136 / 171
第十二章
第九話 どうしてベッキーがこんなところにいる!
しおりを挟む
キメーラの頭の上から顔を出した人物に、俺は驚く。
顔に化粧を施している男は、ヴィクーリアお嬢様を攫った野盗の頭だった。
「お前はベッキー!」
「お、なんだ。二人は知り合いだったのか」
思わず声を上げると、セシリオさんが意外そうな顔で俺たちを見た。
「そうなのよ、ボス。あたしたち、ちょっとした縁があってね。リュシアンちゃんとは知り合いなのよ」
ベッキーがキメーラから降りると、手を頬に当てながら腰をくねらせていた。
この男、相変わらずだな。
うん? そう言えば、セシリオさんはベッキーからボスって言われていなかったか?
「セシリオさん。ベッキーがボスって言っているのは……もしかして」
「ああ、そう言えば今の俺が何をやっているのか教えていなかったな。俺、ハンターを辞めて野盗をしているんだ」
「ええー!」
予想していなかったカミングアウトに、驚きの声を上げてしまう。
「セ、セシリオさん、ど、どうして野盗なんかに!」
憧れの人物が野盗となって落ちぶれたと聞き、心臓の鼓動が早鐘を打つ。
驚いてしまうが、彼が野盗だと知った途端にユリヤたちが警戒し、得物を構える。
「ま、待ってくれよ。確かに野盗っていう肩書きにはなっているが、俺たちが襲っているのは庶民から金を巻き上げている悪徳貴族だけだ。その報酬の一部は頂戴しているが、殆どの金品は町の貧しい人たちにばら撒いている」
慌てながらセシリオさんが説明し、以前ベッキーから聞いたことを思い出す。
あのときの彼の言葉は、簡単には信用できなかった。だが、セシリオさんなら彼なりの深い事情があってのことだと、己に言い聞かせることができる。
「分かりました。セシリオさんの言葉を信じましょう」
「リュシアン王子、良いのですか? どんな形とはいえ、野盗は野盗なのですよ」
エリーザ姫が驚いた表情をみせる。
彼女の気持ちも分かるが、あのセシリオさんが理由もなく悪党に落ちぶれるなんてことはしないはずだ。
「理解して貰えて助かる。リュシアンのような人間ばかりなら、この世界は平和でいられるのにな。よし、ベッキーと合流することができたことだし、早速天空龍スリシオがいる場所に向かおう。やつがいるのはあの山の頂上だ」
セシリオさんが指を向け、そちらに顔を向ける。
え? あの山を登るの?
彼が示した場所は、山と言うよりも塔のような形になっていた。ほぼ垂直であり、ロッククライミングをしながら進まないと、頂上には辿り着けそうもない。
俺やセシリオさんならなんとか頂上まで登ることができたとしても、直ぐには戦える状態ではないはず。それにユリヤたち女性陣は体力的にムリだろう。
「あの山を登って行くのですか? 流石に体力的に厳しいと思いますが?」
「誰がロッククライミングをすると言った。そのためにも、キメーラを操るベッキーを呼んでいたんだ。こいつの背中に乗って一気に山を駆け登ってもらう」
セシリオさんが親指を突き立て、後を指差す。
「なるほど。よろしくなキメーラ」
『クーン、クーン』
モンスターに声をかけると、ヤギの頭は犬が甘えるときに出す鳴き声のような声を出すが、蛇の尻尾を獅子の体の下に入れている。
どうやら怯えられているようだな。
「キメーラが怯えるなんてな。何かあったのか?」
「こいつが操られているときに、俺がボコボコにしたことがあって、その時の記憶が残っているみたいなんですよね。だから俺のことを怖がっているみたいです」
「クッ、ククク、アーハハハハ!」
どうしてキメーラが怯えているのか、その理由を語る。すると、セシリオさんは突然声を上げて笑い出した。
「急にどうしたのですか? セシリオさん」
