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清純派小学生、まらチャンネル!
まらはどのタイプ? ユーチューバータイプ分け診断します
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「どうもぉ~、幸ちゃんねるのぉぉおお!! 幸ちゃんですぅ~!!」
真昼間っから自分でも鳥肌が立つくらいの萌え声をあげ、カメラに向かって自己紹介する27歳無職の姿がそこにはあった。予想は出来るだろうが、それは俺だった。別に俺は女キャラがほぼ登場していなかったこの小説の人気が出ない事を危惧して萌えキャラ枠に立候補したわけではない。なぜこんなことになったのか、それは師匠の教えを忠実に再現したからである。
「YouTubeで再生数を伸ばすのなんて簡単よ」
師匠は雄弁と語り、俺はメモを取りながら真剣に話を聞く。
前回、見事に師匠から指導いただく約束を取り付けたので、さっそくご教授願ったのだ。
「ほうほう、師匠、俺はどうしたらいいのでしょう?」
「私の動画が伸びた理由。それは……かわいさよ!!」
俺はなるほどおおおお!! と叫んだあとそれをそのまま実践したのである。一時の恥で飯が食えるというのなら安いものだ。
「って! こんなもの誰が見るかああああああああああ!!」
華麗なノリ突っ込みを披露した俺なのであった。おっさんが媚びる姿など誰も見たくない。俺も見たくない。誰も得しない。俺も得しない。俺でもそれくらいわかる。舐めるな。
「ていうかおじさんの動画見たけど、そもそも動画になってないじゃない」
確かに俺の挙げた2本の動画は、意味不明な動画と、撮影失敗に終わったこれもまた意味不明な動画だけであった。
「だって師匠、俺もう何撮ったらいいかわからなくて……」
師匠はため息をつきながら話し始める。
「いい? 日本ではユーチューバーには大きく分けて3種類のタイプがあるわ。リスナーが求めている動画はそれぞれ違うの」
「ほう、と言いますと?」
俺は始めてみる師匠の真剣な顔に耳を傾ける。
「まずはイケメン大学生タイプ。クラスの人気者がなるタイプよ。面白い言動やリアクションでファンを増やしてく正統派ユーチューバー。日本では一番理想のタイプね。容姿が良かったら人気がうなぎ上りしやすいし、一度ついたファンはなかなか離れないわ。私もこのタイプね」
なるほど、俺が見るのも大抵このタイプだろう。確かに再生数は多いし、誰が見ても面白いと思える動画ばかりだ。動画の内容もそうだが、それより投稿する人物自体が人を引き寄せるのだろう。
「次にインテリ劇団員タイプ。新しい商品や特定の分野を誰よりも詳しく解説するユーチューバーよ。プロ並みに専門知識が長けていないとなれないわ。皆気になるところや欲しい情報を得るために目につきやすいわね。編集技術が大事だけど、投稿者に興味がない人も、知りたい情報は見たくなっちゃうのよ」
俺が動画作りやパソコンの使い方を学んだのはこのタイプだろう。たしかに知識があればそうゆう解説動画を作って人間の知識欲につけこむ動画が作れるではないか。ううむ、なるほど。だが俺にはできそうにないタイプだな。俺は技術も知識も一般以下だ。自覚はある。
「最後に、おすすめしないけど悪役プロレスラータイプ。視聴者を強烈に煽ったり、明らかに不快だと思われる動画を使って炎上させるユーチューバーよ。コメント欄は荒れるし低評価が押されまくるタイプ。でも皆そんな動画って見たくなっちゃうのよ。どんな評価だろうと再生されれば稼げるのは変わらないしね」
炎上タイプ。俺はそう聞いてもピンと来なかった。最近ニュースで見た、空を飛ばせるラジコンで補導された少年みたいな人の事を言うのだろうか。プロレスのヒール(悪役)みたいなもんか? あんまりなりたいとは思わないなあ。
「おじさん、自分でどんなユーチューバーを目指そうかって考えたことある?」
もちろんそんな事考えたことはなかった。あえていえば毎日楽しく動画を撮って、それで大金を得られるタイプであった。一番近いのはやはり正統派だろうか。
「やっぱり正統派かなぁ。楽そうだし」
師匠は小さく舌打ちした。いけない、師匠もこのタイプだった。
軽率に楽そう、などと発言してしまったことについて、俺は深く謝罪し、遺憾の意を表した。
「おじさん、なんかゲームとかやってないの? ゲーム実況は一番簡単よ。上手いに越したことはないけど、人気のゲームをやるだけで人が来るし、見せ場はゲーム自体が作ってくれるわ。なにより編集もたいして必要ないしね。世界で一番稼ぐユーチューバーもゲーム実況者よ」
「師匠。俺、ゲームってやったことなくて……」
師匠は俺に聞こえるくらいの音の舌打ちをした。
だってしょうがないじゃない! やったことないんだもの!
