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9月9日 足はだれでももつれるものか
しおりを挟む他人の、足がもつれる瞬間を目撃した。
日々利用しているスーパーの、長身で、アンソニーとあだ名したい感じの、全体的に薄い色合いのイメージの、20代前半と想像される男性の、足がもつれる瞬間を目撃した。
売り場を歩いてきて、混みあったレジのヘルプに入ろうとしたのであろう瞬間、どこがどうなったのか、足がもつれ、グラッとバランスを崩したものの、おっとっと、という感じで数歩よろけてから、体勢を立て直した。
ちょっとホッとした。
あんなふうに足がもつれるの、ときどきあるんだけど、私だけじゃなかった。足が太いのが原因ではなさそうだ。年齢のせいでもないかもしれない。
そう思って、ホッとした。
ホッとして、足取り軽く帰宅した。
なんだろうね。みんなとおなじだなんてイヤだって、思う性質なのだけれど、こういうところは、自分だけじゃないって思いたいものなのよね。
足がもつれやすいなんて、いいじゃん。私らしい!
とは思えない。
頭痛持ち? 腰痛持ち? 個性的でいいじゃん、なんて思えない。
あ、頭痛持ちも腰痛持ちも、いっぱいいるか。
ちょっといい例えが思いつかないのだけれど。
うん、なんだろう、最近、全般的にそんな感じはあるかもしれないなぁ。
個性的って言われるの苦手になってる。変わっているって思われないか、心配することが増えている。だから黙っていよう、とか。
こういう感じは。。。高校生くらいのときにもあったような。
まさか、また思春期?
時勢がらかしら、いろいろ不安定な気がするな。
うまくやっていこう。
自分とうまくやる。この秋の目標はこれかしら。
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