5 / 6
アトラクション5 デビルフォール
しおりを挟む
「……あん?」
真っ暗な中、便所座の私は思わず呟いた。
「――」
上半身だけ社員制服な上、ガニ股でマンコをモロだ出ししている馬鹿みてーな格好だった。口からあふれる白い粘液が、こぼれる。私は……じぶ、ん、は。
「……ぅ、っ、ぁ」
ペタン、グチョ。
どこだか分からない場所で、尻を汚れた床へつける。なぜかわからないが、股はビショビショだった。
「ひぁ、ぐ、なん、なんだコレ。もう、おかし、いやだぁ」
死ね、クソ、――いやだ、死にたくない。なんで、なんでなんだ?
やっぱり、私とエリカが、あの潰れそうな遊園地の悪口を言ったのが原因なのか? そもそもここはどこなんだ? 真っ暗だ。
辺りを手探ると、スカートが触れた。泣きながらそれを穿きつつ、
「……ごめ、ごめんなさ、ぃ」
謝ろう。謝ったら許してもらえるはずだ。
「ごめんなさい、ごめんなさい」
だって、ちょっと悪口を言って、いくらか悪態をついただけだ。しかも、古い遊園地じゃないか。そんな程度で、身も心もグチャグチャにし返すなんて、ヤリスギだ。
身体のあちらこちらが、ナニかで濡れている。だがどれ一つをとっても、私が望んだものじゃねぇ。
「も、ぃや。帰り、たい」
女の憂鬱な声が、泣きじゃくる。真っ暗な視界の隅で、小さな明かりが見えた。
ザッ――ザッ――。
だけど、私は、その明かりに触れないし、こちらを照らすこともないだろう。
ザッザッザッ。
だって、しょうがないだろ? ジブンは悪く無いのにこんな異常な仕打ちを、何度も何度も受けて、動ける筈がないんだから――、
ポン。
右肩に何かが触れる……もう振り返らない。
「……ヨアケハコナカッタ。イーツーツメー、ツカマエタァ」
吹き抜けから差し込む穏やかな夕日。十五畳ほどの広さのダイニングキッチンは、小粋な収まりを見せていた。
――この家は、確か――
比較的新しく、さらに大きめの4Kテレビ、綺麗なフローリング、壁紙は穏やかな白で構成されていた。
木造の香りを仄かに漂わせていた。それぞれの家具は調和し合い、中流階級の少し上振れの人間が住んでいそうな家であった。
「か、帰って来られた? 家に?」
座っていたソファから静かに立ち上がる。服は先程の社員制服姿だが、今はそんなことはどうでもいい。
小さく舞う埃が西日でキラキラと光り、今までのわけのわからない遊園地とは全く違う景色であることを、温かく指し示していた。
「と、とりあえずジュースでも一杯」
服の袖から覗く、ほっそりとした手と指で、大きめの冷蔵庫の取っ手を――、
――コノイエハ、タシカ――
「おっ? ユウ。帰ってたのか」
ガチャ。
扉の開閉音と共に聞こえた中年の男の声に、私に貧血すら覚えさせた。
「……なんだユウ。義父さんに対して、ただいま、も言えないのか?」
異常な不整脈と思えるような、不規則な脈の打ち方が身体中で鳴り響く。
ソイツは、五十歳くらいで、目が細く、少し高めのジャケットを羽織った、中肉中背のオトコであった。こっちへ無遠慮に近づき、
「おいおい。家に帰ったら外着は着替えろよ」
パァン。
乾いた音が、乾いた室内に響く。
「……ぁ」
左頬が熱い。次いで痛い。さらに目がジンジンとする。
「五秒もやったぞ。着替え始めないんだな?」
「まっ」
パァン!
今度は身体が左側にぐらつく。さっきよりも強い衝撃が右頬から全身へと走ったためだ。
目が熱い。涙が溜まっているから。
もう殴られまい、っと私は震えるまま、社員制服の上着のボタンを外していた。――バッ。
上着もインナーも脱ぐと、滑らかでやや豊満な胸部が、ブラジャーと共に、この義父の前に曝け出される。
「……」
見下してくる義父を、見上げられず縮こまる。
「母親に似てる部分もあるなぁ」
気怠そうに呟く、母親という言葉で、ふと思い返す。私のお袋は、男をとっかえひっかえにするヤツだった。物心ついてから何度かあったソレが、苦痛でたまらなかった。
そして、最後にひっかえた相手は、一見常識人で、一見羽振りが良くて、一見連れ子を大事にするヤツに見えた。
だが現実は、暴力で連れ子である私の全てを支配するよくいる暴力義父だった。細マッチョだからか、格闘技の精通者だからかは知らないが、当時の私は全く抵抗できず、ただただ暴力による恐怖を身体に刻まれていった。
「へぇ」
――ヤツの視線が、声が、息を感じるたびに思わされる。私がもっとも憎んで、嫌いな、死ねばいいのにと思っている義父の前にて、女の、しかも下着姿をさらす屈辱を。
「……ふぅ」
すると、いくらか白髪が交じった髪を下品に撫でつつ、目尻の下がった視線と共に、信じられねぇ言葉を口にしやがった。
「おいおいユウ。成人している癖に、服を脱いで義父を誘うなんて、本当に悪い義娘だな」
私は日本語がわからなくなったのか? 血管がぶち切れそうになる。
「はぁ?」
キッ、っと睨み上げようと顔を上げるも、
カッ。
細い顎を掴まれる。
「いい機会だ。外の男に性交渉される前に、義父が性行為を教えてやろう」
キチガイキチガイキチガイ!
