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清純派小学生、まらチャンネル!
待ち合わせをドタキャンされた時の話をするよ……【涙】
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「すいっませんでっしたあああああ!!」
平日の夕暮れ、公園で土下座をする27のおっさんと、それを見下す女子小学生の姿がそこにはあった。
原因は言うまでもなく、昨日のバックレ事件である。
俺を見下す師匠の目は、冷たく、冷酷で、一切の弁解など許さないと思わせた。俺は地面に額をこすりつけ、まるで命だけは勘弁してくれと言わんばかりの必死さを、通りがかるすべての人間に失笑されていたのである。
「私、昨日ここで待っててあげたのになー」
「すいっませんでっしたあああああああああ!!」
師匠は昨日も、帰りがけに公園に寄り、そして俺の姿が見つからなかったのでしばらくブランコに揺られていたのだという。その真偽を確かめる手段は、当然もう無いわけだが、嘘にしろ、真実にしろ、俺にはひたすら謝罪し続けるしか選択肢は無かったのである。
「来なかったってことは、もう私に教わることがないって言う意味なのかなー」
「すいっませんでしああああああああああああああああああああああ!!」
少女は、まるで数百年生きてきた吸血鬼のように、禍々しいオーラを背にまとい、一瞬も休むことなく俺を睨み、見下している。その対象である俺はまるでこれから捕食されるんじゃないかと、冷や汗が止まらなかった。仮にも、己の可愛らしさでのし上がってきた少女がしていい顔ではなかったが、そんな忠告をしたら俺の体はこの世に残らないだろう。
「喋ってたら私なーんか喉かわいちゃったなあ」
「はい、買ってきますううううう!!」
少女の喉の渇きを知った俺は、この機を逃す手はないと自販機に向かって、土下座からのクラウチングスタートを華麗に決めたのである。
「つっても何買えばいいんだ……」
自販機には多種に渡る清涼飲料水が並んでいるが、俺は師匠の好みなど知らない。いや、仮に知っていたとしても人間がその場で飲みたいものなどわかるはずがない。なぜならそれは言ってしまえばその時の気分で決まるからだ。炭酸かコーヒーかお茶か、はたまた合成着色料が大量に入ったジュースか、俺は悩みに悩んだ挙句、自販機に並ぶすべてのジュースを一本ずつ買い、それを両手に抱えて師匠のもとへと走ったのである。当然である。出方を間違えては死につながる。まさに死に物狂いだ。
「買ってきましたあああああああああ!!」
俺が腕に抱えた大量の缶を師匠はチラリと見る。たとえ師匠が透き通るような水が飲みたかろうが、コーラが飲みたかろうが、ブラックが飲みたかろうが、おしるこが飲みたかろうが俺の腕の中には全てのレパートリーが収まっていた。これで文句はなかろう。俺は勝利を確信し、愛想笑いを師匠に向けた。
「私、スタバのキャラメルマキアートが飲みたい気……」
「買ってきますうううううううううううううううう!!」
師匠が言い終わる前に俺は近くのコンビニまで走り、師匠の要望する無駄に高いコーヒーを買い、
「……分なんだけど」
師匠が言い終わる前に俺はそれを届けた。
「お待たせしましたああああああ!!」
「ふむ、ご苦労」
師匠はストローを刺し、それで喉を潤わせ始めた。こうして、失ったものは非常に大きく、得たものは飲みたくもない大量の缶ジュースという結末で、俺はご機嫌ななめだった師匠の機嫌を、ほぼ垂直にまで立て直すことに成功したのである。
*
「幸おじさん。次バックレたら許さないよ。てゆうか番号教えときなさいよ」
俺は師匠に言われるがまま、携帯番号を交換した。アドレス帳に登録される女性は、母を除けば、記念すべき一人目だった。
だが、相手は小学生である。喜んでいいのか、非常に悩ましい。
