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外伝 紅の鎖苦羅解放軍
第3話 ブルガリアの鬼
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リリーとリリーの召喚してくれた異世界人、安達藤九郎盛長が仲間になり、とりあえず私たちは仲間探しの旅に出ることにした。
村の人々の話によると南にある大きな洞窟の奥地に“鬼”を名乗る集団がいるとの情報で、私たちはそこに向かった。
「本当にこんな薄暗い洞窟の中に鬼なんかいるのか?」
「リリー、その情報については村の何人かの住人から同じような話が挙がっているから問題ないはずだ」
「まぁ、神撫が言うなら間違いないかも、な?」
「ちょっと、その言い方だとジブンが同じこと言っても信用しないみたいに聞こえるんだけど!?」
「まぁまぁ、お二方。言い争いは…」
「とりあえず、洞窟の奥まで行ってみるか」
そして、その洞窟の中には確かに何かがいた形跡があった。放置されたモンスターの死骸や破損して使い物にならなくなった剣や盾、槍などがあり、少なくともそれに理性、知性があることは分かった。でも、その何かに該当しそうな生物の死骸は見つからなかった。
「この辺りで一回休憩する?」
「うん、ジブンは賛成だよ」
「オレはもう少し探索してみる」
「儂はリリー様にご同行させていただきます」
ある程度まで洞窟の中を探り、やっと一息つけると思っていたのだが…
「おい神撫、幸那、奥から何か異様な魔力を感じるぞ」
「そうか、なら休憩が終わったら早く行ってみよう」
「それだけじゃねぇ、1体ソイツらの仲間が来るぞ!もう時間ねぇけどどうする?」
「なら、その何かが来るのを待ってみようか」
「正気か、先手打たれたらそれで終わりだぞ!?」
「でも、もし相手に敵意が一切なかったのにその同胞を殺してその何かの全員を敵に回すようなことがあったら?リリーはせっかく私の革命に協力してくれようとしてくれたのに、それで革命どころじゃなくなったら?」
「…あーもう!!分かった。待ちゃいいんだろ?」
「…ありがとう、リリー」
少しして、洞窟の奥の方から凄まじい気配を感じ一応臨戦態勢に入ったが、奥から現れたのは猫耳族らしき種族だった。
「貴様らは何者だ」
「私たちは洞窟の奥にいる“鬼”を名乗る集団について調べに来た」
「おっと、それは私たちのことですね。私はただの護衛なので王のところに連れていきますね」
*
そしてその“鬼”のすみかに案内されたが、異様なのはその体から放たれる魔力や気配だけでなく、全員が巨乳だった。私自身、9歳の分際で言うことではないのは分かっているけど、周りと比べてあまり自分の身体に自信はある方ではないから早く離脱したいような気分だった。
「我が王よ、客人を連れて参りました」
「だから言ってるじゃん!お客さんとかの前でもボクを王呼ばわりしないでって!そもそも、私はあの基準で決められたくなかったんだけど、コンプレックスだから!」
「しかし、一族の迷信では…」
「まぁまぁティオール、お客さんの前だからそんなに怒らずに…」
「メジェインはあんな決め方されて恥ずかしくないの!?」
「いいじゃないですか、それだけ特別ってことですし…」
「全ッ然よくなーーい!!」
「あの…そろそろいいですか?」
「あっ、ごめんなさいお客さん。私は一応この一族の王、ティオール。そして王補佐のメジェイン。あなたたちは?」
「私は神撫・櫻井。こっちは友人の幸那・戦ヶ原と百合・ロメニア、安達藤九郎盛長。それで、あなたたちは一体何なんですか?」
「そう聞かれても…、そうだ、君たちって『ブルガリア』っていう国知ってる?」
「あ、先祖がつくった異世界の地図にありました。その国と何か関わりがあるんですか?」
「実は私たちはその国の“鬼”で、一族ごと…どこだっけ?ほら、あの国」
「それってまさか、帝国フェリエのことですか?」
「あ、そうそう、そこに召喚されたんだけど、王様っぽい人が「おい召喚術師ども、俺は性奴隷を召喚しろなんざ一言も言ってねぇぞ!!」って言ってて、そのまま国の外に追放されちゃったけど行く当てがなかったからこの洞窟に住むようになったの」
「…そうですか。やはりフェリエは滅ぼすべきだ」
「え?何て?」
「ティオールさん、私たちは帝国フェリエを滅ぼす為の革命を起こそうと考えています。協力してくださいませんか?あなたたちもフェリエに捨てられたのでしょう?私も両親をあの愚王に殺されているので同情というか、少しでも共感できるので…」
「そっか。そんなに辛いことがあったんだね。それなら、私たちも協力しましょう」
「ティオール!?私はそんなことに巻き込まれたくありませんわ!」
「王の言うことは?」
「…ぜ、絶対、です」
「それなら決まりだね。じゃあ、これからよろしく」
「はい、協力してくださりありがとうございます」
「ねぇ、敬語やめようよ」
「え?」
「だって、私たち仲間でしょ?」
そう言って、目の前の猫耳族の王は笑った。
続く 次回、幸那の戦う意味が判明!?
※明日、キャラ紹介更新
村の人々の話によると南にある大きな洞窟の奥地に“鬼”を名乗る集団がいるとの情報で、私たちはそこに向かった。
「本当にこんな薄暗い洞窟の中に鬼なんかいるのか?」
「リリー、その情報については村の何人かの住人から同じような話が挙がっているから問題ないはずだ」
「まぁ、神撫が言うなら間違いないかも、な?」
「ちょっと、その言い方だとジブンが同じこと言っても信用しないみたいに聞こえるんだけど!?」
「まぁまぁ、お二方。言い争いは…」
「とりあえず、洞窟の奥まで行ってみるか」
そして、その洞窟の中には確かに何かがいた形跡があった。放置されたモンスターの死骸や破損して使い物にならなくなった剣や盾、槍などがあり、少なくともそれに理性、知性があることは分かった。でも、その何かに該当しそうな生物の死骸は見つからなかった。
「この辺りで一回休憩する?」
「うん、ジブンは賛成だよ」
「オレはもう少し探索してみる」
「儂はリリー様にご同行させていただきます」
ある程度まで洞窟の中を探り、やっと一息つけると思っていたのだが…
「おい神撫、幸那、奥から何か異様な魔力を感じるぞ」
「そうか、なら休憩が終わったら早く行ってみよう」
「それだけじゃねぇ、1体ソイツらの仲間が来るぞ!もう時間ねぇけどどうする?」
「なら、その何かが来るのを待ってみようか」
「正気か、先手打たれたらそれで終わりだぞ!?」
「でも、もし相手に敵意が一切なかったのにその同胞を殺してその何かの全員を敵に回すようなことがあったら?リリーはせっかく私の革命に協力してくれようとしてくれたのに、それで革命どころじゃなくなったら?」
「…あーもう!!分かった。待ちゃいいんだろ?」
「…ありがとう、リリー」
少しして、洞窟の奥の方から凄まじい気配を感じ一応臨戦態勢に入ったが、奥から現れたのは猫耳族らしき種族だった。
「貴様らは何者だ」
「私たちは洞窟の奥にいる“鬼”を名乗る集団について調べに来た」
「おっと、それは私たちのことですね。私はただの護衛なので王のところに連れていきますね」
*
そしてその“鬼”のすみかに案内されたが、異様なのはその体から放たれる魔力や気配だけでなく、全員が巨乳だった。私自身、9歳の分際で言うことではないのは分かっているけど、周りと比べてあまり自分の身体に自信はある方ではないから早く離脱したいような気分だった。
「我が王よ、客人を連れて参りました」
「だから言ってるじゃん!お客さんとかの前でもボクを王呼ばわりしないでって!そもそも、私はあの基準で決められたくなかったんだけど、コンプレックスだから!」
「しかし、一族の迷信では…」
「まぁまぁティオール、お客さんの前だからそんなに怒らずに…」
「メジェインはあんな決め方されて恥ずかしくないの!?」
「いいじゃないですか、それだけ特別ってことですし…」
「全ッ然よくなーーい!!」
「あの…そろそろいいですか?」
「あっ、ごめんなさいお客さん。私は一応この一族の王、ティオール。そして王補佐のメジェイン。あなたたちは?」
「私は神撫・櫻井。こっちは友人の幸那・戦ヶ原と百合・ロメニア、安達藤九郎盛長。それで、あなたたちは一体何なんですか?」
「そう聞かれても…、そうだ、君たちって『ブルガリア』っていう国知ってる?」
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「…そうですか。やはりフェリエは滅ぼすべきだ」
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「ティオール!?私はそんなことに巻き込まれたくありませんわ!」
「王の言うことは?」
「…ぜ、絶対、です」
「それなら決まりだね。じゃあ、これからよろしく」
「はい、協力してくださりありがとうございます」
「ねぇ、敬語やめようよ」
「え?」
「だって、私たち仲間でしょ?」
そう言って、目の前の猫耳族の王は笑った。
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