血液が沸騰した。いつの間にか近くにあったペンを掴んで、そのままコイツの眼にっ!
カシッ。寸での所で、手首を掴まれる。
「……」
ギュ、ギュギュゥ。
「――ぃ、たい、痛い!」
血が止まっ、手首、折れそ。
「これもプレイの内、ってことだよな。じゃあ続きは俺のプレイ内容を聞けよ?」
ギリギリ。
掴まれた手が軽く痙攣する。
「きくっ、きくましゅ!」
涙ながらに、口を馬鹿みたいに天井目へ向けて開き、秒で懇願する。
「――次ふざけたことしたら、顎をかち割るからな? ってか、男だったら今ので死んでたぞお前」
ペッ、吐いた唾が頬に直撃し、やがて涙みたいに垂れていった。
「よし。じゃあユウ、ソファに座れ」
急に気味悪くにやけたと思ったら、パッ、っと手を離してくれた。
私は再び涙腺に汚辱を溜めつつ、肩に力を込め、肢を閉じてソファに座る。
「じゃあ、まずはブラジャーを外してごらん」
糞気持ち悪く、何より明るく言い放ちやがる。
絶対に嫌だが、青じみかけている手首が、肯定以外の選択肢を消す。
プチン。
片方の手で乳首を隠しつつ、ブラを静かに置こうとすると――、
ガッ。
「っ!」
胸を隠す腕を掴み上げられる。ヤツは気色悪い表情そのまま、上半身剥き出しの胸に近づけてきやがる。
「クエスチョン1。この桃色の突起物は何かなぁ?」
嫌だ。もう死にたい。おかしいよ、コイツを含めた何もかもが、
――ガリッ。
「ったぁい!」
右の乳首が針で刺されたように痛む。
「ほい、ユウ。ひゃんと答えなひと~」
の乳首が、噛まれている? ヤツは奇怪に顔を歪ませまがら笑う。そのつど、信じられない痛みが、
「ち、ちく、乳首ですっ!」
激痛と恐怖と羞恥で、涙を流しながらデカい声で答える。
「パァッ」
口を開く不快な粘着音と共に、右の胸の痛みが徐々に和らぐ。
赤くなった乳首から、唾液の糸が音も立てずに垂れる。
「そう。正解は乳首でした~」
子供みたいな笑顔を作り、舌で軽く乳首をビンタしてくる。真性の発狂者だ。
「じゃあ、クエスチョン2。この乳首は、何のためにあるのかなぁ?」
顔を四十五度ほど傾けて、目は笑わず、そうぬかしやがる。
――なぜ私はこの義父をコロセないのだろう?
「ユ~ウ。回答時間が無くなっちゃうぞぉ?」
ゾクッ。
何度も見たヤツの狂った笑顔は、もはや私に疑似的な痛みを感じさせるほどであった。
「あ、赤ちゃんのため」
痛いのはもう嫌と、ひどく真面目に答える。
「ん~、半分正解」
はっ?
バッ。
次の瞬間、私の細い肩を力強く掴み、固定した後、口を胸付近へ突き出し、
「正解は、子供と、繁殖相手のためでした~」
チュブッ。
「ひぐっ」
温かく、ぬめっ、っとした感覚が左乳首に拡がる。
チュバ、レロン。
私は目も口も強く結び、虫唾が全身を走るのを必死に耐えようとするも、小さな驚きを見つけてしまう。
「――っ?」
驚きとは、あれだけ強姦行為ばかりのコイツが、妙に力加減をして、乳首を舐め吸ってきたからだ。
レロロ、チュポン。
「あ~、桃色乳首サイコーに美味いな。お前の母親の黒乳首とは段違いだよ」
糞が。てめーの言う母親ってのは、再婚相手のことだろうが。
レロ、チュプ。
「硬くな~れ、レロン。硬くな~れぇ、ジュポ」
乳頭を舌先で優しく突かれたと思いきや、少し強めに乳房全体を吸引される。やがて、ちょっとだけ甘噛みし、最後に舌で乳輪の外縁をなぞられる。
「うっ」
痛くないのに安堵してか、ヤツの陵辱行為を徐々に受け入れつつあった。時間の感覚がわからねーけど、十分くらい経ったころか?
恐怖で強張った身体は相変わらずだが、だんだん頭が呆けて来たっていうか、なんか――、
キュッ。
「ぁ!」
油断した瞬間、右の乳首を摘ままれる。
だが、やはり暴力義父の癖に、やたらと繊細な指使いな感じで、赤くなった乳首を弄りやがる。
モミ、チュパ。ピン、チュゥ。
言葉責めも無し。見知った室内で、義父の口音だけが小さく響く。
「ハァ、ハァ」
荒い呼吸と共に、いつの間にかほぼ完全に脱力していた、私に気付く。
――ぷはっ。
唾液の糸を描きながら、ようやく義父の頭部が、私の乳首から離れる。すると――、
「ユウ、下着を脱げ」
間髪入れず、最低な命令が下される。だが、なぜか頭がぼーっとして、正常な抵抗ができない。
もちろん、身体に刻まれ続けた、暴力のせいだとは思うが、
「……」
虚ろな瞳のまま、ほとんど握力が残っていない手を使って、下着を脱ごうとする。
――ヌチョ。
「えっ?」
疲れ切った精神状態であるに関わらず、思わず声が漏れ出た。太腿の辺りで手が止まる。
下着の中央付近の、妙な液溜まりが音を立てたためだ。
なに? これ、小便?
「どうした? ユウ」
「あ。――えと」
答えないとまたぶたれる。
ンチョ。
だがヤツは握りこぶしを掲げようとせず、まるで見知っていたかのように、人差し指でその液を丹念に採取して、私へと向ける。
「舐めろ。そうしたら殴らないでやる」
その言葉はまるで暗示のようだった。
「あ、あっ」
選択肢など無い。
痺れる頭そのまま、小さな舌を繰り出して、皺の入った人差し指の上に乗った、ぬめった液体を舐める。
「……」
なんというか、あまり味が無い。だが、わずかに生臭い?
「うまいか? お前の味だ」
「――え?」
お前のって、私の何だ。汗? やっぱり小便?
ガボ。
「ごぉっ!」
突如、義父が指を三本ほど口内へ突っ込みやがる。
「……ほんっと、頭が悪い雌だな。お前のマンコから染み出た愛液の味だって言ってんだよ」
ドクン。
は? なに、なにを言ってやがる。
グチョ。
「んんんっ!」
義父のもう片方の手の指が、私の股間に突き刺さる!
「グチョグチョ、濡れ濡れ。交尾の準備万端ってこと。つまり、感じちゃったんだよ。義父の前戯で義娘のオマンコが」
……嘘だ。うそだ、ウソだぁ!
いくら女の肉体になってから、キモイ行為をされ続けて来たからって……。
ちょっと乳首を弄られただけで、このクソ義父相手に、私の膣穴が濡れるわけがねぇ!
――そ、そうだ。何かで読んだことがある。
「ち、膣が濡れるのは。お、女のぼ、防御行為だ、から」
ヌチョヌチョ!
「ひゃああああ!」
股間の中でうごめく悪魔により、口は裂けるほどに開かれ、悲鳴をあげる。
「誰が意見しろっつった。黙って子宮口を開けボケ」
し、しきゅうこう? なに、のはなし?
「……生意気な義娘には、もっとオシオキが必要だな」
徐序に呼吸を荒くする義父へ、恐怖で全身が泡立つ。
「ご、ごめんなさ」
「ほーら、マン繰り返し~」
ベチョン。
「ひひぃぃ!」
器用に片手で私の膣を裏返しやがる。肉がねじれ、外気にさらされたせいで、やたらとスースーして気色悪い。
「からの~」
ドサ。
ソファに押し倒された私は、起き上がる間もなく組み敷かれる。ヤツは顔を股の方へと持って行き、
「陰核を、舐り攻撃~」
レロレロ、チュゥ。
「やややややぁ!」
キモっ、痛っ、跳っ!
ビクン。
腰が勝手に浮く。ヤツの舌が膣穴かその付近に触れるたび、悪寒が身体中を這って、腰が反射にて動き飛ぶ。
「はぁー、はぁー……ひぐっ」
今日、何回目かも分からない涙が流れる。女が心身に辱めを受けるのって、これほど怖くて、これほど心が痛むのかと、知った。
恐怖と、羞恥心と、惨めさで、もう、心も、身体も、ぐっちゃぐちゃ、で。
「あれれ。ユウ、イッちゃった? 義父との親子交流で感じちゃう変態さんだったのぉ?」
「……」
――もう、きっと私は助からない。この義父に抵抗できずに、
「おい、何とか言えよこの義娘!」
レロ、ズチョ。レロ、ズチョ。
でかい舌が、まるで肉棒みたいに私の膣に刺し抜きされる。
「! ひっ、いい! ごめ、ごめんなさいごめんなさい!」
涙と唾と汗で、グチョグチョになった顔を天井に向けたまま、喚くように謝罪する。
私の無様なリアクションに気を良くしてか、
「ぃよっし。そろそろご開帳、イッとくかぁ!」
ガバッ。
「ひっ」
泣き喚くしかできないほぼ無抵抗な私は、全裸のまま、足を観音開きに開かれる。
そして、ズボンを脱ぎ捨てた義父の――、
ビン。
「っ!」
突き付けられた凶悪な肉棒は、小刀どころか、拳銃のような錯覚すら覚えた。
そして、ヤツの手が私の首へ伸びてくる。
ガッ。
「うっ」
次の瞬間、義父の強い、しわがれた手が、喉に巻き付く。そして……、
「義父の赤ちゃんを産みたいです。――って言え」
気が、気が狂いそう。いや、間もなく狂う。
「ぉ、ぇ」
……黙っていると、ヤツの握力が徐々に強まっていく。
「ユウ、次はねーぞ? 義父の赤ちゃんを産みたいです。――って泣いて懇願しろ!」
もう、死のうかな。
「――ゴホッ、オ、オェ」
喉元を圧迫され、涙目で嘔吐く。
「……」
ヒュー、ヒュー。
狭い喉を僅かな空気が悲鳴をあげるような音を鳴らせる。死を覚悟して、目を瞑る。
「――ほんっと強情だ。そういう所、母さん譲りだなぁ」
刹那、喉の圧迫感が徐々に弱まる。
「……いや、その。義父さんが悪かったよ」
「(っ?)へ?」
涙で霞んだ視界の中、義父はバツが悪そうに顔を背ける。
「ぇ、っと」
成り行きを理解できず、大きく息をしようと、肺に力を込めたその時、
「やっぱさ。お前の母親にしたみたく、言葉じゃなくて肉棒で屈服させるべきだったな!」
ズッチョン!