「いやー、こいつを怯えさせるほどの力をつけているとは思っていなくってよ。こいつはベッキー以外にはなつかなくって、俺も稀に噛まれることがある。それなのに、モンスターを力で分からせることができるお前の成長が嬉しくってよ。つい笑ってしまった」
笑い出した理由を語ると、セシリオさんは俺の頭に手を置く。
「お前が真のSランクハンターになっていることが分かって安心した。万が一のことが起きたとしても、これで恐れるものは何もない」
彼の表情が柔らかくなると、セシリオさんはキメーラに近付く。
「あの岩山まで、よろしく頼むな」
そう言って、セシリオさんがモンスターを触ろうとすると、ヤギが彼の手を噛む。
「いて!」
痛そうに顔を歪めるセシリオさんを見て、俺はキメーラを睨み付ける。
『クーン、クーン』
視線に気付いたモンスターは、セシリオさんの手を離す。そして犬にように鳴き、再び蛇の尻尾を獅子の体の下に入れる。
「キメちゃん。大丈夫よ。あなたが悪さをしない限りは、リュシアンちゃんはあなたを討伐しないから」
怯えた表情を見せるキメーラに、ベッキーが優しく声をかける。するとモンスターはその場で足を曲げて地面に座り、俺たちを背中に乗せる準備を終える。
「それじゃあ、みんなキメちゃんに乗ってねぇ。体にしがみついていれば、振り落とされないから」
モンスターの背中に乗るようにベッキーが促し、彼が先に乗る。続いてセシリオさんが乗り、その次に俺が乗った。
しかし女性陣は誰一人として乗ろうとはしない。
どうしたのだろうか? もしかしてキメーラの背中に乗ることに抵抗があるのだろうか?
首を傾げていると、彼女たちは真剣な表情をして顔を見合わせる。
「言わなくとも分かっているわよね」
「はい。この勝負だけは絶対に譲れません」
「全ては天運に任せるのみですわ。恨みっこなしですからね」
「「「ジャンケンポン」」」
三人はいきなりジャンケンを始めた。
なんの順番決めなのか分からないが、とりあえず様子を見る。だが、一向に決着がつかなかった。
三人とも仲良く、グー、チョキ、パーの順番であいこになり、中々決着がつかない。
好い加減にしてほしいと思った頃、ようやく決着がついた。最初にエリーザ姫が勝ち抜き、その後にテレーゼが勝つ。そして最後がユリヤとなった。
「それではリュシアン王子、後ろ失礼しますわね」
後ろに座ることになったエリーザ姫が、俺の体に手を回してくる。
「エリーザ姫、いくらなんでも密着しすぎでは?」
「慣れないモンスターに乗っての移動でしてよ。なら、一番安心できるリュシアン王子に引っ付いていた方が安心ですわ。万が一落ちたら、責任を取っていただけますの?」
エリーザ姫が挑発的な言葉を、耳元で囁く。
彼女の生暖かい吐息が耳の奥に届き、ゾクゾクしてしまう。
確かに、エリーザ姫はハンターになったとは言え、隣国のお姫様だ。彼女に大怪我をさせてしまったら、バーンズ王に顔向けができない。
「わ、分かった。それなら仕方がないな」
「そうです。仕方がないのですわ!」
嬉々とした声音でエリーザ姫が言うと、彼女のホールドが強くなった。彼女の胸が背中に当たり、鼓動が激しくなる。
これがテレーゼだった場合、僅かにしか胸の感触がないから、平常心でいられたのかもしれない。
「それじゃあ、キメちゃん出発して!」
そんなことを思っていると、ベッキーがキメーラに指示を出し、モンスターは目的地に向けて歩き出した。
顔に化粧を施している男は、ヴィクーリアお嬢様を攫った野盗の頭だった。
「お前はベッキー!」
「お、なんだ。二人は知り合いだったのか」
思わず声を上げると、セシリオさんが意外そうな顔で俺たちを見た。
「そうなのよ、ボス。あたしたち、ちょっとした縁があってね。リュシアンちゃんとは知り合いなのよ」
ベッキーがキメーラから降りると、手を頬に当てながら腰をくねらせていた。
この男、相変わらずだな。
うん? そう言えば、セシリオさんはベッキーからボスって言われていなかったか?
「セシリオさん。ベッキーがボスって言っているのは……もしかして」
「ああ、そう言えば今の俺が何をやっているのか教えていなかったな。俺、ハンターを辞めて野盗をしているんだ」
「ええー!」
予想していなかったカミングアウトに、驚きの声を上げてしまう。
「セ、セシリオさん、ど、どうして野盗なんかに!」
憧れの人物が野盗となって落ちぶれたと聞き、心臓の鼓動が早鐘を打つ。
驚いてしまうが、彼が野盗だと知った途端にユリヤたちが警戒し、得物を構える。
「ま、待ってくれよ。確かに野盗っていう肩書きにはなっているが、俺たちが襲っているのは庶民から金を巻き上げている悪徳貴族だけだ。その報酬の一部は頂戴しているが、殆どの金品は町の貧しい人たちにばら撒いている」
慌てながらセシリオさんが説明し、以前ベッキーから聞いたことを思い出す。
あのときの彼の言葉は、簡単には信用できなかった。だが、セシリオさんなら彼なりの深い事情があってのことだと、己に言い聞かせることができる。
「分かりました。セシリオさんの言葉を信じましょう」
「リュシアン王子、良いのですか? どんな形とはいえ、野盗は野盗なのですよ」
エリーザ姫が驚いた表情をみせる。
彼女の気持ちも分かるが、あのセシリオさんが理由もなく悪党に落ちぶれるなんてことはしないはずだ。
「理解して貰えて助かる。リュシアンのような人間ばかりなら、この世界は平和でいられるのにな。よし、ベッキーと合流することができたことだし、早速天空龍スリシオがいる場所に向かおう。やつがいるのはあの山の頂上だ」
セシリオさんが指を向け、そちらに顔を向ける。
え? あの山を登るの?
彼が示した場所は、山と言うよりも塔のような形になっていた。ほぼ垂直であり、ロッククライミングをしながら進まないと、頂上には辿り着けそうもない。
俺やセシリオさんならなんとか頂上まで登ることができたとしても、直ぐには戦える状態ではないはず。それにユリヤたち女性陣は体力的にムリだろう。
「あの山を登って行くのですか? 流石に体力的に厳しいと思いますが?」
「誰がロッククライミングをすると言った。そのためにも、キメーラを操るベッキーを呼んでいたんだ。こいつの背中に乗って一気に山を駆け登ってもらう」
セシリオさんが親指を突き立て、後を指差す。
「なるほど。よろしくなキメーラ」
『クーン、クーン』
モンスターに声をかけると、ヤギの頭は犬が甘えるときに出す鳴き声のような声を出すが、蛇の尻尾を獅子の体の下に入れている。
どうやら怯えられているようだな。
「キメーラが怯えるなんてな。何かあったのか?」
「こいつが操られているときに、俺がボコボコにしたことがあって、その時の記憶が残っているみたいなんですよね。だから俺のことを怖がっているみたいです」
「クッ、ククク、アーハハハハ!」
どうしてキメーラが怯えているのか、その理由を語る。すると、セシリオさんは突然声を上げて笑い出した。
「急にどうしたのですか? セシリオさん」
「いやー、こいつを怯えさせるほどの力をつけているとは思っていなくってよ。こいつはベッキー以外にはなつかなくって、俺も稀に噛まれることがある。それなのに、モンスターを力で分からせることができるお前の成長が嬉しくってよ。つい笑ってしまった」
笑い出した理由を語ると、セシリオさんは俺の頭に手を置く。
「お前が真のSランクハンターになっていることが分かって安心した。万が一のことが起きたとしても、これで恐れるものは何もない」
彼の表情が柔らかくなると、セシリオさんはキメーラに近付く。
「あの岩山まで、よろしく頼むな」