スマホでもゲームができることを知っていたがやり方がわからなかった。そもそもスマホとは電話ではないのか。無理にゲームをやる必要もなかろう。
「じゃあ趣味は? 釣りとかキャンプみたいなアウトドアはおじさん連中が食いつきやすいし、最近には若い人にも人気あるの。なにより自然を写しているだけで絵になるし。料理なんかもいいわね」
「いやぁ~、そうゆうのはちょっとやったことないなあ……趣味もなあ、あえて言えばYouTube鑑賞かなぁ~……」
師匠はさらに大きな音で舌打ちをした。詳しく言えばパチンコだったり風俗だったりの趣味を持つ俺だが、さすがに小学生にカミングアウトするのは得策ではないだろう。健全な趣味など持ち合わせてはいない俺だった。
「じゃあもう体張るしかないわね」
「それはいいんだけど。でも俺、ネタがなんにも思い浮かばなくって……」
師匠は俺の髪をぐわっと鷲掴みにした。
いてて、はげるって。
「ネタなんか考える必要ないわ。YouTubeで人気の動画探して、片っ端からパクればいいのよ」
「えええ!? パクりって……でも、もうやってあるのは人気出ないんじゃない?」
師匠はニンマリして言った。その笑みは完全に炎上タイプのする笑顔だった。まらちゃんねるのファンがこんなもの見たらチャンネル登録者数は半分にまで減るだろう。
「オリジナルより面白くすればいいだけよ。おじさんが作った方が面白かったら皆そっちを見るわ。それともう一つ。動画は毎日欠かさず出しなさい。それも同じような時間がいいわね。それに、やっていくうちに個性ってのは勝手に出てくるものよ」
毎日同じ時間に動画を出すと言うのはかなり効率的な手法だ。
例えば、人気ユーチューバーであるHIKAKINなんかは子供をターゲットとし、子供が晩御飯を食べ終えるような時間を狙って毎日投稿している。
聞くところによると動画を毎日出すことによって視聴者は明日の動画を期待してチャンネル登録してしまうらしい。さらに毎日作ることによって理論上1年で365本動画が撮れるわけだ。
所持している動画数というのは、例えれば自動販売機と同じである。設置されているだけ商品が売れやすい。
1本の動画を100回再生させるより100本の動画で100回再生させた方が圧倒的に楽で効率的なのである。といっても、世界一チャンネル登録者を持つチャンネルは2000本台の動画しか出していないというのだからこれもまたわからない話である。ただ一つ言えるのはYouTubeの場合、どれだけ投稿しても維持費がかからないのだから、やはり動画数が多いに越したことはないのだ。
今日の師匠の授業はそれにて終了した。
*
晩飯を食べながら俺は師匠の授業を思い出す。何もわからなかった俺であったが、とりあえず1日1本の動画撮影は守ろうと思う。
スマホに通知が入る。
まらちゃんねるの新着動画を知らせる通知である。師匠もまた、先の教えの通りに毎日動画を投稿しているのであった。
今までネタがないと動画を撮らなかったが、模倣していいとなれば話は別だ。
晩飯を食べ終わり、早速俺はコンビニの袋から新製品のスイーツ(笑)を取り出し、それをレビューする動画を撮ってYouTubeに投稿した。初めてまともな動画を作った気がする。見直しても特に面白い動画ではなかったが、俺は達成感に酔いしれていた。それは社会人になりたてのころ、初めて一人で仕事をこなした感覚に似ていた。
運送会社を辞めた時と比べ、俺は確実にユーチューバーに近づいていたのであった。
*
次の日、俺はまた師匠に教えを乞おうと公園に来ていた。
相変わらず公園に一人でいるのは浮いていたが、俺はもうそんなことは気にしない。しばらく待つと、見慣れた姿が歩いてきたので声をかける。
「おーい! 師匠~~!!」
師匠はバタバタと走ってきて俺に会心の一撃をくらわす。攻撃はクリティカルヒットし、俺は悶絶した。その筋の人からすればご褒美だろうが、俺からすれば痛いだけだ。
「おじさん、あんたね! 昨日の動画何なの!?」
「えっと、コンビニのスイーツレビューだけど……」
師匠はわなわなと拳を握りしめ俺に怒鳴った。
「私の動画と丸かぶりしてんじゃないのよバカッ!!」
昨日の講義帰りに買ったスイーツは、偶然にも昨日まらちゃんねるで紹介されたスイーツと同じものだったのである。無理もない、昨日発売の商品を同じコンビニで買ったのだから……
「えぇ~、昨日オリジナルより面白ければパクっていいって……」
俺はそう言ってしまってからハッとした。
師匠は指をパキパキと鳴らしながら、笑いながら近づいてくる。
今のは俺の失言だ。
俺にでもそれくらいわかる。舐めるな。
真昼間っから自分でも鳥肌が立つくらいの萌え声をあげ、カメラに向かって自己紹介する27歳無職の姿がそこにはあった。予想は出来るだろうが、それは俺だった。別に俺は女キャラがほぼ登場していなかったこの小説の人気が出ない事を危惧して萌えキャラ枠に立候補したわけではない。なぜこんなことになったのか、それは師匠の教えを忠実に再現したからである。
「YouTubeで再生数を伸ばすのなんて簡単よ」
師匠は雄弁と語り、俺はメモを取りながら真剣に話を聞く。
前回、見事に師匠から指導いただく約束を取り付けたので、さっそくご教授願ったのだ。
「ほうほう、師匠、俺はどうしたらいいのでしょう?」
「私の動画が伸びた理由。それは……かわいさよ!!」
俺はなるほどおおおお!! と叫んだあとそれをそのまま実践したのである。一時の恥で飯が食えるというのなら安いものだ。
「って! こんなもの誰が見るかああああああああああ!!」
華麗なノリ突っ込みを披露した俺なのであった。おっさんが媚びる姿など誰も見たくない。俺も見たくない。誰も得しない。俺も得しない。俺でもそれくらいわかる。舐めるな。
「ていうかおじさんの動画見たけど、そもそも動画になってないじゃない」
確かに俺の挙げた2本の動画は、意味不明な動画と、撮影失敗に終わったこれもまた意味不明な動画だけであった。
「だって師匠、俺もう何撮ったらいいかわからなくて……」
師匠はため息をつきながら話し始める。
「いい? 日本ではユーチューバーには大きく分けて3種類のタイプがあるわ。リスナーが求めている動画はそれぞれ違うの」
「ほう、と言いますと?」
俺は始めてみる師匠の真剣な顔に耳を傾ける。
「まずはイケメン大学生タイプ。クラスの人気者がなるタイプよ。面白い言動やリアクションでファンを増やしてく正統派ユーチューバー。日本では一番理想のタイプね。容姿が良かったら人気がうなぎ上りしやすいし、一度ついたファンはなかなか離れないわ。私もこのタイプね」
なるほど、俺が見るのも大抵このタイプだろう。確かに再生数は多いし、誰が見ても面白いと思える動画ばかりだ。動画の内容もそうだが、それより投稿する人物自体が人を引き寄せるのだろう。
「次にインテリ劇団員タイプ。新しい商品や特定の分野を誰よりも詳しく解説するユーチューバーよ。プロ並みに専門知識が長けていないとなれないわ。皆気になるところや欲しい情報を得るために目につきやすいわね。編集技術が大事だけど、投稿者に興味がない人も、知りたい情報は見たくなっちゃうのよ」
俺が動画作りやパソコンの使い方を学んだのはこのタイプだろう。たしかに知識があればそうゆう解説動画を作って人間の知識欲につけこむ動画が作れるではないか。ううむ、なるほど。だが俺にはできそうにないタイプだな。俺は技術も知識も一般以下だ。自覚はある。
「最後に、おすすめしないけど悪役プロレスラータイプ。視聴者を強烈に煽ったり、明らかに不快だと思われる動画を使って炎上させるユーチューバーよ。コメント欄は荒れるし低評価が押されまくるタイプ。でも皆そんな動画って見たくなっちゃうのよ。どんな評価だろうと再生されれば稼げるのは変わらないしね」
炎上タイプ。俺はそう聞いてもピンと来なかった。最近ニュースで見た、空を飛ばせるラジコンで補導された少年みたいな人の事を言うのだろうか。プロレスのヒール(悪役)みたいなもんか? あんまりなりたいとは思わないなあ。
「おじさん、自分でどんなユーチューバーを目指そうかって考えたことある?」
もちろんそんな事考えたことはなかった。あえていえば毎日楽しく動画を撮って、それで大金を得られるタイプであった。一番近いのはやはり正統派だろうか。
「やっぱり正統派かなぁ。楽そうだし」
師匠は小さく舌打ちした。いけない、師匠もこのタイプだった。
軽率に楽そう、などと発言してしまったことについて、俺は深く謝罪し、遺憾の意を表した。
「おじさん、なんかゲームとかやってないの? ゲーム実況は一番簡単よ。上手いに越したことはないけど、人気のゲームをやるだけで人が来るし、見せ場はゲーム自体が作ってくれるわ。なにより編集もたいして必要ないしね。世界で一番稼ぐユーチューバーもゲーム実況者よ」
「師匠。俺、ゲームってやったことなくて……」
師匠は俺に聞こえるくらいの音の舌打ちをした。
だってしょうがないじゃない! やったことないんだもの!
