1 / 3
プロローグ
しおりを挟む
不合格
不合格
不合格
「•••」
都会の街並みを1人、大きな鞄を背負って女の子が歩いていた。
「•••」
彼女は西園さくら子。この物語の主人公だ。田舎から都会に芸能界へ入る為に上京してはオーディションを受けている。だが、一向に受かる様子はなく彼女の心は尽きかけた。
「•••駄目なのかなあ」
そんな時だった。
「きゃ」
誰かとぶつかってしまったようだ。顔を見上げると、長髪の男が立っている。すると
「大丈夫かい?」
声をかけられた。
「はい」
「すまない。眼鏡、弁償させてくれないかい?」
下を見ると。ぶつかった弾みでメガネが割れてしまっていた。
「いえ•••その。大丈夫ですから。」
遠慮する彼女。
「いいから」
しかしながらスマートに言葉を交わす長髪の男。
「•••はい」
眼鏡ショップにいき、買ってもらった彼女。
「ありがとうございます」
「いやいや。悪かった。お気に入りだったのならすまない」
彼はひたすら謝っていた。独りぼっちな都会で初めて話をかけてくれたのが、この男だった。
「自己紹介がまだだった。私は滝ノ入月香(たきのいり るか)」
名を名乗りながら。
名刺をさくら子に、渡す。
「•••メイクアップアーティスト」
彼の名刺にはそうかかれていた。
「ああ。私はそうして生計を立てている。趣味でもあるかな」
そう言いながらマジマジとこちらを見つめてくる。見窄らしい格好のためか、身体を手で覆おとしては意味もなく、きょどきょどした態度で視線をずらしてしまう。
「ところで、君は都会へ何しにきたんだい? 」
「・・・。」
言いづらそうに、口を閉じたままにしてしまう。沢山の荷物を見つめられる。
「家出?」
「違います!」
家出と言われてふと大声を出す、彼女。
「おおう。それはすまない。」
少し驚いたように反応する。
「大きな声出せるんだね。」
感心したようにうんうんと頷きを見せる。
「すると、何をしているの? この都市に住んでいるわけでは無さそうだよね。」
「夢を叶えるために来たんです」
「夢?」
「はい。アイドルになりたくて上京したんです。けど、なかなかうまくいかなくて・・・」
「うーん・・・アイドルねぇ」
再び、全身を見渡す。
「・・・るかさん?」
「まあはっきり言えばダサいわねぇ
「」
ガーン、とショックを受ける少女。
「いやまあ。そりゃ、分かると思うけど。」
「もう諦めた方がいいのかなって。」
「・・・」
パンっと、てをたたき女の子に提案を持ちかけた。
「私、気になってる学校があったのよ。なんでも、アイドルの養成学校って言われてる。
「アイドルを目指す養成学校。ですか?」
「うんうん。でもね、入学試験(オーディション)を受けるには2人のペアであることが必須なの」
「私は趣味も仕事もメイクという柄だったがね。これも何かの縁だ。さくら子くん。私と一緒に時期の入学試験受けてみないかい?
「•••」
私が。この人とペアで。
「え・・・ええ!?」
この出会いが。
後に彼と彼女が、アイドル養成校の頂点を目指すきっかけとなるのだった。
不合格
不合格
「•••」
都会の街並みを1人、大きな鞄を背負って女の子が歩いていた。
「•••」
彼女は西園さくら子。この物語の主人公だ。田舎から都会に芸能界へ入る為に上京してはオーディションを受けている。だが、一向に受かる様子はなく彼女の心は尽きかけた。
「•••駄目なのかなあ」
そんな時だった。
「きゃ」
誰かとぶつかってしまったようだ。顔を見上げると、長髪の男が立っている。すると
「大丈夫かい?」
声をかけられた。
「はい」
「すまない。眼鏡、弁償させてくれないかい?」
下を見ると。ぶつかった弾みでメガネが割れてしまっていた。
「いえ•••その。大丈夫ですから。」
遠慮する彼女。
「いいから」
しかしながらスマートに言葉を交わす長髪の男。
「•••はい」
眼鏡ショップにいき、買ってもらった彼女。
「ありがとうございます」
「いやいや。悪かった。お気に入りだったのならすまない」
彼はひたすら謝っていた。独りぼっちな都会で初めて話をかけてくれたのが、この男だった。
「自己紹介がまだだった。私は滝ノ入月香(たきのいり るか)」
名を名乗りながら。
名刺をさくら子に、渡す。
「•••メイクアップアーティスト」
彼の名刺にはそうかかれていた。
「ああ。私はそうして生計を立てている。趣味でもあるかな」
そう言いながらマジマジとこちらを見つめてくる。見窄らしい格好のためか、身体を手で覆おとしては意味もなく、きょどきょどした態度で視線をずらしてしまう。
「ところで、君は都会へ何しにきたんだい? 」
「・・・。」
言いづらそうに、口を閉じたままにしてしまう。沢山の荷物を見つめられる。
「家出?」
「違います!」
家出と言われてふと大声を出す、彼女。
「おおう。それはすまない。」
少し驚いたように反応する。
「大きな声出せるんだね。」
感心したようにうんうんと頷きを見せる。
「すると、何をしているの? この都市に住んでいるわけでは無さそうだよね。」
「夢を叶えるために来たんです」
「夢?」
「はい。アイドルになりたくて上京したんです。けど、なかなかうまくいかなくて・・・」
「うーん・・・アイドルねぇ」
再び、全身を見渡す。
「・・・るかさん?」
「まあはっきり言えばダサいわねぇ
「」
ガーン、とショックを受ける少女。
「いやまあ。そりゃ、分かると思うけど。」
「もう諦めた方がいいのかなって。」
「・・・」
パンっと、てをたたき女の子に提案を持ちかけた。
「私、気になってる学校があったのよ。なんでも、アイドルの養成学校って言われてる。
「アイドルを目指す養成学校。ですか?」
「うんうん。でもね、入学試験(オーディション)を受けるには2人のペアであることが必須なの」
「私は趣味も仕事もメイクという柄だったがね。これも何かの縁だ。さくら子くん。私と一緒に時期の入学試験受けてみないかい?
「•••」
私が。この人とペアで。
「え・・・ええ!?」
この出会いが。
後に彼と彼女が、アイドル養成校の頂点を目指すきっかけとなるのだった。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
敗戦国の姫は、敵国将軍に掠奪される
clayclay
恋愛
架空の国アルバ国は、ブリタニア国に侵略され、国は壊滅状態となる。
状況を打破するため、アルバ国王は娘のソフィアに、ブリタニア国使者への「接待」を命じたが……。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
同じアパートに住む年上未亡人美女は甘すぎる。
ピコサイクス
青春
大学生の翔太は、一人暮らしを始めたばかり。
真下の階に住むのは、落ち着いた色気と優しさを併せ持つ大人の女性・水無瀬紗夜。
引っ越しの挨拶で出会った瞬間、翔太は心を奪われてしまう。
偶然にもアルバイト先のスーパーで再会した彼女は、翔太をすぐに採用し、温かく仕事を教えてくれる存在だった。
ある日の仕事帰り、ふたりで過ごす時間が増えていき――そして気づけば紗夜の部屋でご飯をご馳走になるほど親密に。
優しくて穏やかで――その色気に触れるたび、翔太の心は揺れていく。
大人の女性と大学生、甘くちょっぴり刺激的な同居生活(?)がはじまる。
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
与兵衛長屋つれあい帖 お江戸ふたり暮らし
かずえ
歴史・時代
旧題:ふたり暮らし
長屋シリーズ一作目。
第八回歴史・時代小説大賞で優秀短編賞を頂きました。応援してくださった皆様、ありがとうございます。
十歳のみつは、十日前に一人親の母を亡くしたばかり。幸い、母の蓄えがあり、自分の裁縫の腕の良さもあって、何とか今まで通り長屋で暮らしていけそうだ。
頼まれた繕い物を届けた帰り、くすんだ着物で座り込んでいる男の子を拾う。
一人で寂しかったみつは、拾った男の子と二人で暮らし始めた。
サレ妻の娘なので、母の敵にざまぁします
二階堂まりい
大衆娯楽
大衆娯楽部門最高記録1位!
※この物語はフィクションです
流行のサレ妻ものを眺めていて、私ならどうする? と思ったので、短編でしたためてみました。
当方未婚なので、妻目線ではなく娘目線で失礼します。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる