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魔法学校編
セレスティー家
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闘技場 実技授業中
一日一回はある闘技場で行われる実技訓練。
今日の授業は魔法をマトに的確に当てるという地味な訓練だった。
アルフィスは下級魔法しか使えないので、毎回、客席で見学。
自分のクラスの生徒が一生懸命に訓練している姿をあくびしながら見ていた。
「この授業は暇だな。まぁほとんどの授業は暇なんだけど」
このセリフは毎回の口ぐせになっていた。
そして毎回、アルフィスと客席見学している生徒がいた。
男子生徒だが髪が肩より長く、少し赤みがかった色。顔立ちは整っているが目の下にクマがあり、毎日顔色が悪かった。
アルフィスも最初は"よう"とか言って話しかけていたが、ボソッと"どうも"とかしか言わないので話しかけなくなっていた。
完全にアルフィスが苦手なタイプだった。
「ああいう、魔法使えたら楽しかったのになぁ」
アルフィスはしみじみ語る。
これも実技訓練があるたび毎回呪文のように言う言葉になっていた。
「この前の決闘見てたよ。凄かったね」
隣のいつも無口な生徒が口を開く。
アルフィスは今までにないことに少し驚いた。
でもやはりボソボソとイマイチ聞き取りづらい。
「下級魔法を使って聖騎士に勝つなんてね。魔法使いであんな戦い方は見たことがない」
「そりゃどうも」
最近よく言われることだ。
お前のは魔法じゃないと。
それはアルフィスにも充分わかっていた。
魔法と言いながら結局物理なのだから。
「僕は体が弱いからあんな戦い方ができる君が羨ましいよ」
「別に俺も強かねぇよ」
横の生徒は驚いた表情でアルフィスを見た。
アルフィスは実技訓練をおこなってる生徒達を暇そうに眺めている。
「弱くても、弱いなりにできることはある。最初っから諦めるか、最後まで足掻くかのどちらかだ」
「……」
「最初で諦めようが、途中で諦めようが、諦めてんのは同じことだし。最後まで足掻くな
らとことん足掻く。俺はハンパは嫌いなのさ」
アルフィスの言葉を聞いて、その生徒も実技訓練をおこなってる生徒達を見た。
「君は面白い人だね。この世界の人間じゃないみたいだ」
「そうかもしれんな」
この世界では力こそ全ての定義がある。
この世界のだいたいの人間は自分に才能が無いと思った時点で諦める。
「自己紹介がまだだったね、僕はレイア・セレスティー。よろしく」
そう言って、握手を求められる。
アルフィスは握り返した。
「アルフィス・ハートルだ。よろしく」
「よろしくアルフィス君。僕の名前に驚かないんだね」
「なぜだ?」
「レイアなんて女子の名前だからさ」
もしかしたら自分の名前にコンプレックスがあるんだとアルフィスは感じた。
「じゃあレイって呼ぶ。俺のこともアルでいい」
「よろしくアル君」
少し涙目のレイアはまた実技訓練を見る。
何か吹っ切れたようなそんな顔をしていた。
____________________
全ての授業が終わり、下校途中。
ザックとライアンはバディ相手と連携訓練と言って、闘技場へ向かったため、アルフィスは一人で下校していた。
そこに不意に後ろから声をかけられた。
「やぁアル君。よかったら一緒に寮まで戻らないかい?」
アルフィスが振り向くと、そこいたのはレイアだった。
相変わらず顔色が悪い。
「レイか。いいぜー」
この学校に来てからザックとライアン以外と歩くのは初めてだったアルフィスは少し嬉しかった。
前世だとみんなから怖がられて声をかけられるということがなかったからだ。
「そういえば、レイは火の国出身なのか?」
「そうだよ。中央部に住んでた。アル君も火の国でしょ?」
いくら頭の悪いアルフィスでも今までのことを思うと、中央部なら結構な家柄なのではないかと容易に想像できた。
「べルート出身だ」
「あー、あのド田舎の」
べルートってそんな田舎なのかと思ったが、冷静に考えると荷馬車でセントラルに中央部経由できた時、中央部まで七日くらいかかっていた。
それを思えば納得だった。
「俺も生まれるなら中央部がよかったなぁ。どちらかと言うと都会っ子なんだよな俺」
よくわからい発言にレイアは首を傾げるが、何か思い出している様子だった。
「僕はいい思い出は無いけどね」
「そうなの?なんか華やかなイメージだけど」
「家が家だからね。僕の家は女家系なんだよ」
アルフィスはどう言う意味かわからなかった。
あからさまに首を傾げる。
「うちは姉様が十人いる。女性しか生まれないはずの家系なんだ。そこになぜか僕が生まれた」
「それは大変そうだな……」
アルフィスは姉のリリーの事を思い出してた。
姉が一人いるだけでも大変なのに、それが十人もいたら、顔色も悪くなる。
「ほとんどみんな聖騎士なんだ。僕のことを可愛がったのは一番上の姉様だけだね」
「いい姉ちゃんなんだな」
「うん。聖騎士団の副団長だったんだけど、団長と喧嘩して左遷させられたんだ。今は火の国の……それこそべルート近くにいるよ」
アルフィスは確かに団長があんな性格なら喧嘩してもおかしくないなと思った。
「姉ちゃん強いのか?」
「姉様は強いよ。シックス・ホルダーだし」
「マジか」
無邪気に語るレイアをよそに、アルフィスは胸の高鳴りを感じた。
これは一度お会いしてみたいと思った。
「父上は僕が嫌いなんだよ。いつも怒るんだ」
「うちもそうだな。何回も殴られたぞ」
「へー。じゃあ一緒だ!」
レイアは満面の笑みになった。
初めて、自分と同じ境遇で分かり合える友人ができたことにとても喜んでいた。
そうのこうしているうちに寮に到着した。
寮の101号室がレイアの部屋だった。
「じゃあ、ここで失礼するよ。また明日ねアル君」
「ああ、お疲れー」
別れた時は何も思わなかったが、寮の階段を登りながらアルフィスはあることに気づく。
ここは一年生が住む寮で、学年が上がる度に隣に立つ二年生の寮に移る。
つまりここには火、水、風、土のそれぞれの国の一年生しか住んでいない。
ライアンが言っていたが、部屋番号は貴族の序列順だということ。
部屋番号が若ければ若いほどランクが高い貴族だそうだ。
一年の全ての国の中で、一番高い位の貴族。
それがレイア・セレスティー。
魔法学校、最高クラスの魔力の持ち主だった。
ちなみにアルフィスは最上階の一番奥の部屋だった。
一日一回はある闘技場で行われる実技訓練。
今日の授業は魔法をマトに的確に当てるという地味な訓練だった。
アルフィスは下級魔法しか使えないので、毎回、客席で見学。
自分のクラスの生徒が一生懸命に訓練している姿をあくびしながら見ていた。
「この授業は暇だな。まぁほとんどの授業は暇なんだけど」
このセリフは毎回の口ぐせになっていた。
そして毎回、アルフィスと客席見学している生徒がいた。
男子生徒だが髪が肩より長く、少し赤みがかった色。顔立ちは整っているが目の下にクマがあり、毎日顔色が悪かった。
アルフィスも最初は"よう"とか言って話しかけていたが、ボソッと"どうも"とかしか言わないので話しかけなくなっていた。
完全にアルフィスが苦手なタイプだった。
「ああいう、魔法使えたら楽しかったのになぁ」
アルフィスはしみじみ語る。
これも実技訓練があるたび毎回呪文のように言う言葉になっていた。
「この前の決闘見てたよ。凄かったね」
隣のいつも無口な生徒が口を開く。
アルフィスは今までにないことに少し驚いた。
でもやはりボソボソとイマイチ聞き取りづらい。
「下級魔法を使って聖騎士に勝つなんてね。魔法使いであんな戦い方は見たことがない」
「そりゃどうも」
最近よく言われることだ。
お前のは魔法じゃないと。
それはアルフィスにも充分わかっていた。
魔法と言いながら結局物理なのだから。
「僕は体が弱いからあんな戦い方ができる君が羨ましいよ」
「別に俺も強かねぇよ」
横の生徒は驚いた表情でアルフィスを見た。
アルフィスは実技訓練をおこなってる生徒達を暇そうに眺めている。
「弱くても、弱いなりにできることはある。最初っから諦めるか、最後まで足掻くかのどちらかだ」
「……」
「最初で諦めようが、途中で諦めようが、諦めてんのは同じことだし。最後まで足掻くな
らとことん足掻く。俺はハンパは嫌いなのさ」
アルフィスの言葉を聞いて、その生徒も実技訓練をおこなってる生徒達を見た。
「君は面白い人だね。この世界の人間じゃないみたいだ」
「そうかもしれんな」
この世界では力こそ全ての定義がある。
この世界のだいたいの人間は自分に才能が無いと思った時点で諦める。
「自己紹介がまだだったね、僕はレイア・セレスティー。よろしく」
そう言って、握手を求められる。
アルフィスは握り返した。
「アルフィス・ハートルだ。よろしく」
「よろしくアルフィス君。僕の名前に驚かないんだね」
「なぜだ?」
「レイアなんて女子の名前だからさ」
もしかしたら自分の名前にコンプレックスがあるんだとアルフィスは感じた。
「じゃあレイって呼ぶ。俺のこともアルでいい」
「よろしくアル君」
少し涙目のレイアはまた実技訓練を見る。
何か吹っ切れたようなそんな顔をしていた。
____________________
全ての授業が終わり、下校途中。
ザックとライアンはバディ相手と連携訓練と言って、闘技場へ向かったため、アルフィスは一人で下校していた。
そこに不意に後ろから声をかけられた。
「やぁアル君。よかったら一緒に寮まで戻らないかい?」
アルフィスが振り向くと、そこいたのはレイアだった。
相変わらず顔色が悪い。
「レイか。いいぜー」
この学校に来てからザックとライアン以外と歩くのは初めてだったアルフィスは少し嬉しかった。
前世だとみんなから怖がられて声をかけられるということがなかったからだ。
「そういえば、レイは火の国出身なのか?」
「そうだよ。中央部に住んでた。アル君も火の国でしょ?」
いくら頭の悪いアルフィスでも今までのことを思うと、中央部なら結構な家柄なのではないかと容易に想像できた。
「べルート出身だ」
「あー、あのド田舎の」
べルートってそんな田舎なのかと思ったが、冷静に考えると荷馬車でセントラルに中央部経由できた時、中央部まで七日くらいかかっていた。
それを思えば納得だった。
「俺も生まれるなら中央部がよかったなぁ。どちらかと言うと都会っ子なんだよな俺」
よくわからい発言にレイアは首を傾げるが、何か思い出している様子だった。
「僕はいい思い出は無いけどね」
「そうなの?なんか華やかなイメージだけど」
「家が家だからね。僕の家は女家系なんだよ」
アルフィスはどう言う意味かわからなかった。
あからさまに首を傾げる。
「うちは姉様が十人いる。女性しか生まれないはずの家系なんだ。そこになぜか僕が生まれた」
「それは大変そうだな……」
アルフィスは姉のリリーの事を思い出してた。
姉が一人いるだけでも大変なのに、それが十人もいたら、顔色も悪くなる。
「ほとんどみんな聖騎士なんだ。僕のことを可愛がったのは一番上の姉様だけだね」
「いい姉ちゃんなんだな」
「うん。聖騎士団の副団長だったんだけど、団長と喧嘩して左遷させられたんだ。今は火の国の……それこそべルート近くにいるよ」
アルフィスは確かに団長があんな性格なら喧嘩してもおかしくないなと思った。
「姉ちゃん強いのか?」
「姉様は強いよ。シックス・ホルダーだし」
「マジか」
無邪気に語るレイアをよそに、アルフィスは胸の高鳴りを感じた。
これは一度お会いしてみたいと思った。
「父上は僕が嫌いなんだよ。いつも怒るんだ」
「うちもそうだな。何回も殴られたぞ」
「へー。じゃあ一緒だ!」
レイアは満面の笑みになった。
初めて、自分と同じ境遇で分かり合える友人ができたことにとても喜んでいた。
そうのこうしているうちに寮に到着した。
寮の101号室がレイアの部屋だった。
「じゃあ、ここで失礼するよ。また明日ねアル君」
「ああ、お疲れー」
別れた時は何も思わなかったが、寮の階段を登りながらアルフィスはあることに気づく。
ここは一年生が住む寮で、学年が上がる度に隣に立つ二年生の寮に移る。
つまりここには火、水、風、土のそれぞれの国の一年生しか住んでいない。
ライアンが言っていたが、部屋番号は貴族の序列順だということ。
部屋番号が若ければ若いほどランクが高い貴族だそうだ。
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