そう言って、セシリオさんがモンスターを触ろうとすると、ヤギが彼の手を噛む。
「いて!」
痛そうに顔を歪めるセシリオさんを見て、俺はキメーラを睨み付ける。
『クーン、クーン』
視線に気付いたモンスターは、セシリオさんの手を離す。そして犬にように鳴き、再び蛇の尻尾を獅子の体の下に入れる。
「キメちゃん。大丈夫よ。あなたが悪さをしない限りは、リュシアンちゃんはあなたを討伐しないから」
怯えた表情を見せるキメーラに、ベッキーが優しく声をかける。するとモンスターはその場で足を曲げて地面に座り、俺たちを背中に乗せる準備を終える。
「それじゃあ、みんなキメちゃんに乗ってねぇ。体にしがみついていれば、振り落とされないから」
モンスターの背中に乗るようにベッキーが促し、彼が先に乗る。続いてセシリオさんが乗り、その次に俺が乗った。
しかし女性陣は誰一人として乗ろうとはしない。
どうしたのだろうか? もしかしてキメーラの背中に乗ることに抵抗があるのだろうか?
首を傾げていると、彼女たちは真剣な表情をして顔を見合わせる。
「言わなくとも分かっているわよね」
「はい。この勝負だけは絶対に譲れません」
「全ては天運に任せるのみですわ。恨みっこなしですからね」
「「「ジャンケンポン」」」
三人はいきなりジャンケンを始めた。
なんの順番決めなのか分からないが、とりあえず様子を見る。だが、一向に決着がつかなかった。
三人とも仲良く、グー、チョキ、パーの順番であいこになり、中々決着がつかない。
好い加減にしてほしいと思った頃、ようやく決着がついた。最初にエリーザ姫が勝ち抜き、その後にテレーゼが勝つ。そして最後がユリヤとなった。
「それではリュシアン王子、後ろ失礼しますわね」
後ろに座ることになったエリーザ姫が、俺の体に手を回してくる。
「エリーザ姫、いくらなんでも密着しすぎでは?」
「慣れないモンスターに乗っての移動でしてよ。なら、一番安心できるリュシアン王子に引っ付いていた方が安心ですわ。万が一落ちたら、責任を取っていただけますの?」
エリーザ姫が挑発的な言葉を、耳元で囁く。
彼女の生暖かい吐息が耳の奥に届き、ゾクゾクしてしまう。
確かに、エリーザ姫はハンターになったとは言え、隣国のお姫様だ。彼女に大怪我をさせてしまったら、バーンズ王に顔向けができない。
「わ、分かった。それなら仕方がないな」
「そうです。仕方がないのですわ!」
嬉々とした声音でエリーザ姫が言うと、彼女のホールドが強くなった。彼女の胸が背中に当たり、鼓動が激しくなる。
これがテレーゼだった場合、僅かにしか胸の感触がないから、平常心でいられたのかもしれない。
「それじゃあ、キメちゃん出発して!」
そんなことを思っていると、ベッキーがキメーラに指示を出し、モンスターは目的地に向けて歩き出した。
0
あなたにおすすめの小説
神樹の里で暮らす創造魔法使い ~幻獣たちとののんびりライフ~
あきさけ
ファンタジー
貧乏な田舎村を追い出された少年〝シント〟は森の中をあてどなくさまよい一本の新木を発見する。
それは本当に小さな新木だったがかすかな光を帯びた不思議な木。
彼が不思議そうに新木を見つめているとそこから『私に魔法をかけてほしい』という声が聞こえた。
シントが唯一使えたのは〝創造魔法〟といういままでまともに使えた試しのないもの。
それでも森の中でこのまま死ぬよりはまだいいだろうと考え魔法をかける。
すると新木は一気に生長し、天をつくほどの巨木にまで変化しそこから新木に宿っていたという聖霊まで姿を現した。
〝この地はあなたが創造した聖地。あなたがこの地を去らない限りこの地を必要とするもの以外は誰も踏み入れませんよ〟
