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第五章
第二話 食材がない!
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砦の防衛とライトニングロウの討伐の功績を讃えられた俺は、バカンスに来ており、海の中を泳いでいた。
ふぅ、海で遊ぶなんて、子どものころ依頼だな。
「リュシアンさん待ってください!」
「リュシアン待ってよ!」
先に海の中に入って泳いでいると、ユリヤとテレーゼがその場で止まるように言い、俺のところまで泳いで来る。
「もう、一人で楽しまないでよ。海の中に入るときは三人一緒に入ると言う、あたしの計画が台無しじゃない」
「いや、そんな計画を立てていたのなら前持って言ってくれよ」
「まぁ、良いわ。それよりも浅瀬の方に戻るわよ」
「何でだ?」
どうしてわざわざ浅瀬の方に戻る必要があるのか、その理由が分からない俺は首を傾げる。
「普通、海に来たら互いに水を掛け合ったり、砂浜で追いかけっこをしたりしてキャキャ、ウフフってするものでしょう!」
さも常識のようにテレーゼが言うが、そもそも海で何をしようとそれはその人の自由だ。別に強要されるものではない。
「いや、それは普通ではなく、カップルなんかがイチャイチャするためにやっているだけだからな」
「とにかく行くわよ。今日はあたしがしたいことに、とことん付き合ってもらうのだから」
テレーゼが俺の腕を握ると、強引に浅瀬の方に引っ張る。
「分かった。戻るから引っ張らないでくれ。泳ぎ難い」
彼女の言うことを聞くと言うと、テレーゼはニヤリと口角を上げた。
もしかしてこうなることが分かっていて、わざと俺の腕を引っ張りやがったのか。もしそうなら、テレーゼは計算高くなっている。
いや、俺の性格を把握されているのかもしれないな。強引に言われると拒否できないと言う俺の性格が。
渋々と浅瀬の方に戻ると、テレーゼがいきなり海水を俺にかけてくる。
「それそれ!」
「私もやります」
テレーゼとユリヤがペアを組み、俺にたくさんの海水をぶっかけてくる。
彼女たちは本気のようで、飛んでくる水の量がエグかった。海水が口の中に入り、塩分が広がっていく。
まぁ、彼女たちが楽しんでいるのならまぁいいか。
「やられてばかりいられるかよ! 反撃だ!」
「キャッ!」
「やったわね! お返しよ!」
反撃とばかりに海水を二人にかけると、ユリヤはその場で転倒してテレーゼは反撃とばかりに水を掛け合う。
「リュシアン君頑張れ! 女の子に負けるな!」
エレーヌさんの声が聞こえ、俺はそちらに顔を向ける。彼女は俺の用意したビーチチェアーの上で横になり、飲み物を飲んで寛いでいた。
「隙あり!」
「ぶあっ!」
余所見をした隙を突かれ、俺の顔面に大量の水が掛けられる。意表を突かれた俺はその場に転倒して体全体を海に浸けた。
「ガハッ、ガハッ、ゴホッ」
「あはは! あたしの勝ち! 次は追いかけっこよ! あたしを捕まえて!」
海水を飲んで咽せていると、テレーゼが笑い出す。そして今度は追いかけっこをすると言い、俺から離れて行った。
「それじゃリュシアンさんが鬼ですね。私も逃げますので捕まえてください!」
テレーゼに続いてユリヤも俺から逃げて行く。
どうやら鬼ごっこは確定したようだ。
「仕方がない。童心に戻ったつもりで鬼を楽しませてもらおう」
俺は浅瀬の部分を走りながら二人を追いかける。しかし海の中ということもあり、砂に足が取られて上手く歩くことができない。
泳ぐにしては浅すぎるし、絶妙な場所を選んで逃げているな。
だけどこのままでは男が廃る。絶対に二人を捕まえてみせる。
一度砂浜に上がってからまずユリヤを狙うことにした。
砂浜の方が海水のない分、抵抗力が弱い。砂浜経由で距離を縮めた方が捕まえる確率は高くなる。
砂浜の上を走り、ユリヤと距離を縮める。そして間合いに入った瞬間、跳躍してユリヤの前に跳んだ。
「きゃあ!」
海の中に入った瞬間に水飛沫が飛び、ユリヤは怯んでその場に立ち尽くす。
「はいタッチ」
彼女の肩に手を振れると、ユリヤは笑みを浮かべた。
「あはは、捕まっちゃいました」
何だか嬉しそうな顔をしている気がするけど、気のせいか?
「あとはテレーゼだな」
「そうですね。どこに行ったのでしょうか?」
辺りを見渡してみるも、テレーゼの姿が見当たらない。
もしかして潜水して俺に気付かれないようにしているのか?
「ちょっと海の中を探してくる。ユリヤは浜辺に上がってくれ」
「分かりました」
ユリヤに浜辺に上がるように言い、俺は海の中に潜ってテレーゼを探す。
いないな。仮に本気で逃げたとしても、沖の方までは行かないと思うのだけど。
海の中を捜索するも、歌姫の姿はどこにも見当たらなかった。
一度海面から顔を出して周辺を見るも、テレーゼの姿を見つけることができない。
もしかしてもっと奥の方まで逃げたんじゃ。
「リュシアン捕まえた!」
そう思った瞬間、後方からテレーゼの声が聞こえたかと思うと、背中に抱きつかれる。
「うわっ! びっくりした!」
「あはは。驚かせてごめんなさい」
「いや、見つかってよかった。それよりも、俺から離れてくれないか? 泳ぎ難い」
「それはダメよ!」
俺から離れるように言うと、テレーゼは拒否するどころか更に密着してきた。
「どうして拒否る!」
「だって、あたしの水着流されてしまったもの。離れたら丸見えになってしまうわ」
彼女の言葉に、俺は一瞬脳がフリーズしてしまった。
ま、待て待て! テレーゼの水着が流されてしまったってどういうことだよ! そう言えば、水着の感触とはなんか違うような気がしていたけど、本当に彼女の胸が押し当たっているのか!
変に意識してしまい、思わず俺のムスコが反応してしまいそうになる。
お、落ち着け! 今の状態をテレーゼに見られたら『変態!』と罵られてしまうぞ。
「テ、テレーゼ。とにかく海岸の方に向かおう。俺が前を隠しているから」
「ダメよ! それだとユリヤたちに水着が流されたことがバレてしまう!」
確かに彼女は世界の歌姫でもある。そんな大物が水着を流されて上半身裸だなんて世間に知らせるわけにはいかない。
でも、だからと言ってこのままでいる訳にはいかない。
「な、何か方法がないか!」
俺は辺りを見渡す。すると、海面に白いビキニが浮かんでいるのが見えた。
「あった!」
少し泳いで腕を伸ばし、テレーゼのビキニを掴む。
「ほら、これって失くした水着じゃないか?」
「本当だ! ありがとうリュシアン! 付けるからこっち見ないでね」
白いビキニをテレーゼに渡すと、彼女は付けるから自分の方を見るなと言う。
「もう良いわよ」
言われたとおりにしていると、どうやら水着をつけ終わったようで、俺は振り向く。
「あ、あんまり見ないでよ。恥ずかしいんだから」
頬を赤らめ、モジモジとしている彼女はいつも以上に可愛らしく見えた。
「とにかくそろそろ戻ろう」
「そうね。そうしましょう」
エレーヌさんたちが待っている浜辺に戻ると、そろそろ別荘に戻ると言う話になり、俺たちは別荘に向かう。
別荘は海から歩いて十分のところにあった。中に入ると掃除が行き届いてあり、とても清潔感があった。
「別荘って聞いていたから、掃除をしないといけないって思っていたけど、綺麗にしてありますね」
「ええ、ここの管理人の人が時々掃除をしているらしいから、その心配はないわ。それじゃあ料理を始めましょうか?」
笑みを浮かべながら、エレーヌさんは自分のリュックから中身を取り出す。しかし、その笑顔も直ぐに青ざめさせた。
何だか嫌な予感がするけど、気のせいだよな。
「皆んなに悲しいお知らせがあるわ。食料を持ってくるのを忘れた」
最後まで読んでいただきありがとうございます。
面白かった! この物語は期待できる! 続きが早く読みたい!
など思っていただけましたら、【感想】や【お気に入り登録】をしていただけると、作者のモチベが上がり、更新が早くなります。
【感想】は一言コメントや誤字報告でも大丈夫です。気軽にしていただけると助かります。
何卒宜しくお願いします。
ふぅ、海で遊ぶなんて、子どものころ依頼だな。
「リュシアンさん待ってください!」
「リュシアン待ってよ!」
先に海の中に入って泳いでいると、ユリヤとテレーゼがその場で止まるように言い、俺のところまで泳いで来る。
「もう、一人で楽しまないでよ。海の中に入るときは三人一緒に入ると言う、あたしの計画が台無しじゃない」
「いや、そんな計画を立てていたのなら前持って言ってくれよ」
「まぁ、良いわ。それよりも浅瀬の方に戻るわよ」
「何でだ?」
どうしてわざわざ浅瀬の方に戻る必要があるのか、その理由が分からない俺は首を傾げる。
「普通、海に来たら互いに水を掛け合ったり、砂浜で追いかけっこをしたりしてキャキャ、ウフフってするものでしょう!」
さも常識のようにテレーゼが言うが、そもそも海で何をしようとそれはその人の自由だ。別に強要されるものではない。
「いや、それは普通ではなく、カップルなんかがイチャイチャするためにやっているだけだからな」
「とにかく行くわよ。今日はあたしがしたいことに、とことん付き合ってもらうのだから」
テレーゼが俺の腕を握ると、強引に浅瀬の方に引っ張る。
「分かった。戻るから引っ張らないでくれ。泳ぎ難い」
彼女の言うことを聞くと言うと、テレーゼはニヤリと口角を上げた。
もしかしてこうなることが分かっていて、わざと俺の腕を引っ張りやがったのか。もしそうなら、テレーゼは計算高くなっている。
いや、俺の性格を把握されているのかもしれないな。強引に言われると拒否できないと言う俺の性格が。
渋々と浅瀬の方に戻ると、テレーゼがいきなり海水を俺にかけてくる。
「それそれ!」
「私もやります」
テレーゼとユリヤがペアを組み、俺にたくさんの海水をぶっかけてくる。
彼女たちは本気のようで、飛んでくる水の量がエグかった。海水が口の中に入り、塩分が広がっていく。
まぁ、彼女たちが楽しんでいるのならまぁいいか。
「やられてばかりいられるかよ! 反撃だ!」
「キャッ!」
「やったわね! お返しよ!」
反撃とばかりに海水を二人にかけると、ユリヤはその場で転倒してテレーゼは反撃とばかりに水を掛け合う。
「リュシアン君頑張れ! 女の子に負けるな!」
エレーヌさんの声が聞こえ、俺はそちらに顔を向ける。彼女は俺の用意したビーチチェアーの上で横になり、飲み物を飲んで寛いでいた。
「隙あり!」
「ぶあっ!」
余所見をした隙を突かれ、俺の顔面に大量の水が掛けられる。意表を突かれた俺はその場に転倒して体全体を海に浸けた。
「ガハッ、ガハッ、ゴホッ」
「あはは! あたしの勝ち! 次は追いかけっこよ! あたしを捕まえて!」
海水を飲んで咽せていると、テレーゼが笑い出す。そして今度は追いかけっこをすると言い、俺から離れて行った。
「それじゃリュシアンさんが鬼ですね。私も逃げますので捕まえてください!」
テレーゼに続いてユリヤも俺から逃げて行く。
どうやら鬼ごっこは確定したようだ。
「仕方がない。童心に戻ったつもりで鬼を楽しませてもらおう」
俺は浅瀬の部分を走りながら二人を追いかける。しかし海の中ということもあり、砂に足が取られて上手く歩くことができない。
泳ぐにしては浅すぎるし、絶妙な場所を選んで逃げているな。
だけどこのままでは男が廃る。絶対に二人を捕まえてみせる。
一度砂浜に上がってからまずユリヤを狙うことにした。
砂浜の方が海水のない分、抵抗力が弱い。砂浜経由で距離を縮めた方が捕まえる確率は高くなる。
砂浜の上を走り、ユリヤと距離を縮める。そして間合いに入った瞬間、跳躍してユリヤの前に跳んだ。
「きゃあ!」
海の中に入った瞬間に水飛沫が飛び、ユリヤは怯んでその場に立ち尽くす。
「はいタッチ」
彼女の肩に手を振れると、ユリヤは笑みを浮かべた。
「あはは、捕まっちゃいました」
何だか嬉しそうな顔をしている気がするけど、気のせいか?
「あとはテレーゼだな」
「そうですね。どこに行ったのでしょうか?」
辺りを見渡してみるも、テレーゼの姿が見当たらない。
もしかして潜水して俺に気付かれないようにしているのか?
「ちょっと海の中を探してくる。ユリヤは浜辺に上がってくれ」
「分かりました」
ユリヤに浜辺に上がるように言い、俺は海の中に潜ってテレーゼを探す。
いないな。仮に本気で逃げたとしても、沖の方までは行かないと思うのだけど。
海の中を捜索するも、歌姫の姿はどこにも見当たらなかった。
一度海面から顔を出して周辺を見るも、テレーゼの姿を見つけることができない。
もしかしてもっと奥の方まで逃げたんじゃ。
「リュシアン捕まえた!」
そう思った瞬間、後方からテレーゼの声が聞こえたかと思うと、背中に抱きつかれる。
「うわっ! びっくりした!」
「あはは。驚かせてごめんなさい」
「いや、見つかってよかった。それよりも、俺から離れてくれないか? 泳ぎ難い」
「それはダメよ!」
俺から離れるように言うと、テレーゼは拒否するどころか更に密着してきた。
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「だって、あたしの水着流されてしまったもの。離れたら丸見えになってしまうわ」
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ま、待て待て! テレーゼの水着が流されてしまったってどういうことだよ! そう言えば、水着の感触とはなんか違うような気がしていたけど、本当に彼女の胸が押し当たっているのか!
変に意識してしまい、思わず俺のムスコが反応してしまいそうになる。
お、落ち着け! 今の状態をテレーゼに見られたら『変態!』と罵られてしまうぞ。
「テ、テレーゼ。とにかく海岸の方に向かおう。俺が前を隠しているから」
「ダメよ! それだとユリヤたちに水着が流されたことがバレてしまう!」
確かに彼女は世界の歌姫でもある。そんな大物が水着を流されて上半身裸だなんて世間に知らせるわけにはいかない。
でも、だからと言ってこのままでいる訳にはいかない。
「な、何か方法がないか!」
俺は辺りを見渡す。すると、海面に白いビキニが浮かんでいるのが見えた。
「あった!」
少し泳いで腕を伸ばし、テレーゼのビキニを掴む。
「ほら、これって失くした水着じゃないか?」
「本当だ! ありがとうリュシアン! 付けるからこっち見ないでね」
白いビキニをテレーゼに渡すと、彼女は付けるから自分の方を見るなと言う。
「もう良いわよ」
言われたとおりにしていると、どうやら水着をつけ終わったようで、俺は振り向く。
「あ、あんまり見ないでよ。恥ずかしいんだから」
頬を赤らめ、モジモジとしている彼女はいつも以上に可愛らしく見えた。
「とにかくそろそろ戻ろう」
「そうね。そうしましょう」
エレーヌさんたちが待っている浜辺に戻ると、そろそろ別荘に戻ると言う話になり、俺たちは別荘に向かう。
別荘は海から歩いて十分のところにあった。中に入ると掃除が行き届いてあり、とても清潔感があった。
「別荘って聞いていたから、掃除をしないといけないって思っていたけど、綺麗にしてありますね」
「ええ、ここの管理人の人が時々掃除をしているらしいから、その心配はないわ。それじゃあ料理を始めましょうか?」
笑みを浮かべながら、エレーヌさんは自分のリュックから中身を取り出す。しかし、その笑顔も直ぐに青ざめさせた。
何だか嫌な予感がするけど、気のせいだよな。
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