「ああ、悪かったよ。昨日バイトの面接行ったらすっかり忘れちまってな」
「ふぅん、幸おじさんバイトするんだ」
さすがの俺でもプライドというものがある。生活費が苦しいとは口に出せなかった。つい先程、余計な買い物をしてさらに苦しくなったわけだが。
「ああ、コンビニのバイト。新商品が入ったらすぐわかるだろ?」
「なるほどね、それは感心だけど、まさかすぐそこのロー○ン?」
師匠は荒川公園からそう遠くないコンビニかと質問した。まさにそこである。ちなみに俺の家も目と鼻の先だ。ちなみに熊谷駅も歩いてすぐだ。車どころか、俺の生活には自転車すらまったくと言っていいほど必要ないのである。
「ああ、そうだよ。師匠もよく行くの?」
「あそこネットの配信とか毛嫌いしてない? 昔、高校生のバイトが店で遊んでYouTubeにアップして有名になったじゃない」
そういえばそんなことあったような、なかったような。
なんせあまりニュースなどには関心の無い俺である。例えそうだったとしても、運よくテレビなんかが取材に来ている現場に出くわさない限りは、記憶に残らないだろう。
「へえ、そういえばSNSは禁止ってオーナーが言ってたな」
「幸おじさん、それ完全にアウトじゃない?」
師匠が呆れた顔で俺にそう言ってきたものだから、俺はムキになって反論した。
「だってYouTubeは動画投稿サイトだろ? 調べたらSNSのくくりには入ってなかったぜ?」
「まあ、本気でそう思ってんならそれでもいいわ。私関係ないし。でも隠してた方がいいわよ」
やっぱりか……。俺は実は薄々ダメなんじゃあないかと感じていた。たしかにYouTubeがSNSであるかどうかと言われれば、それは違うと答える人が多いだろう。だが、情報を発信するという意味では同じだし、その影響力もまた同程度だ。師匠の言う通り山崎さんには隠し通すことにしよう。
手に持ったキャラメルマキアートがカラになったらしく、師匠がそれをひらひらと振ったので、俺は英国執事並みに丁寧にそれを受け取りごみ箱に捨てた。
「それより、幸おじさん。普通に動画撮るの、そろそろやめた方がいいんじゃない?」
俺は師匠に言われた通り、毎日動画を投稿している。再生数も徐々に伸びている。それの何が問題だというのか。
「なんで? 結構順調だと思うけど」
「今のうちはね。でも皆、すぐ飽きて見なくなるわよ」
師匠の話では、確かに今は炎上動画のおかげでそこそこ見る人間がいて、さらに普通の動画を投稿し続けるもんだから、視聴者の絶好の的になっているという。
だがそれは、師匠の動画から俺の動画に移住したように、他の炎上系ユーチューバーが出た際にそちらに視聴者を取られてしまう。との事だった。
「確かになあ。でもじゃあ何撮ればいいんだよ」
「燃料を投下し続けるのよ。嫌われ続ければ再生数が減ることはないわ」
師匠の話はもっともだがそれはちょっとなあ……。人に好かれる方ではないと思うが、だからといって人に嫌われるのが好きというわけではない。人間だもの。
でも確かに炎上して再生数を伸ばしたからな。あれがなかったら未だに再生数30回あたりをさまよっていたかもしれない。
「んー、たしかになあ。でもそしたら俺はなにを撮ればいいの?」
「そこは自分で考えなさいよ。私、嫌われる方法なんか知らないわよ」
もとはと言えば、師匠の動画が炎上したんだよな。
あの時は愛猫のめらちゃんに服を着せたんだっけ。じゃあ俺も師匠に猫借りて服を着せたら……なんて、俺は口が裂けても言うつもりはない。
「わかった師匠。俺、ちょっと考えてみるよ」
今日の授業はそこで終了した。
俺は師匠の話を思い返しながら家に帰る。
しかしこれを読んでくれている人は何人いるのだろうか。お気づきだと思うが、1話3千字を目安に書いているのだが、師匠の機嫌を直すくだりで早くもそれは到達しようとしている。まずい、オチがない。そう焦る俺のもとに向こうから勝手にオチがやってきたのである。
