道化師がヤッて狂

ニッチ

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アトラクション5 デビルフォール

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「……あん?」
 真っ暗な中、便所座のじぶんは思わず呟いた。
「――」
 上半身だけ社員制服スーツな上、ガニ股でマンコをモロだ出ししている馬鹿ビッチみてーな格好だった。口からあふれる白い粘液が、こぼれる。じぶんは……じぶ、ん、は。
「……ぅ、っ、ぁ」
 ペタン、グチョ。
 どこだか分からない場所で、尻を汚れた床へつける。なぜかわからないが、股はビショビショだった。
「ひぁ、ぐ、なん、なんだコレ。もう、おかし、いやだぁ」
 死ね、クソ、――いやだ、死にたくない。なんで、なんでなんだ?
 やっぱり、じぶんとエリカが、あの潰れそうな遊園地の悪口を言ったのが原因なのか? そもそもここはどこなんだ? 真っ暗だ。
 辺りを手探ると、スカートが触れた。泣きながらそれを穿きつつ、
「……ごめ、ごめんなさ、ぃ」
 謝ろう。謝ったら許してもらえるはずだ。
「ごめんなさい、ごめんなさい」
 だって、ちょっと悪口を言って、いくらか悪態をついただけだ。しかも、古い遊園地じゃないか。で、身も心もグチャグチャにし返すなんて、ヤリスギだ。
 身体のあちらこちらが、ナニかで濡れている。だがどれ一つをとっても、じぶんが望んだものじゃねぇ。
「も、ぃや。帰り、たい」
 じぶんの憂鬱な声が、泣きじゃくる。真っ暗な視界の隅で、小さな明かりが見えた。
 ザッ――ザッ――。
 だけど、じぶんは、その明かりに触れないし、こちらを照らすこともないだろう。
 ザッザッザッ。
 だって、しょうがないだろ? のにこんな異常な仕打ちを、何度も何度も受けて、動ける筈がないんだから――、
 ポン。
 右肩に何かが触れる……もう振り返らない。 
「……ヨアケハコナカッタ。イーツーツメー、ツカマエタァ」


 吹き抜けから差し込む穏やかな夕日。十五畳ほどの広さのダイニングキッチンは、小粋シックな収まりを見せていた。
 ――この家は、確か――
 比較的新しく、さらに大きめの4Kテレビ、綺麗なフローリング、壁紙は穏やかな白で構成されていた。
 木造の香りを仄かに漂わせていた。それぞれの家具は調和し合い、中流階級の少し上振れの人間が住んでいそうな家であった。 
「か、帰って来られた? 家に?」
 座っていたソファから静かに立ち上がる。服は先程の社員制服スーツ姿だが、今はそんなことはどうでもいい。
 小さく舞う埃が西日でキラキラと光り、今までのわけのわからない遊園地ぢごくとは全く違う景色であることを、温かく指し示していた。
「と、とりあえずジュースでも一杯」
 服の袖から覗く、ほっそりとした手と指で、大きめの冷蔵庫フリーザーの取っ手を――、
 ――コノイエハ、タシカ――
「おっ? ユウ。帰ってたのか」
 ガチャ。
 扉の開閉音と共に聞こえた中年の男の声に、じぶんに貧血すら覚えさせた。
「……なんだユウ。義父とうさんに対して、ただいま、も言えないのか?」
 異常な不整脈と思えるような、不規則な脈の打ち方が身体中で鳴り響く。
 ソイツは、五十歳くらいで、目が細く、少し高めのジャケットを羽織った、中肉中背のオトコであった。こっちへ無遠慮に近づき、
「おいおい。家に帰ったら外着ふくは着替えろよ」
 パァン。
 乾いた音が、乾いた室内に響く。
「……ぁ」
 左頬が熱い。次いで痛い。さらに目がジンジンとする。
「五秒もやったぞ。着替え始めないんだな?」
「まっ」
 パァン!
