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第七章
第五話 ディノブレードを倒しても、報酬は素材のみです。
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「うおおおおおおおおおおおおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉりゃ!」
俺は道を塞いでいるティラノ型のモンスター、ディノブレードに接近して太刀を降り下ろす。
刃はディノブレードの顎に当たり、皮膚が裂けて鮮血が噴き出した。
『ガオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオォォォォォォォォォォォォォン!』
ダメージを受けたモンスターは悲鳴のような雄叫びを上げながら、数歩後退する。
頭部は俺の太刀でダメージを与えることができる。問題はあの尻尾だな。
俺はやつの懐に入ってそのまま前転し、ディノブレードの背後を取る。そしてすぐに奴の尻尾を攻撃した。
その瞬間、金属同士がぶつかり合ったときのような甲高い音が響く。
やっぱり、刃物のようなこいつの尻尾は相当硬いな。部位破壊は考えないようにしたほうが良さそうだ。
でも、やつの尻尾を斬って攻撃力を下げないと危ないんだよな。だけど今の俺の太刀の切れ味だと、ここら辺が限界だと思うしかないか。
ムリをすれば刀身が折れてしまう。そうなってしまえば、ディノブレードを倒す算段がなくなる。
鍔迫り合いのような状態で思考を巡らせていると、モンスターは刃先を滑らせるようにして尻尾を動かした。
その瞬間火花が散ったかと思うと、太刀に熱が発生して俺は思わず得物を手放してしまう。
「しまった!」
慌てて拾いたい気持ちをぐっと堪えて、俺は一先ず後方に跳躍して下がる。
俺としたことがやつの熱伝導をすっかり忘れてしまっていた。
ディノブレードの尻尾と刃物が触れた場合、切れ味が劣っているとやつは先ほどのように尻尾を滑らせて火花を発生させる。
その時刃の分子を活発に動かされ、分子運動を激しくされたことで熱を生みだされたのだ。
ポーチに腕を突っ込み、中から耐熱性に優れた手袋を取り出して手に嵌める。
これで熱せられた太刀を握っても問題ない。
『ガオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオォォォォォォォォォォォォォン!』
ディノブレードは吠えると口を大きく開けて突進してくる。
「ただの突進なんかでビビるわけがないだろう」
再びやつに接近しようとしたその時、モンスターの挙動が変わった。
いきなりその場で立ち止まり、尻尾を前にもってくる。
この動きはまさか!
やつの攻撃を見抜いた俺は、すぐにエリーザ姫に視線を向ける。
彼女がいる場所なら、尻尾のリーチを考えても当たることはない。
姫様の安全を確認すると、俺は直ぐに姿勢を低くした。その瞬間、ディノブレードは尻尾を横薙ぎに振る。
体勢を低くして敵の攻撃を避けたが、俺の後にあった木々はモンスターの尻尾に当たり、真っ二つになると地面に倒れた。
木だったものは切り株と成り果てる。やつの尻尾の威力が凄まじいものだと一発で再認識した。
「やっぱりあの尻尾に触れれば、当たりどころが悪ければ即死だな」
どうやって倒すか考えようにも、地面に落ちている俺の太刀を拾わない限りはどうしようもない。
太刀に視線を向けていると、液体が地面に落ちるのが見えた。
顔を上げると、ディノブレードが口から涎を垂らしていた。
スタミナを消費したか。なら、今の内に太刀を拾いに行ける。
モンスターが攻撃してきても避けられるように、回り込みながら太刀のところに向かい、得物を拾う。
「よし、全然熱くない。これならまた熱伝導で熱せられても落とすことはないはずだ」
やつはスタミナ切れを起こしている。ダメージを与える隙は今だ。
太刀を構えてモンスターに接近しようとしたとき。
『ガオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオォォォォォォォォォォォォォン!』
ディノブレードが吠えると、やつの目が充血したかのように真っ赤になる。
「もしかして憤怒状態になったのか!」
確かディノブレードは飢餓状態のなると憤怒し易いと言う話を聞いたことがある。
空腹が怒りを募らせたのだ。
獰猛な性格が憤怒状態になると厄介だって言うのに。
こうなっては一秒でも早くやつを倒す必要がある。
そう考えていると、モンスターはエリーザ姫の方に顔を向けた。
そして、大きく口を開けて彼女に接近する。
「きゃあああああああああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
迫り来る恐怖に、エリーザ姫は悲鳴をあげた。
俺を捕らえることができないから、エリーザ姫を狙い出したか。
俺は地を蹴って全力で走る。
足の筋肉の収縮速度を早めると、人間は時速五十六から六十四キロメートルで走ることが可能になる。これが人間の本来の出せるスピードの限界だ。
だけどそれは脳が肉体を破壊しないように制御している。だから実際にはそんなに早く走ることはできないが、意識をすれば少しは違ってくる。
間に合え!
心の中で叫びながら、エリーザ姫に駆け寄ると、ディノブレードよりも早く到達することができた。
素早く彼女を抱き抱えると、体を翻してそのまま後方に跳躍した。
ワンテンポ遅れてディノブレードは誰もいないところを齧り付く。
「エリーザ姫、大丈夫ですか?」
「あ、はい。ありがとうございます」
エリーザ姫が危険に晒されるようになった以上は、早急に討伐するのが一番だ。こうなったらあれを使うしかないな。モンスターによっては暴れることもあるが、今よりはマシになるはずだ。
エリーザ姫を下ろして俺の背後に隠すと、ポーチに腕を突っ込む。そして球体を取り出した。
「エリーザ姫、俺がこれを投げた瞬間に目を瞑ってもらえますか」
「あ、はい」
作戦に協力してもらうと、俺は直ぐに球体を投げる。そして俺も直ぐに瞼を閉じた。
心の中で三秒ほど数えてから目を開けると、やつは放心しているかのように動かなくなった。
「よし、上手くいった!」
俺が投げたのはフラッシュ玉だ。衝撃を感じた瞬間に発光する仕組みになっており、その光を見たモンスターはしばらくの間盲目状態となる。
突然の強い光を目の当たりにすると、瞳孔の動きが遅れ、瞳の奥に大量の眩しい光が入ってしまう。
瞳の奥には光の刺激を電気信号に変え、脳に伝えるための網膜がある。それに対して大量の光を急激に浴びると、刺激が大きすぎることで網膜に炎症や剥離が起こってしまうのだ。
その影響でしばらくは視力を失ってしまう。モンスターの種類によって恐怖心から暴れるやつもいるが、このディノブレードは恐怖で動けないでいる。
攻撃するなら今の内だ!
チャンスを活かし、ディノブレードに接近すると足を切り裂く。するとバランスを崩したようでやつは転倒した。
モンスターが転倒した直後、やつの胸を斬った。
『ギャオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオォォォォォォォォォォォォォン!』
ディノブレードが悲鳴を上げるとモンスターは動かなくなる。
どうやら今の一撃が心臓に到達したみたいだな。
「ディノブレード討伐完了だ!」
ディノブレードを討伐したけど、これは依頼じゃないから金は入らないよな。まぁ、素材を剥ぎ取ってエレーヌさんに報告するか。出没しない場所に出るモンスターは気になるからな。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
面白かった! この物語は期待できる! 続きが早く読みたい!
など思っていただけましたら、【感想】や【お気に入り登録】をしていただけると、作者のモチベが上がり、更新が早くなります。
【感想】は一言コメントや誤字報告でも大丈夫です。気軽に書いていただけると嬉しいです。
何卒宜しくお願いします。
俺は道を塞いでいるティラノ型のモンスター、ディノブレードに接近して太刀を降り下ろす。
刃はディノブレードの顎に当たり、皮膚が裂けて鮮血が噴き出した。
『ガオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオォォォォォォォォォォォォォン!』
ダメージを受けたモンスターは悲鳴のような雄叫びを上げながら、数歩後退する。
頭部は俺の太刀でダメージを与えることができる。問題はあの尻尾だな。
俺はやつの懐に入ってそのまま前転し、ディノブレードの背後を取る。そしてすぐに奴の尻尾を攻撃した。
その瞬間、金属同士がぶつかり合ったときのような甲高い音が響く。
やっぱり、刃物のようなこいつの尻尾は相当硬いな。部位破壊は考えないようにしたほうが良さそうだ。
でも、やつの尻尾を斬って攻撃力を下げないと危ないんだよな。だけど今の俺の太刀の切れ味だと、ここら辺が限界だと思うしかないか。
ムリをすれば刀身が折れてしまう。そうなってしまえば、ディノブレードを倒す算段がなくなる。
鍔迫り合いのような状態で思考を巡らせていると、モンスターは刃先を滑らせるようにして尻尾を動かした。
その瞬間火花が散ったかと思うと、太刀に熱が発生して俺は思わず得物を手放してしまう。
「しまった!」
慌てて拾いたい気持ちをぐっと堪えて、俺は一先ず後方に跳躍して下がる。
俺としたことがやつの熱伝導をすっかり忘れてしまっていた。
ディノブレードの尻尾と刃物が触れた場合、切れ味が劣っているとやつは先ほどのように尻尾を滑らせて火花を発生させる。
その時刃の分子を活発に動かされ、分子運動を激しくされたことで熱を生みだされたのだ。
ポーチに腕を突っ込み、中から耐熱性に優れた手袋を取り出して手に嵌める。
これで熱せられた太刀を握っても問題ない。
『ガオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオォォォォォォォォォォォォォン!』
ディノブレードは吠えると口を大きく開けて突進してくる。
「ただの突進なんかでビビるわけがないだろう」
再びやつに接近しようとしたその時、モンスターの挙動が変わった。
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この動きはまさか!
やつの攻撃を見抜いた俺は、すぐにエリーザ姫に視線を向ける。
彼女がいる場所なら、尻尾のリーチを考えても当たることはない。
姫様の安全を確認すると、俺は直ぐに姿勢を低くした。その瞬間、ディノブレードは尻尾を横薙ぎに振る。
体勢を低くして敵の攻撃を避けたが、俺の後にあった木々はモンスターの尻尾に当たり、真っ二つになると地面に倒れた。
木だったものは切り株と成り果てる。やつの尻尾の威力が凄まじいものだと一発で再認識した。
「やっぱりあの尻尾に触れれば、当たりどころが悪ければ即死だな」
どうやって倒すか考えようにも、地面に落ちている俺の太刀を拾わない限りはどうしようもない。
太刀に視線を向けていると、液体が地面に落ちるのが見えた。
顔を上げると、ディノブレードが口から涎を垂らしていた。
スタミナを消費したか。なら、今の内に太刀を拾いに行ける。
モンスターが攻撃してきても避けられるように、回り込みながら太刀のところに向かい、得物を拾う。
「よし、全然熱くない。これならまた熱伝導で熱せられても落とすことはないはずだ」
やつはスタミナ切れを起こしている。ダメージを与える隙は今だ。
太刀を構えてモンスターに接近しようとしたとき。
『ガオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオォォォォォォォォォォォォォン!』
ディノブレードが吠えると、やつの目が充血したかのように真っ赤になる。
「もしかして憤怒状態になったのか!」
確かディノブレードは飢餓状態のなると憤怒し易いと言う話を聞いたことがある。
空腹が怒りを募らせたのだ。
獰猛な性格が憤怒状態になると厄介だって言うのに。
こうなっては一秒でも早くやつを倒す必要がある。
そう考えていると、モンスターはエリーザ姫の方に顔を向けた。
そして、大きく口を開けて彼女に接近する。
「きゃあああああああああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
迫り来る恐怖に、エリーザ姫は悲鳴をあげた。
俺を捕らえることができないから、エリーザ姫を狙い出したか。
俺は地を蹴って全力で走る。
足の筋肉の収縮速度を早めると、人間は時速五十六から六十四キロメートルで走ることが可能になる。これが人間の本来の出せるスピードの限界だ。
だけどそれは脳が肉体を破壊しないように制御している。だから実際にはそんなに早く走ることはできないが、意識をすれば少しは違ってくる。
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俺が投げたのはフラッシュ玉だ。衝撃を感じた瞬間に発光する仕組みになっており、その光を見たモンスターはしばらくの間盲目状態となる。
突然の強い光を目の当たりにすると、瞳孔の動きが遅れ、瞳の奥に大量の眩しい光が入ってしまう。
瞳の奥には光の刺激を電気信号に変え、脳に伝えるための網膜がある。それに対して大量の光を急激に浴びると、刺激が大きすぎることで網膜に炎症や剥離が起こってしまうのだ。
その影響でしばらくは視力を失ってしまう。モンスターの種類によって恐怖心から暴れるやつもいるが、このディノブレードは恐怖で動けないでいる。
攻撃するなら今の内だ!
チャンスを活かし、ディノブレードに接近すると足を切り裂く。するとバランスを崩したようでやつは転倒した。
モンスターが転倒した直後、やつの胸を斬った。
『ギャオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオォォォォォォォォォォォォォン!』
ディノブレードが悲鳴を上げるとモンスターは動かなくなる。
どうやら今の一撃が心臓に到達したみたいだな。
「ディノブレード討伐完了だ!」
ディノブレードを討伐したけど、これは依頼じゃないから金は入らないよな。まぁ、素材を剥ぎ取ってエレーヌさんに報告するか。出没しない場所に出るモンスターは気になるからな。
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