「――ぁっ、がぁっ!?」
真っ赤。
目の前が真っ赤に燃える。
次いで股が裂けたような激痛が全身をむしばむ。
「ひあああっ、はあああっ!」
顔中の筋肉が張るほどだった。目は白目を剥く寸前だった。
「……血? お前、まさか処女か!」
ヤツの驚いた野太い声が聞こえる。
いや、そんな、そんなことより、股、またの異物をぬい、抜いてぇ。
「なんてこった。ユウ。糞ビッチとか言ってごめんな。ちゃんと義父が本物のガバガバな牝犬に仕上げてやるからな」
パン! パン!
熱した鉄棒が股間に刺されたような状況下で、妙に乾いた音が小さく耳に入る。
「あがっ、がぁっ」
――痛い。ひたいよ。
「どうだ? 義父の味、わかるようになってきたか?」
ナニイッテンダ? 熱くて血が噴き出しソウ。
そんなことには我関せずと、リズミカルな小さな衝撃が繰り返し股の辺りに当たり続く。
「すげー締め付け。しかもクッソ温ったけぇ」
明滅する視界の中、義父の醜い表情は弛緩したままで、涎を垂らしながら腰を前後させてやがる。
「――ッ、――ァ」
声、こえが出ねぇ。
「売女と思ってたら処女だったとか。男なら誰でも憧れる展開だよなぁ~」
パン、パン、パン!
「おっ、乳首が勃って来てるぞ、ユウ。――聞いてる?」
まだ、上手く、息ができ、なぃ。
股に刺し込まれた異物がさらにと圧迫して来るような気配がある。
「ユウ。そんな痛そうな顔を見せつけられ続けると――」
ガバ!
「……ングッ!」
股の激痛はそのままに、口の中にヌメっとした太い何かが、生き物みたいに侵入してきやがる。
「チュボ。上の口と、――チュバ、下の口と両方を犯して、ゴクッ、やりたくなっちゃうだろ」
なん、だ。義父が、私に、覆いかぶさって来た?
パン! ピチャ。パン! パチャ。
尻の辺りで何か液体? らしきモノが飛び散る。
半狂乱状態のまま、少しでも衝撃を和らげようと、私は、乗っかる義父を出来るだけ固定するために、抱き締めた。
――だがその行動は、
「! おぉ、ついに義父の肉棒と愛情を受け入れてくれるんだな」
最悪の間違いだった。
「おねが――、もぅ、やめでぐざ、ちゃい」
吐きそうになりつつ、私の口に舌を捻じり込んでくる強姦魔に、涙ながらに訴える。
パン! パン!
腰の衝撃はさらに強まる。
「ジュポ。強姦ってる最中の雌にそんなお願いされたら、興奮するばかりだぞ? 本当に男を悦ばせるのが上手だなぁ」
ピチャ! ピチャ!
血だか体液だかが交り合った粘液が私の股の付近を、チビッたみたいにひろがっていく。
「はっ、ふっ、づっ」
衝撃だけでも受け流そうとするが、やはり膣と身体への圧迫感に、臓器が潰されそうになる。
「もっと、味わいたいけど……。やべっ、気持ち良すぎて」
涙に濡れた視界が、強姦魔の悔しそうな顔を一瞬だけ映す。
なん、だ。どういう、ことだ?
「――チッ、まぁ何百もヤレるからいっか」
意味、わからないが、酷く悍ましいような、印象を受けたため、思わず。
「な、に、どういう、こ、と?」
「射精ぞ? ちゃんと子宮で受け止めろよ?」
ゾワッ。
脊髄に氷柱を刺し込まれたような寒気が走る。
私は涙と鼻水でグチャグチャになった顔を左右に振りつつ、
「――めてぇ、それだけはヤメテぇ!」
義父の種付けだけはやめてくれぇ。お願いだからぁ。
「あ? お前はこれからこの家で俺と交尾し続けんだよ」
パン! パン!
痛覚が麻痺してきたのか、股間の辺りの痛みが薄れていく。
同時に私を抱き締める雄の腕力が強まる。
「一番奥に出してやるからな(ハート)」
「やべで、おねがい、だから――!」
私に許される行為は呼吸とお願いだけだった。他の身体のどの部分も微動だに動かせなかった。
ただただ、雄の性行為を受け入れてしまった非力な雌に、結末が訪れる。
「っしゃ、義娘への号砲一発目ぇっ!」
「いやああああ!」
ビクン、ビクン。
私の膣の異物が強く収縮する。――っと同時に目の前の強姦魔が全体重を掛けてくる!
「――く、くるし」
「イクぞ、ユウ!」
「やめぇ! いやぁ!」
ドピュ! ドピュ、ドッピュゥ。
次の瞬間、生暖かいドロリとしているであろうナニかが、腹部の中央あたりに拡がった気がした。
ピュ、ドロォ。
「ぁ……ぁ――」
膣内射精され、た? 嘘。嘘――、
「あー、たまんねぇ~」
この、世界で一番、
「顔と身体だけが取り柄の馬鹿な義娘への種付けとか、本当にサイコウだよな」
嫌いな義父に、
「しかも、義父ってことで、好き勝手できるんだから、本当にお前の母親と結婚してよかったよ~」
ジュポン。
義父が私から離れる。膣がすーすーする。
呆然自失な私に、硬度を失っていない、粘液塗れの凶器が近づいてくる。
「……」
体液や精液、一部に血が付着しており、半端ない気色悪さであった。
「何、ボケっとしてんだよ。舐めるんだよ!」
ガッ。
柔らかい髪を掴まれて、無理やり肉棒に接吻をさせられる。
チュ。
口内に生臭く、鉄っぽい味が広がる。
「パパとお前の味だ。美味しいか?」
目の前が、真っ暗になった。
真っ暗な中、便所座の私は思わず呟いた。
「――」
上半身だけ社員制服な上、ガニ股でマンコをモロだ出ししている馬鹿みてーな格好だった。口からあふれる白い粘液が、こぼれる。私は……じぶ、ん、は。
「……ぅ、っ、ぁ」
ペタン、グチョ。
どこだか分からない場所で、尻を汚れた床へつける。なぜかわからないが、股はビショビショだった。
「ひぁ、ぐ、なん、なんだコレ。もう、おかし、いやだぁ」
死ね、クソ、――いやだ、死にたくない。なんで、なんでなんだ?
やっぱり、私とエリカが、あの潰れそうな遊園地の悪口を言ったのが原因なのか? そもそもここはどこなんだ? 真っ暗だ。
辺りを手探ると、スカートが触れた。泣きながらそれを穿きつつ、
「……ごめ、ごめんなさ、ぃ」
謝ろう。謝ったら許してもらえるはずだ。
「ごめんなさい、ごめんなさい」
だって、ちょっと悪口を言って、いくらか悪態をついただけだ。しかも、古い遊園地じゃないか。そんな程度で、身も心もグチャグチャにし返すなんて、ヤリスギだ。
身体のあちらこちらが、ナニかで濡れている。だがどれ一つをとっても、私が望んだものじゃねぇ。
「も、ぃや。帰り、たい」
女の憂鬱な声が、泣きじゃくる。真っ暗な視界の隅で、小さな明かりが見えた。
ザッ――ザッ――。
だけど、私は、その明かりに触れないし、こちらを照らすこともないだろう。
ザッザッザッ。
だって、しょうがないだろ? ジブンは悪く無いのにこんな異常な仕打ちを、何度も何度も受けて、動ける筈がないんだから――、
ポン。
右肩に何かが触れる……もう振り返らない。
「……ヨアケハコナカッタ。イーツーツメー、ツカマエタァ」
吹き抜けから差し込む穏やかな夕日。十五畳ほどの広さのダイニングキッチンは、小粋な収まりを見せていた。
――この家は、確か――
比較的新しく、さらに大きめの4Kテレビ、綺麗なフローリング、壁紙は穏やかな白で構成されていた。
木造の香りを仄かに漂わせていた。それぞれの家具は調和し合い、中流階級の少し上振れの人間が住んでいそうな家であった。
「か、帰って来られた? 家に?」
座っていたソファから静かに立ち上がる。服は先程の社員制服姿だが、今はそんなことはどうでもいい。
小さく舞う埃が西日でキラキラと光り、今までのわけのわからない遊園地とは全く違う景色であることを、温かく指し示していた。
「と、とりあえずジュースでも一杯」
服の袖から覗く、ほっそりとした手と指で、大きめの冷蔵庫の取っ手を――、
――コノイエハ、タシカ――
「おっ? ユウ。帰ってたのか」
ガチャ。
扉の開閉音と共に聞こえた中年の男の声に、私に貧血すら覚えさせた。
「……なんだユウ。義父さんに対して、ただいま、も言えないのか?」
異常な不整脈と思えるような、不規則な脈の打ち方が身体中で鳴り響く。
ソイツは、五十歳くらいで、目が細く、少し高めのジャケットを羽織った、中肉中背のオトコであった。こっちへ無遠慮に近づき、
「おいおい。家に帰ったら外着は着替えろよ」
パァン。
乾いた音が、乾いた室内に響く。
「……ぁ」
左頬が熱い。次いで痛い。さらに目がジンジンとする。
「五秒もやったぞ。着替え始めないんだな?」
「まっ」
パァン!
今度は身体が左側にぐらつく。さっきよりも強い衝撃が右頬から全身へと走ったためだ。
目が熱い。涙が溜まっているから。
もう殴られまい、っと私は震えるまま、社員制服の上着のボタンを外していた。――バッ。
上着もインナーも脱ぐと、滑らかでやや豊満な胸部が、ブラジャーと共に、この義父の前に曝け出される。
「……」
見下してくる義父を、見上げられず縮こまる。
「母親に似てる部分もあるなぁ」
気怠そうに呟く、母親という言葉で、ふと思い返す。私のお袋は、男をとっかえひっかえにするヤツだった。物心ついてから何度かあったソレが、苦痛でたまらなかった。
そして、最後にひっかえた相手は、一見常識人で、一見羽振りが良くて、一見連れ子を大事にするヤツに見えた。
だが現実は、暴力で連れ子である私の全てを支配するよくいる暴力義父だった。細マッチョだからか、格闘技の精通者だからかは知らないが、当時の私は全く抵抗できず、ただただ暴力による恐怖を身体に刻まれていった。
「へぇ」
――ヤツの視線が、声が、息を感じるたびに思わされる。私がもっとも憎んで、嫌いな、死ねばいいのにと思っている義父の前にて、女の、しかも下着姿をさらす屈辱を。
「……ふぅ」
すると、いくらか白髪が交じった髪を下品に撫でつつ、目尻の下がった視線と共に、信じられねぇ言葉を口にしやがった。
「おいおいユウ。成人している癖に、服を脱いで義父を誘うなんて、本当に悪い義娘だな」
私は日本語がわからなくなったのか? 血管がぶち切れそうになる。
「はぁ?」
キッ、っと睨み上げようと顔を上げるも、
カッ。
細い顎を掴まれる。
「いい機会だ。外の男に性交渉される前に、義父が性行為を教えてやろう」
キチガイキチガイキチガイ!