「あれ? この前事務所で会いましたよね!?」
ふいに声をかけられ、俺が振り向いた先にはコンビニでぶつかった制服JKの姿があった。
平日の夕暮れ、公園で土下座をする27のおっさんと、それを見下す女子小学生の姿がそこにはあった。
原因は言うまでもなく、昨日のバックレ事件である。
俺を見下す師匠の目は、冷たく、冷酷で、一切の弁解など許さないと思わせた。俺は地面に額をこすりつけ、まるで命だけは勘弁してくれと言わんばかりの必死さを、通りがかるすべての人間に失笑されていたのである。
「私、昨日ここで待っててあげたのになー」
「すいっませんでっしたあああああああああ!!」
師匠は昨日も、帰りがけに公園に寄り、そして俺の姿が見つからなかったのでしばらくブランコに揺られていたのだという。その真偽を確かめる手段は、当然もう無いわけだが、嘘にしろ、真実にしろ、俺にはひたすら謝罪し続けるしか選択肢は無かったのである。
「来なかったってことは、もう私に教わることがないって言う意味なのかなー」
「すいっませんでしああああああああああああああああああああああ!!」
少女は、まるで数百年生きてきた吸血鬼のように、禍々しいオーラを背にまとい、一瞬も休むことなく俺を睨み、見下している。その対象である俺はまるでこれから捕食されるんじゃないかと、冷や汗が止まらなかった。仮にも、己の可愛らしさでのし上がってきた少女がしていい顔ではなかったが、そんな忠告をしたら俺の体はこの世に残らないだろう。
「喋ってたら私なーんか喉かわいちゃったなあ」
「はい、買ってきますううううう!!」
少女の喉の渇きを知った俺は、この機を逃す手はないと自販機に向かって、土下座からのクラウチングスタートを華麗に決めたのである。
「つっても何買えばいいんだ……」
自販機には多種に渡る清涼飲料水が並んでいるが、俺は師匠の好みなど知らない。いや、仮に知っていたとしても人間がその場で飲みたいものなどわかるはずがない。なぜならそれは言ってしまえばその時の気分で決まるからだ。炭酸かコーヒーかお茶か、はたまた合成着色料が大量に入ったジュースか、俺は悩みに悩んだ挙句、自販機に並ぶすべてのジュースを一本ずつ買い、それを両手に抱えて師匠のもとへと走ったのである。当然である。出方を間違えては死につながる。まさに死に物狂いだ。
「買ってきましたあああああああああ!!」
俺が腕に抱えた大量の缶を師匠はチラリと見る。たとえ師匠が透き通るような水が飲みたかろうが、コーラが飲みたかろうが、ブラックが飲みたかろうが、おしるこが飲みたかろうが俺の腕の中には全てのレパートリーが収まっていた。これで文句はなかろう。俺は勝利を確信し、愛想笑いを師匠に向けた。
「私、スタバのキャラメルマキアートが飲みたい気……」
「買ってきますうううううううううううううううう!!」
師匠が言い終わる前に俺は近くのコンビニまで走り、師匠の要望する無駄に高いコーヒーを買い、
「……分なんだけど」
師匠が言い終わる前に俺はそれを届けた。
「お待たせしましたああああああ!!」
「ふむ、ご苦労」
師匠はストローを刺し、それで喉を潤わせ始めた。こうして、失ったものは非常に大きく、得たものは飲みたくもない大量の缶ジュースという結末で、俺はご機嫌ななめだった師匠の機嫌を、ほぼ垂直にまで立て直すことに成功したのである。
*
「幸おじさん。次バックレたら許さないよ。てゆうか番号教えときなさいよ」
俺は師匠に言われるがまま、携帯番号を交換した。アドレス帳に登録される女性は、母を除けば、記念すべき一人目だった。
だが、相手は小学生である。喜んでいいのか、非常に悩ましい。
「ああ、悪かったよ。昨日バイトの面接行ったらすっかり忘れちまってな」
「ふぅん、幸おじさんバイトするんだ」
さすがの俺でもプライドというものがある。生活費が苦しいとは口に出せなかった。つい先程、余計な買い物をしてさらに苦しくなったわけだが。
「ああ、コンビニのバイト。新商品が入ったらすぐわかるだろ?」
「なるほどね、それは感心だけど、まさかすぐそこのロー○ン?」
師匠は荒川公園からそう遠くないコンビニかと質問した。まさにそこである。ちなみに俺の家も目と鼻の先だ。ちなみに熊谷駅も歩いてすぐだ。車どころか、俺の生活には自転車すらまったくと言っていいほど必要ないのである。
「ああ、そうだよ。師匠もよく行くの?」
「あそこネットの配信とか毛嫌いしてない? 昔、高校生のバイトが店で遊んでYouTubeにアップして有名になったじゃない」
そういえばそんなことあったような、なかったような。
なんせあまりニュースなどには関心の無い俺である。例えそうだったとしても、運よくテレビなんかが取材に来ている現場に出くわさない限りは、記憶に残らないだろう。
「へえ、そういえばSNSは禁止ってオーナーが言ってたな」
「幸おじさん、それ完全にアウトじゃない?」
師匠が呆れた顔で俺にそう言ってきたものだから、俺はムキになって反論した。
「だってYouTubeは動画投稿サイトだろ? 調べたらSNSのくくりには入ってなかったぜ?」
「まあ、本気でそう思ってんならそれでもいいわ。私関係ないし。でも隠してた方がいいわよ」
やっぱりか……。俺は実は薄々ダメなんじゃあないかと感じていた。たしかにYouTubeがSNSであるかどうかと言われれば、それは違うと答える人が多いだろう。だが、情報を発信するという意味では同じだし、その影響力もまた同程度だ。師匠の言う通り山崎さんには隠し通すことにしよう。
手に持ったキャラメルマキアートがカラになったらしく、師匠がそれをひらひらと振ったので、俺は英国執事並みに丁寧にそれを受け取りごみ箱に捨てた。
「それより、幸おじさん。普通に動画撮るの、そろそろやめた方がいいんじゃない?」
俺は師匠に言われた通り、毎日動画を投稿している。再生数も徐々に伸びている。それの何が問題だというのか。
「なんで? 結構順調だと思うけど」
「今のうちはね。でも皆、すぐ飽きて見なくなるわよ」
師匠の話では、確かに今は炎上動画のおかげでそこそこ見る人間がいて、さらに普通の動画を投稿し続けるもんだから、視聴者の絶好の的になっているという。
だがそれは、師匠の動画から俺の動画に移住したように、他の炎上系ユーチューバーが出た際にそちらに視聴者を取られてしまう。との事だった。
「確かになあ。でもじゃあ何撮ればいいんだよ」
「燃料を投下し続けるのよ。嫌われ続ければ再生数が減ることはないわ」
師匠の話はもっともだがそれはちょっとなあ……。人に好かれる方ではないと思うが、だからといって人に嫌われるのが好きというわけではない。人間だもの。
でも確かに炎上して再生数を伸ばしたからな。あれがなかったら未だに再生数30回あたりをさまよっていたかもしれない。
「んー、たしかになあ。でもそしたら俺はなにを撮ればいいの?」
「そこは自分で考えなさいよ。私、嫌われる方法なんか知らないわよ」
もとはと言えば、師匠の動画が炎上したんだよな。
あの時は愛猫のめらちゃんに服を着せたんだっけ。じゃあ俺も師匠に猫借りて服を着せたら……なんて、俺は口が裂けても言うつもりはない。
「わかった師匠。俺、ちょっと考えてみるよ」
今日の授業はそこで終了した。
俺は師匠の話を思い返しながら家に帰る。
しかしこれを読んでくれている人は何人いるのだろうか。お気づきだと思うが、1話3千字を目安に書いているのだが、師匠の機嫌を直すくだりで早くもそれは到達しようとしている。まずい、オチがない。そう焦る俺のもとに向こうから勝手にオチがやってきたのである。
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