 今度は身体が左側にぐらつく。さっきよりも強い衝撃が右頬から全身へと走ったためだ。
 目が熱い。涙が溜まっているから。
 もう殴られまい、っとじぶんは震えるまま、社員制服スーツの上着のボタンを外していた。――バッ。
 上着もインナーも脱ぐと、滑らかでやや豊満な胸部むねが、ブラジャーと共に、この義父おとこの前に曝け出される。
「……」
 見下してくる義父おやじを、見上げられず縮こまる。
「母親に似てる部分もあるなぁ」
 気怠そうに呟く、母親という言葉で、ふと思い返す。じぶんのお袋は、男をとっかえひっかえにするヤツだった。物心ついてから何度かあったソレが、苦痛でたまらなかった。
 そして、最後にひっかえた相手は、一見常識人で、一見羽振りが良くて、一見連れ子を大事にするヤツに見えた。
 だが現実は、暴力ちからで連れ子であるじぶんの全てを支配するよくいる暴力義父だった。細マッチョだからか、格闘技の精通者だからかは知らないが、当時のじぶんは全く抵抗できず、ただただ暴力による恐怖を身体に刻まれていった。
「へぇ」
 ――ヤツの視線が、声が、息を感じるたびに思わされる。じぶんがもっとも憎んで、嫌いな、死ねばいいのにと思っている義父おやじの前にて、女の、しかも下着姿をさらす屈辱を。
「……ふぅ」
 すると、いくらか白髪が交じった髪を下品ゆうがに撫でつつ、目尻の下がった視線と共に、信じられねぇ言葉を口にしやがった。
「おいおいユウ。成人している癖に、服を脱いで義父ちちおやなんて、本当に悪い義娘だな」
 じぶんは日本語がわからなくなったのか? 血管がぶち切れそうになる。
「はぁ?」
 キッ、っと睨み上げようと顔を上げるも、
 カッ。
 細い顎を掴まれる。
「いい機会だ。よそおす性交渉じっせんされる前に、義父パパ性行為セックスを教えてやろう」
 キチガイキチガイキチガイ!
 血液が沸騰した。いつの間にか近くにあったペンを掴んで、そのままコイツの眼にっ!
 カシッ。寸での所で、手首を掴まれる。
「……」
 ギュ、ギュギュゥ。
「――ぃ、たい、痛い!」
 血が止まっ、手首、折れそ。
「これもプレイの内、ってことだよな。じゃあ続きは俺のプレイ内容を聞けよ?」
 ギリギリ。
 掴まれた手が軽く痙攣する。
「きくっ、きくましゅ!」
 涙ながらに、口を馬鹿みたいに天井目へ向けて開き、秒で懇願する。
「――次ふざけたことしたら、顎をかち割るからな? ってか、男だったら今ので死んでたぞお前」
 ペッ、吐いた唾が頬に直撃し、やがて涙みたいに垂れていった。
「よし。じゃあユウ、ソファに座れ」
 急に気味悪くにやけたと思ったら、パッ、っと手を離してくれた。
 じぶんは再び涙腺に汚辱を溜めつつ、肩に力を込め、肢を閉じてソファに座る。
「じゃあ、まずはブラジャーを外してごらん」
 糞気持ち悪く、何より明るく言い放ちやがる。
 絶対に嫌だが、青じみかけている手首が、肯定以外の選択肢を消す。
 プチン。
 片方の手で乳首を隠しつつ、ブラを静かに置こうとすると――、
 ガッ。
「っ!」
 胸を隠す腕を掴み上げられる。ヤツは気色悪グロい表情そのまま、上半身剥き出しの胸に近づけてきやがる。
「クエスチョン1。この桃色ピンクの突起物は何かなぁ?」
 嫌だ。もう死にたい。おかしいよ、コイツを含めた何もかもが、
 ――ガリッ。
「ったぁい!」
 右の乳首が針で刺されたように痛む。
「ほい、ユウ。ひゃんと答えなひと~」
 の乳首が、噛まれている? ヤツは奇怪に顔を歪ませまがら笑う。そのつど、信じられない痛みが、
「ち、ちく、乳首ですっ!」
 激痛と恐怖と羞恥で、涙を流しながらデカい声で答える。
「パァッ」
 口を開く不快な粘着音おとと共に、右の胸の痛みが徐々に和らぐ。
 赤くなった乳首から、唾液の糸が音も立てずに垂れる。
「そう。正解は乳首でした~」
 子供みたいな笑顔を作り、舌で軽く乳首をビンタしてくる。真性ほんもの発狂者サイコパスだ。
「じゃあ、クエスチョン2。この乳首は、何のためにあるのかなぁ?」
 顔を四十五度ほど傾けて、目は笑わず、そうぬかしやがる。
 ――なぜじぶんはこの義父をコロセないのだろう? 