血液が沸騰した。いつの間にか近くにあったペンを掴んで、そのままコイツの眼にっ!
カシッ。寸での所で、手首を掴まれる。
「……」
ギュ、ギュギュゥ。
「――ぃ、たい、痛い!」
血が止まっ、手首、折れそ。
「これもプレイの内、ってことだよな。じゃあ続きは俺のプレイ内容を聞けよ?」
ギリギリ。
掴まれた手が軽く痙攣する。
「きくっ、きくましゅ!」
涙ながらに、口を馬鹿みたいに天井目へ向けて開き、秒で懇願する。
「――次ふざけたことしたら、顎をかち割るからな? ってか、男だったら今ので死んでたぞお前」
ペッ、吐いた唾が頬に直撃し、やがて涙みたいに垂れていった。
「よし。じゃあユウ、ソファに座れ」
急に気味悪くにやけたと思ったら、パッ、っと手を離してくれた。
私は再び涙腺に汚辱を溜めつつ、肩に力を込め、肢を閉じてソファに座る。
「じゃあ、まずはブラジャーを外してごらん」
糞気持ち悪く、何より明るく言い放ちやがる。
絶対に嫌だが、青じみかけている手首が、肯定以外の選択肢を消す。
プチン。
片方の手で乳首を隠しつつ、ブラを静かに置こうとすると――、
ガッ。
「っ!」
胸を隠す腕を掴み上げられる。ヤツは気色悪い表情そのまま、上半身剥き出しの胸に近づけてきやがる。
「クエスチョン1。この桃色の突起物は何かなぁ?」
嫌だ。もう死にたい。おかしいよ、コイツを含めた何もかもが、
――ガリッ。
「ったぁい!」
右の乳首が針で刺されたように痛む。
「ほい、ユウ。ひゃんと答えなひと~」
の乳首が、噛まれている? ヤツは奇怪に顔を歪ませまがら笑う。そのつど、信じられない痛みが、
「ち、ちく、乳首ですっ!」
激痛と恐怖と羞恥で、涙を流しながらデカい声で答える。
「パァッ」
口を開く不快な粘着音と共に、右の胸の痛みが徐々に和らぐ。
赤くなった乳首から、唾液の糸が音も立てずに垂れる。
「そう。正解は乳首でした~」
子供みたいな笑顔を作り、舌で軽く乳首をビンタしてくる。真性の発狂者だ。
「じゃあ、クエスチョン2。この乳首は、何のためにあるのかなぁ?」
顔を四十五度ほど傾けて、目は笑わず、そうぬかしやがる。
――なぜ私はこの義父をコロセないのだろう?
「ユ~ウ。回答時間が無くなっちゃうぞぉ?」
ゾクッ。
何度も見たヤツの狂った笑顔は、もはや私に疑似的な痛みを感じさせるほどであった。
「あ、赤ちゃんのため」
痛いのはもう嫌と、ひどく真面目に答える。
「ん~、半分正解」
はっ?
バッ。
次の瞬間、私の細い肩を力強く掴み、固定した後、口を胸付近へ突き出し、
「正解は、子供と、繁殖相手のためでした~」
チュブッ。
「ひぐっ」
温かく、ぬめっ、っとした感覚が左乳首に拡がる。
チュバ、レロン。
私は目も口も強く結び、虫唾が全身を走るのを必死に耐えようとするも、小さな驚きを見つけてしまう。
「――っ?」
驚きとは、あれだけ強姦行為ばかりのコイツが、妙に力加減をして、乳首を舐め吸ってきたからだ。
レロロ、チュポン。
「あ~、桃色乳首サイコーに美味いな。お前の母親の黒乳首とは段違いだよ」
糞が。てめーの言う母親ってのは、再婚相手のことだろうが。
レロ、チュプ。
「硬くな~れ、レロン。硬くな~れぇ、ジュポ」
乳頭を舌先で優しく突かれたと思いきや、少し強めに乳房全体を吸引される。やがて、ちょっとだけ甘噛みし、最後に舌で乳輪の外縁をなぞられる。
「うっ」
痛くないのに安堵してか、ヤツの陵辱行為を徐々に受け入れつつあった。時間の感覚がわからねーけど、十分くらい経ったころか?
恐怖で強張った身体は相変わらずだが、だんだん頭が呆けて来たっていうか、なんか――、
キュッ。
「ぁ!」
油断した瞬間、右の乳首を摘ままれる。
だが、やはり暴力義父の癖に、やたらと繊細な指使いな感じで、赤くなった乳首を弄りやがる。
モミ、チュパ。ピン、チュゥ。
言葉責めも無し。見知った室内で、義父の口音だけが小さく響く。
「ハァ、ハァ」
荒い呼吸と共に、いつの間にかほぼ完全に脱力していた、私に気付く。
――ぷはっ。
唾液の糸を描きながら、ようやく義父の頭部が、私の乳首から離れる。すると――、
「ユウ、下着を脱げ」
間髪入れず、最低な命令が下される。だが、なぜか頭がぼーっとして、正常な抵抗ができない。
もちろん、身体に刻まれ続けた、暴力のせいだとは思うが、
「……」
虚ろな瞳のまま、ほとんど握力が残っていない手を使って、下着を脱ごうとする。
――ヌチョ。
「えっ?」
疲れ切った精神状態であるに関わらず、思わず声が漏れ出た。太腿の辺りで手が止まる。
下着の中央付近の、妙な液溜まりが音を立てたためだ。
なに? これ、小便?
「どうした? ユウ」
「あ。――えと」
答えないとまたぶたれる。
ンチョ。
だがヤツは握りこぶしを掲げようとせず、まるで見知っていたかのように、人差し指でその液を丹念に採取して、私へと向ける。
「舐めろ。そうしたら殴らないでやる」
その言葉はまるで暗示のようだった。
「あ、あっ」
選択肢など無い。
痺れる頭そのまま、小さな舌を繰り出して、皺の入った人差し指の上に乗った、ぬめった液体を舐める。
「……」
なんというか、あまり味が無い。だが、わずかに生臭い?
「うまいか? お前の味だ」
「――え?」
お前のって、私の何だ。汗? やっぱり小便?
ガボ。
「ごぉっ!」
突如、義父が指を三本ほど口内へ突っ込みやがる。
「……ほんっと、頭が悪い雌だな。お前のマンコから染み出た愛液の味だって言ってんだよ」
ドクン。
は? なに、なにを言ってやがる。
グチョ。
「んんんっ!」
義父のもう片方の手の指が、私の股間に突き刺さる!
「グチョグチョ、濡れ濡れ。交尾の準備万端ってこと。つまり、感じちゃったんだよ。義父の前戯で義娘のオマンコが」
……嘘だ。うそだ、ウソだぁ!
いくら女の肉体になってから、キモイ行為をされ続けて来たからって……。
ちょっと乳首を弄られただけで、このクソ義父相手に、私の膣穴が濡れるわけがねぇ!
――そ、そうだ。何かで読んだことがある。
「ち、膣が濡れるのは。お、女のぼ、防御行為だ、から」
ヌチョヌチョ!
「ひゃああああ!」
股間の中でうごめく悪魔により、口は裂けるほどに開かれ、悲鳴をあげる。
「誰が意見しろっつった。黙って子宮口を開けボケ」
し、しきゅうこう? なに、のはなし?
「……生意気な義娘には、もっとオシオキが必要だな」
徐序に呼吸を荒くする義父へ、恐怖で全身が泡立つ。
「ご、ごめんなさ」
「ほーら、マン繰り返し~」
ベチョン。
「ひひぃぃ!」
器用に片手で私の膣を裏返しやがる。肉がねじれ、外気にさらされたせいで、やたらとスースーして気色悪い。
「からの~」
ドサ。
ソファに押し倒された私は、起き上がる間もなく組み敷かれる。ヤツは顔を股の方へと持って行き、
「陰核を、舐り攻撃~」
レロレロ、チュゥ。
「やややややぁ!」
キモっ、痛っ、跳っ!
ビクン。
腰が勝手に浮く。ヤツの舌が膣穴かその付近に触れるたび、悪寒が身体中を這って、腰が反射にて動き飛ぶ。
「はぁー、はぁー……ひぐっ」
今日、何回目かも分からない涙が流れる。女が心身に辱めを受けるのって、これほど怖くて、これほど心が痛むのかと、知った。
恐怖と、羞恥心と、惨めさで、もう、心も、身体も、ぐっちゃぐちゃ、で。
「あれれ。ユウ、イッちゃった? 義父との親子交流で感じちゃう変態さんだったのぉ?」
「……」
――もう、きっと私は助からない。この義父に抵抗できずに、
「おい、何とか言えよこの義娘!」
レロ、ズチョ。レロ、ズチョ。
でかい舌が、まるで肉棒みたいに私の膣に刺し抜きされる。
「! ひっ、いい! ごめ、ごめんなさいごめんなさい!」
涙と唾と汗で、グチョグチョになった顔を天井に向けたまま、喚くように謝罪する。
私の無様なリアクションに気を良くしてか、
「ぃよっし。そろそろご開帳、イッとくかぁ!」
ガバッ。
「ひっ」
泣き喚くしかできないほぼ無抵抗な私は、全裸のまま、足を観音開きに開かれる。
そして、ズボンを脱ぎ捨てた義父の――、
ビン。
「っ!」
突き付けられた凶悪な肉棒は、小刀どころか、拳銃のような錯覚すら覚えた。
そして、ヤツの手が私の首へ伸びてくる。
ガッ。
「うっ」
次の瞬間、義父の強い、しわがれた手が、喉に巻き付く。そして……、
「義父の赤ちゃんを産みたいです。――って言え」
気が、気が狂いそう。いや、間もなく狂う。
「ぉ、ぇ」
……黙っていると、ヤツの握力が徐々に強まっていく。
「ユウ、次はねーぞ? 義父の赤ちゃんを産みたいです。――って泣いて懇願しろ!」
もう、死のうかな。
「――ゴホッ、オ、オェ」
喉元を圧迫され、涙目で嘔吐く。
「……」
ヒュー、ヒュー。
狭い喉を僅かな空気が悲鳴をあげるような音を鳴らせる。死を覚悟して、目を瞑る。
「――ほんっと強情だ。そういう所、母さん譲りだなぁ」
刹那、喉の圧迫感が徐々に弱まる。
「……いや、その。義父さんが悪かったよ」
「(っ?)へ?」
涙で霞んだ視界の中、義父はバツが悪そうに顔を背ける。
「ぇ、っと」
成り行きを理解できず、大きく息をしようと、肺に力を込めたその時、
「やっぱさ。お前の母親にしたみたく、言葉じゃなくて肉棒で屈服させるべきだったな!」
ズッチョン!
「――ぁっ、がぁっ!?」
真っ赤。
目の前が真っ赤に燃える。
次いで股が裂けたような激痛が全身をむしばむ。
「ひあああっ、はあああっ!」
顔中の筋肉が張るほどだった。目は白目を剥く寸前だった。
「……血? お前、まさか処女か!」
ヤツの驚いた野太い声が聞こえる。
いや、そんな、そんなことより、股、またの異物をぬい、抜いてぇ。
「なんてこった。ユウ。糞ビッチとか言ってごめんな。ちゃんと義父が本物のガバガバな牝犬に仕上げてやるからな」
パン! パン!
熱した鉄棒が股間に刺されたような状況下で、妙に乾いた音が小さく耳に入る。
「あがっ、がぁっ」
――痛い。ひたいよ。
「どうだ? 義父の味、わかるようになってきたか?」
ナニイッテンダ? 熱くて血が噴き出しソウ。
そんなことには我関せずと、リズミカルな小さな衝撃が繰り返し股の辺りに当たり続く。
「すげー締め付け。しかもクッソ温ったけぇ」
明滅する視界の中、義父の醜い表情は弛緩したままで、涎を垂らしながら腰を前後させてやがる。
「――ッ、――ァ」
声、こえが出ねぇ。
「売女と思ってたら処女だったとか。男なら誰でも憧れる展開だよなぁ~」
パン、パン、パン!
「おっ、乳首が勃って来てるぞ、ユウ。――聞いてる?」
まだ、上手く、息ができ、なぃ。
股に刺し込まれた異物がさらにと圧迫して来るような気配がある。
「ユウ。そんな痛そうな顔を見せつけられ続けると――」
ガバ!
「……ングッ!」
股の激痛はそのままに、口の中にヌメっとした太い何かが、生き物みたいに侵入してきやがる。
「チュボ。上の口と、――チュバ、下の口と両方を犯して、ゴクッ、やりたくなっちゃうだろ」
なん、だ。義父が、私に、覆いかぶさって来た?
パン! ピチャ。パン! パチャ。
尻の辺りで何か液体? らしきモノが飛び散る。
半狂乱状態のまま、少しでも衝撃を和らげようと、私は、乗っかる義父を出来るだけ固定するために、抱き締めた。
――だがその行動は、
「! おぉ、ついに義父の肉棒と愛情を受け入れてくれるんだな」
最悪の間違いだった。
「おねが――、もぅ、やめでぐざ、ちゃい」
吐きそうになりつつ、私の口に舌を捻じり込んでくる強姦魔に、涙ながらに訴える。
パン! パン!
腰の衝撃はさらに強まる。
「ジュポ。強姦ってる最中の雌にそんなお願いされたら、興奮するばかりだぞ? 本当に男を悦ばせるのが上手だなぁ」
ピチャ! ピチャ!
血だか体液だかが交り合った粘液が私の股の付近を、チビッたみたいにひろがっていく。
「はっ、ふっ、づっ」
衝撃だけでも受け流そうとするが、やはり膣と身体への圧迫感に、臓器が潰されそうになる。
「もっと、味わいたいけど……。やべっ、気持ち良すぎて」
涙に濡れた視界が、強姦魔の悔しそうな顔を一瞬だけ映す。
なん、だ。どういう、ことだ?
「――チッ、まぁ何百もヤレるからいっか」
意味、わからないが、酷く悍ましいような、印象を受けたため、思わず。
「な、に、どういう、こ、と?」
「射精ぞ? ちゃんと子宮で受け止めろよ?」
ゾワッ。
脊髄に氷柱を刺し込まれたような寒気が走る。
私は涙と鼻水でグチャグチャになった顔を左右に振りつつ、
「――めてぇ、それだけはヤメテぇ!」
義父の種付けだけはやめてくれぇ。お願いだからぁ。
「あ? お前はこれからこの家で俺と交尾し続けんだよ」
パン! パン!
痛覚が麻痺してきたのか、股間の辺りの痛みが薄れていく。
同時に私を抱き締める雄の腕力が強まる。
「一番奥に出してやるからな(ハート)」
「やべで、おねがい、だから――!」
私に許される行為は呼吸とお願いだけだった。他の身体のどの部分も微動だに動かせなかった。
ただただ、雄の性行為を受け入れてしまった非力な雌に、結末が訪れる。
「っしゃ、義娘への号砲一発目ぇっ!」
「いやああああ!」
ビクン、ビクン。
私の膣の異物が強く収縮する。――っと同時に目の前の強姦魔が全体重を掛けてくる!
「――く、くるし」
「イクぞ、ユウ!」
「やめぇ! いやぁ!」
ドピュ! ドピュ、ドッピュゥ。
次の瞬間、生暖かいドロリとしているであろうナニかが、腹部の中央あたりに拡がった気がした。
ピュ、ドロォ。
「ぁ……ぁ――」
膣内射精され、た? 嘘。嘘――、
「あー、たまんねぇ~」
この、世界で一番、
「顔と身体だけが取り柄の馬鹿な義娘への種付けとか、本当にサイコウだよな」
嫌いな義父に、
「しかも、義父ってことで、好き勝手できるんだから、本当にお前の母親と結婚してよかったよ~」
ジュポン。
義父が私から離れる。膣がすーすーする。
呆然自失な私に、硬度を失っていない、粘液塗れの凶器が近づいてくる。
「……」
体液や精液、一部に血が付着しており、半端ない気色悪さであった。
「何、ボケっとしてんだよ。舐めるんだよ!」
ガッ。
柔らかい髪を掴まれて、無理やり肉棒に接吻をさせられる。
チュ。
口内に生臭く、鉄っぽい味が広がる。
「パパとお前の味だ。美味しいか?」
目の前が、真っ暗になった。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる