後ろ側にペンが落ちているのを見つけた。ソファーの底に少し入り込んだところに落ちているので今まで誰も気づかなかったのだろう。そのペンを拾おうと膝をついて覗き込んだ時、生徒会室の扉が開き話しながら入って来たのは殿下とアリスターだった。
「二人でいるところを見られたら、またご迷惑をお掛けすることになります」
「大丈夫だ。誰もいない」
二人の様子に思わず息をひそめて隠れてしまった。丁度ソファーが陰になってかがんだ俺は二人から見えていないようだ。苦しそうなアリスターの声が聞こえてきた。
「やっぱり駄目です。婚約者候補の方がいるのに私なんかでは釣り合いません。それに生徒会の皆さんにはお世話になっているのに裏切るみたいで…」
「まだ候補だから婚約は決まっていないし、手続きを終わらせれば身分も釣り合うようになるから大丈夫だ。今日はその為の書類を持ってきた」
聞こえた会話の内容に血の気が引いていくのが自分でもわかった。いつの間に二人はそんな関係になっていたんだろう。
動揺してよろけてしまいソファーにぶつかって音を立ててしまった。
「そこに誰かいるのか!?」
殿下の聞いたことの無い鋭い声音に思わず立ち上がってしまった。でも二人を見ることが出来ずに一番近い俺の後ろにあった扉を開けてそこから部屋を出た。扉の先は会議用の部屋になっていて、そこからも廊下に出る事が出来るのだ。
そこから必死に泣くのをこらえて自分の部屋まで走った。
( 王子様は主人公と結ばれる運命ってことなのか? でも、ジークハルト様は… )
あと少しで部屋に着く。こらえているから余計に引きつりそうになる喉が苦しくて、涙を止めていられるのもそろそろ限界だ。早くベッドに潜り込みたい。
やっと辿り着いた自室の扉の鍵を開けてドアノブに手をかけたら、後ろから伸びてきた手に強い力で掴まれてビクンと身体が跳ねた。そのまま扉を開かされて一緒に押し込むように部屋に入って来たのは殿下だった。
閉じた扉の鍵を後ろ手に閉めて背中を預け、俺の肩に後ろから手を回している殿下の息が上がっている。暫くはその殿下の息遣いとここまで走ってきた俺のひきつる様な呼吸音だけが部屋に響いていた。
「追いついて良かった。君は走るのが早いんだな」
殿下に話しかけられても鼻の奥がつんと詰まって痛くて返事が出来ない。それにこの後何を言われてしまうのだろう。怯える俺に殿下が告げた。
「まずは謝らせて欲しい」
……やっぱりそうなんだ。
謝罪されてしまうなんて決定的じゃないか。殿下の登場に驚いて止まっていた涙がまた込み上げて来て喉がひくっと鳴ってしまった。
胸が苦しくてしょうがない。失恋がこんなに辛いなんて知らなかった。
震え出した俺の様子に殿下が慌てたように腕を緩めたから、逃げようとしたのに直ぐに掴まって振り向かされてしまった。お願いだからもう一人にして欲しい。
「もう、わかりました、から。どうぞ、お帰り下さい」
殿下の顔が見れずに震える声で伝えたら思い切り抱きしめられた。
「セレスっ、すまない! 違うんだっ」
そんなことをされたらもう耐えられなかった。腕から逃れようともがいても離してもらえなくて感情が爆発した。
「いやだっ! どうして、こんなっ、慰めなら要らないからっ、んんーっ、」
暴れる身体をきつく拘束されて唇を塞がれた。こんな激しいキスは初めてで息が出来なくて苦しい。ようやく唇が離れた時にはすかっり身体から力が抜けてしまっていた。そんな俺をしっかり抱きしめたまま殿下がゆっくり話しはじめた。
「誤解させてごめんよ。アリスターとは何もない。彼が伯爵家の養子になる事が決まってその手続きの為に何度か会っていただけなんだ。貴族の養子縁組には王族の許可が必要な事は知っているだろう?」
「何も、ない?」
「あぁ、無いよ。アリスターはね、クラレンスと婚約する為に養子縁組を極秘で進めていたんだ。でも君にだけは話しておけば良かった。そのせいでこんなに悲しませてしまった」
殿下がすまなそうに告げながら優しく涙を拭ってくれる。でも今度は、安堵で涙が止まらなくなってしまった。
泣いて酷い顔になった俺の為に殿下が夕食を部屋に運んでもらえるように手配してくれた。そして色々と話しておきたい事もあるからと、殿下もこの部屋で一緒に食べる事になった。
「何から話したら良いかな。そうそう、アリスターがセレスに誤解させて申し訳ないって相当落ち込んでいたよ。アリスターとクラレンスは君の信奉者だからね」
「ふぐっ、し、信奉者?!」
「二人共君の女神の力で救われただろう? それなのに君は全く見返りを求めない。
そんな君を二人は崇拝しているようだよ」
信奉者に崇拝って…、もしかして引継ぎの説明が丁寧だったのはそう言う事なのか?凄く助かっているけどなんだか複雑な気持ちになる。
そしてどうやらクラレンスの方が先にアリスターに惹かれて告白したそうだ。アリスターは最初は断ったみたいなんだけど、諦めないクラレンスに段々気持ちが傾いてきてしまった。でも自分では釣り合わないからと言い続けていたら、伯爵家への養子縁組を持ちかけられた。それはクラレンスが殿下に頼んで進めたもので、そこまでお膳立てをしてもアリスターは断り続けているみたいだ。
「確かに身分差はありますがアリスターは優秀ですし、今までも無かった事ではないですよね?」
「アリスターが気に病んでいたのは身分差だけではなかったんだよ」
食事を済ませてソファーに移動して、お茶を飲みながら話の続きを聞いた。そしてアリスターの現状の厳しさを知ることになった。
アリスターは転生者の男に支配されて家族に魅了をかけた。つまり、自分の父親や兄に対して「色仕掛け」で言いなりにしていたのだ。 魅了が解けて元に戻っても記憶は残る。それ以来家族との関係がぎくしゃくしてしまっているらしい。
クラレンスはその事を知り、身分差を埋めるためだけでなく今回の養子縁組を殿下に頼んできたそうだ。
そしてアリスターが自分が釣り合わないと思っているもう一つの理由も聞いた。
転生者の男は王子の婚約者に収まるための条件をアリスターの記憶で知り純潔は守っていた。けれど事件後の聞き取りで、魅了した相手ときわどい行為に及んでいた事がわかった。
アリスターは、そんな穢れた自分が公爵家の嫡男で第一王子の側近候補であるクラレンスの伴侶になど、望むことさえ許されないと言ったそうだ。
けれどクラレンスはその事情も知っていて、それでもアリスターを望み色々手を回しているらしい。
「諦めた方が良いと言ったんだが、聞いてもらえなくてね」
「クラレンス先輩はそんなにアリスターの事を…」
「いや、諦めるように伝えた相手はアリスターの方なんだ。クラレンスが強硬手段に出る前に頷いてくれると良いんだけど…」
「強硬手段、ですか?」
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