「ユ~ウ。回答時間が無くなっちゃうぞぉ?」
 ゾクッ。
 何度も見たヤツの狂った笑顔は、もはやじぶんに疑似的な痛みを感じさせるほどであった。
「あ、赤ちゃんのため」
 痛いのはもう嫌と、ひどく真面目に答える。
「ん~、半分正解」
 はっ?
 バッ。
 次の瞬間、じぶんの細い肩を力強く掴み、固定した後、口を胸付近へ突き出し、
「正解は、子供と、繁殖相手おすのためでした~」
 チュブッ。
「ひぐっ」
 温かく、ぬめっ、っとした感覚が左乳首に拡がる。
 チュバ、レロン。
 じぶんは目も口も強く結び、虫唾が全身を走るのを必死に耐えようとするも、小さな驚きを見つけてしまう。
「――っ?」
 驚きとは、あれだけ強姦行為パワープレイばかりのコイツが、妙に力加減をして、乳首を舐め吸ってきたからだ。
 レロロ、チュポン。
「あ~、桃色乳首バージンピンクサイコーに美味いな。お前の母親の黒乳首ビッチとは段違いだよ」
 糞が。てめーの言う母親ってのは、再婚相手よめのことだろうが。
 レロ、チュプ。
「硬くな~れ、レロン。硬くな~れぇ、ジュポ」
 乳頭を舌先で優しく突かれたと思いきや、少し強めに乳房全体を吸引される。やがて、ちょっとだけ甘噛みし、最後に舌で乳輪の外縁をなぞられる。
「うっ」
 痛くないのに安堵してか、ヤツの陵辱行為を徐々に受け入れつつあった。時間の感覚がわからねーけど、十分くらい経ったころか? 
 恐怖で強張った身体は相変わらずだが、だんだん頭が呆けて来たっていうか、なんか――、
 キュッ。
「ぁ!」
 油断した瞬間、右の乳首を摘ままれる。
 だが、やはり暴力義父おやじの癖に、やたらと繊細な指使いな感じで、赤くなった乳首をいじりやがる。
 モミ、チュパ。ピン、チュゥ。
 言葉責めも無し。見知った室内で、義父おやじの口音だけが小さく響く。
「ハァ、ハァ」
 荒い呼吸こえと共に、いつの間にかほぼ完全に脱力していた、じぶんに気付く。
 ――ぷはっ。
 唾液の糸を描きながら、ようやく義父おやじの頭部が、じぶんの乳首から離れる。すると――、
「ユウ、下着ショーツを脱げ」
 間髪入れず、最低な命令しじが下される。だが、なぜか頭がぼーっとして、正常な抵抗はんだんができない。
 もちろん、身体に刻まれ続けた、暴力のせいだとは思うが、
「……」
 虚ろな瞳のまま、ほとんど握力が残っていない手を使って、下着ショーツを脱ごうとする。
 ――ヌチョ。
「えっ?」
 疲れ切った精神状態であるに関わらず、思わず声が漏れ出た。太腿の辺りで手が止まる。
 下着ショーツ中央クロッチ付近の、妙な液溜まりが音を立てたためだ。
 なに? これ、小便?
