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✿2.それからきっと、恋になる
42.
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「もう、何回も聞いたわ。
好き、好きって。
あなた、本当にわたしが好きね」
今なら、自身を持って、
答えられる。
「はい、好きです!」
里佳子さんは涙をぬぐって、
困ったように笑った。
「駄目ね、もう。
わたしも美希ちゃんも、
困った存在ね」
「ええ。でも、わたし、
里佳子さんに何言われても里佳子さんが好きですから」
「もう!好き好き言い過ぎ!」
「あはは、ごめんなさいっ」
戻ってきた、いつもの雰囲気。
お互いの顔を見合わせて、
ふっと気の緩んだ笑み、笑いあう。
やっぱり、好きだ。
でも、きっと好きだけじゃ、恋にならない。
永遠に片思いかもしれない。
好きは成就しないかもしれない。
それでもいい。
わたしは里佳子さんが好き。
好きだけじゃなくて、
その人のこと、大切にしたい。
素直に、その人のこと、知りたい。
そして、受け入れたい。
それが、あって初めて始まるんだ。
それからきっと、恋になる。
好き、好きって。
あなた、本当にわたしが好きね」
今なら、自身を持って、
答えられる。
「はい、好きです!」
里佳子さんは涙をぬぐって、
困ったように笑った。
「駄目ね、もう。
わたしも美希ちゃんも、
困った存在ね」
「ええ。でも、わたし、
里佳子さんに何言われても里佳子さんが好きですから」
「もう!好き好き言い過ぎ!」
「あはは、ごめんなさいっ」
戻ってきた、いつもの雰囲気。
お互いの顔を見合わせて、
ふっと気の緩んだ笑み、笑いあう。
やっぱり、好きだ。
でも、きっと好きだけじゃ、恋にならない。
永遠に片思いかもしれない。
好きは成就しないかもしれない。
それでもいい。
わたしは里佳子さんが好き。
好きだけじゃなくて、
その人のこと、大切にしたい。
素直に、その人のこと、知りたい。
そして、受け入れたい。
それが、あって初めて始まるんだ。
それからきっと、恋になる。
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