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28 約束
「すまない。急ぎ王宮に戻ることになってしまった」
「わかりました。私は大丈夫ですからどうぞお戻りください」
食事を一緒にとるはずだった殿下から断りを告げられて了承の返事を返すのはこれで三回目だろうか。そういえば、最後に夕食を一緒に食べたのはいつだっただろう?
最近殿下と一緒に過ごす時間が減っている。以前は出来る限り時間を作り食事を一緒にとってくれていると感じていたけど、断られる事が多くなった。
( 殿下だって忙しい身だし。こういう事が続くこともあるってことだ )
一人で向かった食堂で既に席についていたアーヴィンとシーヴァートをみつけた。
まだ食べ始めたところだと言うので急いで自分の分の食事を貰ってきて同席させてもらった。こういう時は一人より誰かと一緒に食べた方が良いよな。
食事をしながらぽつぽつと話をしていたら、俺の後ろの方の席に座った生徒達の会話が耳に入ってきた。
「なあ、例の悪霊騒ぎの生徒、ピンクブロンドの。最近殿下と一緒にいるよな」
「生徒会が支援してるんだろ? さっき一緒に生徒会室に入って行くのを見たよ」
その会話の内容に動きが止まってしまった。
( え…? 殿下は急ぎ王宮に戻るって言っていたはず… )
食べるのを止めてしまった俺に気付いてシーヴァートが訝し気に声をかけてきた。
「セレスティン? どうしたんだ?」
「…何でもないよ。ちょっと考え事をしていただけだ」
返事を返しながらも胸の中にもやっとしたものがあって、すっきりしないまま食事を終えることになってしまった。
部屋に帰って明日の準備をしている間も食堂の会話が頭の隅に残っていて度々手が止まってしまう。
( 殿下は俺に嘘をついたんだろうか? いや、きっと王宮に戻る前に生徒会室に寄っただけなのかもしれない… )
シャワーを済ませてベッドに入っても中々寝付けなくて、結局明け方近くまで眠ることが出来なかった。
それでも教室で会う殿下はいつも通りの態度で俺に優しいから、一緒にいればもやっとした気持ちは薄れていった。それに今日は昼食も一緒に食べる事が出来ている。
やっぱり嬉しくて、それが顔に出てしまっていたらしい。
「今日は何か良い事があったのかい?」
目を細めた殿下に聞かれてちょっと恥ずかしくなった。
「今日のメニューが美味しくて。食事が美味しいと幸せな気分になりますよね」
誤魔化したけど、照れが出て頬が熱を持っているから赤くなっているかもしれない。
( ちょっと浮かれすぎてるな。俺ってチョロいのかもしれない )
俺の返事に笑みを深めた殿下が手を伸ばしてきて頬を指の背で撫でた。そんな風に優しく触れられたら益々顔が熱くなってしまう。
「隣国との調整が立て込んでいてセレスとの食事もままならないのが寂しいよ」
「そうなんですね。余り無理はしないで下さい」
( それで最近忙しくしているのか。それなら落ち着くまでは仕方ないな )
一緒に過ごす時間が減ってしまった理由を知ることが出来て胸のもやもやは治まっていった。
***
日曜日の昼食後、予約しておいたお菓子を買いに購買まで来たら、いつもの売り子のおばちゃんが俺に気付いて後ろの台に置かれていた籠を手に取って声をかけてくれた。
「いつもありがとうね。用意できているわよ」
「ありがとうございます。わぁ、今日のも美味しそうですね!」
前と同じ大き目の籠に詰められているのは小さなマドレーヌだ。三種類の味があるみたいで、プレーンとチョコレートと、もう一つはなんだろう?
覗き込んでいたらおばちゃんが教えてくれた。
「今日のはねプレーンとチョコとこの少し茶色っぽいのはメープル味なの。貴方に提案されてから小さなお菓子を作るのに凝っていてね、型も特注したのよ。色々な種類が食べられるから生徒にも好評なの」
嬉しそうに言っていたおばちゃんが籠を受け取った俺の顔を見てから少し眉を寄せて聞いてきた。
「何だか顔色が良くない気がするけど大丈夫?」
聞かれてちょっとドキッとしてしまった。でもこんなときは高位貴族の仮面が良い仕事をしてくれて、笑顔で答える事が出来てしまう。
「昨日夜更かししたのが顔に出ているのかもしれませんね」
俺の答えに「若いからって無理は禁物よ?」と言ったおばちゃんに代金を払ってその場を後にした。最近あまり眠れていないので嘘は言っていない。
前と同じ待ち合わせ場所に行くと、もう馬車には荷物が積み終わっていて側に立つ兵士の一人が馬車の扉を開けてくれた。
「ありがとうございます。今日はよろしくお願いします」
お礼を告げて乗り込むと扉が閉じられてしばらくしてから動き出した。
走り出した馬車の窓から校舎の窓越しに鮮やかな赤い髪が見えた様な気がして身を乗り出したら、その後ろをピンクブロンドの髪が追って行くのを見てしまった。
急な用事が出来て行けなくなったと殿下からの手紙が届いたのは昨日の夜だった。
その手紙には直前での約束の反故を丁寧に詫びた文章が綴られていて、馬車は用意するから使って欲しいと書いてあった。
( 予約していたお菓子が無駄になっちゃうもんな… )
孤児院の子供達は今日も元気で「天使様が転んだ」をさんざんやらされて、その後の休憩では「しりとり」が始まってやっぱり盛り上がった。もちろん差し入れのマドレーヌも大好評だった。子供達から元気を貰って癒されていたら、ニールが椅子に座る俺の腕に抱き着いてちょっと怒った顔で言ってきた。
「なあ、なんで殿下は来なかったの? いつも一緒なのに」
「急にお仕事が入っちゃったんだよ。殿下は王子様だから大変なんだ」
抱き着かれていない方の手で頭を撫でながら答えたけど、完全には納得できないみたいで小さな口がまだへの字になってて可愛い。そうしたらマリカが反対側から俺の膝の上に肘をついて立てた手に自分の顎を乗せて見上げきた。
「セレスは今日元気がないね?」
「そうかな? あんまり寝てないからかも」
子供は以外に良く見ているよな。時々ドキッとさせられる。
「寝てないの? じゃあ、お昼寝しましょう? ベッドはこっちよ」
俺の返事にマリカとニール、他の子供達も一緒になって手を引かれたり後ろから押されたりしながらベッドまで連れて行かれた。皆が起きた後にシスターが布団やシーツを洗ったり干したりするために片付けたらしく、何も敷かれていない木のベッドに寝かせられて胸の辺りを小さな手がポンポンと叩く。
「子守唄を歌ってあげるから眠ってね?」
マリカが言って歌い始めたら他の子供も俺も私もと歌い出して、子守唄の大合唱になってしまった。
また来る約束をして、やっぱり泣きそうになってるニールとマリカに他の子供達も揃って見送られて孤児院を後にした
馬車の中で一人になると、出発したときに窓から見えた光景を思い出してしまう。
( アリスターは生徒会が支援している生徒だから一緒にいるだけで勘ぐるのは良くないよな。それに殿下は俺を手離さないと言ってくれたじゃないか… )
最近あまり眠れていないから思考が良くない方にばかり行ってしまうのだと思う。
今日は子供達と動き回ったからゆっくり眠れるといいな、と思いながら一人馬車に揺られて学園まで帰ってきた。
「わかりました。私は大丈夫ですからどうぞお戻りください」
食事を一緒にとるはずだった殿下から断りを告げられて了承の返事を返すのはこれで三回目だろうか。そういえば、最後に夕食を一緒に食べたのはいつだっただろう?
最近殿下と一緒に過ごす時間が減っている。以前は出来る限り時間を作り食事を一緒にとってくれていると感じていたけど、断られる事が多くなった。
( 殿下だって忙しい身だし。こういう事が続くこともあるってことだ )
一人で向かった食堂で既に席についていたアーヴィンとシーヴァートをみつけた。
まだ食べ始めたところだと言うので急いで自分の分の食事を貰ってきて同席させてもらった。こういう時は一人より誰かと一緒に食べた方が良いよな。
食事をしながらぽつぽつと話をしていたら、俺の後ろの方の席に座った生徒達の会話が耳に入ってきた。
「なあ、例の悪霊騒ぎの生徒、ピンクブロンドの。最近殿下と一緒にいるよな」
「生徒会が支援してるんだろ? さっき一緒に生徒会室に入って行くのを見たよ」
その会話の内容に動きが止まってしまった。
( え…? 殿下は急ぎ王宮に戻るって言っていたはず… )
食べるのを止めてしまった俺に気付いてシーヴァートが訝し気に声をかけてきた。
「セレスティン? どうしたんだ?」
「…何でもないよ。ちょっと考え事をしていただけだ」
返事を返しながらも胸の中にもやっとしたものがあって、すっきりしないまま食事を終えることになってしまった。
部屋に帰って明日の準備をしている間も食堂の会話が頭の隅に残っていて度々手が止まってしまう。
( 殿下は俺に嘘をついたんだろうか? いや、きっと王宮に戻る前に生徒会室に寄っただけなのかもしれない… )
シャワーを済ませてベッドに入っても中々寝付けなくて、結局明け方近くまで眠ることが出来なかった。
それでも教室で会う殿下はいつも通りの態度で俺に優しいから、一緒にいればもやっとした気持ちは薄れていった。それに今日は昼食も一緒に食べる事が出来ている。
やっぱり嬉しくて、それが顔に出てしまっていたらしい。
「今日は何か良い事があったのかい?」
目を細めた殿下に聞かれてちょっと恥ずかしくなった。
「今日のメニューが美味しくて。食事が美味しいと幸せな気分になりますよね」
誤魔化したけど、照れが出て頬が熱を持っているから赤くなっているかもしれない。
( ちょっと浮かれすぎてるな。俺ってチョロいのかもしれない )
俺の返事に笑みを深めた殿下が手を伸ばしてきて頬を指の背で撫でた。そんな風に優しく触れられたら益々顔が熱くなってしまう。
「隣国との調整が立て込んでいてセレスとの食事もままならないのが寂しいよ」
「そうなんですね。余り無理はしないで下さい」
( それで最近忙しくしているのか。それなら落ち着くまでは仕方ないな )
一緒に過ごす時間が減ってしまった理由を知ることが出来て胸のもやもやは治まっていった。
***
日曜日の昼食後、予約しておいたお菓子を買いに購買まで来たら、いつもの売り子のおばちゃんが俺に気付いて後ろの台に置かれていた籠を手に取って声をかけてくれた。
「いつもありがとうね。用意できているわよ」
「ありがとうございます。わぁ、今日のも美味しそうですね!」
前と同じ大き目の籠に詰められているのは小さなマドレーヌだ。三種類の味があるみたいで、プレーンとチョコレートと、もう一つはなんだろう?
覗き込んでいたらおばちゃんが教えてくれた。
「今日のはねプレーンとチョコとこの少し茶色っぽいのはメープル味なの。貴方に提案されてから小さなお菓子を作るのに凝っていてね、型も特注したのよ。色々な種類が食べられるから生徒にも好評なの」
嬉しそうに言っていたおばちゃんが籠を受け取った俺の顔を見てから少し眉を寄せて聞いてきた。
「何だか顔色が良くない気がするけど大丈夫?」
聞かれてちょっとドキッとしてしまった。でもこんなときは高位貴族の仮面が良い仕事をしてくれて、笑顔で答える事が出来てしまう。
「昨日夜更かししたのが顔に出ているのかもしれませんね」
俺の答えに「若いからって無理は禁物よ?」と言ったおばちゃんに代金を払ってその場を後にした。最近あまり眠れていないので嘘は言っていない。
前と同じ待ち合わせ場所に行くと、もう馬車には荷物が積み終わっていて側に立つ兵士の一人が馬車の扉を開けてくれた。
「ありがとうございます。今日はよろしくお願いします」
お礼を告げて乗り込むと扉が閉じられてしばらくしてから動き出した。
走り出した馬車の窓から校舎の窓越しに鮮やかな赤い髪が見えた様な気がして身を乗り出したら、その後ろをピンクブロンドの髪が追って行くのを見てしまった。
急な用事が出来て行けなくなったと殿下からの手紙が届いたのは昨日の夜だった。
その手紙には直前での約束の反故を丁寧に詫びた文章が綴られていて、馬車は用意するから使って欲しいと書いてあった。
( 予約していたお菓子が無駄になっちゃうもんな… )
孤児院の子供達は今日も元気で「天使様が転んだ」をさんざんやらされて、その後の休憩では「しりとり」が始まってやっぱり盛り上がった。もちろん差し入れのマドレーヌも大好評だった。子供達から元気を貰って癒されていたら、ニールが椅子に座る俺の腕に抱き着いてちょっと怒った顔で言ってきた。
「なあ、なんで殿下は来なかったの? いつも一緒なのに」
「急にお仕事が入っちゃったんだよ。殿下は王子様だから大変なんだ」
抱き着かれていない方の手で頭を撫でながら答えたけど、完全には納得できないみたいで小さな口がまだへの字になってて可愛い。そうしたらマリカが反対側から俺の膝の上に肘をついて立てた手に自分の顎を乗せて見上げきた。
「セレスは今日元気がないね?」
「そうかな? あんまり寝てないからかも」
子供は以外に良く見ているよな。時々ドキッとさせられる。
「寝てないの? じゃあ、お昼寝しましょう? ベッドはこっちよ」
俺の返事にマリカとニール、他の子供達も一緒になって手を引かれたり後ろから押されたりしながらベッドまで連れて行かれた。皆が起きた後にシスターが布団やシーツを洗ったり干したりするために片付けたらしく、何も敷かれていない木のベッドに寝かせられて胸の辺りを小さな手がポンポンと叩く。
「子守唄を歌ってあげるから眠ってね?」
マリカが言って歌い始めたら他の子供も俺も私もと歌い出して、子守唄の大合唱になってしまった。
また来る約束をして、やっぱり泣きそうになってるニールとマリカに他の子供達も揃って見送られて孤児院を後にした
馬車の中で一人になると、出発したときに窓から見えた光景を思い出してしまう。
( アリスターは生徒会が支援している生徒だから一緒にいるだけで勘ぐるのは良くないよな。それに殿下は俺を手離さないと言ってくれたじゃないか… )
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