「どうした? ユウ」
「あ。――えと」
 答えないとまたぶたれる。
 ンチョ。
 だがヤツは握りこぶしを掲げようとせず、まるで見知っていたかのように、人差し指でその液をして、じぶんへと向ける。
「舐めろ。そうしたら殴らないでやる」
 その言葉はまるで暗示のようだった。
「あ、あっ」
 選択肢など無い。
 痺れる頭そのまま、小さな舌を繰り出して、皺の入った人差し指の上に乗った、ぬめった液体を舐める。
「……」
 なんというか、あまり味が無い。だが、わずかに生臭い?
「うまいか? お前の味だ」
「――え?」
 お前のって、じぶんの何だ。汗? やっぱり小便?
 ガボ。
「ごぉっ!」
 突如、義父きちがいが指を三本ほど口内へ突っ込みやがる。
「……ほんっと、頭が悪いむすめだな。お前のマンコから染み出た愛液の味だって言ってんだよ」
 ドクン。
 は? なに、なにを言ってやがる。
 グチョ。
「んんんっ!」
 義父きちがいのもう片方の手の指が、じぶんの股間に突き刺さる!
「グチョグチョ、濡れ濡れ。交尾の準備万端ってこと。つまり、感じちゃったんだよ。義父パパの前戯で義娘おまえのオマンコが」
 ……嘘だ。うそだ、ウソだぁ!
 いくら女の肉体からだになってから、キモイ行為をされ続けて来たからって……。
 ちょっと乳首を弄られただけで、このクソ義父おやじ相手に、じぶん膣穴マンコが濡れるわけがねぇ!
 ――そ、そうだ。何かで読んだことがある。
「ち、膣が濡れるのは。お、女のぼ、防御行為だ、から」
 ヌチョヌチョ!
「ひゃああああ!」
 股間の中でうごめく悪魔ゆびにより、口は裂けるほどに開かれ、悲鳴ぜっきょうをあげる。
「誰が意見しろっつった。黙って子宮口を開けボケ」
 し、しきゅうこう? なに、のはなし?
「……生意気な義娘むすめには、もっとオシオキが必要だな」
 徐序に呼吸を荒くする義父おやじへ、恐怖で全身が泡立つ。
「ご、ごめんなさ」
「ほーら、マン繰り返し~」
 ベチョン。
「ひひぃぃ!」
 器用に片手でじぶんマンコを裏返しやがる。肉がねじれ、外気にさらされたせいで、やたらとスースーして気色悪い。
「からの~」
 ドサ。
 ソファに押し倒されたじぶんは、起き上がる間もなく組み敷かれる。ヤツは顔を股の方へと持って行き、
陰核クリトリスを、舐り攻撃~」
 レロレロ、チュゥ。
「やややややぁ!」
 キモっ、痛っ、跳っ!
 ビクン。
 腰が勝手に浮く。ヤツの舌が膣穴かその付近に触れるたび、悪寒が身体中を這って、腰が反射にて動き飛ぶ。
「はぁー、はぁー……ひぐっ」
 今日、何回目かも分からない涙が流れる。女が心身に辱めを受けるのって、これほど怖くて、これほど心が痛むのかと、知った。
 恐怖と、羞恥心と、惨めさで、もう、心も、身体も、ぐっちゃぐちゃ、で。
「あれれ。ユウ、イッちゃった? 義父パパとの親子交流スキンシップで感じちゃう変態さんだったのぉ?」
「……」
 ――もう、きっとじぶんは助からない。この義父キチガイに抵抗できずに、
「おい、何とか言えよこの義娘ビッチ!」
 レロ、ズチョ。レロ、ズチョ。
 でかい舌が、まるで肉棒チンコみたいにじぶんなかに刺し抜きされる。
「! ひっ、いい! ごめ、ごめんなさいごめんなさい!」
 涙と唾と汗で、グチョグチョになった顔を天井に向けたまま、喚くように謝罪する。
 じぶんの無様なリアクションに気を良くしてか、