そんな言葉から始まるシントののんびりとした生活。
同じように行き場を失った少女や幻獣や精霊、妖精たちなど様々な面々が集まり織りなすスローライフの幕開けです。
※この小説はカクヨム様でも連載しています。アルファポリス様とカクヨム様以外の場所では公開しておりません。
趣味で人助けをしていたギルマス、気付いたら愛の重い最強メンバーに囲まれていた
歩く魚
ファンタジー
働きたくない元社畜、異世界で見つけた最適解は――「助成金で生きる」ことだった。
剣と魔法の世界に転生したシンは、冒険者として下積みを積み、ついに夢を叶える。
それは、国家公認の助成金付き制度――ギルド経営によって、働かずに暮らすこと。
そして、その傍で自らの歪んだ性癖を満たすため、誰に頼まれたわけでもない人助けを続けていたがーー
「ご命令と解釈しました、シン様」
「……あなたの命、私に預けてくれるんでしょ?」
次第にギルドには、主人公に執着するメンバーたちが集まり始め、気がつけばギルドは、愛の重い最強集団になっていた。
非オタな僕が勇者に転生したら、オタな彼女が賢者に転生してサポート万全だった。
ケイオチャ
ファンタジー
高校2年生の真忠悠太(まただ ゆうた)は、部活に勉強に文武両道な充実した毎日を
おくっていた。
しかし、ある日の教室に強烈な閃光を
見た途端、意識を失った。
目が覚めると、不思議な光の空間で
ただぽつんと座っていて目の前には
女性がいた。
『私は転生の女神です。
あなたは勇者に選ばれました。
剣と魔法がある異世界[コエシステンツァ]
を救って下さい。』
その意味を彼は理解していなかった。
知らなかった…のである。なぜなら
今までアニメやゲームは聞いたことある程度の
いわゆる非オタだった。
あまりにもな知らなさに女神は
もう一人の転生者にすぐ会えるよう
にし、無事を,祈りつつおくった。
異世界にいき悠太は、
もう一人の転生者であり、賢者の
在原瑠花(ありはら るか)に出会う。
瑠花は彼と同じ高校の同級生で
ゲーム三昧のアニメ観まくり人生
をおくっていた。しかし、
彼と同様に強烈な閃光により意識を失う。
そして女神から、賢者となり魔法で勇者を
支える使命をたくされていた。
彼の異世界についての知識がなさすぎる
ことに驚きつつも、全力で支えることを
決意した。
クラスメイトと再会していき、世界を救う意味を
見つけていく異世界初心者ファンタジー。
ダンジョンでオーブを拾って『』を手に入れた。代償は体で払います
とみっしぇる
ファンタジー
スキルなし、魔力なし、1000人に1人の劣等人。
食っていくのがギリギリの冒険者ユリナは同じ境遇の友達3人と、先輩冒険者ジュリアから率のいい仕事に誘われる。それが罠と気づいたときには、絶対絶命のピンチに陥っていた。
もうあとがない。そのとき起死回生のスキルオーブを手に入れたはずなのにオーブは無反応。『』の中には何が入るのだ。
ギリギリの状況でユリアは瀕死の仲間のために叫ぶ。
ユリナはスキルを手に入れ、ささやかな幸せを手に入れられるのだろうか。
俺のスキルが回復魔『法』じゃなくて、回復魔『王』なんですけど?
八神 凪
ファンタジー
ある日、バイト帰りに熱血アニソンを熱唱しながら赤信号を渡り、案の定あっけなくダンプに轢かれて死んだ
『壽命 懸(じゅみょう かける)』
しかし例によって、彼の求める異世界への扉を開くことになる。
だが、女神アウロラの陰謀(という名の嫌がらせ)により、異端な「回復魔王」となって……。
異世界ペンデュース。そこで彼を待ち受ける運命とは?