スマホでもゲームができることを知っていたがやり方がわからなかった。そもそもスマホとは電話ではないのか。無理にゲームをやる必要もなかろう。
「じゃあ趣味は? 釣りとかキャンプみたいなアウトドアはおじさん連中が食いつきやすいし、最近には若い人にも人気あるの。なにより自然を写しているだけで絵になるし。料理なんかもいいわね」
「いやぁ~、そうゆうのはちょっとやったことないなあ……趣味もなあ、あえて言えばYouTube鑑賞かなぁ~……」
師匠はさらに大きな音で舌打ちをした。詳しく言えばパチンコだったり風俗だったりの趣味を持つ俺だが、さすがに小学生にカミングアウトするのは得策ではないだろう。健全な趣味など持ち合わせてはいない俺だった。
「じゃあもう体張るしかないわね」
「それはいいんだけど。でも俺、ネタがなんにも思い浮かばなくって……」
師匠は俺の髪をぐわっと鷲掴みにした。
いてて、はげるって。
「ネタなんか考える必要ないわ。YouTubeで人気の動画探して、片っ端からパクればいいのよ」
「えええ!? パクりって……でも、もうやってあるのは人気出ないんじゃない?」
師匠はニンマリして言った。その笑みは完全に炎上タイプのする笑顔だった。まらちゃんねるのファンがこんなもの見たらチャンネル登録者数は半分にまで減るだろう。
「オリジナルより面白くすればいいだけよ。おじさんが作った方が面白かったら皆そっちを見るわ。それともう一つ。動画は毎日欠かさず出しなさい。それも同じような時間がいいわね。それに、やっていくうちに個性ってのは勝手に出てくるものよ」
毎日同じ時間に動画を出すと言うのはかなり効率的な手法だ。
例えば、人気ユーチューバーであるHIKAKINなんかは子供をターゲットとし、子供が晩御飯を食べ終えるような時間を狙って毎日投稿している。
聞くところによると動画を毎日出すことによって視聴者は明日の動画を期待してチャンネル登録してしまうらしい。さらに毎日作ることによって理論上1年で365本動画が撮れるわけだ。
所持している動画数というのは、例えれば自動販売機と同じである。設置されているだけ商品が売れやすい。
1本の動画を100回再生させるより100本の動画で100回再生させた方が圧倒的に楽で効率的なのである。といっても、世界一チャンネル登録者を持つチャンネルは2000本台の動画しか出していないというのだからこれもまたわからない話である。ただ一つ言えるのはYouTubeの場合、どれだけ投稿しても維持費がかからないのだから、やはり動画数が多いに越したことはないのだ。
今日の師匠の授業はそれにて終了した。
*
晩飯を食べながら俺は師匠の授業を思い出す。何もわからなかった俺であったが、とりあえず1日1本の動画撮影は守ろうと思う。
スマホに通知が入る。
まらちゃんねるの新着動画を知らせる通知である。師匠もまた、先の教えの通りに毎日動画を投稿しているのであった。
今までネタがないと動画を撮らなかったが、模倣していいとなれば話は別だ。
晩飯を食べ終わり、早速俺はコンビニの袋から新製品のスイーツ(笑)を取り出し、それをレビューする動画を撮ってYouTubeに投稿した。初めてまともな動画を作った気がする。見直しても特に面白い動画ではなかったが、俺は達成感に酔いしれていた。それは社会人になりたてのころ、初めて一人で仕事をこなした感覚に似ていた。
運送会社を辞めた時と比べ、俺は確実にユーチューバーに近づいていたのであった。
*
次の日、俺はまた師匠に教えを乞おうと公園に来ていた。
相変わらず公園に一人でいるのは浮いていたが、俺はもうそんなことは気にしない。しばらく待つと、見慣れた姿が歩いてきたので声をかける。
「おーい! 師匠~~!!」
師匠はバタバタと走ってきて俺に会心の一撃をくらわす。攻撃はクリティカルヒットし、俺は悶絶した。その筋の人からすればご褒美だろうが、俺からすれば痛いだけだ。
「おじさん、あんたね! 昨日の動画何なの!?」
「えっと、コンビニのスイーツレビューだけど……」
師匠はわなわなと拳を握りしめ俺に怒鳴った。
「私の動画と丸かぶりしてんじゃないのよバカッ!!」
昨日の講義帰りに買ったスイーツは、偶然にも昨日まらちゃんねるで紹介されたスイーツと同じものだったのである。無理もない、昨日発売の商品を同じコンビニで買ったのだから……
「えぇ~、昨日オリジナルより面白ければパクっていいって……」
俺はそう言ってしまってからハッとした。
師匠は指をパキパキと鳴らしながら、笑いながら近づいてくる。
今のは俺の失言だ。
俺にでもそれくらいわかる。舐めるな。
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