「ぃよっし。そろそろご開帳、イッとくかぁ!」
 ガバッ。
「ひっ」
 泣き喚くしかできないほぼ無抵抗なじぶんは、全裸のまま、足を観音開きに開かれる。
 そして、ズボンを脱ぎ捨てた義父おやじの――、
 ビン。
「っ!」
 突き付けられた凶悪な肉棒チンポは、小刀ナイフどころか、拳銃のような錯覚すら覚えた。
 そして、ヤツの手がじぶんの首へ伸びてくる。
 ガッ。
「うっ」
 次の瞬間、義父おやじの強い、しわがれた手が、喉に巻き付く。そして……、
義父パパの赤ちゃんを産みたいです。――って言え」
 気が、気が狂いそう。いや、間もなく狂う。
「ぉ、ぇ」
 ……黙っていると、ヤツの握力が徐々に強まっていく。
「ユウ、次はねーぞ? 義父パパの赤ちゃんを産みたいです。――って泣いて懇願おねがいしろ!」
 もう、死のうかな。
「――ゴホッ、オ、オェ」
 喉元を圧迫され、涙目で嘔吐えずく。
「……」
 ヒュー、ヒュー。
 狭い喉を僅かな空気が悲鳴をあげるような音を鳴らせる。死を覚悟して、目を瞑る。
「――ほんっと強情だ。そういう所、母さん譲りだなぁ」
 刹那、喉の圧迫感が徐々に弱まる。
「……いや、その。義父とうさんが悪かったよ」
「(っ?)へ?」
 涙で霞んだ視界の中、義父やつはバツが悪そうに顔を背ける。
「ぇ、っと」
 成り行きを理解できず、大きく息をしようと、肺に力を込めたその時、
「やっぱさ。お前の母親にしたみたく、言葉じゃなくて肉棒ちんこで屈服させるべきだったな!」
 ズッチョン!
「――ぁっ、がぁっ!?」
 真っ赤。
 目の前が真っ赤に燃える。
 次いで股が裂けたような激痛が全身をむしばむ。
「ひあああっ、はあああっ!」
 顔中の筋肉が張るほどだった。目は白目を剥く寸前だった。
「……血? お前、まさか処女か!」
 ヤツの驚いた野太い声が聞こえる。
 いや、そんな、そんなことより、股、またの異物をぬい、抜いてぇ。
「なんてこった。ユウ。糞ビッチとか言ってごめんな。ちゃんと義父パパが本物のガバガバな牝犬ビッチに仕上げてやるからな」
 パン! パン!
 熱した鉄棒が股間に刺されたような状況下で、妙に乾いた音が小さく耳に入る。
「あがっ、がぁっ」
 ――痛い。ひたいよ。
「どうだ? 義父ぱぱちんぽ、わかるようになってきたか?」
 ナニイッテンダ? 熱くて血が噴き出しソウ。
 そんなことには我関せずと、リズミカルな小さな衝撃が繰り返し股の辺りに当たり続く。
「すげー締め付け。しかもクッソ温ったけぇ」
 明滅する視界の中、義父おやじの醜い表情は弛緩したままで、涎を垂らしながら腰を前後させてやがる。
「――ッ、――ァ」
 声、こえが出ねぇ。
売女ビッチと思ってたら処女バージンだったとか。男なら誰でも憧れる展開だよなぁ~」
 パン、パン、パン!
「おっ、乳首が勃って来てるぞ、ユウ。――聞いてる?」
 まだ、上手く、息ができ、なぃ。
 股に刺し込まれた異物ぼうがさらにと圧迫して来るような気配がある。
「ユウ。そんなつらそうな顔を見せつけられ続けると――」
 ガバ!
「……ングッ!」
 股の激痛はそのままに、口の中にヌメっとした太い何かが、生き物みたいに侵入してきやがる。
「チュボ。上の口と、――チュバ、下の口と両方を犯して、ゴクッ、やりたくなっちゃうだろ」
 なん、だ。義父おやじが、じぶんに、覆いかぶさって来た?
 パン! ピチャ。パン! パチャ。
 尻の辺りで何か液体? らしきモノが飛び散る。
 半狂乱パニック状態のまま、少しでも衝撃を和らげようと、じぶんは、乗っかる義父おとこを出来るだけ固定するために、抱き締めた。
 ――だがその行動せんたくは、
「! おぉ、ついに義父パパ肉棒ちんこ愛情たねつけを受け入れてくれるんだな」
 最悪の間違いだった。
「おねが――、もぅ、やめでぐざ、ちゃい」
 吐きそうになりつつ、じぶんの口に舌を捻じり込んでくる強姦魔おやじに、涙ながらに訴える。
 パン! パン!
 腰の衝撃はさらに強まる。
「ジュポ。強姦ってる最中の雌にそんなお願いされたら、興奮するばかりだぞ? 本当に男を悦ばせるのが上手だなぁ」
 ピチャ! ピチャ!
 血だか体液だかが交り合った粘液がじぶんの股の付近を、チビッたみたいにひろがっていく。
「はっ、ふっ、づっ」
 衝撃だけでも受け流そうとするが、やはり膣と身体への圧迫感に、臓器が潰されそうになる。
「もっと、味わいたいけど……。やべっ、気持ち良すぎて」
 涙に濡れた視界が、強姦魔おやじの悔しそうな顔を一瞬だけ映す。
 なん、だ。どういう、ことだ?
「――チッ、まぁ何百もヤレるからいっか」
 意味、わからないが、酷くおぞましいような、印象を受けたため、思わず。
「な、に、どういう、こ、と?」
射精だすぞ? ちゃんと子宮で受け止めろよ?」
 ゾワッ。
 脊髄に氷柱つららを刺し込まれたような寒気が走る。
 じぶんは涙と鼻水でグチャグチャになった顔を左右に振りつつ、
「――めてぇ、それだけはヤメテぇ!」
 義父コイツの種付けだけはやめてくれぇ。お願いだからぁ。
「あ? お前はこれからこの家で俺と交尾し続けんだよ」
 パン! パン!
 痛覚が麻痺してきたのか、股間の辺りの痛みが薄れていく。
 同時にじぶんを抱き締めるおやじの腕力が強まる。
「一番奥に出してやるからな(ハート)」
「やべで、おねがい、だから――!」
 じぶんに許される行為は呼吸とお願いだけだった。他の身体のどの部分も微動だに動かせなかった。
 ただただ、おやじの性行為を受け入れてしまった非力なじぶんに、結末が訪れる。
「っしゃ、義娘むすめへの号砲しゃせい一発目ぇっ!」
「いやああああ!」
 ビクン、ビクン。
 じぶんなかの異物が強く収縮する。――っと同時に目の前の強姦魔おやじが全体重を掛けてくる!
「――く、くるし」
「イクぞ、ユウ!」
「やめぇ! いやぁ!」
 ドピュ! ドピュ、ドッピュゥ。
 次の瞬間、生暖かいドロリとしているであろうナニかが、腹部の中央あたりに拡がった気がした。
 ピュ、ドロォ。
「ぁ……ぁ――」
 膣内射精され、た? 嘘。嘘――、
「あー、たまんねぇ~」
 この、世界で一番、
「顔と身体だけが取り柄の馬鹿な義娘おんなへの種付けとか、本当にサイコウだよな」
 嫌いな義父おやじに、
「しかも、義父ってことで、好き勝手できるんだから、本当にお前の母親と結婚してよかったよ~」
 ジュポン。
 義父おやじじぶんから離れる。膣がすーすーする。
 呆然自失なじぶんに、硬度を失っていない、粘液塗れの凶器チンポが近づいてくる。
「……」
 体液や精液、一部に血が付着しており、半端ない気色悪さであった。
「何、ボケっとしてんだよ。舐めるんだよ!」
 ガッ。
 柔らかい髪を掴まれて、無理やり肉棒チンポ接吻キスをさせられる。
 チュ。
 口内に生臭く、鉄っぽい味が広がる。
「パパとお前の味だ。美味しいか?」
 目の前が、真っ暗になった。
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