最遅で最強のレベルアップ~経験値1000分の1の大器晩成型探索者は勤続10年目10度目のレベルアップで覚醒しました!~
ある中管理職
ファンタジー
勤続10年目10度目のレベルアップ。
人よりも貰える経験値が極端に少なく、年に1回程度しかレベルアップしない32歳の主人公宮下要は10年掛かりようやくレベル10に到達した。
すると、ハズレスキル【大器晩成】が覚醒。
なんと1回のレベルアップのステータス上昇が通常の1000倍に。
チートスキル【ステータス上昇1000】を得た宮下はこれをきっかけに、今まで出会う事すら想像してこなかったモンスターを討伐。
探索者としての知名度や地位を一気に上げ、勤めていた店は討伐したレアモンスターの肉と素材の販売で大繁盛。
万年Fランクの【永遠の新米おじさん】と言われた宮下の成り上がり劇が今幕を開ける。
限界勇者のスローライフ~追放気味に田舎暮らしに突入したけど、元魔王やら魔族の子と出会って何だか幸せに暮らせています~
みなかみしょう
ファンタジー
現代日本から転生し、魔王を倒した勇者クウト。
なんとか平和な世界を取り戻したはずが、彼だけは戦い続けていた。
その期間、120年。しかも年中無休、24時間営業である。
「さすがにこれは、ちょっとおかしくないか?」
戦いに疲れ果て、クウトはようやくそのことに気づいた。
自分を道具としてしか見ていない、かつての仲間の子孫にも飽き飽きだった。
会議の場で引退を宣言し、勇者の証も放棄。清々しく立場を強引に捨てることに成功。
遂に手に入れた自由な日々。
そんなクウトの前に、転生にも関わった女神が現れる。
想像よりも酷い状況を見て、女神は新たな力を授け言う。
「とりあえず、スローライフでもしてなさい」
そんな言葉と共に送り出された元勇者は、田舎でのんびり暮らすべく新生活を開始した。
しかし、そんな彼の前に現れたのは別世界に行ったはずの二代目魔王。
似たような事情を抱えた彼女の話を聞き、クウトは同居生活を提案する。
こうして、元勇者と元魔王の田舎暮らしが始まった。
無理のない範囲での畑仕事。
冒険者としての活動。
町の人々との触れ合い。
慣れない普通の生活に苦戦しつつも、二人は穏やかな日々を少しずつ手に入れていく。
たまに起きるトラブルは、その有り余るパワーで粉砕しながら……。
爺さんの異世界建国記 〜荒廃した異世界を農業で立て直していきます。いきなりの土作りはうまくいかない。
秋田ノ介
ファンタジー
88歳の爺さんが、異世界に転生して農業の知識を駆使して建国をする話。
異世界では、戦乱が絶えず、土地が荒廃し、人心は乱れ、国家が崩壊している。そんな世界を司る女神から、世界を救うように懇願される。爺は、耳が遠いせいで、村長になって村人が飢えないようにしてほしいと頼まれたと勘違いする。
その願いを叶えるために、農業で村人の飢えをなくすことを目標にして、生活していく。それが、次第に輪が広がり世界の人々に希望を与え始める。戦争で成人男性が極端に少ない世界で、13歳のロッシュという若者に転生した爺の周りには、ハーレムが出来上がっていく。徐々にその地に、流浪をしている者たちや様々な種族の者たちが様々な思惑で集まり、国家が出来上がっていく。
飢えを乗り越えた『村』は、王国から狙われることとなる。強大な軍事力を誇る王国に対して、ロッシュは知恵と知識、そして魔法や仲間たちと協力して、その脅威を乗り越えていくオリジナル戦記。
完結済み。全400話、150万字程度程度になります。元は他のサイトで掲載していたものを加筆修正して、掲載します。一日、少なくとも二話は更新します。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる